色づき始めた南アの稜線へ 1(鳥倉林道~三伏峠)
(周囲の木々もぼちぼち色づいてきた)
例年秋のお彼岸の頃は秋雨の時期という事もあって計画しても天気が悪くて潰れるパターンが多くて、今年は5連休にもかかわらず計画を全く立てていなかったんですけど、予報を見ると晴れマークがずらり!これは神の思し召しだろう、とここで密かに行けたらなぁ・・・と思っていた丸三年ぶりとなる南ア行きを急遽決めました。
ということで日曜(09/20)は朝から鈍行を乗り継ぎ乗り継ぎ、伊那大島へ。飯田線なんて何年ぶりに乗ったのだろう。快晴の許、右手に中央アルプスをそして左手には巨大な仙丈ヶ岳を眺めつつのんびりしているとついついそのまま豊橋まで行ってしまいそうですが、ここはきっちり伊那大島で下車。ハイカーは私一人だけでした。
(豊口山コースの登山口)
やっぱりな・・・と思いつつタクシーに乗り込み、一人でリッチに鳥原林道のゲートまで(¥12000)。一時間ちょいで着いたゲートの周辺にはさすがに好天の連休とあってたくさんの車が止まっていて、下山を終えたハイカーもぞろぞろ。
まずは登山口までの林道歩きがあるんですけど、よくこんな所に道を付けたものだなぁと思いつつ展望の良い林道をてくてく。30分ほどで着いた登山口の手前で軽くおにぎりを食べてからさっそく登山道に入ります。
(豊口山コースのひとこま)
のっけは一面にコウシンヤマハッカの咲く、スッキリしたカラマツ植林の中をせっせと登っていく感じ。それから道は一旦小尾根に乗ってもすぐに東へトラバースするのでかなり歩きやすいですね。別に急いでいる訳でもないのに30分ほどで豊口山の鞍部に着いてしまいビックリ。
あまり早くに小屋についてもしょうがないのでここからペースを落として行くと、道は尾根の北側へ移り、今度はそちら側をトラバースする感じで行きます。
(仙丈・甲斐駒はこう見えるのか)
水場を過ぎ、徐々に上がっていくと周囲の木々も色づいてルンルン気分で歩いていると、あれあれもう塩川との分岐に到着。これじゃぁ15時前に小屋に着いちゃうよ。もっとペースを落とします(笑)。
すると周囲が開けた所からは甲斐駒や仙丈、農鳥岳、そして主稜線の奥に顔を出している塩見岳が見えて、登りの人はみんな立ち止まってあれやこれや同定をしています。もちろんボクもその仲間入りさせてもらいました。
(塩見岳は主稜線から顔を出す感じ)
それだけのんびりしても14時半には小屋に到着。さすがに連休のせいかほぼ満員との事でしたが、一人布団一枚とは行かないまでもB寝台ぐらいの個別スペースが割り当てられていてホッとしました。ここは普段からこういう方針なのでしょうか?ね??
それから小屋に荷物を置き。暇つぶしにビール片手にお花畑の方へ向かうとお花は終わりかけたタカネマツムシソウぐらいでしたけど、そこから稜線に上がると南ア南部の山山が間近に見えて、ボクの中でそちらの方も少し現実味を帯びてきたかな。あとはただただボーッと眺めて過ごしていました。
(本日のお宿・三伏峠小屋)
そして夜は満天の夜空というか☆が多くてどれがどれだか判んねー、と外に出た人が口々に言っていた夜空をしばらく楽しんでから就寝。明日も良い日になりそうです。
・・・・・☆
◆ 2009.09.20 (Sun) 快晴
鳥倉林道ゲート 11:40- 登山口 12:15/12:25- 豊口山東鞍部 13:10- 塩川分岐 14:05- 三伏峠小屋 14:35
タクシー(伊那大島駅-鳥原林道ゲート) ¥12000
三伏峠小屋 一泊二食 ¥8000
ビール(ショート缶) ¥600
PETお茶2本 ¥800
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コメント
tawaさん、
あぁお花畑がそれらしい頃に行かれてたのですね!
その頃の光景が何となく目に浮かぶようです。あくまで想像ですけどね(笑)。
南アの方もご多分に漏れずシカさんが上がってきてお花を食べているようです。こちらの方と全く同じですね。なので峠と旧三伏小屋の間の草原にはすでに柵が建っていました。熊ノ平の道中、マルバダケブキの単層になっていたところがが多かったというのももうすでにそういう事だったんでしょうねぇ。。。
投稿: komado | 2009.09.29 19:08
いやー、komadoさんの素晴らしい写真を見ていると血が騒ぎます。
私も15年前の8月上旬、テントで3泊、三伏峠~北岳を歩いています。前日の夜に都内を出て、駅のホームで寝ました。翌朝、ホームまでタクシー会社の人が勧誘に来て、楽なルートが最近整備されたので送りますとのこと。これが鳥原林道のコースでした。
峠から三伏小屋のテン場までの間がお花畑だった記憶があり、古いアルバムを開くと、原っぱが一面紫系の花に埋まっています。アップの写真ではタカネマツムシソウ、タカネナデシコ、トモエシオガマ、ハクサンフウロ、コゴメグサの類いなどがボサボサに生えています。相棒と2人、陶然としていたことを思い出しました。腕とカメラが悪くて、紹介できる写真ではないのが残念です。最近はお花が減ってしまったのかー
投稿: tawa | 2009.09.26 00:17
Tetsuさん、
こちらこそご無沙汰しておりました。
塩川からでも4時間なら当日登りでも問題ないですね。今回の山行きのお陰で南部の方も行きたくなってきたので、今度歩くときはやっぱり塩川から登りましょう。(^^)
ずいぶん前ならあそこのお花畑も種類が多かった事でしょう。今は雑誌で見た通りかなり種類が減っているように感じました。いいなー。
投稿: komado | 2009.09.24 18:22
お久しぶりです。
三伏峠なつかしいですね。ずいぶん前になりますが、塩川土場から入って三伏まで正味四時間程度。お盆あけのお花畑で一時間も遊んじゃいまいした。
三伏峠沢(泊)→塩見岳→熊ノ平(泊)→間ノ岳→北岳肩(泊)→大樺沢二俣→広河原
の天幕三泊四日でしたが、今後のレポが楽しみです。
投稿: Tetus | 2009.09.24 00:45
そうそう、あっちの方は滅多に行かない訳だからタクシー代は惜しくないです。でもあれだけ歩きやすいと塩川からでも充分間に合ったかな、と(笑)。タクシー代もそちらの方が若干安いようだし、今は人も少ないはずだからそちらの方が良かったかな~。
もし次があるのなら塩川から行こうと決めてます。かずさんが夏に歩いた方もなんか気持ちよさそうでね~。(^^)
投稿: komado | 2009.09.23 22:45
豊口山コースが一般的になったんだね~。
塩川までバスで行ったことあるけど。車でも、ぐるっと回り込むので、あそこはほんとに遠い。
タクシー代12000円なら安いほうじゃない?
塩見岳なら、やむを得ないなって思えま~す。
B寝台ぐらいのスペースって、わかる人いるのかなあ?マニアックで僕好みの例えで~す。(笑)
連休の山小屋は夜中に悲鳴も出るほどだけど、スペース確保できて良かったね~。
ボーっと眺める時間っていいなあ。
日帰りだと、帰りのバスや電車の時刻が気になるからなかなかできないよ~。久々に小屋泊まりしたくなってきた~。
投稿: かず | 2009.09.23 15:12