« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

2009.10.29

錦繍の日原・孫惣谷と繞る尾根と絡めて

B091029a
(孫惣谷の水源林巡視路のひとコマ)

う~ん、近場の山も紅葉の時期に入ったというのに諸事情により先週末はお山はお休み。でもその代わりと言っちゃなんですけど、この水曜(10/28)になんとか山歩きをすることができました。

今回は表参道から天祖山へ上がり、梯子坂ノクビレに降りて孫惣谷~左岸の水源林巡視路を辿って、ウトウノ頭南西尾根とも言えるウトウ沢1190m圏二俣中間尾根を登り返し、四軒小屋尾根を下降、上段歩道で日原戻りのコースを歩いてきました。

B091029b
(天祖山表参道1355m峰附近にて)

この日はかなり久しぶりに日原行き一番バスでのスタート。紅葉の時期とはいえ一番だし、さすがにハイカーはいません。まずは八丁橋を目指して色づき始めた日原林道をてくてく。

歩き出し45分ほどでまだ緑の優勢な八丁橋先の登山口に着いたらさっそく表参道に。表参道は尾根上に上がるまでがガレた急な斜面でいつも気を遣いますが、実はここが林の良い所でもある所。でもこの辺りでも周囲はまだ緑なので慎重に登っていき、尾根上に上がった所で一息つきます。

B091029c
(会所まで上がるとほぼ落葉)

ハタゴヤの水場を過ぎると、ようやく周囲の木々も色づき良い感じになってきます。んが大日大神を過ぎると一旦植林帯に入り、それ抜けて1355m峰に上がると林相的にはここからが本番、なんですけど紅葉の盛りはもう過ぎて高木はミズナラを残すのみといった感じ。

表参道はやっぱり先週末が一番良かったのかなー、と思いつつ、まだ残っているカエデやブナの色づきを楽しみつつ尾根をゆるゆる。徐々に登っていくと木々の葉もなくなり、会所に着く頃には周囲の木々はほぼ落葉を終えていました。

B091029d
(長沢谷方面・中央 二軒小屋尾根の枝尾根と右 ノーナギ尾根)

すでに霞んでいた富士を眺めてから天祖山の山頂に上がり、なおも北へ行きます。梯子坂ノクビレへの下りしなは行く先の長沢背稜/都県界尾根や梢越しながら色づいた長沢谷を眺める道のり。この写真↑↑実際にはもっと綺麗だったんですけど、くすんで見えるのがとにかく残念。

まもなく梯子坂ノクビレに降り立ちここから右の巡視路に入ると、落葉を終えつつあるブナにミズナラの自然林から下るにつれ徐々に色づいたカエデが増えてワクワクしてきます。そして梯子坂窪の出合で孫惣谷に降り立つとここからが本番。

B091029e
(孫惣谷の水源林巡視路・梯子坂窪 板小屋窪出合)

とはいえ巡視路はこの出合からワサビ沢の出合までは道が流されているので沢床を適当に歩いていくんですけど、先の台風の影響が孫惣谷の水量が多く終始右岸側を歩かされる感じでした。

そして右岸側から滝のかかるワサビ沢の出合に着けばまもなく道も現れ、谷筋に日差しも入って、光り輝く紅葉黄葉天国の始まりです。(^^)(^^)

B091029f
(孫惣谷の水源林巡視路のひとコマ・Part2)

B091029g
(水松谷中尾根<南東尾根>を乗越すところ)

下るにつれ徐々に緑が増えてきますが、その緑だってすでに盛夏のそれとは違い、しかも新緑ともまた違う微妙に黄色がかった輝きを見せてくれてこれもまた素晴らしい!まぁ採掘所の音が玉にきずではあるけど、もうこれは我慢できますヨ(笑)。今回もそのまま御供所へは降りずに左岸の巡視路に上がってウトウ沢へ。こちらも道のりもまたまた素晴らしいものでした。

そして巡視路がウトウ沢を横切ると次に尾根を絡みますが、その尾根がウトウノ頭へ直接上がるウトウ沢1190m圏二俣の中間尾根。道が尾根の突端を回り込んだところでさっそく尾根に取り付きます。

B091029h
(ウトウ沢1190m圏二俣中間尾根・中下部はカラマツ植林を交える)

