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2009.11.30

ツバノ尾根から石尾根北面ひとめぐり

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(ツバノ尾根下部のひとコマ)

えー、先の週末(11/28)の山行きも実は日原だったんですけどさすがにもう錦繍は使えませんよねぇ・・・(^^ゞ ということで今回は珍しくというか電車バス利用ではなかなかできない石尾根北面の周回。七年ぶりにツバノ尾根を下から登って高丸山~七ツ石山~唐松谷林道と歩いてきました。

今回は東日原からではなく個人的にうふふっ♪な日陰名栗沢下降点からのスタート♪ 日原林道からの下りは荒れている箇所がいくつかありましたけど、なんとか日原川本谷の沢床に降りるとまずは光石と呼ばれる白い巨岩が目に入って、そのすぐ上流側に日陰名栗沢の出合があります。

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(光石と日陰名栗沢出合)

今回も本谷の水量が多くて飛び石で渡るのは無理だったので徒渉を敢行しましたが、11月下旬となるとさすがに水がちべたいですねぇ。でも水深は深くても膝下ぐらいだったので水が冷たいのを除けば徒渉自体はまぁまぁ楽でした。

ただ対岸に移ってもここからツバノ主尾根に上がる間はイヤらしいぐずぐずの急登が続く所でまだまだ気は抜けません。それでも今では少ないながらも人が入るようでそれなりの獣道とは思えない踏跡らしきものも確認できます。

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(尾根上へ向けぐずぐずの急登が続く)

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(ツバノ尾根1190m圏緩斜面の辺り)

途中にはスパっと綺麗に切れたような面を見せる大石があったりして、しんどいながらも落石に気をつけつつそんな急な登りを楽しみながらいくとようやく黒木に覆われたツバノ尾根上に這い上がりました。行程的にはもちろんこれからなんですけど、もう仕事はあらかた終えてしまった感じがなきにしもあらず(笑)。

一息ついたらツバノ尾根を辿ります。のっけのスッキリした黒木の並木道は記憶通りだけど、歩いても歩いてもなーんか藪が全くないような。あとオノオノレカンバの古木が多いとわかったのも久しぶりに歩いたおかげでしょうか。そんな植生に限らず、いろいろな意味で以前とは視野が広がっているのが自分でもよくわかるのが面白いです。

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(ツバノ尾根中部のひとコマ)

ブナの巨木がぽつぽつと立つ1190m圏緩斜面を過ぎてもスズタケは今ひとつで、まぁなんとも歩きやすい道??のり。この先も広葉樹林と黒木の林を交えつつ、その雰囲気を楽しみながらゆるゆる行けます。

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(マミ谷右岸尾根との合流点附近)

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(尾根上部のスズタケは枯死が進んでいた)

1399mを過ぎた辺りからは二年ぶりになるのですが、右手からマミ谷右岸尾根を合わせる辺りのブナの緩斜面もスズタケが減ってすでにかなりスッキリしていました。(参考までに二年前のツバノ行きは→ こちら

そんな緩斜面を過ぎるとようやくスズタケが被るようになってきましたけど、こちらもすでにほとんど落葉していてすでに瀕死の状態。おかげで歩きもかなり楽で、スズタケの濃かった山頂直下は南へ捲き気味に行ける余裕すらあって(笑)あっけなく高丸山の山頂に飛び出しました。

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(高丸山より千本ツツジ・七ツ石山)

石尾根に上がったときはまだ晴れていましたが、すでに雲が広がりつつあり展望は今ひとつ。それでも一歩西へ歩き出すと・・・気持ちいいんですねぇ。(^^) やっぱり石尾根は開放感があって歩いているだけで楽しくなってきます。

それにこの辺りは石尾根でも一番人の少ない所と言う事もあって、静かなのも良いですネ。千本ツツジを越え、緩く下った所でランチをとるのもすいぶん久しぶりのような気がします。この頃にはもう曇ってしまって遠望が利かないせいか、足下に延びる登り尾根のフォルムに改めて見惚れたりもしました。

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(七ツ石山より雲取山方面)

曇っていても思いの外寒くなくて、結局一時間ほどのんびりしたらそろそろおいとまの時間。お次は西の七ツ石山へ向かいます。

石尾根の下を捲いた縦走路や鴨沢からの道を合わせるとここでようやくハイカーとすれ違うようになって、山頂手前の七ツ石神社に参拝。神社の裏手から並ぶ尾根上の巨岩群はやっぱり七ツ石だった?事に改めて気がついた頃、七ツ石山に到着しました。

