« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »

2009.02.22

赤沢から戸沢へ・世附の濃密なブナ林へ再び

090222a
(城ヶ尾峠まであと少し・赤沢左俣930m圏二俣中間尾根のひことま)

しっかし西丹沢通いはいつまで続くのでせうか・・・(笑)。毎度ほとんど同じような写真であいスミマセン、ということで土曜(02/21)はまたまたな世附入り。今回はそのブナ自然林の様子から西丹沢の核心でもある菰釣山南東面のイデン沢流域と双璧をなすであろうバケモノ沢流域は赤沢の探訪でした。

ということで今回は道志側から城ヶ尾峠に上がり、赤沢の右俣と左俣を分ける920m圏二俣の中間尾根を下降。それからその西隣の左俣930m圏二俣中間尾根を登り返して再び城ヶ尾峠に戻り、地蔵平へ向かう途中の1084m峰南東尾根を下降して、今度は戸沢を遡行。そして戸沢の最奥の1000m圏二俣中間尾根を登ってモロクボ沢ノ頭に出て、畦ヶ丸を回って西丹沢へ降りました。

090222b
(藪は思いの外薄い・赤沢920m圏二俣中間尾根上部にて)

城ヶ尾峠までの道のりはもう何度も云ってるので詳しく云いませんが、道志へのバスは今回も意外な盛況。そして峠までの道のりは前日の雪がうっすらと積もっていて多くても5cmほどでした。

城ヶ尾峠に上がったら大界木山方面へ向かい、鳥ノ胸山・浦安峠からの尾根が合流する手前に南へ分かれている尾根が最初に降りる赤沢の920m圏二俣中間尾根。梢越しに見える真っ白な富士や北岳??に挨拶してからさっそくスズタケを分け尾根に入ります。

090222c
(赤沢920m圏二俣中間尾根のひとこま)

しかしスズはすぐに薄れて適度に疎と言った具合になり、歩きやすくなってやること、と云えば尾根上や周囲のブナ見でしょう。天気は良いしのっけからルンルン気分です。(^^)

しかも下っていると下道は「道」と云いたくなるような立派なものに変わって、なんで??と思っていたら、狭い一角ながらヒノキの植林が出てきてまもなく尾根を横切る旧東海自然歩道(奥野歩道)に飛び出します。しかしそこから下は道がなく、倒れたスズタケの中をムリヤリ行き、なんとか尾根末端の赤沢920m圏二俣に着地しました。

090222d
(赤沢に降り立ちました)

さっそく沢で埃だらけの顔を洗い、少し休憩してから左俣を少し行くとすぐに930m圏の二俣で、その中間の尾根が今度登り返す城ヶ尾峠に上がる尾根。青い空の許、そこには鮮やかなスズタケの緑が広がって、パッと見こそ美しいのものの実際にはそれが倒れていて(笑)、思わずやる気をなくしそうになりましたが、しょうがなし取り付きます。

実際に上がってみるとスズ自体は思いっきり密ではないものの倒れているので、結局潜りながら進むと意外に早く旧東海自然歩道を突っ切りました。それからしばらく行くとようやく顔を出せるようになって、あとは素敵な林を愛でつつのろのろ藪をこぐ感じ。

090222e
(赤沢左俣930m圏二俣中間尾根、末端部はこんな感じ)

それでも時々藪のない小さなスペースがあったのには助かりました。そして登るにつれ尾根上やその周りにも立派なブナが目につくようになり、スズタケも若干薄くなって歩きやすくなります。

木々を愛でつつ写真を撮りつつ登って登ってようやく甲相国境尾根に飛び出すと、すぐ下が城ヶ尾峠。まっさらな雪面にはまだ自分の足跡しかありません。峠にはテーブルベンチはあるし頃合いも良いのでこちらでランチと相成りました。

090222f
(こちらはミズナラ・赤沢左俣930m圏二俣中間尾根のひことま)

ランチを終えたら1084m峰を目指し地蔵平方面へ向かいます。こちらの捲道は二年前に旧東海自然歩道を歩いて以来ですが、道の状態は悪くなってないけど良くもなっていない感じ。でもここから見る赤沢の斜面のブナは変わらずに美しいです。というかこの捲道を歩いたからこそ今回赤沢の枝尾根をくまなく歩いている訳なのですが・・・(^^ゞ

