鳥屋ノ丸から大丸へ・西奥山の新たな発見
(鳥屋ノ丸南東尾根末端、中村の山神社)
さてさて・・・冬に入ってから今の今まで西丹沢通いが続いていましたが、こうも通いまくってしまうとたまには別の所を歩きたくなるのが人情というものでしょう(笑)。ということで先週末(03/28)は久し振りとなる大菩薩の山域。
今回は西奥山から戸沢 中村川中間尾根たる鳥屋ノ丸南東尾根を登路にとり、鳥屋ノ丸に上がったら吹切尾根を大丸まで南下。花咲山(梅久保山)との鞍部の林道に出たら橋倉鉱泉まで林道を歩いて、それから改訂前のエアリアで赤実線だった橋倉沢の径路を下って浅利の子安神社へ出ました。
(アブラチャンは満開)
実は今回のルート大丸から下った林道までは丸四年前に歩いたルートでしたが、つい最近かずさんが歩かれたのを見たら、道中のことをほとんど忘れていて(笑)歩きたくなったので今回再訪したのでした。
ということで大月からバスで西奥山へ出てからのスタート。こちらもそろそろ恐怖のダイヤ改正の時期を迎えて今後のバスの状況が気がかりではありますが、軽くストレッチをしてからまずは尾根末端が延びる中村まで歩いて行きます。
(鳥屋ノ丸南東尾根上部にて)
林道端もフサザクラにアブラチャン、キブシ。斜面を見ればスミレにフキも咲き出していて中村までの道のりもなかなか楽しいもの。そして戸沢(沢ではなく集落、ネ)との分岐に出たら戸沢方面に入ってしばらく登った所から尾根に取り付きました。
ひと登りでここは明瞭に覚えていた山神社に出ます。ここは周囲が開けた佳い所で、まずは山ノ神に挨拶をして少し休んでから先を行くと、灌木に間伐の倒木が途切れなく続いて意外に歩きづらい。前もこんな感じだっけな??と思いつつ歩いていると、をを今年お初なミツバツツジを見つけて思わず声が上がってしまいました。
(鳥屋ノ丸山頂・周囲のヤブが少し薄くなった)
そんな灌木倒木も周囲の植林が切れるとようやくなくなり、周囲が気持ちの良い雑木林に変わるとここからが南東尾根のハイライト。スズタケの緑と裸木のコントラストが西丹沢と同じようでいて実は違う感じで、それだけにこの辺りから曇ってきたのが本当に惜しかったです。
そんな中をゆるゆる歩いているといつしか吹切尾根と合流。急登をふた頑張りほどで鳥屋ノ丸の山頂に到着しますが、植林と以前より薄くなったスズタケに埋もれた山頂は趣的には今ふたつ。少し休んだだけですぐに来た道を戻り、お次は御前ノ頭(ごぜのあたま)を目指します。
(御前ノ頭より・鞍吾山と間明野を見下ろす)
分岐からひと下りすると尾根がかなり急になるせいか?踏跡は一旦南西の枝尾根に移って、それから東へトラバースして主尾根に復帰する段取りになっているんですけど、以前はそれなりに明瞭だったこの辺りが今は不明瞭になっていました。なので今は尾根に忠実に下った方がいいかもしれません。
この辺りをクリアすればあとは問題なく御前ノ頭に到着、ではなく三角点のあるピークは次の少し低い岩こぶだったりします。狭い山頂から見下ろす間明野の集落と鞍吾山の意外に立派な姿を楽しめるのがこの山のチャームポイントでしょうか。どうせ誰も来ないことですし(笑)今回もここでのんびりとランチになりました。
(馬立峠にて)
ランチを終えたら尾根をなおも南へ辿ります。もう一つ岩こぶを越えたら左へ直角に曲がるように急降下。下りきった鞍部が馬立峠でここは戸沢と間明野を結ぶ明瞭な道筋が尾根を乗り越しています。とくに戸沢側の雑木林が美しくてこの峠道も一度は歩いてみたいものです。
ここからは植林にアカマツ混じりの雑木林が続いて、遠目から見てもその姿の通りの名のついた大丸へ向かいます。
(ダンコウバイも満開)
もうこの辺りまで来たら登りだしに見かけたミツバツツジとの再会があるだろう、と思っていたら意外や全く見かけず、その代わりに見かけたのがなんとヤマツツジ。ほんの一部ですけどもう開いたのもいて、三月に見かけたのは初めてのことでした。
それでも今の時期、お花と言えばやっぱりダンコウバイとアブラチャン。花が木々や梢の間をほんのりと、柔らかな黄色に染める様子はこれまた何とも言えず美しく、春ですねぇと言いたくなってしまう光景がどこまでも広がっています。
(大丸南峰にて)
そして緩いながらも登り切ったピークが大丸の北峰。ここは落ち葉の積もった広いピークなのですが、三角点のある南峰の方がより明るいので少し休んだらすぐ南峰へ向かいました。
じきに南峰の広~い一角にさしかかると、終わりかけながらも道志の時には見つからなかったチョウジザクラが見つかりちょっとした撮影大会になって南峰に到着。周囲を散策するとウグイスカグラに、マメザクラも状態良く咲いていて、ありふれた花だけど初物だけに嬉しくなってしまいます。
(林道に出た所より花咲山<左>)
そんなわけで南峰ではかなりのんびりしてしまいましたけど、ここまで来れば大月駅まで歩くのも可能ですのでもうお気楽です。それからなおも尾根を下って行くと↑↑↑周囲の開けた造成地みたいな所に出て、すぐ下が林道でした。
ここから林道を東の橋倉温泉へ下り、そこから改訂前のエアリアでは赤実線、地形図で破線路にもなっている橋倉沢沿いの径路を下りましたが、今となっては分岐からして不明瞭。でも下りだしてみれば藪に灌木倒木、そしてちょっとした崩れが絡むものの道筋は至って明瞭で、途中で悩んだ分岐も直進するように行ったら正解のようで無事に橋倉沢沿いの車道に出ました。
(橋倉沢の林道で見かけた馬頭観音)
あとは車道を歩いて子安神社へ向かったんですけど道中は馬頭観音をいくつか見かけて、この道は西奥山と真木を結ぶ道だったんだなぁ、と改めて気がついたのでした。それに道中の風情もなかなかで、道中歩きながら大月の辺りでもまだまだ知らない所が沢山あるんだなぁ、とこれまた改めて気がついたのでした。
この辺りも歩かなければいけない所、まだまだあるなぁ。。。(^^)
・・・・・☆
◆ 2009.03.28 (Sat) 晴 後 曇
大月駅 07:30→ 西奥山 07:50- 山神社(中村)08:20/08:30- 954m峰 09:50/10:00- 鳥屋ノ丸 11:10/11:20- 御前ノ頭 12:10/13:10- 馬立峠 13:40- 大丸(南峰)14:30/14:55- 林道 15:20- 橋倉鉱泉 15:25- 子安宮沢神社 16:10
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