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2009.07.28

たまには夏の川苔山でも

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(大丹波川の道すがら)

週末、南関東方面は晴れましたけど、他所はまだまだ不安定な天気が続きますねぇ。ということで今週は日曜(07/26)にこれまたかなり久しぶりに夏の川苔山を訪れてみました。

今回はかなり珍しく大丹波川側からの入山で、川井駅から一番のバスで上日向に出たらまずはヤマユリ咲く林道をてくてく。道中のキャンプ場はさすがにシーズンな事もあってどこも盛況です。この辺りはたいがい静かな時期しか歩いていないはずなので、歩いていてもなかなかいい光景でありました。

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(曲ヶ谷沢出合)

もう営業していない奥茶屋を過ぎたら人家もなくなり、あとは暑さにへばりそうになりながらもなんとか歩いて、一時間ほどでようやく登山口に到着。休む間もなくさっさと大丹波川へ降りていきます。

沢に降りると涼しい空気が吹き抜け一気に涼しくなって気分も上々。この道を歩くのは果たして何年ぶりだろうかと考えつつ歩いていると、おっと↓↓タマガワホトトギスが目に入ってさっそくパチリ。見かけるだろうとは思っていたけど、ここで咲き始めだったのはちょっと意外でもありました。

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(タマガワホトトギス・咲き始めた)

まもなく曲ヶ谷沢の出合に着いたら行く先に見える連続する桟道を一瞥して、通せんぼされた巡視路にさっそく入ります。

するとすぐにイワタバコの花が目に入りましたが、おっとここでも咲き始め。こんな様子じゃ上はどうかな~、来週の方が良かったのかなぁ、となどと思いつつも曲ヶ谷沢沿い巡視路のなかなかの好ましさに気分が悪くなる訳はありません。

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(曲ヶ谷沢の巡視路の一こま)

巡視路に入っちゃえばあとは整備された道が続いていると思っていたらさすがに沢沿いの道のせいか、中流部より上では崩れかけた道を辿るよりは水線を行った方が安全な所もあって、まあこれは想定内のお話。

巡視路の最初で咲き始めだったのでもう諦めていたイワタバコも道中ぼちぼち見られて、お花を撮影しながら、時折水遊びをしながらゆるゆるあがっていきます。

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(イワタバコも咲き始め)

沢の上流部と思しき所まで来たところで一度道を見失いましたが、ここは沢をあがるとまもなく高捲いた道と合流。しかしここから先がよくわからなかったのでそのまま沢の左岸側を高捲くように行ったらまた道を見失って、さぁどうしよう、とここで地形図を広げるとこの巡視路は破線で記載されていて(笑)、どうやら見失った所で右岸の斜面に取り付くのが正解のよう。

とはいえもう半端にあがってしまいここから降りて登り返すのもちょっと面倒な話。ここから左岸の斜面をそのまま詰めれば1286m峰(ヨウヘイギノ頭??)に出られるようなので、そのまま尾根を登っちゃいました。

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(稜線に出れば川苔山はもう間近)

登りだしこそ露岩混じりのせいか雑木林だった尾根も、まもなく植林帯に入ってちょっとだけガッカリ。でも植林帯に変わっても尾根が急なことには変わりなく、途中で巡視路と思しき明瞭な道が尾根を横ぎってちょっと気になったけど構わず急な尾根を詰めていきます。

暑いさなか汗をかきかき登って登って稜線に近づく頃、捲道?と思しきこれまた明瞭な道を横切るとようやく1286m峰に到着しました。一息ついたら防火帯の切られた稜線に出て、あとは川苔山を目指すだけ。

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(山頂からは運良く富士山も)

稜線は少しのママコナ(花は白い部分が多いけどこの辺りのママコナの特徴なのだろうか?)とほんのちょっとのオトギリソウ、ニガナ辺りが目に入るぐらい。そして本来来る予定だった赤杭尾根を左から合わせれば川苔山はもう間近で、いつのまにか小屋が無くなっていた肩に降り、山頂へ向かいます。

着いたのが11時過ぎのせいか山頂は人が少なくちょっとホッとしました。北側からはガスがやってきていましたが富士は何とか見られてラッキー。人が少ないのをいいことにベンチでのんびりランチをとっていたら、ここはやっぱり川苔山でした。ハイカーが続々とあがってきます。

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(百尋ノ滝)

なのでベンチを譲る形で山頂をおいとまして、川苔谷の道を降りたんですけどやはりというか次から次へと登りのハイカーとすれ違って、そんなハイカーが途切れる頃、百尋ノ滝に降り立ちました。