道が城ヶ尾山からの尾根に上がるとまもなく尾根を右(西)に外れるので、ここで尾根伝いにやや薄くなったスズの中に入れば、そこは自然林に囲まれた1084m峰の広い広い平頂です。スズタケが適度に残っているので周囲を好き勝手に動き回れる訳ではないけど、ここはこんなに素敵な所だったのか!というのが正直な感想。たとえ地蔵平へ下るだけの道のりだったとしてもここは寄る価値のあるピークですね。

090222g
(1084m峰のひことま・Part1)

そんな林を愛でながら南東尾根に入ると一旦スズが濃くなりますが、アレっ?という感じで藪自体がなくなると、そこは藪のないこれまた気持ちの良い自然林の広尾根が現れて唖然とするやら嬉しいやら。

そんな広尾根の中を彷徨うように降りていくと、だいだい中間点辺りで旧東海自然歩道が横切り、やがて行く先にスズタケの壁が見えてきました。

090222h
(1084m峰のひことま・Part2)

が、良く周りを見てみると意外や切り開きがあって、そこからは明瞭な道筋が伸びていたのにはビックリ。こうなればあとは素敵な林を愛でつつお気楽に降りるだけ・・・だと思っていたら、尾根の右側に植林が現れると道は尾根を右に外れてその植林の方へ行ってしまいました。

地形図を見てみるとこの道は地蔵平からバケモノ沢左岸に沿って延びている廃林道へ出るような気がしていますが、さぁどうでしょう。それはともかくこちらは道がなくなってもなおも尾根通し。スズの中をわしわし降り、赤沢の沢音が聞こえてくると尾根も急になりましたがそこはスズタケのお陰で安全に降りられ、難なく赤沢に降り立つとそのすぐ下が赤沢とバケモノ沢の出合でした。

090222i
(1084m峰南東尾根・中間では広々とした所も)

ここからはバケモノ沢~戸沢と沢歩きの始まり。水晶沢との出合までは先月も歩いたので、その先が楽しみでしたが難のある所はほとんどなく、先月はその落ち口の上に降り立った大界木山南尾根と南東尾根を分ける枝沢との出合(890m圏)の滝は、下から見ると20mを超えるどころか実際は10mほどの高さだったりして・・・(笑)。

そして次に現れた二段の滝はビブラムでへつるにはしんどいので高捲いたのですが、高捲いた上に明瞭な道があって一瞬ビックリ!と思ったらそれは旧東海自然歩道だと言うことにすぐに気がつき・・・上から見るとその捲いた滝のこともあぁ!あの滝だったのか!と思い出したのでした。

090222j
(戸沢・大界木山南尾根と南東尾根を分ける枝沢の出合にかかる滝)

道中ほぼ全般に亘って藪の被る旧東海自然歩道の中で唯一のランチ場とも云えるその歩道が突っ切る所には、前には気がつかなかった「水昌沢」の標識がありましたけど、これは当然大間違いですのでご注意のほどを。今回この歩道を何度となく突っ切りましたけどマーキングが増えましたね。ボクがこの歩道を歩いた二年前は古ぼけた、しかも役に立たないようなマーキングが道中四つか五つ見かけただけなのに。。。

歩道からしばらく行くとこれまた先月降り立った戸沢の970m圏二俣に出ますが、なんと本谷は水のない方。でも少し上がると再び水流が現れ、ようやく最奥の1000m圏二俣に到着。一息ついたらその中間の尾根に取り付きました。

090222k
(戸沢・旧東海自然歩道を過ぎた辺り)

この尾根も最初こそスズタケにアセビの煩い趣に欠ける痩せ尾根という感じでしたが、国境尾根が近づいてくるととようやく待望の自然林が現れて、国境尾根に飛び出す短い間でしたけどこちらもなかなかの雰囲気でした。

稜線に飛び出したら時間も時間なのでお遊びはほぼおしまい。あとはへろへろモロクボ沢ノ頭に上がり、へろへろ畦ヶ丸を越えて西丹沢へ向かいました。

090222l
(戸沢1000m圏二俣中間尾根にて)

