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2009.01.04

芦川南稜を繋げ、再び折門へ

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(芦川南稜・地藏峠手前の緩斜面)
 
 
あけましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。
 
 
・・・・・☆

先週の西丹沢の後もう一度山に行く予定も年末年始の忙しさもあって結局行けずに一週間。結局土曜(01/03)の初歩きになってしまいました。

初歩きはまだお正月中なのでバスの制約が多くて、いろいろ調べて思いついたのが今回のコース。精進から三方分山へ上がり、尾根伝いにトリノ山(1297m)、釈迦ヶ岳、大平山と歩いてから、ちょうど一年前に訪れた今は廃村となっている折門を再訪。そして三沢川沿いの径路を歩いて仏僧に出てから、延々と車道を歩いて久那土駅。と懸案となっていた芦川南稜の未踏部分をようやく繋げてきました。

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(トリノ山より王岳を望む)

精進へ出るのに河口湖駅からタクシーも考えたんですけど、約一時間半の時間のために7000円も払うのはコストパフォーマンスがかなり悪いので、結局身延線の甲斐常葉駅廻りで精進へ出てみました。大回りしたのでさすがに時間はかかったけど下部からのバスは好天と言うこともあって展望良し、賑やかだった本栖湖からの富士も見られて、となかなか風光明媚でたのしかったです。

んで思いっきり大回りして精進のスタートは09:20。諏訪神社で一年の無事をお祈りしたら、大杉を見て女坂峠へ向かいます。女坂峠までは初歩きと富士の組み合わせと思しきパーティを抜きましたが、あとは久那土に着くまで誰とも会わずに独り旅でした。

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(釈迦ヶ岳山頂にて)

一時間程で三方分山に着いたら、ここから大平山までは未踏の区間。少し休憩をしてからさっそく下りはじめます。一くだりで三ツ沢峠~八坂~地藏峠への登山道を左に分け、なおも下ってじきに緩い登りに変わると右側が伐採跡になって王岳をはじめ御坂主稜の山々が見事です。登り切ったピークがトリノ山でしょう。

トリノ山を過ぎたら行く先に植林に覆われた釈迦ヶ岳が見えてちょっとガックリしてしまいましたが、植林の中ヌクド峠へ降り、登り返してみるとこちらは植林は植林でもアカマツなので見た目よりも雰囲気は明るく、着いた山頂も北側が雑木林で決して悪い雰囲気ではありませんでした。

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(折八林道より芦川南稜の稜線・中央左寄りに蛾ヶ岳)

釈迦ヶ岳からは尾根を直角に曲がって、西方向へ。こちら側から歩くと木透かしに南ア(雪が少ない)を見ながら歩けるのが楽しいですね~。特に南部の山がしっかり見えるのが嬉しい。でも聖岳は生木割か偃松尾に隠れてちょこっとしか見えないんですね。

そして折八林道へ下りるとここは松浦本(バリエーションルートを楽しむ)の写真にも載っていますが、周囲が一気に開けて良い展望台になっていました。写真をバシャバシャ撮ってから林道に降り、そこから稜線を下り降りきった鞍部が八坂峠。峠を越えた道が通ってはいたけど峠としての雰囲気は今ひとつ、かな。

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(大平山より)

峠から1161m峰へ上がると南側が雑木林になったのでピーク周辺の平地を捜してランチをとりました。そこは落ち葉でふかふか。しかも梢越しながら富士に南アと見られて快適なところでした。(^^)

そこから先の稜線も一部灌木の藪が煩い所はありましたが、それもさほど長くは続かず比較的歩きやすいです。1142m峰を過ぎると一面雑木林の広尾根に変わってこの辺りが稜線でのハイライトでしょうか。それから尾根が分かれ、その間の緩い沢筋がまた惹かれるところ(トップの写真)で、その辺りをしばらく散策してから(炭焼き跡あり)地藏峠へ向かいました。

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(上折門の上には妙なヒラが・・・)

まもなく地藏峠に着いて、まずは峠のシンボルとも云える大栂と六地蔵に挨拶。ここで左側から三方分山の下りしなに別れた登山道と再び合流しますが、それとはすぐに別れて(笑)大平山へ。こちらも藪は山頂直下のみで歩きやすかったのは意外でした。

大平山はほぼ二年ぶりで、ここからは二年前と同じように南へ降りますが、1031m峰へは向かわずに途中の分岐から直接折門へ下る道を歩いてみました。こちらもこの辺りの道と同様に昔はかなり歩かれていた道なのでしょう、道筋は雑木林の中しっかりとのびていて、落ち葉のラッセルをしながらの快い道のり。

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(上折門の一角)

傾斜が緩んで畑なのか建物が建っていたようにも思える緩斜面と言うより平地をみると、畑跡と思しき開けたところに出て、その下が懐かしい上折門の集落でした。

今回は去年の初訪の時より時間に余裕があったのでいろいろ見ることができました。上の方に六地蔵をはじめいろいろな石像石仏が置かれていた所もあったのですが、今は御弟子に移されている道祖神も以前はそこにあったのかなぁ。。。とか勝手に思い馳せたりして。

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(下折門の一角・Part1)

一通り回ったら今度は下折門へ。こちらもぐるりと一通り回ってみたらやっぱり↑↑こういうのが残っていました!上折門と比べると規模は小さいけど、ボクとしては下折門の方が山間の集落らしい雰囲気があってどちらかといえばこちらの方が好きかも。

散策を終えたら去年と同様に天狗岩を間近に見ることのできる曰くありげな大岩に上がって、しばらく休憩。あとは三沢川の径路を降りて下山をするだけです。

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(下折門の一角・Part2)