自然林とヒノキ植林に分けられた尾根はすぐに植林側がカラマツに変わり、ちょっとした尾根の肩に上がった所で今回はランチ。休憩を終えて再び登りだしても藪のないスッキリした急斜面がなおも続きます。

尾根右手の植林が切れると傾斜はより増しますが、露岩等はないのでただただひたすらに登り詰めるだけ。やがて尾根上はアセビが増えてくるので尾根両脇の斜面に逃げながら紅葉を愛でつつ急斜面を淡々と登っていくといともあっけなくタワ尾根上に飛び出しました。

B091029i
(中間尾根上部・ダケカンバが出てくるとタワ尾根は近い)

そこから北へひと登りでウトウノ頭なのですが、なんとここで単独のハイカーとすれ違い、着いた山頂にはパーティがいてまたビックリ。平日なのに。まぁこれは前から言ってる事なんですけど、今はタワ尾根の方が天祖山よりもハイカーが入るんでしょうね。

ただ暗い山頂にはあまり用がないので、一息ついたら四間小屋尾根を下り始めます。四間小屋尾根と言えば、というか今では言わずとも目的はここ↓↓だとわかる方も多い事でしょう。(^^)(^^)

B091029j
(四間小屋尾根1388m峰附近の緩斜面)

B091029k
(四間小屋尾根1388m峰附近の緩斜面・Part2)

この緩斜面辺りも紅葉は盛りを過ぎた感じ、でもここはいつ来ても良いところですワ。時間に余裕があるのであの広い斜面をゆるゆる彷徨うように歩いていると、ここで後続の単独さんが通り過ぎていくのが見えてまたビックリ。

心ゆくまで歩いて、少しのんびりしたらあとは上段歩道に降りて帰路につきます。

B091029l
(四軒小屋窪<鳥居谷右俣>枝沢のツメを見上げる)

上段歩道の辺りも紅葉は見頃に入った感じ。ただ東斜面なので日が入らないのは残念ですけど、これは当然の事ながらしょうがないですからね。

道は全般にわたって改修が入ったようで一部道の細い箇所も残っていますけど、かなり歩きやすくなっていました。あっ、あと鈴坂窪枝沢の流された桟道も新たに架けられていてちょっと感動。通行止の措置も解除されていました。

B091029m
(上段歩道も見頃に入ったようだ)

でも平日は静かなところでもなんとなく雰囲気が違うような気がします。帰りは鍾乳洞からバスに乗れるし(笑)。平日だからこそ本当は普段から人出の多い石尾根の方が良いのだろうけど、今回の所はうまく紅葉の見頃を捉えられて満足いく歩きができたのでこちらでも正解でしょうか。さてお次はどこを歩こうかなぁ。。。

最後に、この日は平日なのに猟が入っていました。というかボク的には平日は猟がないという認識だったのですが、どうやらそれも古い認識になってしまったようで、この日はどうやら本谷と小川谷の二手に分かれて行っていた模様です。とにかくこれからは平日休日に限らずこの辺りのことも考慮していく必要がありそうです。まぁ登山道だけを歩くぶんには全く関係ない話ではありますけど。
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.10.28 (Wed)  晴 時々 曇
奥多摩駅 06:02→ 東日原 06:30- 八丁橋 07:15- 大日大神 08:10- 天祖山 09:30/09:40- 梯子坂ノクビレ 10:10- 水松谷出合 11:15- ウトウ沢 11:40-(途中休憩30分)- ウトウノ頭 13:05- 1388m峰 13:20/13:40- 鳥居谷右俣(四間小屋窪)14:00- 鍾乳洞BS 15:45
 

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2009.10.20

もちろん、今年も錦繍の日原へ

B091020a
(紅葉も見頃に・長沢背稜/都県界尾根縦走路のひとこま)

さてさて、体育の日の連休も終わり近場の紅葉も見頃に入ってきましたね。「花のひかり」をご覧になられている方々におかれましてはこの時期ですのでもうおわかりの事でしょうけど(笑)、そういうことです。(^^)

ということで今回(10/18)は久しぶりに秩父側は大血川からの入山で、東谷の径路を辿って岩下谷ノ頭北尾根たる白石尾根(新山沢 白岩沢中間尾根)を登って長沢背稜/都県界尾根の稜線に出たら東へ酉谷山までは捲道(登山道)、そして酉谷山から七跳山までは稜線通しに歩いて、大栗尾根・・・ではなくある事情により一杯水~ヨコスズ尾根を下るコースを歩いてきました。

