錦繍の日原・孫惣谷と繞る尾根と絡めて
(孫惣谷の水源林巡視路のひとコマ)
う~ん、近場の山も紅葉の時期に入ったというのに諸事情により先週末はお山はお休み。でもその代わりと言っちゃなんですけど、この水曜(10/28)になんとか山歩きをすることができました。
今回は表参道から天祖山へ上がり、梯子坂ノクビレに降りて孫惣谷~左岸の水源林巡視路を辿って、ウトウノ頭南西尾根とも言えるウトウ沢1190m圏二俣中間尾根を登り返し、四軒小屋尾根を下降、上段歩道で日原戻りのコースを歩いてきました。
(天祖山表参道1355m峰附近にて)
この日はかなり久しぶりに日原行き一番バスでのスタート。紅葉の時期とはいえ一番だし、さすがにハイカーはいません。まずは八丁橋を目指して色づき始めた日原林道をてくてく。
歩き出し45分ほどでまだ緑の優勢な八丁橋先の登山口に着いたらさっそく表参道に。表参道は尾根上に上がるまでがガレた急な斜面でいつも気を遣いますが、実はここが林の良い所でもある所。でもこの辺りでも周囲はまだ緑なので慎重に登っていき、尾根上に上がった所で一息つきます。
(会所まで上がるとほぼ落葉)
ハタゴヤの水場を過ぎると、ようやく周囲の木々も色づき良い感じになってきます。んが大日大神を過ぎると一旦植林帯に入り、それ抜けて1355m峰に上がると林相的にはここからが本番、なんですけど紅葉の盛りはもう過ぎて高木はミズナラを残すのみといった感じ。
表参道はやっぱり先週末が一番良かったのかなー、と思いつつ、まだ残っているカエデやブナの色づきを楽しみつつ尾根をゆるゆる。徐々に登っていくと木々の葉もなくなり、会所に着く頃には周囲の木々はほぼ落葉を終えていました。
(長沢谷方面・中央 二軒小屋尾根の枝尾根と右 ノーナギ尾根)
すでに霞んでいた富士を眺めてから天祖山の山頂に上がり、なおも北へ行きます。梯子坂ノクビレへの下りしなは行く先の長沢背稜/都県界尾根や梢越しながら色づいた長沢谷を眺める道のり。この写真↑↑実際にはもっと綺麗だったんですけど、くすんで見えるのがとにかく残念。
まもなく梯子坂ノクビレに降り立ちここから右の巡視路に入ると、落葉を終えつつあるブナにミズナラの自然林から下るにつれ徐々に色づいたカエデが増えてワクワクしてきます。そして梯子坂窪の出合で孫惣谷に降り立つとここからが本番。
(孫惣谷の水源林巡視路・梯子坂窪 板小屋窪出合)
とはいえ巡視路はこの出合からワサビ沢の出合までは道が流されているので沢床を適当に歩いていくんですけど、先の台風の影響が孫惣谷の水量が多く終始右岸側を歩かされる感じでした。
そして右岸側から滝のかかるワサビ沢の出合に着けばまもなく道も現れ、谷筋に日差しも入って、光り輝く紅葉黄葉天国の始まりです。(^^)(^^)
(孫惣谷の水源林巡視路のひとコマ・Part2)
(水松谷中尾根<南東尾根>を乗越すところ)
下るにつれ徐々に緑が増えてきますが、その緑だってすでに盛夏のそれとは違い、しかも新緑ともまた違う微妙に黄色がかった輝きを見せてくれてこれもまた素晴らしい!まぁ採掘所の音が玉にきずではあるけど、もうこれは我慢できますヨ(笑)。今回もそのまま御供所へは降りずに左岸の巡視路に上がってウトウ沢へ。こちらも道のりもまたまた素晴らしいものでした。
そして巡視路がウトウ沢を横切ると次に尾根を絡みますが、その尾根がウトウノ頭へ直接上がるウトウ沢1190m圏二俣の中間尾根。道が尾根の突端を回り込んだところでさっそく尾根に取り付きます。
(ウトウ沢1190m圏二俣中間尾根・中下部はカラマツ植林を交える)
自然林とヒノキ植林に分けられた尾根はすぐに植林側がカラマツに変わり、ちょっとした尾根の肩に上がった所で今回はランチ。休憩を終えて再び登りだしても藪のないスッキリした急斜面がなおも続きます。
尾根右手の植林が切れると傾斜はより増しますが、露岩等はないのでただただひたすらに登り詰めるだけ。やがて尾根上はアセビが増えてくるので尾根両脇の斜面に逃げながら紅葉を愛でつつ急斜面を淡々と登っていくといともあっけなくタワ尾根上に飛び出しました。
(中間尾根上部・ダケカンバが出てくるとタワ尾根は近い)
そこから北へひと登りでウトウノ頭なのですが、なんとここで単独のハイカーとすれ違い、着いた山頂にはパーティがいてまたビックリ。平日なのに。まぁこれは前から言ってる事なんですけど、今はタワ尾根の方が天祖山よりもハイカーが入るんでしょうね。
ただ暗い山頂にはあまり用がないので、一息ついたら四間小屋尾根を下り始めます。四間小屋尾根と言えば、というか今では言わずとも目的はここ↓↓だとわかる方も多い事でしょう。(^^)(^^)
(四間小屋尾根1388m峰附近の緩斜面)
(四間小屋尾根1388m峰附近の緩斜面・Part2)
この緩斜面辺りも紅葉は盛りを過ぎた感じ、でもここはいつ来ても良いところですワ。時間に余裕があるのであの広い斜面をゆるゆる彷徨うように歩いていると、ここで後続の単独さんが通り過ぎていくのが見えてまたビックリ。
心ゆくまで歩いて、少しのんびりしたらあとは上段歩道に降りて帰路につきます。
(四軒小屋窪<鳥居谷右俣>枝沢のツメを見上げる)
上段歩道の辺りも紅葉は見頃に入った感じ。ただ東斜面なので日が入らないのは残念ですけど、これは当然の事ながらしょうがないですからね。
道は全般にわたって改修が入ったようで一部道の細い箇所も残っていますけど、かなり歩きやすくなっていました。あっ、あと鈴坂窪枝沢の流された桟道も新たに架けられていてちょっと感動。通行止の措置も解除されていました。
(上段歩道も見頃に入ったようだ)
でも平日は静かなところでもなんとなく雰囲気が違うような気がします。帰りは鍾乳洞からバスに乗れるし(笑)。平日だからこそ本当は普段から人出の多い石尾根の方が良いのだろうけど、今回の所はうまく紅葉の見頃を捉えられて満足いく歩きができたのでこちらでも正解でしょうか。さてお次はどこを歩こうかなぁ。。。
最後に、この日は平日なのに猟が入っていました。というかボク的には平日は猟がないという認識だったのですが、どうやらそれも古い認識になってしまったようで、この日はどうやら本谷と小川谷の二手に分かれて行っていた模様です。とにかくこれからは平日休日に限らずこの辺りのことも考慮していく必要がありそうです。まぁ登山道だけを歩くぶんには全く関係ない話ではありますけど。
・・・・・☆
◆ 2009.10.28 (Wed) 晴 時々 曇
奥多摩駅 06:02→ 東日原 06:30- 八丁橋 07:15- 大日大神 08:10- 天祖山 09:30/09:40- 梯子坂ノクビレ 10:10- 水松谷出合 11:15- ウトウ沢 11:40-(途中休憩30分)- ウトウノ頭 13:05- 1388m峰 13:20/13:40- 鳥居谷右俣(四間小屋窪)14:00- 鍾乳洞BS 15:45
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