下折門からの径路も去年と変わったところはなく道筋はしっかり残っていました。落ち葉をがさごそとラッセルしながら三沢川に降りたところでちょっと寄り道。上流側へ地形図にも載っている蛾ヶ岳への径路を探索してみましたが、潰れ小屋や右岸には石垣も見られてどうやら道はありそうです。

径路に戻ってしばらく降りると傾いた橋に出て、ここは橋を見つつ右岸へ徒渉。ここから先は未踏なので道の状態が気がかりでしたが、道は三沢川に沿ってなおもしっかりと延びていて、集落跡と思しきところで再び左岸に戻るとすぐに分岐がありました。

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(三沢川の径路にて)

すぐ先には反木川と三沢川に挟まれた尾根が見えたので、水平に延びるのは地形図には記載されていないけどおそらくその尾根の中川原分岐に出る道でしょう。ここは下へ下る道を採ったら正解でしたが、中川原分岐から直接三沢川に降りる破線路との合流附近は藪っぽく、橋も機能していないのでさっさと右岸へ移って適当に下ると、すぐに道が現れました。

あとは問題なくすいすい降りて、破線路の分岐から30分程で峰山からの大磯小磯林道に飛び出し、そこから5分程で仏僧に出て山歩きはこれでおしまい。ではなくこの日は身延町営バスが正月休みなので久那土駅までの長い道のりが残されています。

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(天狗岩を振り返る・八王子より)

とはいえ振り返って天狗岩など周囲の山を眺めたり、暮れつつある正月の集落の雰囲気に浸りつつ歩いたり、地元の方達と話をしたり、岩船地蔵堂(上切房木)などなど見所もあって収穫多い車道歩き。久那土まで歩いて本当によかった!ということで良い気分で今年も初歩きを終えることができたのでした。


あといつの間にか身延町営バスもバスの時刻表が町のサイトに出ていました。
http://www.town.minobu.lg.jp/kurashi/benri.php?id=189
ちなみに今回の行程で言えば林道から町営バスが通る芝草までは30分弱。これなら登りでも問題なく使えそうですネ。

・・・・・☆

◆ 2009.01.03 (Sat)   快晴
甲斐常葉駅 08:25→ 精進 09:20- 女坂峠 09:55- 三方分山 10:20/10:30- 釈迦ヶ岳 11:15- 1161m峰 12:00/12:25- 地藏峠 13:05- 大平山 13:25- 上折門 14:00/14:15- 下折門 14:20/14:35- 大磯小磯林道 15:40/15:50- 芝草 16:15- 久那土駅 17:25
 

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【御坂・天子・富士 2009】」カテゴリの記事

コメント

そうこの辺りは六地蔵と双体道祖神をよく見かけると思います。それがこの辺りの山域の雰囲気をまたいっそう味わい深いものにしているような気がします。六地蔵は蛾ヶ岳にもありますよね。特殊かどうかはわからないけど、そう言う信仰があつかったのは確かなのでしょう。

上折門のヒラは一部竹の生えていたところもありました。ボクは人家があったような気がしているんですけどさぁどうかなぁ。(^^)

投稿: komado | 2009.01.08 23:32

なるほど~。六地蔵は折門でしたか~。やっぱり…。
蛾ヶ岳直下で見たことあるけど、折門のは、かなり古そうだよね。
六地蔵信仰?みたいな特殊な信仰があった地域なのでしょうか?

ところで折門って「おりかど」って今まで読んでいたけど、「しもん」って読む場合もあるのかな?
魅惑の廃村ですな~。

妙なヒラ…。
いろいろ想像力をかきたてられますよね。
昔は、猟師小屋がったんじゃないかとか、木場があったんじゃないかとか。

投稿: かず | 2009.01.07 22:27

ba_sobuさん、こんばんわ。

蛾ヶ岳から三方分山へのハイキングコースがいちど八坂に降りてからトラバースするコースになった理由はボクにはもうわかりませんけど、今回芦川南稜を歩いてみて何となくわかったような気がしました。よくぞこういう組み合わせにしましたね!と。藤井本でシャングリラと形容した八坂あたりの趣は決してオーバ-な表現ではない。

この辺りの山上集落は高いところだけじゃなくて、富士川に近づけば丸畑に楠田に寺所に八五、そして常葉川左岸の天子側では和名場も浮かびます。それらを一気に行くのではなくぼちぼち気が向いたときにでも訪れてみたい。地図を見るだけでわくわくしてきますネ。(^^)

投稿: komado | 2009.01.05 19:38

前回の 蛾ヶ岳の記事の続編とも言える たのしい旅日記ありがとうございました。

「上折門の上には妙なヒラが・・・」の写真を見て
あそこだっ! とすぐ分かりましたぞ。
なつかしい人に再会した気分でした。

あの不思議なというかへんてこな地形は 「妙なところに入っちゃったけど、なんか気持ちいいなぁという」場所でしたっけ。そこでランチですか! さすがです (^-^)v

折門峠から南は行ったことがありませんが、上から眺める稜線や、雰囲気がとても良く、地形図に破線も多いのでなんとかして 行ってみたい場所なのです。
天狗岩にも上がってみたいですし(ホント)
以前、八坂峠に向かう道からかいま見えた大八坂の集落には 人を惹きつける魅力がありました。なので、折門とか 美弟子とか 仏僧とか そんな名を持つ集落(廃村)を、たづねてみたいと思ってしまうのです。 
こういうのは 山登りじゃなく、なんというのでしょう


芦川の北稜も南稜も、なんとも不思議な魅力地帯ですね。

投稿: ba_sobu | 2009.01.05 00:04

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