B091020b
(吊橋を過ぎれば道の状態はこの程度・大血川東谷の径路)

雲一つない快晴、ではなく朝のガスに覆われた西武秩父駅から今回もタクシーで長駆東谷林道のゲートまで(¥6020)。大血川は谷がたいへん深いので谷底には日差しがまったく入らないものの、上を見上げればすでに雲一つない青空が広がっています。

そんな様子やタクシーの料金がちょっと安かったことに気をよくしつつさっそくスタート。毎度のごとく東谷林道~ケンカ平歩道~東谷林道と歩いて、かの吊橋3度目の訪問にしてようやく正規の道で堰堤に降り、対岸(左岸)へ渡って東谷の径路を拾いました。

B091020c
(新山沢 白岩沢出合・右の尾根が白石尾根)

じきに黒ドッケ沢の大滝を見るとその先に新しく架け替えられた吊橋がかかっており、その橋を至ってスムーズに渡って右岸へ移り、ひと登りすると明瞭な分岐に出ます。左が5月に歩いた黒ドッケ沢の径路で、今回は未踏な右の道をとります。

するといきなり朽ちた桟道に倒木の歓迎を受け、一旦東谷の沢床に降り立ちます。ここでまた左岸へ渡ると道は細いながらも明瞭に延びており、ちょっとした崩れなんかも良いアクセント。「エアリア奥武蔵の新山沢」を渡ると広い植林帯に入り、ここでまた明瞭な分岐に出ました。

B091020d
(白石尾根・中腹までは植林が多い)

右の尾根上(長沢山北東尾根1358mへ繋がる尾根)へ上がる道はその周辺の植林道でしょうか。目的の新山沢(エアリア奥武蔵では白石谷)出合はまだ先なのでここは直進気味に下る道を選んで緩く下ると、まもなく白石尾根の末端が延びる新山沢と白岩沢の出合に到着します。

ここでさっそく白石尾根に・・・と行きたい所ですけど尾根末端は大岩で取り付けません。ここは本谷である白岩沢方へなおも延びる径路を辿ると・・・実は朽ちた桟道に体を預けなければいけない所もありましたけど・・・じきに昔は小屋でも建っていたんではないか思しき小平地に出て、そこからうまく尾根に取付けました。

B091020e
(ここまで来れば稜線は近い)

尾根に取り付いてもしばらくは露岩にリッジ状の痩尾根と岩場が続きますがそれもさほど長くは続かず、放置された植林帯に入るとあとは稜線へ向けての急登が始まります。しかし今までの偵察でわかってはいたものの、ここまで植林が延々と続いてくれると、この奥まで来て「これはないだろう感」がどうしても拭えません。甚だ自分勝手ないい方なのはもちろんわかってますけどネ(笑)。

登って登ってようやく植林を抜けてもその先は若干荒れ気味の雑木林で、周囲のスズタケも枯れてさほど気にならない程度。紅葉も尾根上よりも梢越しに見える対岸の長沢山北東尾根や酉谷山の山肌の感じが何ともよろしく、ついついよそ見をしながら登っていく感じでした。

B061020f
(長沢背稜/都県界尾根縦走路のひとこま・Part2)

そんな雑木林からコメツガなどの黒木が目立ってくると一がんばりで長沢背稜/都県界尾根の稜線に。ここでとりあえず西の岩下谷ノ頭に寄りますがこの辺りの紅葉がすでに見頃に入っており、強烈な日差しを浴びて木々はみんな輝き、凄い事になっています。

稜線のダケカンバがすでに落葉直前だったので今回は下の縦走路を歩くことにして南へ適当に下ったんですけど、下るつもりが紅葉に釣られて周囲を彷徨う感じになってしまい、なっかなか先へ進めません。

B091020g
(長沢背稜/都県界尾根縦走路のひとこま・Part3)

B091020h
(長沢背稜/都県界尾根縦走路のひとこま・Part4)

好きなところで立ち止まり、カメラに収め、時には休んだりしながらのんびり歩いていたら、さほどの距離でもないのに酉谷山まで一時間半もかかっていました。結果としても岩下谷ノ頭から酉谷山までがこの日一番紅葉の良かった所だったかも。

