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2009.03.17

春を探して道志の低いところを・・・

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(金波美峠から阿夫利山への道すがら・Part1)

ここ数週の菜種梅雨もどき??がようやく終わって気温も上がり、そろそろ春の花の情報がぞくぞく入ってくるようになりましたね。そんなわけでキレイに晴れ上がった日曜(03/15)はそんな春の花を探しに道志主稜の低い所を歩いて来ました。

去年のこの時期は諸般の事情により山歩きができなかったので、この時期のお花に逢うのは丸二年ぶりのこと。それだけに短いコースでしたけど楽しみにしていたのでした。(^^)

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(ダンコウバイ・咲き始めた)

今回は藤野駅からやまなみ温泉でバスを乗り継いで菅井下からのスタート。一旦508m峰に上がってから東海自然歩道の通る主稜筋に出る段取りで、山を越えて自然歩道と合流したらををーっっ!!さっそくダンコウバイとご対面。ありふれた花も二年ぶりともなると出逢いの感激もひとしおですね。

そんな訳で妙にテンション上がったまま花を探しながら雑木の美しい稜線を行くと、キブシにウグイスカグラ。足許にはスミレが見られるかと思ったけどまだ一週間程早かったようです。

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(平野峠より西は雑木林の快い道)

尾根を北へ捲く自然歩道を別れて尾根通しに舟山<587m>に上がって天神峠に。ここで東海自然歩道と別れてなおも稜線を西へ行きます。道中ダンコウバイはそれなりに見られるものの、う~ん、もう一つのお目当てであるマンサクがなっかなかみつかりません。

途中でマンサクらしきねじねじのヤツをいくつか見かけたんですけどどれも花はなし。個人的にマンサクとはどうも相性が良くありません。でも平野峠を過ぎ、その先しばらくは雑木林がなかなか素敵でこの辺りがこの日一番気持ちの良い所でもありました。

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(富士も終始くっきりと見えていました)

やがて植林が出てきてアカマツ林に変わると何の変哲のないムギチロの山頂に到着。これで道志主稜で未踏だった平野峠とムギチロの間がようやく繋がりました。(^^)

ここまでは天気がいいこともあって終始富士とおつきあいしていたんですけど、富士が見られるのもこの日の行程的には巌道峠までなのでそれまでにいっぱい見ておいて(笑)、やがて巌道峠に降り立ちます。

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(安寺沢林道より安寺沢を繞る山並み)

ここから大タギレへ行くのに一度鳥居立まで登るのはあまりに徒労なので、今回は一旦安寺沢林道を下って、林道が安寺沢の本谷を横切った所で沢を詰めて大タギレへ向かいました。

実際に歩いてみると峠から本谷までは林道歩きで15分弱。そしてそこから植林の中、暗く若干荒れた沢筋を遡ること10分程であっさりと大タギレで、ジェットコースターのように尾根を伝うのと時間的な差はわからないけど体力的にはかなり楽なはずです。

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(大タギレ・4年前と変化なし)

周囲には意外やスズタケも残っていて以前とあまり変化のなかった大タギレの様子に少々驚きつつ、池ノ上へのしんどい登りをこなしたら、あとは多少のアップダウンはあるもののもう楽な道のり。

降り立った金波美峠には上野原町でつけられた新しい道標があったのですが、阿夫利山はともかく、あれあれ安寺沢の方向がおかしいですね。これに従うと反対側の神野へ行っちゃいますよ(笑)。(私自身未確認ですが、おしり道下さんより、ここは一度神野側に降りてから、尾根の真下を通っているらしいトンネルを通って安寺沢方面へ戻るかたちなのでは?というご指摘がありました)

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(この日見かけたお花達)

と言うわけで阿夫利山への道もとうとう整備されたという訳ではないようで、伐採後の灌木に雑木林の明るい尾根をゆるゆる行って、阿夫利山に着いたらそこは以前とあまり変わらないヤブっぽい山頂でした。

阿夫利山から再び美しい雑木林に変わって、落ち葉を蹴りつつゆるゆる行くとじきに金剛山<632m>とのジャンクションである井戸沢ノ頭に着きます。で、ここから地形図の破線路と思しきマーキングが井戸沢へ向かってたくさんついていましたが、新たに設置された道標の道もおそらくこれなのでしょう。これならエアリア基準でみるとまだ赤破線が妥当な所でしょうね。

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(金波美峠から阿夫利山への道すがら・Part2)

ここで登山道?と別れて東の尾根を辿っていき、やがて思いもかけず出くわした露岩のちょっとした登りをこなすとそこが金剛山でした。そこには古峯神社の祠があって、祠の脇には「安寺澤 富岡 一古澤」と周囲の集落の名が彫られていて地元の信仰の篤さが伺われます。

ここからはその信仰からか、ろくすっぽ歩かれていない感じではあるけどしごく明瞭な道が下っていて、あとはこの日の行程を反芻しながらルンルン気分で富岡へ向かったのでした。

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(金剛山<632m峰>にて・古峯神社の祠があった)

この日もそうだったし今年に入ってから山で人に出会った山行きって、いまだに先月の鳥ノ胸山だけなんですけど、富岡のバス停にはパーティがいたし帰りのバスも中央線もすでにハイカーで一杯でした。

今はもうかなり暖かくなったのでそれだけの人出があっても不思議ではないんですけど、そんな様子を見ること自体かなり久し振りだったので、なんか不思議な気分でした。とにかくお次の山行きではマンサクに逢えるといいな。フサザクラとかカツラとかハナネコノメとか水辺のお花はどうしようか・・・今年もそんなことをあれこれ考えるのが楽しい季節になったんですね。
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.03.15 (Sun)   快晴
菅井下 07:20- 508m峰 07:40- 舟山 08:30- 平野峠 09:35- ムギチロ 10:10- 巌道峠 10:40- 大タギレ 11:00- 金波美峠 11:35-(途中休憩45分)- 阿夫利山 12:55- 金剛山 13:40/13:55- 富岡入口BS 14:40
 

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