前回の戸沢源流部遊びが雪のために中途半端で終わってしまったので、今回は西丹沢のもう一つの核心である赤沢・戸沢の濃密なブナ自然林に酔いしれることができ・・・というか泥酔してしまうぐらいに思う存分に堪能できた大満足の一日でした。おかげでいまだに二日酔いですわ(笑)。とにかく興味は尽きない魅惑の西丹沢、次はどこを歩きましょうかねぇ。(^^)(^^)

・・・・・☆

◆ 2009.02.21 (Sat)   晴(ほぼ快晴)
相模湖駅 06:30→ 三ヶ木 06:45/06:55→ 月夜野 07:35/07:50→ 下善の木 08:25- 水晶橋 08:55- 城ヶ尾峠 09:35- 赤沢920m圏二俣 10:25/10:35- 城ヶ尾峠 11:40/12:05- 1084m峰 12:20/12:30- 赤沢出合 13:00- 戸沢・旧東海自然歩道横切る 13:35- 戸沢1000m圏二俣 14:05- モロクボ沢ノ頭 14:40- 畦ヶ丸 15:05- 善六ノタワ 15:30- 下棚沢出合 16:00- 西丹沢(西沢出合)16:35
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.02.18

室久保川側から鳥ノ胸山へ

B090218a
(西棚ノ沢でのひとこま・Part1)

ここのところは冬らしい寒さが続いていますけど、先週末の暖かさ・・・特に土曜は気温が25℃近くまで上がって本当に異常といいたくなるような陽気でしたね。

そんなわけで週末の山行きはちょっとは涼しくなったであろう日曜日(02/15)。今回は世附じゃないけどまたまた西丹沢は鳥ノ胸山でした。

B090218b
(沢沿いに径路が一応は通っている)

今回は室久保川側の加入道山・白石峠の登山口からのスタート。まずは林道を歩いて西棚ノ沢の出合へ向かいます。

そんな出合へ出るのにちと苦労しましたが、そこには東屋?があって室久保川の右岸側にも古びた径路が延びていたけど、これは的様へ繋がってるのでしょうか?それはともかく西棚ノ沢の方も小滝の左脇にこれまた古びた階段が見られてどうやら径路がありそうな雰囲気です。

B090218c
(西棚ノ沢でのひとこま・Part2)

滝を越えると径路はしっかり延びていて最初こそその径路を辿っていましたが、ちょっとした小滝にナメの続く沢の様子に惹かれていつの間にやら水線に沿って歩いていました。そして実際の径路も少し高捲く感じで延びていて、そちらを歩くのも悪くないかも。

ビブラムなのでつるつる滑りながらも遡行する感じで行けて、思いの外楽しい道のりだったのはとにかく意外。そして↓↓の滝を越えると水は少なくなり、じきに越路沢の林道に出ました。

B090218d
(最後の滝を越えれば林道は間近)

ここから林道を歩いて恋路峠(越路峠)へ向かいましたが、実際の峠はそのロマンティックな名前から想像したものとは違って植林下の林道が突っ切る暗い鞍部で少々ガッカリ、かな?

峠からは再び尾根に乗って鳥ノ胸山へ。こちらの尾根はは急だけど、藪は908m峰附近だけで至って歩きやすかったです。植林を抜けたあとの雑木林もなかなかの雰囲気。

B090218e
(鳥ノ胸山より・実は富士も写っている)

そして鳥ノ胸山の山頂が近づくと、再び植林になって鳥ノ胸山の南峰に飛び出しました。そこから一頭足で山頂です。

山頂からは富士の展望が良いとはきいていましたけど、すでに周囲は曇り始めており、それでも富士の山頂付近だけは何とか見えていました。山頂には先客さんもいたし、時間も早いのでお昼は下の秋葉山でとることにして先を行きました。

B090218f
(快い雑木林が続く・秋葉山への下りしな)

秋葉山への道は地形図通りに急ですが、一面に雑木林の広尾根がとにかく美しく、足許はふかふか。とにかく気持ちよくって、この下りが登りの西棚ノ沢と並ぶこの日のハイライトで、この辺りは新緑・紅葉の頃も良さそうです。