こんな好天なのにこちらは人が圧倒的に少ないです。お陰で今回は珍しく山頂でのんびりさせてもらいました。(^^)

B091020i
(酉谷山山頂)

酉谷山からは去年と全く逆のコース取りで今度は稜線通しに歩きます。んが、気温が上がりすぎたせいか東側から雲がやってきて日向谷ノ頭に着く頃にはすでに周囲はガスの中。紅葉もそこそこ良い感じなんですけど、日差しが無いぶんどうしても今ひとつになってしまいます。

それでも東へ行くにつれ徐々に明るくなってきて七跳山に着く頃には再び日差しが入るようになって一安心。

B091020j
(七跳山山頂の手前より)

そして七跳山の東鞍部に降り立ったところでまた縦走路に戻り、すぐ先にある降りる予定な大栗尾根の下降点へ向かったんですけど、その下降点の直前になんと猟師さんが立っていて、まさかこりは・・・。

ここで恐る恐る猟師さんに聞いてみると、どうやら秩父側と合同でかなり大がかりに行っている模様で、予想通りハンギョウ尾根と大栗尾根はX。そりゃモノレールがあるものねぇ。

B091020k
(ハナド岩より大栗尾根・中五日でここまで色づいた)

ということでここで一杯水回りで素直に下る事にして、ということは期せずして六日ぶりにハナド岩に寄る事でもあったんですけど、急な事もあって紅葉はさほど期待していなかったらこれがなんと↑↑こんな感じで綺麗に色づいていてビックリするやら嬉しいやら。しばらくはただただ見とれていました。

とはいえもう14時過ぎており、バスの事を考えると「あまり」どころか全くのんびりできない状況だったのがとにかく惜しくて惜しくて惜しすぎるー。後ろ髪引かれる思いで16時台のバスに間に合わすべく東日原へ駆け下ったのでした。

B091020l
(板形ノ峰の手前辺り)

しかし12日のタワ尾根下部と言いこの日といい、今年はこれまでになく早い段階から猟が盛んになっています。この時点ではまったくの想定外でしたけど、これからはセカンドプランを用意しつつ臨機応変にいけるようにしないといけないようですね。
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.10.18 (Sun)  晴 後 曇
東谷林道ゲート 06:55- 吊橋 07:35- 新山沢 白岩沢出合 08:00/08:15- 岩下谷ノ頭 10:00/10:15- 行福ノタオ 11:00- 酉谷山 11:30/12:20- 坊主山 13:05- 七跳山 13:30- ハナド岩 14:05- 一杯水 14:25- 東日原 15:40
 

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2009.10.17

ハンギョウ尾根の枝尾根からハナド岩へ

B091017a
(登ってきたクラミクボ右岸尾根を見下ろす・ハナド岩より)

・・・体育の日の連休は遠出をしない代わりに実は連荘だったのです。(^^ゞ
そんな訳で久しぶりだった日帰りの連荘は日原の連荘でもありました。

連休最終日の体育の日(10/12)は連荘でもあるし、ボクにしては珍しく遅めのバスでスタート。ただ連休最終日のせいか人出は意外に少なく、二台出たバスもちょっと余裕がある感じ。東日原に着いたらさっそく歩き出します。

B091017b
(クラミクボ右岸尾根・下部中部は主に植林だった)

今回は小川谷林道の方に入り、緑がまだ優勢な林道をてくてく。タワ尾根下部で猟が入っているのには驚きましたけどまぁ水源林ですからネ。かろう橋を過ぎ、モノレールの車庫を過ぎ、しばらく行くと名のない橋で狭い沢を渡りますがこれがクラミクボです。

んで目的のクラミクボ右岸尾根は橋のたもとからなんとか行けそうでしたが、そこはぐずぐずの露岩が絡んでちょっと面倒そう。なので安全な取付を探すためにとりあえず林道を先へ行きましたが、どこも露岩か急斜面でとりつくしまは全くなし。結局滝上谷橋まで行ってしまったところで来た道を戻り、例の橋のたもとから尾根に取り付きました。

B091017c
(右岸尾根上部は自然林の気持ちの良い広尾根)

ぐずぐずの斜面を慎重に登って尾根上に上がれば一安心。ではなく、行く先がいきなりリッジ状の痩尾根になっていたのには驚きましたけどそれも短い距離で、尾根が広がると周囲は植林に変わって、かなり急になります。

