錦繍の日原・光り輝く木々
(酉谷の道、上部は大回りする形でつけ替えられていた)
・・・そろそろひつこいかも(笑)。
ということで日原通いはまだ続くのでした~。(^^)
今回(11/02)もひつこいようですけど秩父側は大血川からの入山で、大黒尾根(黒ドッケ沢左岸尾根)と登路に酉谷山へ上がり酉谷を下降、そして途中で登山道と別れて喜右衛門尾根~滝谷と適当にトラバースしてからシオジ平に上がり、上段歩道を鳥居谷の左俣(元小屋窪)まで辿って元小屋窪の右岸尾根を登り返して篶坂ノ丸へ。あとはタワ尾根を下降というコースでした。
(中央の屈曲した尾根が大黒尾根・東谷林道より)
今回もなんと西武秩父駅から東谷林道のゲートまでタクシーを走らせる(¥6110)ブルジョアオナシスぶり。でもお陰で7時ちょい前から歩き出せるので決して悪いことではありません。まずは先々週よりも色づきの進んだ東谷林道~ケンカ平歩道(ここはお勧めです)~東谷林道を行きます。
そして今回は林道終点のクイナ沢橋まで行くのではなく、ケヤキ植林の辺りで東谷へ降りて適当に徒渉すると対岸に道があるので今度はそれを辿ります。
(黒ドッケ沢出合の滝)
素敵な渓畔林のもと、左に黒ドッケ沢出合の滝を見てしばらく行くと、おっと吊橋が。でもそれは事前の情報(松浦本)通り通行禁止になっていて厳重に入れないようになっています。とはいえその吊橋の妙な曲がり具合からして無理をしてまで自分の身を預けるような代物ではないので(笑)、ここから慎重に河床へ降り徒渉、対岸のルンゼを登り右の尾根に移って吊橋の対岸に出ました。
休憩の後そこから少し登ると道が左右に分岐していて気になる所ですけど、今回はそのまま尾根を・・・ではなくルンゼ左側の植林の尾根を登り始めます。
(大黒尾根上部にて)
そして大黒尾根上の912m峰にピタリと上がればお次はこの大黒尾根を詰める段取り。ひと登りで植林は切れ雑木林に変わりましたが紅葉の色づきは今ひとつといったところ。これは位置的にしょうがないんですけど朝は日影が多いですわ。
でも二週前に登った長沢山の北東尾根や小黒から熊倉の稜線の見え方は新鮮だし、山肌もぱっと見それなりに綺麗に見えるし、それより何より三回目の秩父にして両神山がようやく姿を見せてくれて気分は悪くありません。
(縦走路に出たところ・バックは酉谷山)
あとはこんな感じで上まで行くのかなと思っていたら尾根左側がヒノキ植林になって驚きましたが、それも長くは続きません。やがてお約束の枯れたスズタケが現れ、黒木主体の尾根に変わるとあとは縦走路へ向けて上り詰めるのみ。
でもそれもあっけないぐらいに都県界尾根の縦走路に出てしまい、そこから酉谷山へは一頭足。山頂に着くとおそらくダメだろうとと思っていた富士山がうっすらと見えてこれも嬉しかった。山頂には日差しが燦々と降り注いでいるし、おかげで最近では珍しく小一時間程のんびりさせてもらいました。(^^)
(酉谷山避難小屋前より)
(酉谷の道・1370m圏二俣のシオジ林)
休憩を終えたらこれまた二週間前に歩きそびれた酉谷の道を下ります。
台風の影響が大きかったらしく道は上部からつけ替えられていて驚きましたけど、これも周囲のスズタケが枯れたからできる芸当なのでしょうか。まもなく酉谷の河床に降り、ひと下りするとシオジやブナの美しい1370m圏の二俣に出ますが、ここは紅葉よりまだ緑の方が優勢です。とはいえシオジは緑のまま落葉しそうな気もしますけど。。。
(酉谷の道・改修されている)
なおも下ると水流が現れて、明るいながらもしっとりとした雰囲気になりちょっとホッとします。旧酉谷小屋を過ぎ、骨谷を過ぎてしばらく行くと先に大きな崩落があるのか?道はつけ替えられた新しい道に変わって大高捲きを始めたので、コレ幸いとその最高点から登山道と別れて滝谷へトラバースを開始します。
この辺りをトラバースしている頃は雲一つない快晴で、紅葉は見頃に入ったぐらいだったものの日向に出たところの木々が輝く様子はもうもう言葉にできない素晴らしさ。沢を渡る箇所や喜右衛門尾根を越えて滝谷に出るところは危険な所もあって気は抜けなかったけど、このトラバース区間がこの日のハイライトでした。
(喜右衛門尾根の枝尾根上にて)
(シオジ平はまだ緑)
上段歩道が実質途切れている滝谷(二ノ沢出合の少し下)まで来れば気を遣う箇所はようやくおしまいで、まだまだシオジの緑が優勢な中をシオジ平(しつこいようですけどココはあくまでkomado呼称です)へ登り返し、周囲をしばらく散策。そして四軒小屋尾根へ向かいますが、この辺りの自然林は何度訪れてもホントに素敵なところです。
上段歩道は四間小屋尾根を乗り越した先のカラマツ林の箇所が若干藪化している以外は変化なく、鳥居谷の左俣に出たところで上段歩道とはお別れ。今度は対岸の尾根(元小屋窪右岸尾根)に取り付きました。
(元小屋窪右岸尾根の緩斜面)
登りだし当初は低木灌木の五月蠅い尾根上も、ふた頑張りぐらいするとブナの素敵な緩斜面に飛び出して、あとは右手に間近なウトウノ頭を見ながら篶坂ノ丸へゆるゆる行くだけ。
篶坂ノ丸に着いたらさすがにヘロヘロでしたが、ここまで来てもまだ晴れていて日差しもたっぷりあることがとにかく嬉しかったです。
(篶坂ノ丸山頂附近にて)
14時過ぎだしもう誰もいないだろうと思っていたら先客さんがいてビックリしましたが、少しお話をしてようやく下山開始。タワ尾根も金袋山ぐらいまでは紅葉が見頃でしたがこちらも色づきは今ひとつ。でもここも日差しがカバーしてくれて輝く木々は見事でした。
なので一石山附近のカエデもまだ色づき始めた程度。こちらは来週末以降でしょうかね。バスの時間にあまり余裕がないこともあってスタスタ下ってようやく一石山神社に到着。
(タワ尾根の見頃は金袋山附近より上か)
神社に道中のお礼をしたらあとは東日原を目指すだけなんですけど、その道中、なんとなるしまさんから声をかけられてビックリ。しかもそのまま奥多摩駅まで送ってもらってなんとお礼を申し上げたら。。。m(._.)m とにかくこの日は人に、天気に、そしてお山に遊んでもらって本当に楽しい一日でした。
・・・・・☆
◆ 2008.11.02 (Sun) 晴 時々 曇
東谷林道ゲート 06:55- 912m峰 08:10- 酉谷山 10:00/10:50- 旧酉谷小屋 11:25- 喜右衛門尾根 12:15- 滝谷 12:45- 鳥居谷左俣(元小屋窪)13:30- 篶坂ノ丸 14:10/14:25- 一石山神社 15:30
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