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2009.01.25

西丹沢・戸沢の源流部でひと遊び・・・だけ

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(大界木山南東尾根1050m圏の緩斜面より)

なーんか先週とおんなじような写真(笑)・・・はい今週も西丹沢は世附の山に入ってました。(^^ゞ

今回も道志のサガセ東沢から大界木山に上がり、先週下った南東尾根を1050m圏の緩斜面まで下ってから、さらに南東へ延びる枝尾根を拾って戸沢の970m圏二俣に。そしてその二俣の中間尾根を甲相国境稜線の忘路峠西の1170m圏峰まで登り返してから、畦ヶ丸へ行き、あとは尾根伝いにショチクボノ頭まで足を伸ばして、ショチクボ沢右岸尾根を降りました。

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(歩き出しは海に大島も?見えたが・・・)

今回はバス利用の西丹沢第三弾。今回は青根~道志へとみんなが乗り継いでかなりビックリでしたけど、今週もおしり道下さんがいらっしゃったのにはまたまたビックリ。

とはいえ下善の木まで行ったのは私一人で、バスを降りたらとぼとぼ歩き始めます。雪は先週と比べてかなり溶けており水晶橋まではほとんどなし。それからも歩きやすく休憩なし、一時間半程で大界木山に到着しました。

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(戸沢970m圏二俣にて)

一休みしたらさっそく南東尾根を下り始めます。南尾根の分岐を確認して、もう一つの枝尾根へ巻き込まれずに藪の中を一潜り。ここは先週倒れていたスズタケが立っていて助かったーとホッとしつつ藪を抜けるとそこは1050m圏の明瞭な緩斜面。

ここもブナの大木が散見される素敵なところ。ここに降りる直前まではたまに晴れ間もあったのにとうとう雲に閉ざされてそれがちょっと残念でしたけど、今回は余裕があったのでしばらく周囲を散策したら南東へ降りる枝尾根を拾って戸沢へ下ります。

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(戸沢970m圏二俣中間尾根の登りだし)

向かいに聳えるテーブルリッジな畦ヶ丸南西尾根を見上げつつ、周囲のブナを愛でつつスズの中を下ること10分ちょいで戸沢の970m圏二俣に着地。この辺りも小広くてのんびりできそうな所なのですがこの天気ではそんな気にもなれず、ここでも周囲を散策したあと目の前に延びる二俣の中間尾根に取り付きました。

こちらはのっけからスズタケが倒れていたので右の沢筋へ逃げて尾根へ上がりましたけど、こちらも上の方はそんな感じで、果たしてこのルート取りが正解だったどうかは怪しいところでしょう(笑)。

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(中間尾根1080m圏辺り)

とはいえ尾根上に上がれば細いながらも下道が通っておりあとはそれを追っていく段取り。こちらは尾根上より尾根両側の斜面の方が見所が多くて藪が深いこともあってちょっと苦労しました。

1080m圏の鞍部を過ぎると尾根は痩せ、アセビが出てきて、藪も少し薄くなってようやく歩きやすくなりましたが、もう国境稜線は間近。一頑張りで大きい石のあるピークに出たな、と思ったらそこが登山道の通る国境稜線でした。

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(甲相国境稜線に飛び出すと雪が降り出した)

とりあえず大丈夫だろうけどここでダニチェックをしたら、お次はランチ場探し・・・だったんですけど、当初は風花程度だろうと思っていた雪が徐々に本格的になってきて・・・こりゃアカンということで、とりあえず避難小屋のある畦ヶ丸へ向かいました。

さすがにこちらは道が圧雪で凍っており苦労しましたが、なんとか登り切って避難小屋に逃げ込むとさすがに?中には誰もいません。雪を払ってからひとり貧しい食事をしたためていると、おっと誰かが来たっ、と思ったらなんとyamyamさんご一行でビックリ!

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(1119m峰より畦ヶ丸を振り返る)

まさか西丹沢でyamyamさんと遭遇するとは思ってもいませんでしたけど、お二方にいろいろ恵んでいただいて(笑)楽しいひとときを過ごすことができました。m(_ _)m

降雪に小屋で長居をしてしまったこともあってもう予定のコースは歩けなくなってしまったので、さてこれからどうしようか・・・ちょっと悩んだんですけど、善六ノタワから尾根続きにあるショチクボノ頭(1033m)へは歩いたことがなかったので、そのコースで下山することにしました。

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(1119m峰にて)

小屋から出たときは止みそうな雰囲気もあった雪は下り始めると再び本降りになって、あとは雪の中を淡々と下るのみ。とはいえ意外に暖かかったし、雪が降る中を歩くのも悪いものではない、というか却って気持ちいいぐらいでした。