そうしてたどり着いた秋葉山には、御坂でよく見かける新しい四等三角点があってビックリ(△880.7m/エアリア、地形図にも記載なし)。行程的には余裕なので周囲の展望を楽しみつつのんびりランチをとってから、秋葉山の神社に参拝。そして越路沢の出合へ延びる尾根をとらえてあとはのんびり下っていったのでした。

B090218g
(秋葉山には四等点があった)

麓に降り立ったら室久保川側のスタート地点まで戻らなければ行けないのですが、それも国道歩きをできるだけ避けられるルートを探しながら歩けてこれはこれで悪くありません。この日は狩猟の最終日のせいか?白石峠側のお盛んな様子を眺めつつ、再び晴れてきたことに気分を良くしつつ、のんびりとスタート地点へ戻ったのでした。
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.02.15 (Sun)   晴 後 曇
室久保川・白石峠登山口 07:45- 西棚ノ沢出合 08:05/08:15- 最後の滝 09:30- 恋路峠 10:05- 鳥ノ胸山 11:20/11:30- 秋葉山 12:00/13:05- 曙橋 13:35- 道志中学校 14:00- 室久保川・白石峠登山口 14:20
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.02.15

芸人論

しかし某動画サイトは音楽だけでなく、こういったテレビ番組の「誰もがアクセスできるアーカイヴ」にもなっているんですね。今更ながらですけどほんとうに凄い時代になったものです。

番組が始まった当初、関東で唯一ネットしていた千葉テレビの、その放送区域外からノイズの嵐の中を必死で見ていた探偵ナイトスクープ(ABC)も今ではMXTVの地デジでみられるようになって今でも時おり見ているのですが、今でも本当に面白いし、探偵も司会者も素晴らしい。けど、見ていてと言うか見終わってみると何か物足りない・・・そう書かれる人って今でもたくさんいて、それはもうしょうがないことなんだけど、それでもどうにもぬぐいきれないものがあったりする訳で、なにはともあれこの訳のわからない記事を見て興味がちょっとでもわいた方は・・・
 
 
   こちらをご覧ください。
 
 
この人が引退されてもう10年近く経ちますけど、ボクにとっては関西方面と縁ができた頃に始まったパペポTV(読テレ・もちろん日テレネット前ヨ)で改めて知りました。当時のこの人は東京と聞いただけで怖い顔していた位の東京嫌いだったのに(笑)、パペポが日テレにネットしだしてからの飛躍/活躍ぶりはおそらく30代以上の人ならご存じの方もまだ多い事と思います。

当時はボク自身一番テレビを見ていた時期で、さきの探偵ナイトスクープやパクったお世話になった在京のTVマンは数知れず、なある意味伝説のEXテレビOsaka(火・木放送の読テレ制作)などを筆頭に東京進出後のキー局制作のを含め、この人の番組はよーく見てました。

もちろん当時も面白かったし、ボク自身それなりに理解しているつもりではあったんですけど、今こうやって改めて見てみると、う~ん まだ理解が浅かったというかこの人の真価がわかってなかったいうことを思い知ったというか、やっぱり凄い芸人だったんだなぁ、と。

某サイトに上がっているのは心霊・超能力や憲法9条がらみが目立つんで、個人的にはもっとフツーのヤツはないのかなぁ、とはなはだ身勝手な言い方だけど(笑)そう思います。

パペポでこの人の若い頃にリアルタイムで見ることのできた古今亭志ん生の最晩年の事を、当時でもわかる人はほとんどいなかったであろう観客(大阪の、しかも若者ですから)をよそに嬉々として話していたのが、ボクにとっては今でもものすごく印象に残っているんですけど、今それを見ることができたら、いったいどう感じるのだろう。あと数少ないビートたけしとの絡みのやつとか。。。まぁ本人自身がとっくに降りてしまっているのですでに過去の人ではあるし、ボク自身「昔は良かった」的な事を言うつもりは毛頭ないんだけど、とにかくアップしてくれた方に感謝致します。ほんとうにありがとう。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.02.09

二本杉峠~椿丸~丸尾山・世附の山山を横断

B090209a
(椿丸より大栂、菰釣山方面)