しばらくはそんな植林下の急登をせっせと登り詰めるだけ。尾根が緩むとじきに見覚えのある掛小屋が目に入り、そこで中段歩道が尾根を横切っていました。

B091017d
(色づいた木々もぼちぼち見られた)

中段歩道を突っ切り、しばらく行くとようやく植林を抜けてくれて雰囲気も一変。藪のないすっきりした、そして広々とした尾根上に広がる自然林の様子に思わず声をあげてしまう素晴らしさ。広い尾根を彷徨うようにゆるゆる歩きながら、そしてハンギョウ尾根とまだ合流するなよとつぶやきながら。。。

でもそんな願いは叶わず、あっけなくモノレール軌道の通るハンギョウ尾根と合流してしまえば、もう稜線は間近。こちらもミズナラの疎林が美しいのですが、モノレールが本当に惜しいんだよなぁ。

B091017e
(ハンギョウ尾根の様子)

ハンギョウ尾根と合流してから30分弱で長沢背稜/都県界尾根の縦走路に出たら、直ちに西のハナド岩へ向かいます。さすがに連休のせいかぽつぽつとハイカーとすれ違いましたが、着いたハナド岩には誰もいませんでした。

ハイシーズンの筈なのにこれはラッキー!と風は少々強いし、周囲は霞んで展望も今ひとつだけど当然こちらでランチと相成りました。(^^)

B091017f
(大栗尾根はこんな感じ・ハナド岩より)

B091017g
(長沢背稜/都県界尾根の縦走路も色づき始めている)

ハナド岩で気分良く小一時間程過ごしたらお次は一杯水。なのですが、今までの行程でたいへん気分が良くなっているのにここでわざわざ不愉快になりに行く必要もないでしょうから(笑)今回三ツドッケは捲く事にして、腰を上げます。

色づき始めた縦走路を東へ行くと、お昼を過ぎたせいかハイカーはもう見かけません。一杯水にも人のいる様子がない感じで、ここから縦走路と離れてヨコスズ尾根に入りました。

B091017h
(こんな所は最後の最後のごく一部・茅尻沢の水源林巡視路)

ヨコスズ尾根もカエデの類がぼちぼち色づき始めており、1388m峰を捲いてしばらく下ると尾根の東側に今はマーキングのついた道が分かれているのですが、そこが茅尻沢の巡視路との分岐。さっそく巡視路に入ってみると、まずは戻るように下って行き、あっけなく植林に入ってしまいます。

ここで一旦尾根に上がって尾根上をしばらく下りますが、じきに尾根を右へ外れて茅尻沢に降り立つ段取り。途中でみかけた気になる分岐も今回は無視して沢に沿う道を選んで下って行くと、やがて水流が現れますが周囲は植林のまま。

B091017i
(塩地谷の水源林巡視路にて)

それもようやく抜けて、↑↑上のようにようやく「らしい」雰囲気になったと思ったら、すぐに(本当に!)塩地谷の巡視路と合流してここであっけなくお終いでした。話には聞いていたけどここまで植林だらけの道だったとは。。。

それでもこのまま倉沢へ下ってもバスの時間に余裕があるので、上流にある塩地谷小屋跡周辺に広がる自然林の緩斜面の所へ寄ってしばらくのんびり。それから来た道を戻って倉沢へ向かいました。

B091017j
(倉沢林道はまだまだ緑だ)

魚留橋までも道に荒れたところはなく至ってスムーズに歩けました。そして倉沢林道の方はまだまだ緑が優勢でしたが、ここでも林道端にキッコウハグマの花がいくつも見つかってビックリ。花を探しまくっていた今までの苦労はいったい何だったんでしょう(笑)。それとも今年はやっぱり当たり年なのかなぁ。。。
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.10.12 (Mon)  晴 後 曇
奥多摩駅 08:35→ 東日原 09:05- かろう橋 09:45- 滝上谷橋 10:15- 中段歩道 11:10- ハンギョウ尾根合流 11:45- ハナド岩 12:15/13:05- 一杯水 13:35- 巡視路分岐 13:50- 塩地谷小屋跡 14:25/14:35- 魚留橋 14:55- 倉沢 15:35
 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009.10.13

巳ノ戸の「谷と沢」を絡めて鷹ノ巣山へ

B091013a
(鷹ノ巣山までもう少し)

