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2009.05.05

新緑の日原・滝谷を絡めてゆるゆると

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(シオジじゃなくてチドリノキの新緑、シオジ平にて)

GWに入り、お山でも新緑のラインが1000mをこえてそろそろ日原の季節になってきましたネ。

ということで今回は新緑の日原第一弾。小川谷の三又を起点に上段歩道からシオジ平に出て、そこから滝谷に降りて下ッ滝、両門ノ滝、上ッ滝と滝見。それから滝谷と藤小屋窪の中間尾根を辿って都県界尾根/長沢背稜の縦走路に出て、喜右衛門尾根を降りて三又に戻るルートをのんびりゆるゆる、そしてお思いのまま歩いてきました。(^^)

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(朝の三又)

それにつけても林道終点スタートってやっぱり嬉しいものです。のっけから新緑に包まれた三又への道のりを何とも爽やかな気分で歩けるのもそんなお陰かも。お花はミヤマキケマンにヤマエンゴサク、ヨゴレネコノメ、コガネネコノメ、ミヤマハコベ、ワチガイソウ、ヤマハタザオも白い花を咲かせています。

20分ぐらいで降り立つ三又ののっけから素晴らしすぎる様子に思わずゆっくりしてしまってから、上段歩道を辿ります。フタバアオイにエイザンスミレを見つつ、新緑のカラマツ林に覆われた四間小屋尾根末端の斜面をせっせと。この時点ですでに日差しが強くてどうなることかと思っていたけど、風があったので助かりました。

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(シオジ平、もうひとコマ ^^)

四間小屋尾根の尾根上に乗ったら、まもなく上段歩道と別れて北へ。一旦尾根から外れるとこちら側はもう芽吹きの始まった自然林。降り始めた途端、思わず声を上げてしまいます。

緩く降りていき、周囲が広い緩斜面に変わった所がシオジ平(あくまでkomado呼称です)。日が燦々と降り注ぎ、芽吹き前だったシオジではなく、その間に生えている低木のチドリノキの新緑が輝いて輝いて・・・周囲はもう凄いことになっていました。日の短い時は東日原から歩くとこの辺りはすでに日陰になってることも多くて、感慨もひとしおです。

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(滝谷・下ッ滝)

そんな様子にもうここで山歩きをやめても良いんじゃないかと思ってしまいそうになりますが、歩きはまだまだ序盤。ここで薄い踏み跡を追いつつ滝谷へ降りると、そこは二ノ沢との出合。一見○○○みたいなカエルを踏みつけないよう気をつけながら右の滝谷側へ少し行った所にあるのが下ッ滝です。

気持ちよく下ッ滝を鑑賞したら滝を左に捲いて、捲く途中に下ッ滝の落ち口と藤小屋窪との出合になっている両門ノ滝をまた鑑賞。そして藤小屋窪に降りるとこの辺りも新緑が素晴らしくてまたまたのんびりしてしまいます。

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(藤小屋窪にて)

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(滝谷・上ッ滝・・・実は下部だけです)

そして倒木に岩を越えつつ着いた上ッ滝が見た目も居心地も一番爽快でした。切り立った岩場にはおそらくワサビが花を咲かせていましたが、さすがに近づけません。

ここでもまたまたのんびりしてそれから左へ捲いたんですけど、尾根上(滝谷 藤小屋窪中間尾根)に上がったら間もなく巨岩に行く手を阻まれたのでここで傾斜の緩い左側を選んだら、これがなんとなんと・・・尾根上の岩が延々と続いて、やっとこ尾根上に戻った時にはかなり上がってしまい、この時点で滝谷へ戻る気は失せてしまいました。

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(滝谷 藤小屋窪中間尾根にて)

ということで登ってきた尾根をそのまま辿ることにして先を行くと、まぁまぁこちらもなんとも素敵な尾根で、ここまで上がるとまだ芽吹き前でしたが、今度はピンクの濃いオオヤマザクラやオオカメノキが周囲をポツポツと彩っています。

この辺りは枯れたスズタケがまだ残っていたのも今となっては貴重な光景かも(笑)。そして右からも左からも尾根が近づくと、予想通りに広い緩斜面に変わったのでここいらでほんとうにのんびりランチと相成りました。

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(中間尾根1450m圏辺りの緩斜面)

そろそろ・・・と腰を上げてもここでオオヤマザクラのマクロの撮影大会が始まったりしてかなりのんびりしてしまったので、ここで行く予定だった酉谷山かウトウノ頭は諦めて喜右衛門尾根をそのまま下ることにしました。

なおも広々とした尾根を辿ると右から以前歩いた滝谷1300m圏二俣の中間尾根をなんとなく合わせて、じきにタワ尾根に上がりますが、もうすぐ先は都県界尾根/長沢背稜の縦走路です。

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(喜右衛門尾根1480m峰附近にて)

縦走路の木々も、もちろんですけど芽吹き前。咲き始めのハウチワカエデの花に足許にはスミレやネコノメさん関係がそれなりに咲いていましたが、ハナネコはさすがにこの標高でも終わってしました。

そして道が喜右衛門尾根を乗り越した所で縦走路と別れて尾根を下り始めます。

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(オオヤマザクラとウトウノ頭)

久し振りの喜右衛門尾根。尾根上の枯れたスズタケもすっかりなくなり、広い尾根上を難なく彷徨うように歩けるのは果たして良いことなのだろうか・・・と思いつつもそういう風に歩くのってやっぱりねぇ・・・気持ちいいんですよ。

そんなわけで1480m峰を過ぎればまただだっ広い緩斜面が現れて、そんな斜面のオオヤマザクラを見つけてはあっちへウロウロこっちへウロウロ。ゆるゆる降りていきます。

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(喜右衛門尾根のひとコマ)

そんな緩斜面が終わる頃ようやく周囲が芽吹きはじめ、三又へ向けて急降下が始まると尾根は一気に新緑に包まれました。

しかし尾根が急なので、そんな様子を愛でる間もなくあっという間に三又に到着。面目を新たにした橋のたもとで少し休んだら、あとはこの日最後の新緑を名残惜しむように林道へ向かいました。

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(三又に戻りました)

この時期に歩くのは二年ぶりでしたけど、やっぱり今の時期の日原は・・・いいですねぇ。広葉樹なら新緑ってどれも美しいはずなんですけど、林が違うとこうも違うか!と。この日はのんびりショートコースだったのに、何ともスカッとした会心の山行きでもありました。お花は少ないけど新緑と紅葉の時期の日原はやっぱりハズせませんね。
 
・・・・・☆

◆ 2007.05.02 (Sat)  晴
小川谷林道終点 08:00- 三又 08:20/08:30- シオジ平 09:45/10:00- 下ッ滝(二ノ沢出合)10:10/10:20- 上ッ滝(藤小屋窪出合)10:40/11:20- 中間尾根1450m圏 12:15/13:40- 縦走路に出る 14:05- 1480m峰 14:50- 三又 15:45/16:00- 小川谷林道終点 16:25
 

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