なーんか二週前とおんなじような写真ではないけど(笑)・・・はい今週も西丹沢は世附の山に入ってました。(^^ゞ

今回(02/08)は未踏の気になる山であった椿丸と丸尾山を訪れるがためのコース取り。細川橋から二本杉峠に上がって千鳥橋に降り、そして法行橋に移動してから838m峰経由で椿丸に上がって織戸峠に。それから織戸峠道の径路を探りながら水ノ木橋(馬印)へ降り、大棚沢の大棚を見物して今度は尾根伝いに丸尾山へ登り返して平野へ下りました。

B090209b
(二本杉峠から千鳥橋への下りしな)

二本杉峠道は去年イデン沢の帰りしなに歩いていて、植林の多さはいかんともしがたいけどその歩きやすさが印象的で、今回登りに採ってみてもその印象は同じもの。峠に上がったら一息ついてそのまま千鳥橋へ向かいます。

千鳥橋への道も地蔵平へ行く道と同様に道形が薄い箇所や、狭い道をへつりながら行くところもありましたがそれも一部。道が沢から離れてトラバースするとじきに公園のようなアカマツ植林地を過ぎ、千鳥橋に出ました。と言うことで道の状態としてはこちらの方が状態が良く、慎重に歩けばさほど問題のない道のように思います。

B090209c
(大又沢林道のひとこま)

千鳥橋からは大又沢の林道をてくてく下ります。林道の廻りには植林が思いの外少なく、広い大又沢の流れを見ながら歩けて雰囲気は悪くないです。ま、それも雲一つない快晴のお陰もあるかもしれないけど。天気が良いとそれだけで心が浮き立ちますネ。

右へ別れる法行沢林道を一瞥するとまもなく法行橋に到着。ここから取り付きましたが、のっけから露岩混じりの急な登りが続いてしばらくは気を遣います。

B090209d
(838m峰への登りしな)

尾根にのって右手に伐採跡のカヤトが目に入るとようやく尾根が緩んで、雑木と植林に分けられたプロムナードに変わりました。そうなればあとはそんなゆるゆる歩くだけ。梢越しに見える法行沢の奥に聳える大栂の意外な巨きさに驚きつつゆるゆると。。。

左より浅瀬橋からの尾根が合わさると植林が多くなったのがちょっと残念だったかな。この広くて緩い尾根は完全に私好みの尾根だけにこれは惜しいな~。合流してから20分程で誰もいない椿丸の山頂に到着しました。

B090209e
(織戸峠への下りでようやく自然林が現れた)

椿丸は北側が伐採跡のカヤトになっていて、北面の展望がなかなか良いですね(トップの写真)。今まで北側からこちらの方を見てばかりだったので新鮮な光景でした。軽くランチをとりつつ周囲の同定にいそしんだなんて久しくしてなかったような気がします。(^^)

ランチをとり終え同定にも一段落ついたところで腰を上げて、今度は菰釣山へ伸びている尾根を北に織戸峠へ向かいます。一旦下りだすとようやくとも云える自然林が現れて嬉しい限り。モミは少ないながらも立派なブナも多く、この菰釣山南尾根は見所の多い尾根だと言うこともよーくわかりました。

B090209f
(織戸沢に降り立った附近)

ひと山越えてひと月ぶりとなる織戸峠に降り立ったらさっそく水ノ木へ向かいます・・・と言いたいところなのですが、なんと鞍部の西側からは「南西へ下り気味にいく道」「南西へ水平気味に延びる道」の二本の道が分かれていて??思わずう~~~む。(-"-;)

とりあえず下り気味の道を採ったらまもなくわからなくなってしまったので、峠に戻って今度は水平の道を行くと・・・おっとこれで良さそうな感じ。 西へトラバースして小尾根に乗ったところで道はその尾根を伝って降りて、じきに織戸沢の沢床に降り立ちました。

B090209g
(織戸沢・最初の堰堤附近)

沢に道らしきものはあるような?ないような??感じ。とはいえ沢床が広いのでそのまま適当に下るとじきに水流が現れましたがまぁなんとも緩やかな流れ。春の日差しが差し込む沢は暖かく、もうマンサクやダンコウバイが咲いてるんじゃないの~?とでも言いたくもなるような雰囲気でまるで春の小川のよう。