さてさて、10月に入って近場の山でもそろそろ紅葉の季節になってきました。
個人的には先月までで結構遠出しちゃっていたので今年の10月の連休も近場で・・・ということになりました。

今回(10/11)はキリンボ尾根(サイグチ窪左岸尾根)を歩いて以来丸五年ぶりにヤケト尾根の巡視路から巳ノ戸谷に降り、五兵窪左岸尾根を辿って石尾根に上がり、鷹ノ巣山へ。そして鷹ノ巣尾根~巳ノ戸林道を下って日原に戻る、という巳ノ戸谷と巳ノ戸沢を絡めたルートを歩いてきました。

B091013b
(ヤケト尾根の水源林巡視路・ヤケト主尾根を乗越す所)

雲一つない好天の、しかも連休の中日とあっては東日原行きのバスも凄い人出でしたが、いざ東日原から歩き出せば毎度のごとく早くも一人旅。まずはてくてくヤケトの吊橋を目指します。

歩き出してから一時間ほどで吊橋に着き、橋を渡ってさっそく改修の入った巡視路を辿っていると、ここでキッコウハグマの花をたくさん見つけて思わず狂喜してしまいました。キッコウハグマは日原では結構見かけるのですが、いつも閉鎖花ばかりで日原で咲いている花に出逢ったのが実はこの日が初めての事だったのです。(^^)(^^)

B091013c
(ヤケト尾根の水源林巡視路にて)

道は急斜面から枝尾根に上がってまもなく主尾根へトラバースを始めると、あれあれ分岐の所で目的の道が通行止になっていたんですけど、ここは無視して先へ。途中の小崩落を慎重に渡るとじきにヤケト主尾根を乗越しました。

自然林の見事なヤケト主尾根の様子にそのまま尾根を行きたくなる思いを抑えて、なおも巡視路を辿るとすぐに倒木帯になり、それをなんとか越えるとおおー!右手から新しい道が来ていました。おそらく先の分岐から新たにつけ替えられた道でしょう。

B091013d
(巳ノ戸谷に降り立ちました)

ここから先は以前歩いたときよりも歩きやすく、ヤケト主尾根を乗り越すと周囲はヒノキにカラマツの植林帯になってしまいますが、カラマツは色づき始めていてこれはこれでいい感じ。でもそんなカラマツ植林が切れると、いきなり小崩落のお出ましでここは慎重に渡りましたが、対岸の五兵窪の切れ込みを確認すると間もなくまた崩落が。。。

崩落の先はザレ気味の露岩で道筋もあやふや。でも前に歩いた時はあそこをへつって行ったけど、崩落地をトラバースした後にアレは嫌だな~、ということでワサビ田を直前に巡視路を辿るのをここであっさりと打ち切り、下を流れる巳ノ戸谷へ下りてしまいました。

B091013e
(五兵窪左岸尾根・尾根を横切る?な道)

少し休憩してからすぐ下にある五兵窪の出合まで下ろうとしたんですけど、これも出合の直前で高捲きを強いられるため断念。まぁ尾根の末端部も近いので右岸側のこれまたザレた急な斜面を慎重に登り、五兵窪左岸尾根の尾根上に何とか這い上がりました。

まぁ尾根上にさえ上がればスズタケが被るもののおそらく安全は保証されたような物なので気は楽です。しかも尾根上はスズタケが枯れ始めている事もあり、思いの外藪が薄くてそこそこ楽に歩けます。

B091013f
(五兵窪左岸尾根上部にて)

尾根に取り付いてから30分ほどでやや明瞭な道が尾根を横切りましたが、スズが被っているし大クビレが近い割には標高も低いのでこれは巳ノ戸林道は別の道でしょうか?巳ノ戸林道の旧道にしては道がハッキリしすぎている気がしますし。。。

そこからまた30分弱でまた明瞭な道が尾根を横切りましたが、おそらくこれが巳ノ戸林道でしょう。巳ノ戸林道を過ぎるとスズが徐々に深くなりますが、以前の周囲のスズタケの様子を思えばかなり楽で、徐々に良くなってくる自然林を愛でつつゆるゆる登っているとあっけなく石尾根の縦走路に飛び出しました。

B091013g
(鷹ノ巣山より御前山と大岳山)