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(唐松谷林道はすでにこんな感じ)

山頂はさすがに雲取行きと思しきハイカーで埋まっていましたけど、鷹ノ巣や雲取に比べるとやっぱり人出は少な目ですね。ここで最後の展望を楽しんだらまだ名残惜しいけど下山を始めます。まずはブナ坂へ下って唐松谷林道へ。

こちらはさすがに紅葉の名残すらなく、全編歩く感触の心地よい落ち葉道。ただ落ち葉に埋もれて下の石や木の根などが見えないので若干気を遣います。その上道の遙か下を流れる唐松谷をついついよそ見してしまう事もあるから余計に危ない。

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(吊橋が見えてくるとそろそろお終い)

それでもそんな事に慣れてくると歩きを心底楽しめるようになってくるんですけど、その頃にはもう終盤にさしかかっている、というのはまぁ良くあることですね(笑)。

本谷を渡る吊橋に降り立てばあとは林道へ上がるだけ。林道端にわずかに残る紅葉を探しつつ歩いていると、じきに右手に先ほど登っていたツバノ尾根が見えてきます。

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(林道よりツバノ尾根を見上げる)

朝歩いた尾根を眺めつつ一日の行程を反芻できるのはなかなか気分のいいものです。電車バス利用だとどうしても「縦走」にこだわってしまうんですけど、こういうのも悪くないものだなぁと思いながらスタート地点へ向かったのでした。

・・・・・☆
 
◆ 2009.11.28 (Sat)  晴 後 曇
日陰名栗沢出合 07:30/08:00- ツバノ尾根上 08:35/08:40- 1190m圏緩斜面 09:30- マミ谷右岸尾根合流 10:40- 高丸山 11:20/11:30- 千本ツツジ西鞍部 11:55/13:00- 七ツ石山 13:30- ブナ坂 13:45- 富田新道合流 15:15- 唐松谷下降点 15:45- 名栗沢橋 16:05
 

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【奥多摩 2009】」カテゴリの記事

コメント

 今年は、石尾根でスズタケが沢山開花していた。そのほとんどが枯れるみたい。
 来年咲く穂も沢山あったから、何年かしたら丸坊主だと思う。結実割合が悪く、虫食いが多く、まともな結実は1割位しかない。鳥や、ネズミも食べるから回復するかどうかは微妙。実生は確認が困難なほど少ない。

投稿: 笹の観察人 | 2009.12.24 17:02

かずさん、

ズズタケは正直言うとわからないんですけど、シカが絡んでいる可能性がなきにしもあらず、と言うのが今のところのボクの感触です。

でもこうも枯れまくっちゃうと、今は見るとときめいちゃいますよね~(笑)。だから最近は世附に通ってるんだけど、あちらも長い目で見ると日原と同じ事になるのかもと思い始めていますよ。

投稿: komado | 2009.12.04 22:35

ツバノ尾根って変化に富んでて楽しそうだね~。
それにしても、二年でスズタケが丸裸って、やっぱり鹿さんが食べているのかな?
自然現象?

葉っぱの無い冬にスズタケの緑を見ると、胸がトキメキます。
夏はウザイんだけど…。(笑)

歩いた尾根を帰りに眺めるってのもいいよね。
「あんなところを歩いていたのか~!」ってなります。それも尾根歩きの楽しみの一つやね~。

投稿: かず | 2009.12.04 19:58

AKIOさん、

そうそう秋にAKIOさんが歩かれたと聞いてから、そおいや下からはかなり歩いていないことに気がついて、久しぶりに歩いてみようかなと思ったのでした。m(_ _)m

確かにツバノはヤケトなどに比べたら藪は少ないですけど、その他の尾根が植林や明らかな二次林など人くさい箇所もあるのに対してツバノはそう言うのがない(・・・というのは実は語弊があるのですが)石尾根北面では希有な尾根だと改めて思いました。

ニホンジカ、声はよく聞こえましたけど、幸いにして死体は見かけませんでしたヨ。(^。^;)

投稿: komado | 2009.12.01 23:00

こんばんは。小生はちょうど一月前の10月28日にツバノ尾根を登りましたのでレポートの写真に見覚えのある景色が沢山ありました。1050mくらいのちょっとした岩稜を越えたあたりの左手にニホンジカの死体(新しい)がありましたが、一月後でも何か痕跡でも残っていたでしょうか?スズタケは予想以上に少なかったです。この辺りではヤケトなど他の尾根より少ないような気がしました。

投稿: AKIO | 2009.12.01 20:28

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