白石沢、フジモク沢周辺の尾根をぶらぶら
(白石沢830m圏二俣<桃ノ木沢出合>にて)
・・・ということで西丹沢の世附通いはまだ続いています。今回(03/07)は一年ちょいぶりに白石沢、フジモク沢あたりをぶらぶら。(^^)(^^)
今回もまたまた道志側から城ヶ尾峠に上がり、久し振りに甲相国境尾根を西へ中ノ丸手前の1220m圏峰まで行ってから、南へ延びる白石沢830m圏二俣中間尾根(桃ノ木沢右岸尾根)を末端まで下降。そこから右岸の中ノ丸南尾根に這い上がり、西へトラバースして南西へ伸びる枝尾根をとらえてフジモク沢(本水沢)790m圏二俣に降り立ち、その中間の尾根を登って菰釣山の避難小屋へ。それから国境尾根を東へブナ沢ノ頭まで戻り、その南東尾根(フジモク沢870m圏二俣中間尾根)を末端まで降り、ここで先ほど登った右岸側のフジモク沢790m圏中間尾根の907m峰附近を越えて忍橋林道に出て、あとはそのまま地蔵平。そして二本杉峠を越えて細川橋へ下山、というかなりややこしいとしか云いようのないコース(笑)を歩いてきました。
(朝の城ヶ尾山・左奥に富士山も見える)
行きの電車ではまだ曇っていた天気も道志に着く頃にはすっかり晴れ上がり、富士や白くなった御正体山を見ながらのスタート。例によって城ヶ尾峠に上がったら今回は久し振りに国境尾根を西へ向かいます。
ちなみに稜線の雪は多くても5cmほど。城ヶ尾山で一休みしてから中ノ丸手前の1220m圏峰まで稜線を行き、ここでも一休みして南へ延びる白石沢830m圏二俣中間尾根の下降に入りますが、こちらは明らかな二次林のもとのっけからスズタケが枯れ始めていて尾根上はすっきりしていました。
(白石沢830m圏二俣中間尾根<桃ノ木沢右岸尾根>上部にて)
なので何の躊躇もなく下降を始めるとしばらくはそのままで、その中で伐り残されたブナやミズナラを見るような感じでしょうか。下るにつれ一時的にスズタケが出てきて歩きづらくなりましたが、それもほんのひととき。
あとはそのまますいすい下ると、お隣の白水ノ沢 白石沢中間尾根と同じようにイヌブナの立派な株が目立つようになって、あっけなく白石沢に降り立ちました。
(ヤブの濃い箇所はごく一部。白石沢830m圏二俣中間尾根にて)
この830m圏の二俣辺り(桃ノ木沢出合・トップの写真)は小広い沢床が広がっていて、思わずのんびりお休みしたくなるような所でしたが、先はまだ長いので休憩はほどほどに。ここで右岸側(中ノ丸南尾根側)の適当に上がれそうな斜面を探してみたらそれなりのがあっさりと見つかったので、その斜面に取り付きせっせと登って行きます。
ぐずぐずの斜面を登り切るとそこは↓↓中ノ丸南尾根910m圏附近モミやブナの目立つ広い緩斜面で、ここは一目見ただけであぁあそこか!とすぐ思い出しました。そんな様子に思わず南尾根をそのまま詰めたくなってしまいますが、それを抑えてここはなおも西へトラバースをして南西へ延びる枝尾根をとらえます。
(中ノ丸南尾根910m圏の緩斜面)
南西の枝尾根も辿り着いたときこそ同じように広々としたモミ、ブナの立派な木々が並ぶ快い所でしたが、その枝尾根を下り始めるとすぐに尾根右側がヒノキの植林になってちょっとガッカリ。
それにもめげずその植林に沿って慎重に下っていき、ここで去年も見かけた荷干径路と云われるらしい尾根を横切る明瞭な道に出るとそのすぐ下がフジモク沢で、そこはちょうど良く今度登り返す予定の尾根が延びる790m圏の二俣でした。
(フジモク沢<本水沢>790m圏二俣にて)
ここ二週程ぐづついた天気が続いたせいでしょうか?フジモク沢の意外な水量の多さに驚きましたが、もっと驚いたのがその中間の尾根と右岸側の斜面がほぼ全面植林だったこと。
やはり林道が近くまで来ているということは奥まった所でも当然そういうことになってしまうんでしょうね。この辺りから曇ってきたこともあって何となく気の向かないまま、しょうがなし??スズタケの茂る植林の中間の尾根に取り付きました。
(ようやく植林を抜けて・フジモク沢790m圏二俣中間尾根にて)
尾根は見た目と違って植林のお陰でスズタケのない所を選んで歩けるものの、どうしてもただ歩くだけになりがちです。906m峰もそんな中の趣に欠ける平頂でもちろん素通り。