滝壺まで近づくと、うひょ~!こりゃ涼しいわ!バスの時間に余裕があったのでここで火照った体を完全に冷まし、そして冷やしてから(笑)川乗橋へ向かいましたが、今度は百尋ノ滝へのハイカーとすれ違うこと夥しく、やっぱりここは人気のルートなんだなぁと改めて思ったのでした。

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(白妙橋から日原川右岸の径路に入る隧道)

そんなわけで川乗橋に着いてもまだ時間に余裕があったので、もう一遊び。日原の行きしな帰りしなバスの車窓から見てず~~~~~~~っと気になっていた白妙橋から見える日原川右岸の径路を歩いてみました。

実際は橋を渡りすぐ左手のトンネルを潜って、緩い登り勾配を6,7分歩くと小菅の集落に出ました。結局あそこにバス停があったのは決して岩登りのためではなく(笑)このためだったんだなぁ、とようやく納得できたのが今回一番の収穫でした。あと大沢の周辺でバス待ちの間フトしたことから具合のいい納涼スペースを見つけたのも収穫だったかも。(^^)(^^)
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.07.26 (Sun)   晴 時々 曇
川井駅 07:44→ 上日向 07:55- 大丹波川登山口 08:50- 曲ヶ谷沢出合 09:10- 1286m峰 10:45- 川苔山 11:00/11:45- 足毛岩分岐 12:10- 百尋ノ滝 12:40/13:00- 細倉橋 13:40- 川乗橋 14:15- 大沢 14:30
 

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2009.07.22

たまには夏の雲取山でも

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(小雲取出合尾根上部にて)

なーんか梅雨が明けたと思ったらまた逆戻り。海の日の連休は天気のぐずつくことが多いので遠出の予定は立てなかったんですけど、近場の天気もいいんだか悪いんだかなーんかいまひとつ。結局海の日の当日(07/20)まで延びてしまいました。

ということで海の日は珍しく夏の奥多摩は雲取山。久しぶりに小雲取出合尾根を歩いたんですけど、今回は小雲谷出合から延びる主尾根ではなく、初訪の時にとったお隣のカルメ窪左岸の枝尾根から1628m峰経由で主尾根と合流。そして雲取山東面の捲道に出た所で捲道を辿って雲取山荘、ここから北面の捲道を辿って三条ダルミとぐるりと回ってから戻るようにして雲取山へあがりました。

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(大ダワ林道・長沢谷に降りた所)

この日は早朝こそ晴れていたものの、歩き出す頃には前二日とさほど変わらない天気になっていましたが、違っていたのが空気が若干乾いて爽やかだったこと。そのせいかどうかわからないけど長沢谷までの長い林道歩きは至って快調で、急いでもいないのに実働二時間ほどで下降点までついてしまったのは意外でした。

ちなみに大ダワ林道は07/15以降表向き通行止になっているはずなのに周囲に車は停まってるし、山道に入ってみれば2パーティほどとすれ違う有様。ちなみに通行止の原因となっている崩落現場はモミソ窪の少し手前辺りで、今のところは慎重に行けばさほど問題ないと思われますけど、今後どうなるかは当然の事ですが予断を許しませんので通行される各々の自己責任でお願いしますネ。

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(一旦大雲取谷に降りて・・・)

モミソ窪を過ぎてしばらく行ったら大雲取谷に降り、日差しの差し込む気持ちの良い沢床で休憩してから尾根に取り付きます。

尾根に取り付いてからしばらくはコメツガも混ざるものの、ミズナラやブナの明るい良い疎林が続きますが、同時にこの辺りが急な所でもあって、緑に覆われた中、木々を愛でつつ淡々と登っていくしかありません。ちなみに以前はあった氷川村雲取東京市有林と書かれた標柱は果たして見落としたのか?倒れてしまったのか??ちょっとわかりませんが今回の所は目に入りませんでした。

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(小雲取出合尾根<カルメ窪左岸の枝尾根>下部にて)

そんな急登が少し緩むとダケカンバに覆われたゆるーい二重山稜状の広尾根に変わって、登り切ったピークが1628m峰。ここで休憩しているといつの間にやらスズメバチが一匹、二匹・・・そして三匹目が来た所で慌てて腰を上げたのですが、だからといって襲う感じでもなく、ただただまとわりつかれたのには閉口でした。

それらしいコメツガ林を介して主尾根と合流すると足許にササが覆うようになるんですけど、これが鮮やかな緑色でなんとも美しい光景でした。小雲取出合尾根は今までこのササの黄色い時しか歩いたことがなかったので尚更だったのだと思います。

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(1682m峰を過ぎるとやがて笹が出てくる)