そんな気分を象徴するかのように善六ノタワから登り返した1119m峰もショチクボノ頭も、自然林と雑木林の混じった広々とした大変好ましいピーク。ここはめっけもんでした。(^^) 藪がないので葉ある時期も楽しそうですね。

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(ショチクボノ頭の手前辺り)

もう時間に余裕がありまくりだったのでゆっくりゆっくり歩いたのにショチクボノ頭に着いた時点で14時半過ぎ。西沢出合までの距離を考えると15時台のバスにも間に合いそうだけど、着替えとかちょっとのんびりする余裕はない感じ。

と、ここで北へ優美に延びているショチクボ沢の右岸尾根が目に入って、大回りすれば時間も稼げていいかも~、ということでこの尾根を降りることにしました。

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(下りだしは伸びやか・ショチクボ沢右岸尾根)

休憩してから下り始めると、下りだしは見た目通りの気持ちの良い尾根歩きが楽しめて、雪が降っても周囲がガスってもルンルン気分。

それが尾根の左手にシカ柵が現れると傾斜が急になり、柵の脇を歩くのに若干気を遣うところも出てきましたが、あまり長くは続かず、そのシカ柵を左へ見送ると植林の中を一くだりで白石沢のキャンプ場跡??に降り立ちました。

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(キャンプ場跡に降り立った頃には・・・)

あとはしんしんと雪の降り続ける中、林道を歩いてを西沢出合へ向かうだけ。周囲はみんな雪化粧されて、そんな中を歩くのもまたスペシャルな感じすらして、結果として行程的にはちょっと物足りなかった分を十二分にカバーしてくれる光景だったのでした。

・・・・・☆

◆ 2009.01.24 (Sat)   曇 のち 雪
相模湖駅 06:30→ 三ヶ木 06:45/06:55→ 月夜野 07:35/07:50→ 下善の木 08:25- 水晶橋 08:55- 城ヶ尾峠 09:35- 大界木山 09:55- 南東尾根1050m圏 10:25/10:40- 戸沢970m圏二俣 10:55- 忘路峠 11:55- 畦ヶ丸避難小屋 12:35/13:25- 1119m峰 14:20- ショチクボノ頭 14:40/14:50- 白石沢キャンプ場跡 15:25/15:45- 西丹沢自然教室(西沢出合)16:20
 

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コメント

おお、これも。。。だったのですね  

陽射しがかくれ、 ススタケをこいでいたら、登山道に出てしまいました、という印象のレポですが。

数年後 お天気の良いときに歩かれたら 違う感じになっているでしょう。いい林が待っているにちがいありません。
komadoさんが ぐぅーっと西丹沢にはまっていく気持ちが
よくよく 伝わってきました・ 
わたしも 想像力で補いながら共感しておりますです

投稿: ba_sobu | 2013.02.20 06:56

そうそう終点は長又。
もうあの辺りの距離感もつかみつつあるのでいろいろ遊べるめどがついたけど、できたらもう30分早いと嬉しいな、という感じでしょうか(笑)。でもこちらの便はいつなくなってもおかしくない状況だから歩けるうちに歩いた方が良いのかなぁ・・・と思い始めています。

あとあの雪はほんとうに気持ちよかったですね。雨具なしで暖かく快適に歩けたのは標高が低いお陰でしょうか。実はあんな雪景色も下の箒沢まででソレを過ぎると何事もなかったかのように茶色い光景が広がっていたのには驚いたというより夢を見ているようでした。

投稿: komado | 2009.02.05 22:21

約二時間近くもバスの旅お疲れでしたね~。
終点は、長又だったっけ?
降りた後、いつもどこまで行くのか気になってるんですよね。

雪の中の奇跡のような出会い…。
さぞかし、印象に残ったことでしょ~。
僕も、この日は生藤山で午後から雪に降られました。

投稿: かず | 2009.02.01 16:10

Yamanokoさん、こんばんわ。ようこそいらっしゃいました。(^^)

いい勉強だなんてまたまたぁ(笑)。アレはともすればマニアックかつヲタでしょうもない話だったりするのです。。。そう言う意味でyamyamさんの所はマトモですけど、私の所は終始こんな感じなのです。

それはともかく土曜はおつきあいいただき、かついろいろ恵んでいただきありがとうございました。又機会がありましたらよろしくお願いいたしますね。

投稿: komado | 2009.01.28 21:59

komadoさん畦ヶ丸の避難小屋では楽しいひと時をありがとうございました(*^_^*)
まだまだ山は初心者の私には、yamyamさんとkomadoさんの会話はかなりいいお勉強になりました!
また、どこかでお会いできるとうれしいです(^O^)/

投稿: Yamanoko | 2009.01.26 23:37

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