ただただ登って登って1000m圏を過ぎるとようやく植林を抜け待望の自然林に変わりましたが、今度はスズタケが行く手を阻み、先が思いやられる感じだったんですけどそれもつかの間。まもなく藪は薄くなってそれなりに歩きやすくなりました。
(フジモク沢790m圏二俣中間尾根上部にて)
そんな気分を象徴するように天気も回復してきて、あとは藪を分けつつ立派な木々を探りながら尾根をゆるゆる登って行きます。やがて左手の菰釣山の存在が大きくなるとあっけなく国境尾根の登山道に飛び出し、そこから西へひと登りでようやく避難小屋に到着。
一息ついて落ち着いた所でまずは全身のダニチェックを丁寧に(笑)。すると再び曇ってきたこともあり妙に寒くなってきたので、菰釣山までは行かずにそのまま小屋の中でランチにしました。
(菰釣山避難小屋)
大パーティさんの脇でちょこまか貧しいランチをとったら、今度は国境尾根を東へブナ沢ノ頭まで行きます。この辺りも積雪は多くて5cmほど。ただブナ沢乗越を過ぎるとこの辺りはあまり刈り払われていないのか?道をスズタケが覆うようになりましたが、道筋自体は至って明瞭でした。
とりあえずブナ沢ノ頭の山頂と思しきピークまで足を伸ばしたら少し西へ戻って南東尾根の下降に入ります。
(ブナ沢ノ頭南東尾根<フジモク沢870m圏二俣中間尾根>にて)
こちらはスズタケが茂っている上に南東尾根に乗るまでは急なので慎重に下りましたが、若干東へズレてしまいその修正にけっこう時間を食いました。これなら上まで登り返して下り直せば良かったかも。
尾根に乗って1010m圏の顕著なピークに緩く登り返せば、こちらもそれなりの濃淡の変化はあるもののスズタケは適度に薄くなり、周囲の林を愛でながら降りられます。そしてスズタケが切れるとこちらでもイヌブナが目立つようになりましたが、ちょっとした露岩帯を慎重に降りると幸いにも植林のないままフジモク沢(870m圏二俣)に降り立ちました。
(フジモク沢870m圏二俣にて)
今回は沢をそのまま下るのではなくここから忍橋林道に出なければいけないので、ここで植林に覆われた右岸側(フジモク沢790m圏二俣中間尾根側)の登れそうな斜面を探して取り付きます。
そして先ほど登ったフジモク沢790m圏二俣中間尾根の907m峰の西鞍部あたり越えてそのまま一つ南の枝沢に降り立ち、その沢を少し上がると・・・はいはいマーキングがすぐに目に入って、その右岸側には明瞭な道筋が延びていました。
(忍橋林道のひとこま)
その道をひと登りすると忍橋林道の終点に出て、あとは林道の通りかかる菰釣山南東尾根(シキリ尾根・ミキリ尾根)の末端部には目もくれず地蔵平までそのまま林道を下りました。
小一時間程の林道歩きでようやく地蔵平に着いたらもう15時半。これではセギノ沢の方は時間的に無理なので、お地蔵様に道中の無事を祈ったらあとはのんびり二本杉峠を越えて細川橋へ下りました。ちなみにミツマタの花は下部というか麓に近い所でようやく咲き始めといった所でまだまだ蕾が多く、これからの天候次第ですけど見頃はお彼岸以降になると思われます。
(ミツマタは一部咲き出す・見頃はお彼岸以降か)
今回は懸案でもあった白石沢・フジモク沢周辺の尾根群を一気に歩いた充実した一日でした。こちらの辺りは間近に林道や径路が通っていることもあって、林相的な妙味と言う点ではイデン沢やバケモノ沢流域の山稜に一歩ちょいは譲りますけど実際の歩きとしてはなかなか楽しいものでした。この日は一部でとうとうダニが出始めたというのに魅惑の西丹沢訪問はいったいいつまで続くのでせうか。。。
・・・・・☆
◆ 2009.03.07 (Sat) 晴 後 曇
相模湖駅 06:30→ 三ヶ木 06:45/06:55→ 月夜野 07:35/07:50→ 下善の木 08:25- 水晶橋 08:55- 城ヶ尾山 09:40- 白石沢830m圏二俣 10:30/10:40- 中ノ丸南尾根910m圏附近 10:50- フジモク沢<本水沢>790m圏二俣 11:05/11:10- 菰釣山避難小屋 12:30/13:00- ブナ沢ノ頭 13:15- フジモク沢870m圏二俣 14:15- 忍橋林道終点 14:40- 地蔵平 15:30/15:40- 二本杉峠 16:30- 細川橋 17:05
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