たまには夏の雲取山でも
(小雲取出合尾根上部にて)
なーんか梅雨が明けたと思ったらまた逆戻り。海の日の連休は天気のぐずつくことが多いので遠出の予定は立てなかったんですけど、近場の天気もいいんだか悪いんだかなーんかいまひとつ。結局海の日の当日(07/20)まで延びてしまいました。
ということで海の日は珍しく夏の奥多摩は雲取山。久しぶりに小雲取出合尾根を歩いたんですけど、今回は小雲谷出合から延びる主尾根ではなく、初訪の時にとったお隣のカルメ窪左岸の枝尾根から1628m峰経由で主尾根と合流。そして雲取山東面の捲道に出た所で捲道を辿って雲取山荘、ここから北面の捲道を辿って三条ダルミとぐるりと回ってから戻るようにして雲取山へあがりました。
(大ダワ林道・長沢谷に降りた所)
この日は早朝こそ晴れていたものの、歩き出す頃には前二日とさほど変わらない天気になっていましたが、違っていたのが空気が若干乾いて爽やかだったこと。そのせいかどうかわからないけど長沢谷までの長い林道歩きは至って快調で、急いでもいないのに実働二時間ほどで下降点までついてしまったのは意外でした。
ちなみに大ダワ林道は07/15以降表向き通行止になっているはずなのに周囲に車は停まってるし、山道に入ってみれば2パーティほどとすれ違う有様。ちなみに通行止の原因となっている崩落現場はモミソ窪の少し手前辺りで、今のところは慎重に行けばさほど問題ないと思われますけど、今後どうなるかは当然の事ですが予断を許しませんので通行される各々の自己責任でお願いしますネ。
(一旦大雲取谷に降りて・・・)
モミソ窪を過ぎてしばらく行ったら大雲取谷に降り、日差しの差し込む気持ちの良い沢床で休憩してから尾根に取り付きます。
尾根に取り付いてからしばらくはコメツガも混ざるものの、ミズナラやブナの明るい良い疎林が続きますが、同時にこの辺りが急な所でもあって、緑に覆われた中、木々を愛でつつ淡々と登っていくしかありません。ちなみに以前はあった氷川村雲取東京市有林と書かれた標柱は果たして見落としたのか?倒れてしまったのか??ちょっとわかりませんが今回の所は目に入りませんでした。
(小雲取出合尾根<カルメ窪左岸の枝尾根>下部にて)
そんな急登が少し緩むとダケカンバに覆われたゆるーい二重山稜状の広尾根に変わって、登り切ったピークが1628m峰。ここで休憩しているといつの間にやらスズメバチが一匹、二匹・・・そして三匹目が来た所で慌てて腰を上げたのですが、だからといって襲う感じでもなく、ただただまとわりつかれたのには閉口でした。
それらしいコメツガ林を介して主尾根と合流すると足許にササが覆うようになるんですけど、これが鮮やかな緑色でなんとも美しい光景でした。小雲取出合尾根は今までこのササの黄色い時しか歩いたことがなかったので尚更だったのだと思います。
(1682m峰を過ぎるとやがて笹が出てくる)
ササが地面を覆う様子は美しいものではあるんですけど、同時にササに隠れた倒木も増えて少々歩きづらくなります。でもこれはもう何度も言ってるんですけど、こういう状況は却って黒木林らしくスペシャルな感じすらして歩きの良いアクセントぐらいにしか感じません。(^^)
ただここまで来てもスズメバチにまとわりつかれて、途中のランチも断念。1858m峰を過ぎるとじきに東面捲道に飛び出しましたが、ここでようやくハチからも解放されました。でもなんでハチは登山道には来ないのでせうか?(笑)
(雲取山東面の捲道に出ました)
雲取山の東面、北面の捲道も夏に歩くのは初めてのことなので、どんな感じなのかちょっと楽しみにしていたのですが、特に東面の捲道がコメツガなど黒木の許、ササの緑に苔の緑が今の時期らしく?とても鮮やかでいい雰囲気でした。
それに比べると北面の方はどこか乾いた感じで思ったよりも・・・でしたけど、これは標高を一段下げていることもあるのかなぁ。。。
(黒木の許に咲くこの花は??)