しばらく下ると右岸側にマーキングが出てきましたが、道が薄いし沢を歩きたかったのでパス。そして先に堰堤が見えてくるとまた右岸側にマーキングが出てきましたが、これは上の富士見林道に出るのでしょうか。ここもパスして堰堤は左から捲きました。

B090209h
(織戸沢と水ノ木沢の出合・飛び石で徒渉できた)

すると次の堰堤が見えてきたところで今度は右岸側に明瞭な道が延びていたので(マーキングあり)、これは径路だろうと思って辿ってみると道は沢に沿って延びていて間違えない感じ。が、それも長くは続かず、まもなく斜面をトラバースしているだけのようになってしまい、バカらしくなったのですぐ上を通っていた林道に上がってしまいました。

しかし林道を歩き出して5分とかからずに林道が織戸沢の右岸尾根を乗り越してしまったので、ここで林道と別れてこの右岸尾根を下降。当初は歩きやすかった尾根もじきに鹿柵が現れ、鹿柵の網とスズタケに挟まれつつ下っていると左手から明瞭な道が合わさってビックリ。これが元の峠道なのでしょうか。

B090209i
(大棚沢の大棚)

まもなく切り通し状の鞍部に出たところで鹿柵が切れ、ここで道も尾根の西側へ移るとひと下りで織戸沢と水ノ木沢の出合に到着。水ノ木沢はさすがに結構な流れでしたが、なんと道なりに石が並んでいて飛び石で対岸に渡れたのはもしかすると今の時期だけなのかも。

対岸に渡るとすぐ上に水ノ木林道が通っていて、また林道をてくてく。水ノ木橋から大棚沢の方に入り、想像よりもかなり立派だった大棚を鑑賞したら、今度は丸尾山を目指して対岸の尾根にムリヤリ取り付きました。

B090209j
(丸尾山の林道は山道のようになっていた)

こちらは登りだしが急で、まもなく出た林道は左手に回り込んで尾根に復帰。するとこちらにも先ほどと同じような鹿柵が現れて、またまた網とスズタケにサンドされながらノロノロ登っていきましたが、柵が長く続かなかったのが幸い。あとは自然林と雑木林の中をせっせと詰めていきます。

そんな急登から尾根が緩むとそこはもう918m峰の一角。ここからは雑木の緩い尾根を行く感じなのかなぁ、と思ったらスズの茂った尾根の痩せた箇所もありましたが、それも良いアクセントといった程度。気になっていた林道ももう廃用のようですでに広い山道のようになっていて、これはこれで悪くないと思いました。

B090209k
(甲相国境稜線と西丸、中央奥には御正体山・手前の送電塔より)

1007.4m三角点峰の次のピークがエアリアで「丸尾山」とされているピークですが、そこには鳥獣保護区の標識が立つだけの淋しいピークだったのもまた意外。ここで帰りのバスの予約をしてから尾根を最後まで詰めて切通峠に降り、平野へ向かいました。

今回は世附でも麓に近い低いところのせいか自然林こそ少なかったのですが、雑木林や展望のきく伐採跡のカヤト、そして沢道、尾根道に径路探し、あと少々の林道歩きとバラエティに富んで、個人的にはしごくテキトーに組んだコースだったのに、それを良い意味で裏切るなかなか面白いコースでした。魅惑の西丹沢には楽しみがまだまだ多そうですネ。(^^)(^^)
 
・・・・・☆
 
◆ 2009.02.08 (Sun)   快晴
新松田駅 07:20→ 細川橋 08:25- 二本杉峠 09:15- 千鳥橋 09:45- 法行橋 10:00- 838m峰 11:00- 椿丸 11:20/11:45- 織戸峠 12:05/12:15- 水ノ木橋(馬印)13:30- 大棚 13:40/13:50- 918m峰 14:35-(途中休憩10分)- 丸尾山 15:20- 最初の送電塔 15:40/16:00- 切通峠 16:20- 平野 16:50
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2009年1月 | トップページ | 2009年3月 »