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2009.04.07

春の花を探しに久し振りに坪山へ

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(ヒカゲツツジ咲き始める・坪山西尾根コースにて)

さてさて先週は土曜に動けなかったのでお山は日曜日(04/05)。バスの都合もあって実は直前までどこへ行こうか迷っていたんですけど、ここへ来てヒカゲツツジ開花の報がぼちぼち入るようになってハッと思いついたのが坪山のこと。三年前に早めに訪れたら人出も少なく快適だったなぁ。。。(^^)(^^)

ということで三年ぶりに権現山稜のあたりを歩いてみました。今回久し振りに訪れて先ず驚いたのが、富士急山梨バス上野原営業所の努力もあったのでしょうけど、四月の週末から飯尾行きの一番バスが20分繰り上がっていること。

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(イワウチワも・・・^^)

そしてそのバスのお客の入りも少なくてまた驚きましたが、まぁ次の週末からはグッと増えてくるのでしょうね。車中では地元の方とお話ししながら乗っていたので登山口の八ツ田まではあっという間。軽くストレッチをしてからさっそく歩き始めます。

歩き出してからもさすがにハイカーを何人か抜きますが、最盛期の人出を考えれば恐ろしく快適で、西尾根に乗ってひと登りするとふふ・・・イワウチワが出てきます。こちらは来週末辺りが盛りでしょうか。

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(坪山山頂にて)

そしてじきにヒカゲツツジもポツポツと。時期も早いし最初こそ蕾が圧倒的だったんですけど、登っていくうちに↑↑トップの写真のような感じで咲いている所もあってなかなか楽しめました。ヒカゲさんの方は来週末からその次の週末まで辺りが宜しいのではないかと思います。

そんなわけで思いの外多かったお花を愛でつつ大パーティを抜けばあとは静かなもので、山頂も先客さんが一人だけ。パンを食べたら西原峠方面へ向かいます。

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(大寺山方面もとうとう林道が・・・)

三年前は松姫鉱泉が造った??捲き道を歩いたので今回はアップダウンをこなしつつ尾根に忠実に歩いて、やがて奈良倉山からの林道の降り立ちます。そこから少し南へ行き、金風呂への道が分かれる辺りが西原峠。道標はすでに破損していますが(笑)こちらの道も今は一頃よりは歩かれているはずです。

峠からはなおも尾根を南へ。林道と別れて雑木林の中を気分良くゆるゆると歩いていたら、なんと左手から林道が尾根上に上がってきていてビックリしました。まだ周囲をコンクリで固めてないので、今の段階で思いっきり良く言ってみればまぁ広い山道と云えなくもないけど、5年訪れてない間にとうとうここまで来ちゃったんですね。。。

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(三ッ森<北峰>より大峰、楢ノ木尾根方面)

結局林道は大寺山の手前辺りまででジエンド。大寺山から三ッ森(北峰)まではアップダウンがちとキツいけど、この周辺で有数の雑木の美林地帯なので、ヘンなの造るのはできたらもうやめて欲しいんですけど。。。

辿り着いた三ッ森の山頂も以前に増して展望に気を遣っている感じでしたけど、この日の天気では富士は見えずみーんな春霞。でもこれまた久し振りに目にした大峰の勇姿が嬉しくて、休憩中はそちらの方ばかり眺めていました。

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(麻生沢右俣左俣中間尾根上部にて)

休憩を終えたらそろそろ下山なのですが、今回は通い慣れた長尾根でも鋸尾根でもなく麻生沢。麻生沢は以前茄子さんが歩かれていて、その様子から歩く機会をうかがっていたのです。

とはいえ稜線から沢を降りるのはかなり急なので、ここは三ッ森一つ東のピークから麻生沢の右俣と左俣の中間尾根を降りてみました。

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(中間尾根中部は快い雑木林が広がっている)

尾根の下りだしが若干しんどかったものの尾根に乗れば、最初はツガ、アセビ主体の露岩の痩せ尾根で灌木が邪魔する程度で藪は気になりません。

そんか暗めの林から突然という感じで灌木低木帯に変わり、そこからひと下りで右側がヒノキ植林になりましたがそれもじきになくなり、尾根全面雑木林の広尾根に変わった所がこの中間尾根のハイライトでしょう。ヤブもなく彷徨うように歩けて気持ちはよいのですが、花をほとんど見かけなかったのが不思議といえば不思議。

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(麻生沢右俣左俣出合)

しかしそこから尾根末端までは地形図通りの急斜面。しかもザレていて立木を渡るように降りながらなんとか麻生沢に降り立ちました。

沢に降りれば周囲のアブラチャンは満開ですし、足許にはヨゴレネコノメにマルバコンロンソウ。そうそう秋に買い換えたデジカメ、マクロが1cmだと小さい花も撮るれるのが本当に嬉しくて、立ち止まってはアホみたいに撮ってしまいます(笑)。(^^)