そして三条ダルミに着くと時間も時間なのでここでランチにするか、雲取まで我慢するか、かなり迷った末に上まで行くことにしたんですけど、さすがにこの登りはキツカッタ。
フラフラになりながら誰もいない避難小屋前に着いても周囲はガスで何も見えません。なおもフラフラ小屋へ向かってランチをとり、一息ついたら、一人しかいない山頂に寄ってもう下山です(笑)。今は鴨沢発のバスが20分繰り上がっちゃったんで、山頂で14時過ぎまでのんびりできなくなってしまったのが個人的にはツラい所です。
(三条ダルミにて)
せっかくの石尾根もガスった中をただただ降りる感じ。めぼしいお花と言えば咲き始めのマルバダケブキばかりですが、足許をよーく見てみるとシモツケソウにチダケサシ、オトギリソウ、ニガナなどがほんとうにちょこっとですけど目に入ります。
三連休の最終日と言うこともあって山頂は静かでしたけど、下りしなに登ってくる人とぽつぽつすれ違うのはさすがに雲取ですね。
(雲取山の避難小屋を振り返る)
下りはじめこそ一時的にガスが切れたり日が差したりしてたのがそれもなくなり、ブナ坂に着く頃には完全にガスの中です。
捲道を降りる時にみかけたスズタケは以前の勢いこそないものの、まだ葉がそれなりについていてちょっと安心。あとは歩きやすい道をすいすい下って鴨沢へ向かったのでした。
(石尾根のマルバダケブキは咲き始めた)
今シーズンも雪がほとんど積もらなかったので初雲取がここまで遅れてしまいましたけど、夏の雲取もまた別の風情があっていいものですね。でも、来シーズンこそはスノーシューが使えるぐらいにまともに雪が降って欲しいなぁ、と思うのですが、実際はどうなるのでしょうね。
・・・・・☆
◆ 2009.07.20 (Mon) 晴 後 霧
奥多摩駅 06:25→ 東日原 06:55- 八丁橋 07:40- 名栗沢橋 08:15/08:25- 長沢谷下降点 09:00- 尾根末端 09:50/10:00- 1628m峰 10:45- 雲取東面捲道 11:45- 雲取山荘 12:05- 三条ダルミ 12:40- 雲取山 13:10/13:35- ブナ坂 14:25- 堂所 15:15- 鴨沢 16:25
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コメント
もりのふうさん、
いやぁ、さすがですねぇ!別の所探しまくってたんでこれ○ンだったとは言われてヨーク見てようやくわかったのでした(笑)。んで図鑑を見てみるとえっ落葉樹林ってかなり違うジャンと思ったんですけど、ググってみるとやっぱり間違えないようです。ほんとうにありがとうございました。m(_ _)m
ちなみに登山道脇にいましたけどこちらも本当に小さいし数も小一よりもかなり少なかったのでした。いやいやきちんと撮っておいてラッキーでしたよ。マクロ1cmは強力ですなぁ。。。(^^)
でもrunといえば、ここのところ山にもランナーが格段に増えてきましたね。あと低山や山のお店でも若い人がとみに目立つようになってきていると思います。とれらんの後は山歩きブームが来ちゃうのですかねぇ。。。
投稿: komado | 2009.07.25 21:47
komadoさん、ごめんなさい。
よ~く見れば察しがつきますねぇ。
朝っぱらからボケてました。
休みの日もこのくらい早起きできれば・・・。
今シーズンはもう雲取に行けそうにないので
来年以降の楽しみにします。
投稿: もりのふう | 2009.07.23 13:42
komadoさん、こんにちは。
我が家も連休は雲取の予定だったのですが、
それもその白いお花も目的の一つで・・・。
アリドオシrunですね。
小さいので、私はそんなに大きくきれいに撮れたことが
ありません。いつも残念な写真になってしまいます。
昔は登山道の近くに見た、と夫は言っておりますが
今回のは道のないところでの発見ですか?
う~ん、目覚まし時計め! 夕方に鳴るな!
行きたかったなぁ。
投稿: もりのふう | 2009.07.23 04:08
リブルさん、
雲取も大昔みたいなお花の山だったらもっと通っていたんでしょうけど、この時期はどうしても遠出したくなりますからね。ようやく訪れることができました。(^^)
でもここへ来てぐずついた天気が続いてもしや冷夏??と思わせる感じになってきましたけど、今度どうなるのかなぁ。。。リブルさんも仙丈大変でしたね。ボクは行く勇気すら出ませんでしたヨ(笑)。
投稿: komado | 2009.07.22 23:40
久しぶりのお山は雲取でしたね。
この時期はあまり奥多摩へ行ってないけど、下笹がきれいですね。
マルバダケブキも咲き始めはきれいですね。
こればっかり残っていると見たくもないですけど。(笑)
白いお花はなんでしょうね。ギンリョウソウモドキでもなさそうだし。
投稿: リブル | 2009.07.22 20:00