周囲が一気に開けた南側からは雲が出ていたものの富士も南アもまだ姿を見せてくれていて、間に合って良かったわ。やっぱり北側から石尾根にパッと飛び出すのは何度やっても爽快ですね。

あとは色づき始めた石尾根をゆるゆる10分ほど行くと鷹ノ巣山の山頂でした。

B091013h
(鷹ノ巣山より日陰名栗峰)

さすがに連休の中日。山頂はすんごい人出でしたが、珍しく今回はボクも山頂の一角で展望を楽しみつつの~んびりとランチ。実はいろいろあって山にストーブを持って来たのは1年8ヶ月ぶりの事だったのでした。

後の行程に余裕があったのでもう少しのんびりしたかったんですけど、徐々に曇ってきて日差しがなくなってしまったので一時間ほどで腰を上げて、まずは北のヒルメシクイノタワへ向かいます。

B091013i
(鷹ノ巣尾根・巳ノ戸沢枝沢ツメのシオジ林)

13時を過ぎているのに登ってくる人がまだまだいて少し驚きましたが、ヒルメシクイノタワに着く頃にはさすがにいなくなりました。少し休んでから登山道と別れて鷹ノ巣尾根を下り始めます。

訪れるたびに藪の薄くなった尾根は急なものの歩きやすく、藪がなくなったお陰でいろいろ寄り道もできます。今回は以前から気になっていた巳ノ戸沢枝沢ツメのシオジ林を散策して、再び尾根に復帰。30分ほどで鞘口ノクビレに降り立ちました。

B091013j
(鞘口ノクビレ・バックは鷹ノ巣山)

前は何とか立っていた古い道標がとうとう倒れていたのは、まぁしょうがない事ですけどちょっと淋しくも感じました。ここから尾根を離れて巳ノ戸林道を下ります。

巳ノ戸林道はおそらく10年近く歩いていなかったと思います。ただ道自体は巡視路として定期的に整備されているようで、道筋は明瞭だし、植林が若干多いけど巳ノ戸沢の流れを見つつ降りるのもなかなか楽しいですね。

B091013k
(巳ノ戸林道の一こま)

ワサビ田を過ぎると梢越し右手に稲村岩が見えるようになって、じきに先ほど別れた稲村岩尾根の登山道と合流。あとはバスの時間に余裕があるのでチンタラと東日原へ向かったのでした。

今回は残念ながら巳ノ戸谷のワサビ田までは行けなかったけど、これは別の機会かな。でもお陰で歩きたいところがまたでてきちゃったなぁ。日原はこれからが一番いい時期ですから楽しみが増えるのはいいんだけど、今後どこを歩こうか、かなり迷う事になりそうです。
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.10.11 (Sun)  晴 後 曇
奥多摩駅 07:25→ 東日原 07:55- 吊橋 08:55- ヤケト主尾根乗越 09:40- 巳ノ戸谷 10:15/10:25- 巳ノ戸林道 11:20- 鷹ノ巣山 11:55/13:00- ヒルメシクイノタワ 13:20- 鞘口ノクビレ 13:50- 登山道合流 14:35- 東日原 15:05
 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009.10.06

参りました~

いやー日曜は凄かったなー。まさかアレで勝つとは!

・・・と、このマクラではごく少数のピンときた方 (^^) を除いた大半の方々は訳がわからないしょうからまずは
 
 
 

こちら と こちら ←をクリック!
 
 
 
「いやぁ・・・まぁうたぐってすんませんという感じです」と云ったのには思わず苦笑してしまいましたが、ホントにホントアレでまさか勝つとは・・・。とにかく19年目にして初めて同一馬で複数のGIをとれた事が伸ちゃんファンにとっては一番嬉しかったことでしょうネ。(^^)

あとは勢いに負けたのか、脅されたのか、それとも単にビビッたのか(笑)ハナを伸ちゃんにあっさり譲った一番人気の正海クンはナイスアシスト賞でしょうか。まぁあの伸ちゃん相手に潰しあいする勇気なんてハナからないか(笑)。今週は多忙を極めていた事もあって馬券の方は買えなかったんですけど、今後の淀・府中シリーズが楽しみになってきました~。今年の秋は去年の鬱憤を晴らす意味でもぜひとも大暴れしてくらさい!
 

| | コメント (9) | トラックバック (0)

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »