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2009.12.29

兜山から岩堂峠~大蔵経寺山をぐるりと

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(深草観音)

ふふふ。今回も世附と思ったでしょうか?
まぁあちらはこれからガンガン通いますのでね~。(^^)

そんな訳で先週末(12/27)は毛色を変えて??奥秩父の南端側は甲府北部の山。春日居町駅から兜山に上がり岩堂峠へ。そして深草観音に寄ってから南へ尾根伝いに鹿穴、大蔵経寺山と歩いて石和温泉駅へ下るコースを歩いてきました。

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(登山口への行きしなより兜山)

兜山にしろ大蔵経寺山にしろ、その山の存在を知ったのはかの「中央線の山を歩く」だったんですけど、それから今までの10年ちょいは主に中央線の行き帰りに眺めるだけの山。それをようやく歩く機会に恵まれ、感慨と言う程ではないけど今回はちょっと独特の感情をもっての歩き出しでした。

まずは舗装路をてくてく歩いて夕狩沢沿いの登山口を目指します。しかし歩きながらにして富士や南アルプスを眺められるのが甲府盆地の良い所なんですけど、お花が減少してから近年御坂行きがかなり減ってきていたこともあって、こういう歩きもかなり久しぶり。

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(道中は意外に雑木林が多い)

いろいろ寄り道しながら歩いていたこともあって1時間ちょいでようやく兜山の登山口に到着しました。エアリアで赤線の割に周囲の藪っぽさがちょっと意外でしたが、いざ山道に入ってみれば道は明瞭。しかも歩き出しから植林ではなく雑木林なのも個人的にはポイントが高いです。

そして時折巨岩があるもの良いアクセントですね。確かに読んだ記事でも岩場があるという記述があったのでこれは納得でした。

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(山頂直下は露岩帯を行く所も)

ひと登りすると廃林道のような所をトラバースして行き、尾根上に上がると本格的な登りが始まりますが、標高差から言ってそれもしれたもの。でもこの辺りもなかなかの雑木林で歩いていても楽しくなってきます。

そして春日居町駅からも見えた露岩帯にさしかかりますが、道はその露岩を左に捲く感じでついていて、その上にしっかりした鎖もあり慎重に行けば問題ないようになっていました。岩場の中間辺りで程よい展望台もあってなかなかの景色が広がっているんですけど、この日は霞みまくって展望の方は今ひとつ。

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(兜山の展望台より)

その露岩帯を登り切るとじきに兜山の山頂で、そこはベンチの置かれたごくありふれた山頂。でも先行者の方に展望台があることを聞いてそちらへ向かうと、そこにはベンチと周囲の山がわかる山名板??がありましたがこの日の↑↑霞みまくった状況では必要ないですね(笑)。

兜山からなおも尾根を北へ行くとアカマツを主とした植林が徐々に出てきますが、それでもまだ行く先に棚山なんかを確認できるぐらいでまだまだ明るい感じ。しかしその先の鞍部から道標に従い尾根と離れて西へ下るとここからしばらくは植林の中です。

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(岩堂峠)

10分ほどで沢(西平等川??)沿いの林道に降り立ったらしばらくはその道を上っていき(マツダランプの標識が複数あって驚いた)、造林小屋に着いたらここでまた西の尾根へ登り返すとじきに岩堂峠に到着。

峠に意外に早く着いたので休憩の後、すぐ近くの深草観音へ。峠からそのまま道を乗り越して西へ下るとまもなく左手に立派な石垣があってのでこれは何!と思って、調べてみると養蚕が盛んだった頃の卵を保存する為の蚕種石室の跡だったようです。

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(この梯子はさすがに・・・深草観音にて)

その石垣からひと下りすると右手の岩壁の穴に石像をちらほら見るようになって、下りきったところが深草観音でした。ここは周囲を岩壁と杉林に覆われているため少々暗いですが、それが却ってここの独特な雰囲気を醸し出しているのかもしれません。

荷物を置いて参道を行くと、周囲には数多の石像が鎮座しておりそのどれもがいい顔をしているし、日本的でないオリエンタルな感じのする石像もあってそれも印象的。その先にかなり高い梯子があって、これが本尊のある岩堂へ行ける梯子でしたが、実はその梯子を使わなくても右に大回りして捲けば岩堂へは行けたのでした。

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(951m峰を過ぎた辺り)

岩堂でお参りをしたら思いの外楽しめた事にほくほく気分で来た道を戻り、岩堂峠の少し上でランチ。本当はここから棚山へ向かう予定だったのですが、深草観音でのんびりし過ぎてしまったので、ここで逆の大蔵経寺山へ行く事に変更してランチを終えたら先を行きます。

岩堂峠から南も道標が完備されていて至って歩きやすい道。遠目には植林ばかりかな、と思われた尾根筋も実際には植林はアカマツだし、その上程よく雑木林を交える明るい歩きの楽しい道でした。

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(813m峰附近だと思う)

すでに傾きかけた西日を浴びながら落ち葉を踏みつつゆるゆる歩くひとときは、この時期の山行きの楽しみの一つですね。実際にはただただ歩くだけなのかもしれないけど、でもこの気持ち良さは何物にも代え難い。

山火事の跡は思いの外大したことがなかったとはいえ、その爪痕が出てくるとまもなく大蔵経寺山に到着。あとは南か東か迷った末、マーキングに従って東のコンクリ擁壁の上の展望台経由で下ったのでした。

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(大蔵経寺山山頂)

そして最後は物部神社にその名の大蔵経寺を見学してから石和温泉駅へ。駅に着いて時刻表を見ると15分後ぐらいの電車の次は一時間後になってしまうので、慌てて着替えをしてその直近のに間に合わせたんですけど、それが大月・四方津・相模湖と特急待ち合わせをするトリプル役満なひどいスジ(笑)。まぁそれもたまにはいいものだなぁ、と思えたのはこの日の山行きを心底楽しめたからなのでしょうね。(^^)

・・・・・☆
 
◆ 2009.12.27 (Sun)  晴
春日居町駅 07:40- 登山口 08:45- 兜山 10:00/10:20- 岩堂峠 11:15- 深草観音 11:30/11:50- 岩堂峠 12:00/12:55- 鹿穴 13:25- 951m峰 14:10- 813m峰 14:35- 大蔵経寺山 15:05/15:15- 物部神社 16:15- 石和温泉駅 16:40
 

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2009.12.21

切通峠~大栂~二本杉峠・世附の山山を今度は逆から

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(大栂山頂)

いやいや今年の冬はやたらに暖かいなぁと思っていたらここのところの寒さはいったい何なんでしょう。おかげで風邪をひいてしまい、山行きが1週間空いてしまいましたが今週は無事に歩けましたヨ。(^^)

ということで週末の山行きは日曜(12/20)でもちろん世附!です。今回は平野から切通峠を越えて馬印(水ノ木)に降り、そこから菰釣橋~菰釣山林道と歩いて大栂ノ沢右岸尾根たる大栂南西尾根を登り、大栂から忍橋へ延びるイデン沢(コモツリ沢・菰釣沢)780m圏二俣中間尾根たる大栂東尾根を下降。地蔵平に出たら二本杉峠をを越えて細川橋に出る、という今回は世附の山を西から東へ横断するコースを歩いてきました。

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(切通峠への道すがらより)

しっかし朝の吉田はマジで寒い!でも富士は本当に美しい!富士がなければただでさえ寒い真冬にこんな所来ないよなーと思いつつ、もっと寒い山中湖の平野はいったいどうなっているんだろう・・・とちょっと不安だったけど実際には8時ぐらいのせいか思いの外暖かく、意外にスムーズなスタートを切れました。

今回は6年ぶりに山靴を新調したので林道歩きの多いコースを組んだんですけど、切通峠を越えて馬印に降り、登り返して大栂ノ沢までとなるとさすがに長いです。水ノ木の造林小屋は猟??のせいか小屋から煙が出ていてどうやら主がいる様子。

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(菰釣橋にて・奥は大栂)

個人的には七年半ぶりとなる菰釣橋の再訪が一番楽しみだったんですけど、着いてみれば以前と変わらず何の変哲もない橋。それがガッカリしたというよりホッとしたというのが正直な感想で、晴れていると水ノ木沢側の奥には大栂が見えるんですね。

そして当時は末端部からスズタケに埋もれていた金山沢と水ノ木沢の中間尾根もご多分に漏れずスズタケが後退して難なく尾根に取り付けるようになっていました。

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(大栂ノ沢・菰釣山林道は荒れていた)

次の大洞橋で富士見林道と別れて左の菰釣山林道に入るとすぐに「ドコモ丹沢清流の森」と称した小屋が建っていて、そのすぐ先でゲート。林道はなおも続きますがここから道は荒れだして、あの時点でゲートがかかっていたのも納得という状態です。

やがて見たところ水ノ木沢と等分と思しき流れの大栂ノ沢をを渡ると目的の大栂南西尾根なのですが、今回は水ノ木沢というか水ノ木歩道の降り口を確認したかったので、なおも林道を辿って降り口を確認。ここから林道はスイッチバックするように登り、再び南東尾根に戻ってきたところで適当に尾根に取り付きました。

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(大栂南西尾根<大栂ノ沢右岸尾根>のひとコマ)

まぁ当初から予想がついていた事ではあるんですけど、のっけから植林。間伐後の放置された倒木を乗り越えつつ尾根上に上がるとその先もずっと植林が続きますが、間伐はしてあるし時折雑木も交えるので尾根自体はそれなりに明るいです。

862m峰からふた登りくらいすると痩尾根が続くようになりますがだからといって岩や白ザレが続く訳でもなく、植林のおかげでスズタケもほとんど被らずにスイスイ登れるのが取り柄、というのはちょっと言い過ぎでしょうかね。

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(南西尾根・大栂直下まで来てようやく自然林が出てきた)

そんな道のりも左手から明瞭な尾根が合わさる1060m圏に上がると左手の水ノ木沢側がやっとこ自然林に変わってここからが本番。そのすぐ先で大栂の周りを東から南~西へぐるりと捲いて大ダルミへ出る捲道(昔は登山道だったらしい)もようやく確認できました。

ここから尾根左側の立派なブナ林を愛でつつゆるゆる上がり、やがて地面に小笹が広がるようになるとポンと大栂の山頂に飛び出しました。

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(大栂直下のブナ自然林・Part1)

これはもう何度か言ってますけど、大栂の山頂は素敵な自然林にほぼ覆われてなかなかいい雰囲気なんですけど、それだけに西側の植林が却って目につくというか目障りというか、要はそれが本当に惜しい。

そのおかげで日差しが少し遮られるのも寒いこの時期にはちょっと難のある所で、この日は風もあったのでランチ場探しに山頂から南東尾根へ下りつつうろうろ。この辺りは二週前にも歩いたけど、その時は曇っていたので晴れているとやっぱり雰囲気が違いますネ。

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(大栂直下のブナ自然林・Part2)

そんな木々の一本一本が映えている様子を見ると、この大栂といい向かいの菰釣山といい、この辺りはなんとブナの美しい山なのだろうと改めて驚嘆してしまいました。

そんな美しいブナ林の中の風の来ない平坦地を見つけてランチ。カップ麺の貧しい食事でも静かで幸せなひとときを過ごせることうけあいです。(^^)

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(大栂東尾根<イデン沢780m圏二俣中間尾根>上部辺り)

真冬並みの気温では落ち着いてしまうとさすがに寒くなってきたので、しょうがなし腰を上げて先を行きます。ここで南東尾根と別れて忍橋へ直接下れる東尾根に分け入り下降開始。

東尾根を下るのは丸一年ぶりで、今回再訪したのは第一に尾根を横切る城ヶ尾歩道を探しだすこと。でもこれは注意深く降りていたらあっさりと見つかってしまいました(笑)。

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(大栂東尾根・下部はモミ・アカガシも目立つ)

なおも続く美しい林を愛でつつ下って行くとスズタケが徐々に濃くなり行く手を阻みますが、それもさほど長くは続かず、やがてモミにアカガシが混ざってきて徐々に雰囲気が変わってきます。

第二の目的は初訪の折りには見落としていたそのアカガシを確認すること。二週前のような大木こそなかったけど、やはりこの標高になるとモミとセットで生えているようですね。

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(この日の地蔵平はこんな感じ)

40分ちょいで忍橋に降り立ったら、あとはもう通い慣れた道。地蔵平へ下り、道志歩道経由で二本杉峠を越えて細川橋へ向かったのでした。

道志歩道を歩くのは今年の春先以来でしたけど上部の一本橋??がそろそろヤバかったりと、春と比べても若干荒れているので通過の際は注意が必要だと思います。

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(道志歩道のひとコマ)

無事に下山を終え、上ノ原の神社でいそいそ着替えをしてから「バスの時間の寸前のつもり」で細川橋に出たら、ボクの勘違いでバス停に着いたのは実際の時間の二分後でした(笑)。でも普通は間に合いますよねぇ。。。

神社からバス停へ下っている間にもバスは見かけなかったので、どうやらバスは定時運行していた模様です。でもさぁローカルバスってのは5分ぐらい遅れるのがデフォルトでしょ~?とにかくローカルバスのくせに定時運行なんてしてんじゃねー、こら-!と暴言を吐きたくなるような悔しさでした。あ~あ。おかげでM-1にも間に合わなかったし。(-"-;)
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.12.20 (Sun)  快晴
富士吉田駅 07:15→ 平野 08:02/08:10- 切通峠 08:45- 切通沢橋 09:20- 馬印 09:50- 菰釣橋 10:05/10:10- 862m峰 10:50- 大栂 11:40/12:40- 忍橋 13:25/13:35- 地蔵平 14:10- 二本杉峠 15:15- 細川橋 15:45
 

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2009.12.07

二本杉峠~大栂~高指山・世附の山山を再び横断

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(アカガシの大木・織戸沢右岸尾根にて)

さてさて紅葉も終わりに近づき、徐々に寒くなってくるとそろそろ西丹沢は世附の季節到来でしょうか?(^^)

ということで日曜(12/06)は世附通い再開の第一弾。今回は細川橋から二本杉峠を越えて千鳥橋に降り、大栂南東尾根を登り返して、織戸沢右岸尾根を下降。水ノ木(馬印)に降りたら切通沢橋まで林道を歩いて、今度はバラシマ沢右岸尾根たる高指山東尾根を登り返して平野に出るという、世附の山山を再び横断するコースを歩いてきました。

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(畦ヶ丸~屏風岩山の稜線と奥に大室山)

さすがに12月に入るとハイカーも減りますね。西丹沢行きバスも余裕で座れて一路細川橋へ。ここで降りたのもボク一人で、二本杉峠への道すがらに一人抜いたらあとは平野まで完全な一人旅でした。

千鳥橋に降りたら、橋を渡ってさっそく大栂南東尾根の枝尾根に取り付きます。土曜にしっかりした雨が降ったせいかスズタケはまだまだしっかり濡れていたけど、尾根上には道筋がついていたのでさほど濡れずに済んだのは助かりました。

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(大栂南東尾根のひとコマ・Part1)

この枝尾根は地形図通りの急な尾根で、植林から伐採後の低木灌木帯にかわって登り切るとあっさり大栂南東尾根と合流します。そしてその先が広い830m峰なんですけど、植林が多くて若干暗い感じなのが何とも惜しい。椿丸を想起しますね。

830m峰を過ぎると、植林に雑木林、残された自然林、伐採跡を交えつつ尾根を行く感じ。そして最初はわからなかったんですけど、道中、黒木(針葉樹・ここでは主にモミ)ではない緑がやたらと目につくので、その辺りをよ~く見てみるとなんと照葉樹!調べてみたらアカガシでした。

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(富士見峠附近の林道より)

モミやブナの大木に混じってアカガシも幹周り2m近い立派な大木が散見され、なにせこれだけ照葉樹の多い山を歩いた記憶がほとんどないのでとても新鮮でした。しかし世附は照葉樹も豊富なんですねぇ。こうなると丹沢の他の山域はどんな感じなのだろうと丹沢初心者のボクは単純に疑問を持ったんですけど、これは新たな発見でもありました。(^^)

830m峰からさほどの時間もかからずに林道に上がったので、そのまま尾根伝いに936m峰を越えて富士見峠へ。峠から林道に出て東の展望地へ向かうと、ようやくここでマトモに見える富士とのご対面だったんですけど、なーんか南や西から怪しい雲が。。。

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(大栂南東尾根のひとコマ・Part2)

このまま大栂まで行ってしまうとおそらく曇ってしまうので、予定を変更してここでランチにしました。結果としてこの判断は正解で、再び腰を上げて大栂へ向かうと予想通り徐々に曇ってきました。

富士見峠から上は二年前に歩いたんですけど、以前と比べると藪が若干薄くなって歩きやすくなっている気がします。

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(大栂直下はブナ林が美しい)

登るにつれ尾根上(イデン沢側)に立派なブナがぼちぼち現れはじめるとここからがハイライトなんですけど、この辺りになるととうとう曇ってしまってそれが惜しいというかちょっと悔しい!

