新緑の日原・ゴンパ尾根とシロヤシオ
(シロヤシオ・七跳山直下ですでに満開)
さてさて先週は火曜に日原に入ったので週末はどうしようかな~?と思っていたところ、Hgさんの所で長沢背稜/都県界尾根のシロヤシオが意外に悪くないと言う情報が入って・・・今年のシロは諦めていたんですけど去年も見ていないし、結局土曜(05/23)にまたまた日原へ。。。(^^;;;
今回は日原から延々と林道を歩いて三又に出て、シロヤシオのお花見用に密かに?とっておいていたゴンパ尾根(今の七跳尾根ではなく悪谷左岸尾根)を登り七跳山へ。それから長沢背稜/都県界尾根を東へ三ツドッケ、蕎麦粒山と歩いて、本当に久しぶりに鳥屋戸尾根を通しで下って、ついでに奥多摩駅まで歩いて戻りました。
(三又にて)
今回は日原からの歩き出しにもかかわらず、珍しくタクシーで鍾乳洞最奥の駐車場へ出て(¥3690)からのスタート。ここからでも三又まではまだかなりの距離を残していますけど、タクシーのお陰で時間は早いしかなり楽な気持ちで歩くことができます。そして林道沿いの美しい新緑に意外に涼しかった事もあって歩きは快調。林道終点までは1時間20分程、そして三又も1時間半ちょいで着いて、これくらいなら疲れすぎることもなくこの先の山歩きを楽しめる感じでした。
緑の深くなった三又の傍らでパンを食べつつ少し休んだら次はゴンパ尾根に取り付きますが、この尾根の末端部はとにかく急になので尾根の取り付き方が悩みどころ。まぁ三又へ下る途中からも尾根に取り付いでも良さそうなんですけど、林道終点から三又への道自体が崩落となんとか折り合いをつけながら通している道なので、無理に登ってご迷惑かけるのも個人的には本意ではありません。
(ゴンパ尾根・登りだしは露岩が続く)
なのでここは三又から悪谷(割谷)に入ってしばらく遡り、廊下状のお終いにかかる4m滝から少し戻った大岩のバンドを拾って尾根に取り付きましたが、かなり急だし、浮いた岩と立木の二点確保で登るような所もあって甚だお勧めできない取り付き方でした。ここは右岸の石楠花尾根側を滝上までしっかり高捲いてから取り付くべきなのでしょうね。
そんなわけで何とかゴンパ尾根の尾根上にあがってようやくホッと一息。少し休んで再び歩き出すとしばらくは露岩に岩屑の散らばる急な尾根が続きますが、それまでの行程を考えるとお気楽なもの。エゾハルゼミの鳴き声と風の音をBGMにせっせと登っていきます。
(ゴンパ尾根・中部より上は気持ちの良い自然林の尾根)
そんな登りも明瞭な1350m圏のピークにあがるとようやくお終いで、ここから先がゴンパ尾根のハイライト。尾根が大きく広がり、まだ緑の薄いミズナラやブナの自然林のゆったりした尾根に変わります。
ここは木々や新緑を愛でながらゆる~くうねる尾根をゆるゆる歩けて、本当に気持ちの良いところ!惜しむらくはここで雲が出てきたことで、日が差していたら殊の外美しかったことでしょう。
(シロヤシオ・もう一枚)
やがて枯れたスズタケが現れるとまた急な登りに変わって、それを登り切ると右から七跳尾根の登山道(・・・といってもいんですよね?今は)と合わせます。そこから少し登ると、ををを・・・出てきましたよぉ・・・二年ぶりのシロヤシオ。意外やこの標高ですでに満開状態でトウゴクミツバツツジとともに花付きはそんなに悪い訳ではありません。
が、ここは一瞥しただけでとりあえず七跳山(1651m)まであがってから再び戻って、ちょっと早いですがこの辺りでランチにしてしまいました。場所の割にハイカーをそれなりに見かけたのはやはりシロの花期のせいなのでしょうか。
(三ツドッケまでは稜線から南側にかけて花が少ないが・・・)
(秩父側は意外に咲いている・三ツドッケ直下)
ランチを終えたら、今度は長沢背稜/都県界尾根を東へ行きます。道中花こそ少ないものの周囲の植生をよく見てみるとシロヤシオが結構生えているものなんですね。普通に咲けばけっこう楽しめそうなことがわかったのが今回歩いて最大の収穫だったかも。
あと今回は稜線上や縦走路の通る稜線南側よりもの稜線の秩父(北)側のシロヤシオがけっこう見事に咲いていて、そんなこともあって三ツドッケまではほぼ稜線上を歩いたんですけど、お陰で今年はお花を充分に堪能させていただきました。(^^)
(三ツドッケより蕎麦粒山、川苔山方面)
三ツドッケにあがるとさすがにハイカーが増えますね。狭い山頂も人で埋まっていたので周囲の様子を偵察して、少しだけ展望を楽しんだら、さっさと一杯水へ向かいます。下しりなに出てくるシロヤシオはすでに散り始めていたので、一杯水からは稜線歩きではなく下の縦走路を行くことにしました。
本当は仙元峠には寄ろうと思っていたんですけど、気がついたら捲いていて(笑)あっけなく蕎麦粒山に着いてしまいました。山頂で休んでいるともう13時過ぎなのにハイカーがまだまだやってきて驚きましたけど、こんな状況ひと昔前じゃ考えられんよなぁ。。。
(鳥屋戸尾根のシロヤシオは終期だが花は少なかったようだ)
なのでもう少しのんびりしたかったんですけど、適当な所で下山開始。鳥屋戸尾根に入ります。こちらのシロヤシオはすでに終期でしたけど、木の数の割に花ガラがかなり少ないのを見るとこの辺り、今年はあまり咲いていなかった感じですね。
そして笙ノ岩山から下は「花のひかり」を始めてからは初めてなぐらい久しぶり??でしたけど、私製ながら道標はあるし、二箇所ある急斜面の所もしっかり道筋がつけられていたり、ロープが張られていたりと下りでも気を遣う所がかなり減った印象です。途中では終わりかけながらこれまた本当に久しぶりだった↓↓チチブドウダンに再会して狂喜したり、こちらも個人的にいろいろと収穫のある道のりでした。
(チチブドウダン・かなり久しぶりでした ^^)
川乗橋のバス停に着いたら思いの外早く下ってしまったせいか、まだバスの時間まで一時間近く余していたのでこれまたかなり久しぶりに奥多摩駅まで歩いてしまいました。所用50分。快調だったせいかちょっと早かったかな。でも奥多摩駅に着いてもGWにはあったイワナの塩焼きはもう売られていなかったのでした。。。
・・・・・☆
◆ 2009.05.23 (Sat) 晴 後 曇
日原鍾乳洞 07:15- 滝上谷橋 07:55- 林道終点 08:35- 三又 08:50/09:00- 七跳山 10:35/11:15- 三ツドッケ 12:15- 蕎麦粒山 13:20/13:30- 笙ノ岩山 14:25/14:35- 川乗橋 15:35- 奥多摩駅 16:25
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