« 長尾谷~都県境尾根~白谷沢・思いがけない花の道 | トップページ | 新緑の日原・滝谷を絡めてゆるゆると »

2009.04.29

今年もアカヤシオのお花見・熊倉山へ

B090429a
(アカヤシオ満開・宗屋敷尾根上部にて)

はい、今回は↑↑こちら。と言えばみなさんもうおわかりでしょうネ。ということで今日(04/29)は毎年恒例のアカヤシオのお花見で宗屋敷尾根から熊倉山~聖尾根といつものコースを歩いてきました。

近年は楽をして西武秩父駅からタクシーで宗屋敷尾根の取付まで出ることが多かったのですが、今日は雲一つない快晴。それに朝が涼しいこともあって久し振りに武州日野駅からのスタートでした。のっけのカキドオシの咲きっぷり驚きつつ、長大な宗屋敷尾根の姿を見つつ取り付けまでてくてく。

B090429b
(宗屋敷尾根1284m峰より・奥は熊倉山)

取付にある山ノ神に挨拶してから尾根に取り付けばあとはもうひたすらに登っていくだけで、ここにも山ノ神のある1003m峰に上がるとアカヤシオがポツポツ出てきます。花は自分の予想よりも残っている感じ。

そのせいか普段は探しまくるイワウチワやカタクリが今回はごく普通に見つかって、効率よく歩けました。

B090429c
(イワウチワやカタクリは意外や普通に見られた)

宗屋敷尾根のアカヤシオの花付きはまぁ例年通りで道中はかなり楽しめました。ここ数日涼しい日が続いたせいでしょうか、盛りを過ぎた花から見頃、咲き始め、そして蕾も見られて、例年と少し違う様子が面白かったです。

それでもこれは去年もそうだったんですけど、例のギャップより上に関して言えば花付きは今ひとつでしょうか。

B090429d
(シラカケ岩より・右奥は長沢山)

そして今年のほぼ定点は↑↑↓↓こんな感じ。

今年も頂稜の尾根上とシラカケ岩周辺の花付きがよくなかったのですが、不思議と斜面の方はそれなりに咲いていてシラカケ岩から向かいの岩峰のアカヤシオはなかなか見事でした。蕾もまだ多く、こちらはGW後半でも大丈夫でしょう。それに対して聖尾根は1307m峰の方も尾根上も斜面も尾根全般に亘っていまひとつでした。

B090429e
(聖尾根1307m峰にて)

ちなみに過去の様子は↓こんな感じ。興味のある方はクリックしてみてください。(^^)

2008年 【2008.05.04】
2007年 【2007.05.05】
2006年 【2006.05.03】
2005年 【2005.04.30】
2004年 【2004.04.25】

B090429f
(熊倉山では山開きが行われていた)

シラカケ岩では例によって昼寝をして(笑)それから熊倉山へ向かったんですけど、いきなりAKIOさんとスライドして驚いていたら昭和の日は熊倉山の山開きなんですね!ちょうどお昼時とあって山頂手前の山ノ神を前に神主さんが山開きの行事の真っ最中。

それが終わると今度は地元の駐在さんのお話があったんですけど、ブラックなギャグをカマしつつ話を進める辺りは相当慣れている感じでけっこう面白かったです。最後は記念品まで頂いてあとはそそくさと・・・お上の前でこれから聖尾根を下るなんて云ったらやばいこ学園ですので(笑)・・・山頂をあとにしました。

B090429g
(ヒカゲツツジ・思ったほど不作ではなかった)

芽吹きの始まった自然林の中をゆるゆる下っているとここで聖尾根を登られてきたゴン太さんyyggさんご一行と立て続けにスライドしてまたまたビックリ。お花に合わせるとこういうことがたまーにあるんですよね~。(^^)

んであとはお花を愛でつつ徐々に色づいてくる新緑を愛でつつ下ります。去年から判りづらくなっていた捲道の分岐がある1060m圏ピークの所は下りだとまだ判りづらいかも。そして今回は時間に余裕があったので久し振りに聖岩<725m>に寄って(↓↓の景色が見られて大正解でした)三峰口駅へ向かいました。