それでも山頂直下のブナ林はやっぱり素晴らしいですね。尾根上に見えるのももちろん良いんだけど、大栂の東斜面に広がる落葉を終えて姿を現した裸木一本一本の風情が殊の外美しくて、しばし見とれてしまう程です。

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(大栂より菰釣山)

そんな尾根の雰囲気を楽しみつつ上がるとようやく大栂の山頂に到着。菰釣山の方はガスが湧き始めていましたけど、こちらの方は休憩している間に日差しが復活し始めていました。

こんな事ならもうちょっと富士見峠でのんびりしていれば良かったのかなぁ?とも思うけど、平野へ向かうとなるとそこまではのんびりできないし、まぁ今回の所はちょっと運がなかったと言う事なのでしょうネ。

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(織戸沢右岸尾根のひとコマ・Part1)

適当な所で腰を上げれば次は水ノ木です。まずは稜線を椿丸方面へふた下りほどしてから織戸沢左岸尾根の下降に移ります。

左岸尾根は下り出しこそ植林と雑木林といった感じでしたが、下るにつれ植林やスズタケが時折絡むもののモミやアカガシ、ブナなどが現れて、さきの大栂南東尾根の中腹辺りと同じような雰囲気になったのにはまたビックリ。

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(織戸沢右岸尾根のひとコマ・Part2)

850m圏から800m圏の尾根のクランクするところもわかりやすく、明るい雑木林になったり痩せ尾根になったりとそれなりに変化もあって良いアクセントでした。

そして4m近いモミに大ブナを見かけるとそのすぐ下が富士見林道で、ここは林道を突っ切りそのまま尾根通しに下ります。再び藪っぽくなった中、シカ柵の網とスズタケに挟まれつつノロノロ下っていると、首に何かがついている感触があったので手を回したらなんとマダニ(笑)。今回はハードに藪歩きをしてないし、大丈夫だと思ったんですけどねぇ。。。

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(織戸沢 水ノ木沢出合)

ということで尾根末端の織戸沢出合に降り立ったところで全身ダニチェック。チェックを終えたら水ノ木沢を渡らなければいけないんですけど、予想通り前日の雨のせいで水量が多くて道なりの飛び石はX。でも少し上がった所から難なく飛び石で渡ることができ、馬印へ向かいました。

馬印からは大棚沢の林道に入って、林道をてくてく。馬印に着いた時点で時間的にリミット近かったので大棚ははしょって、ただひたすらに日陰の暗い林道を歩いて行きます。

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(高指山東尾根<バラシマ沢右岸尾根>のひとコマ)

バラシマ沢の出合がある切通沢橋までは馬印から40分弱で到着。ここからそのまま切通峠へ向かうか、それとも当初の予定通り高指山東尾根を登って高指山へ向かうかちょっと迷ったんですけど、結局東尾根を登ることにしちゃいました。

尾根末端からは尾根に取り付けなかったので、その先の沢筋からせっせと登って東尾根上に上がるとしばらくは無粋な植林が続きましたが、それもじきに抜けてモミやブナの自然林を交えるようになります。同時にスズタケも出てきますがこちらも被る程度であまり濃くはなく、なかなか良い雰囲気なんですけど時間が時間だけに日陰が多くて。。。

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(東尾根・最初の送電塔より、大栂と東丸)

じきに最初の送電塔に上がると、ここは久しぶりの展望地。今さっき歩いて来た世附の山山を眺めつつ、帰りのバスの予約をしようとしたら意外やX(FOMA)。しょうがないのでパンを食べただけで先を行くと、次の送電塔(尾根を右に外れたところにある)を過ぎた辺りから明瞭な巡視路が現れてあとはすいすい。

しかも登るにつれ立派になるブナ林の様子にまた驚きつつ、気分を良くしつつ行くとあっさりと縦走路に飛び出して、そのすぐ先が高指山でした。

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(東尾根上部はブナが見事だった)

もう日が沈んでと言うか「日が富士に隠れて」暗くなり始めた周囲の様子をボーッと眺めつつ、帰りのバスの予約をしたらあとはチンタラ平野へ向かったのでした。

今回はとにもかくにもアカガシの多さに気がついた事が一番の収穫だったんですけど、そのおかげで今まで植林ばかりなのでは??とあまり興味の湧かなかった水ノ木や世附の南の方も俄然気になってきました。この冬もやっぱり世附通いが続きそうです。(^^)(^^)
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.12.06 (Sun)  晴 時々 曇
新松田駅 07:20→ 細川橋 08:20- 二本杉峠 09:10- 千鳥橋 09:35/09:45- 830m峰 10:10- 富士見峠 10:50/11:35- 大栂 12:30/12:40- 分岐 13:05- 織戸沢出合 14:10/14:20- 切通沢橋 15:05- 最初の送電塔 15:40- 高指山 16:10/16:20- 平野 16:55
 

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