ササが地面を覆う様子は美しいものではあるんですけど、同時にササに隠れた倒木も増えて少々歩きづらくなります。でもこれはもう何度も言ってるんですけど、こういう状況は却って黒木林らしくスペシャルな感じすらして歩きの良いアクセントぐらいにしか感じません。(^^)

ただここまで来てもスズメバチにまとわりつかれて、途中のランチも断念。1858m峰を過ぎるとじきに東面捲道に飛び出しましたが、ここでようやくハチからも解放されました。でもなんでハチは登山道には来ないのでせうか?(笑)

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(雲取山東面の捲道に出ました)

雲取山の東面、北面の捲道も夏に歩くのは初めてのことなので、どんな感じなのかちょっと楽しみにしていたのですが、特に東面の捲道がコメツガなど黒木の許、ササの緑に苔の緑が今の時期らしく?とても鮮やかでいい雰囲気でした。

それに比べると北面の方はどこか乾いた感じで思ったよりも・・・でしたけど、これは標高を一段下げていることもあるのかなぁ。。。

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(黒木の許に咲くこの花は??)

そして三条ダルミに着くと時間も時間なのでここでランチにするか、雲取まで我慢するか、かなり迷った末に上まで行くことにしたんですけど、さすがにこの登りはキツカッタ。

フラフラになりながら誰もいない避難小屋前に着いても周囲はガスで何も見えません。なおもフラフラ小屋へ向かってランチをとり、一息ついたら、一人しかいない山頂に寄ってもう下山です(笑)。今は鴨沢発のバスが20分繰り上がっちゃったんで、山頂で14時過ぎまでのんびりできなくなってしまったのが個人的にはツラい所です。

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(三条ダルミにて)

せっかくの石尾根もガスった中をただただ降りる感じ。めぼしいお花と言えば咲き始めのマルバダケブキばかりですが、足許をよーく見てみるとシモツケソウにチダケサシ、オトギリソウ、ニガナなどがほんとうにちょこっとですけど目に入ります。

三連休の最終日と言うこともあって山頂は静かでしたけど、下りしなに登ってくる人とぽつぽつすれ違うのはさすがに雲取ですね。

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(雲取山の避難小屋を振り返る)

下りはじめこそ一時的にガスが切れたり日が差したりしてたのがそれもなくなり、ブナ坂に着く頃には完全にガスの中です。

捲道を降りる時にみかけたスズタケは以前の勢いこそないものの、まだ葉がそれなりについていてちょっと安心。あとは歩きやすい道をすいすい下って鴨沢へ向かったのでした。

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(石尾根のマルバダケブキは咲き始めた)

今シーズンも雪がほとんど積もらなかったので初雲取がここまで遅れてしまいましたけど、夏の雲取もまた別の風情があっていいものですね。でも、来シーズンこそはスノーシューが使えるぐらいにまともに雪が降って欲しいなぁ、と思うのですが、実際はどうなるのでしょうね。
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.07.20 (Mon)   晴 後 霧
奥多摩駅 06:25→ 東日原 06:55- 八丁橋 07:40- 名栗沢橋 08:15/08:25- 長沢谷下降点 09:00- 尾根末端 09:50/10:00- 1628m峰 10:45- 雲取東面捲道 11:45- 雲取山荘 12:05- 三条ダルミ 12:40- 雲取山 13:10/13:35- ブナ坂 14:25- 堂所 15:15- 鴨沢 16:25
 

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2009.07.17

ちちんぷいぷい、さようなら・・・

 
せっかく記事にしたのに1クールしかもちましぇんでした・・・orz

こりは大失敗というよりまさに地獄絵図といえる状況陥った大手不動産放送局TBS春の大改編の犠牲になった側面が大きいのでなんともいえないけど、ぷいぷい終わっちゃうとTVがとにかくつまんなくなっちゃうんですよねぇ。。。せっかくニュース天気予報以外に見る番組ができて喜んでいたのに。

でも・・・まぁいいか。今のうちに韓流ドラマとか水戸黄門などの再放送でもやっててくらさい。編成の首をいくら挿げ替えてもTBS自体に番組制作能力がとっくになくなっているのだから(笑)ほとぼりが冷める頃になったらどうせまたMBSに泣きつくんでしょ?

個人的にはオープニングで と叫ぶトミーズ健ちゃんをを東京のお茶の間で見られたことが妙に嬉しかったなぁ。今となってはいい思い出です(笑)。これからは前と同じように関西に寄ったおりにでもぼちぼち見ることにしますわ。ちなみに今日がTBS最後の放送です。はぁ・・・ためいき。
 

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