B090429h
(聖岩より新緑の聖尾根を振り返る・右より奥の▲が熊倉山)

さて今年も例年と同じ事を申し上げますけど、今回のコースは登り下り共に道筋が不明瞭かつ急で、岩場も多く、「地形図とコンパスのみ」で確実な地形判断ができるスキルのある人向けのコースであって、お花目当てでガイド片手に安易に入れるコースでは決してありません。熊倉山は登山道/非登山道問わず遭難の絶えない山です、この点を充分にご留意頂けたらと思います。
 
・・・・・☆

◆ 2009.04.29 (Wed)  快晴
武州日野駅 06:50- 宗屋敷尾根取付 07:25- 1003m峰 08:35- 1284m峰 09:35/09:45- 蝉笹 10:30- シラカケ岩 10:35/11:30- 熊倉山 11:50/12:10- 1307m峰 12:30- 1165m峰 13:15- 802m峰 13:55- 聖岩 14:25/14:35- 三峰口駅 15:25
 

|

« 長尾谷~都県境尾根~白谷沢・思いがけない花の道 | トップページ | 新緑の日原・滝谷を絡めてゆるゆると »

【奥秩父・秩父・奥武蔵 2009】」カテゴリの記事

コメント

wakurouさん・・・この時期の佐渡なんて羨ましすぎです。両天秤にかけたら誰だって熊倉飛ばしますよ。今の時期の佐渡は行きたいんですけどやっぱりGW中はどうしても躊躇してしまいます。

2006も事故があったのですね。今年のはあとにニュースが出ないので、あのヘリはおそらく記事の一件の為に出された可能性が大きいでしょうね。

投稿: komado | 2009.05.05 15:32

komadoさん、2006年4月30日の山開きの日も遭難事故があり県警ヘリが2機飛び回っていました。

yyggさん、急登の痩尾根に岩場がところどころあり難儀したと申し上げた記憶がありますが岩場の連続と言っていたらごめんなさい。29日、聖尾根を提案しておきながら佐渡に行って申しわけありません。

投稿: wakurou | 2009.05.04 22:46

yyggさん、

あの時はどうもでした。こちらこそ声をかけてもらった時点で判らなくてどうもすみませんでした。でもあの方達に押されてとは・・・なかなかの猛者ですねぇ。(^^)

宗屋敷を下られたそうなのでアカヤシオもそれなりに堪能できたことと思います。記事でも触れましたけど以前の大不作以降、花付きにばらつきが見られてお花見もちょっと難しくなりましたね。

ちなみにアカは桧木岳辺りまでの岩稜帯にいるのでシラカケ岩から先もしばらくは楽しめると思います。ただ登りにはちょっと採りたくないかも。あと遭難?の件、ボクは知らなかったのですが、もしかすると↓↓この記事のせいかもしれません。場所は言いませんけど実はボクも同じ経験をしたことが。。。(^^;;;

秩父市の登山道わきに男性遺体
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/090430/stm0904302046016-n1.htm

投稿: komado | 2009.05.03 21:09

komadoさんがcomadoと間違えています。ゴメンナサイ。

せっかくですのでお聞きしたいのですが、アカヤシオは蝉笹から酉谷山の間にも咲いているものですか??
ここは一度歩きたいと思っています。

投稿: yygg | 2009.05.01 20:05

先ずはあんな所で突然、声をかけまして失礼いたしました。

聖尾根は強面の思いこみがあって行くことをためらっていたのですが、この時は猛女達に尻を押されての挑戦でして、その決断をしたのは登る前夜のことでした。

その一瞬にcomadoさんにお会いできることを予感し、というよりもこれは確信でした。

だから、今日は著名人に会えることを彼女達に吹聴し、的中した誇らしさの余りに、あそこでお名前をお呼びした次第です。

ところで聖尾根は巻けるところは全部巻いて来たこともあって難しいところはなかったという感じでした。
来る前は仲間の話から勝手に想像して岩場の連続だと思っていました。