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(ニリンソウも・・・^^)

沢も緩やかながらも小滝を交えて好ましい渓相でそれがまた気分を良くさせてくれるのですが、ここで雨が降り出したのは想定外。でもあまり強くないのでそのまま行きましたけど、ツルネコノメソウにエイザンスミレ、カタクリ、ミミガタナンテンショウ、ミヤマキケマンそしてニリンソウとささやかながらも春のお花が続々出てきてここは晴れて欲しかった・・・贅沢だけど。

それに頭上も相変わらずアブラチャンが満開で、他の木々の芽吹きと相まってスンゴい光景が広がっているし、今の時期の沢沿いは本当に楽しいです。

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(アブラチャンと木々の芽吹きが相まみえる)

そんなルンルン気分で歩ける道のりも、やがて出てくる林道の終点までで、そこからは沢と離れて植林の中へ。しばらく歩いて植林を抜け周囲がパッと明るくなると、そこは春の花々が色とりどりに咲く駒宮の集落。

普通ならここで富岡のバス停に出るのですが、ここはこのまま葛野川左岸の径路を拾ってもうひと遊び。もう少しだけ里の春の楽しんで、ほくほく気分で浅川沿いに降り立てばそこは落合橋のバス停で、この日はここで山歩きもおしまいでした。

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(ヤマルリソウも・・・^^)

今回の坪山~三ッ森行きはけっこう苦し紛れに思いついたものですが、早めの坪山というのはお花は早めだけど満足するぐらいに見られるし、人混みを必要以上に嫌うボクにとっては最善の選択なのかもしれません。次は何年後になるかわからないけど、今後も花期はこういう形で訪れることになるんだろうなぁ。。。

・・・・・☆
 
◆ 2009.04.05 (Sun)   曇 一時 雨
上野原駅 08:08→ 八ツ田 09:05- 坪山 10:10/10:20- 西原峠 11:10- 大寺山 11:50- 三ッ森(北峰)12:20/12:50- 麻生沢右俣左俣出合 13:45- 林道終点 14:45- 落合橋 15:30
 

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【大菩薩・権現山稜 2009】」カテゴリの記事

コメント

いや、マジで4月第一週の坪山はお勧めですよ。今は花の時期が早まってるし、咲き始めでもヒカゲさんやウチワさんは充分に楽しめて人が少ない。あれは良いです。

麻生沢・・・あれは古道なのかなぁ。まぁ径路がまったくなかったはずはないけどあったとしてもごく一部の人の使われていただけのような気がしますね。とにかく下りだしが急なので。

投稿: komado | 2009.04.18 22:15

ヒカゲツツジがあれだけ咲いてるのに、それほど混んでいないのなら、いい時期に行ったね~。
それとバス繰上げかあ、いい情報ありがとう。

麻生沢付近に古道があるの~?
それは尾名手峠へ通じているのかしら?

カメラが新しくなって、楽しそうだね~。
ヤマルリちゃん可愛いです。

ここのサイトは山歩きのヒントを与えてくれるから大好きですよ~。

投稿: かず | 2009.04.15 20:55

ボクは二俣から下ですけど、所々径路らしき道筋が残っていました。

あそこは上が急だから古道と云うよりは中間尾根にあった植林の為の仕事道なのかもしれません。でも雰囲気はなかなかでしたよ。

投稿: komado | 2009.04.12 22:59

そうそう、思い出しました。

沢沿いに、昔の道は残っていましたか?

「沢沿いの道まだ歩けるかい?」
と、駒宮で地元の方に聞かれたことがあります。
何年前だったか覚えていませんが、尾根道が整備
される何年か前です。
「尾根道は歩けます」と返事したことでした。

投稿: タカ | 2009.04.09 07:00

タカさん、茄子さん、こんばんわ。

カメラの方はそうそう!ピント合わせも楽になって、画的に良くなっているかどうかは別にして(笑)、撮る楽しさがいっそう増してこれからが楽しみですヨ。

それにあの沢もなかなか楽しめました。アブラチャンと芽吹きの相まみえた見えた様子は、西向きの沢ですし晴れていればより一層素晴らしかったでしょう。

そうそうあの二俣の立派な木、結局なんの木がわからずじまいでした。恐らくブナでもケヤキでもないし、トチでもない。葉が出ればわかるんでしょうけどねぇ。。。とにかく今回は茄子さんに感謝の帰り道でした。ありがとうございました。(^^)

投稿: komado | 2009.04.08 18:48

沢沿いの淡い芽吹きが綺麗ですね。
写真見てたら、行きたくなってきました。
今度は二股の大きな木が芽吹く頃か、あるいは紅葉の季節もいいかな。


投稿: 茄子 | 2009.04.08 17:51

ピンポイントで写真が撮れるようになりましたね。

ヒカゲさん、多いですね。

ウチワさん、咲き初めだからピンクが濃いのかしら?

投稿: タカ | 2009.04.08 07:32

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