それよりも宗屋敷の例の大岩のところ、前にもご報告したように昨年は登路で右側から行こうとして行けず、左側を巻いて越して来ましたが、今回はその歩けなかったところを逆から行き、結局鞍部に下って結果はオーライでしたが、やばいところも通過しているので、おそらく安全に辿って行けるルートが他にあったのでしょうね。

さらにだいぶん行った先でも尾根を外してしまい、これは4、5年前にも同じ過ちを犯したところで、今回はその経験から軽微な浪費で済みました。

林道に出たのが4時30分ごろで、集落に入ってから宗屋敷尾根の方を振り返ったらヘリコプターが蝉笹の上を旋回し、地元の人の話では遭難があったということでした。
comadoさんはご存知でしたか。

さて、今回の奇遇がこの先も度々あるとは思えず、それでも又、ふとしたことでそんな機会がありましたら宜しくです。

投稿: yygg | 2009.05.01 19:34

ゴン太さん、

昨日はどうもでした。あの時山頂近しとはいえゴン太さんはまだ登りの途中でしたし、あんな所でしたからね。これはさきにAKIOさんにあったときもそうだったんですけど、別れた後にそういやこのこと話しておけば良かった!ってことがいくつかあって(笑)まぁなんとも自分自身うまくしゃべれんなぁ。。。と。(^^ゞ

山で会うのは良いし楽しいんですけど、今度はもう少しゆっくり出来る所で会えたらいいですね。また機会がありましたら宜しくお願いいたしますです。

投稿: komado | 2009.04.30 22:59

yamyamさん、

えーっ10分差ですか。今回は途中で余計な捜索をしないで済んだので早く稜線に着いたんですけど、シラカケ岩に着いたとき、スズの音がしたのでもしかするとあれがyamyamさんだったのでしょうか?

しかし前のシャクナゲの時もそうだけど、花に合わせるとバッタリが多発しますね。また機会がありましたら宜しくお願いしますです。

投稿: komado | 2009.04.30 22:53

komadoさん、こんばんは~。

お会いしたから言うのではないけれど、聖尾根をヒィヒィ言いながら登っている最中、今日は絶対komadoさんに会っちゃうナと思っていたのですよ。

折角綺麗な赤八潮でうっとりしているところに、無粋な緑色の海坊主でお目汚ししてしまい申し訳ありませんでした(笑)。ホントはもっとお話ししたかったのですが、あんな細い径の途中でしたし、なによりお腹がペコペコで、へろへろだったもので、無愛想な感じのご挨拶しか出来ず、済まなかったなと反省しております。

私の方のレポは何時上がるか自分でも判らない状態ですので、まずは久しぶりにお山でお会いできた喜びをお伝えしておきます。

あ、あと頂上はすごい人だヨという貴重な情報ありがとうございました。お陰様で頂上手前の三門の広場でのんびり昼食をいただけました。

アカヤシオもよかったですが、もえぎ色の新緑がとても麗しかった佳き春の山でしたね。またどこかでお会いすることを楽しみにしております。

投稿: ゴン太 | 2009.04.30 22:23

komadoさんこんばんは♪
やはり昨日登っていましたね(^_^)v
宗屋敷尾根の分岐(蝉笹というんですね)ではもしかしたら??と思って待っていました。
紙と書くものを持っていたらメモを置いていこうかなんて考えてました。。
10分しか違わなかったとはビックリ!!カレーパンのニオイしませんでしたか(笑)

今回はアカは兎も角、これのために酉谷まで行った《バイカオウレン》、そして大血川源流付近の新緑が物凄く印象的でした(^_^)v
シラカケ岩と聖岩もこれで覚えましたよ。

しかし、あの尾根に三人分も足跡があるとはビックリ!!だったでしょう。。

投稿: yamyam | 2009.04.30 20:36

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今年もアカヤシオのお花見・熊倉山へ:

« 長尾谷~都県境尾根~白谷沢・思いがけない花の道 | トップページ | 新緑の日原・滝谷を絡めてゆるゆると »