滝子山はまだまだ・・・
(滝子沢左俣左岸尾根を見上げる・大鹿林道より)
12月に入ってようやく冬らしく寒くなってきましたね。そうなれば今まで不安定だった南関東の天気も安定して山日和が続きます。先の土曜(12/05)もそんな一日でしたね。
今回は久し振りに滝子沢左俣左岸尾根を登路に採り、檜平に上がって滝子山へ。そしてズミ沢コースを下るコースをのんびり気ままに歩いて来ました。
(朝の滝子山)
駅からのスタートだと朝早くから歩き出せていいですね。ちょっと寒いけど澄み切った空気の中を歩く訳ですから気分が悪いわけありません。登路は滝子沢左岸尾根なので白野までR20を歩くのかと思ったら、なんと南尾根(寂ショウ尾根・南稜)へ行くではないですか。
寂ショウ園から山道に入りせっせと登っていると、梢越しに見えるのは壁のようにそそり立つ、滝子から浜立山の稜線。その大きさに改めて驚いているとまもなく大鹿林道に出て、この林道を東へ下って左岸尾根へ向かいました。時間は少しかかるけどこういう行き方もあったか!
(滝子沢左俣左岸尾根・中部はこんな岩場もあり)
さして期待していなかった林道歩き。でも好天のもと周囲の展望を楽しみながら、そして目の前に葉を落として裸木の尾根と化した左岸尾根の大きさにまた驚いて、と新たな発見の多い道のりだったのはこれまた意外でした。
権現橋を渡り、左岸尾根を乗り越したところで尾根に取り付けば後は尾根を詰めるだけ。周囲に敷き詰められた落ち葉の絨毯を踏みしめせっせせっせと登っていきます。
(滝子沢右俣ズサアラ沢ツメの緩斜面・Part1)
前は盛夏に歩いたこともあって尾根はずいぶんと違った印象、というよりは途中に滝子らしい岩場を交えたところなどは完全に忘れていたと言った方が正しいのかも。
登って登って、ふと振り返ると真っ白な富士が見えるようになると尾根が広がり、そして急になってそろそろ合流点は間近。とりあえず桧平で休む事にしているので尾根を合流点まで詰めるのではなく、ここから桧平に向け東へトラバースを開始します。
(ズサアラ沢ツメの緩斜面・Part2)
トラバースは滝子沢右俣(ズサアラ沢)のツメを横切るのですが、そこはもう檜平の自然林の一角。広々とした緩斜面には素敵な林が広がっていて、好天と相まってここをゆるゆると歩くのがなんとも気持ちの良いもので・・・(^^)(^^)(^^)
(檜平より)
(なんともつ鍋ができて・・・)
歩き出しから4時間近くかけてようやく檜平に到着。富士もまだまだ見えています。
そうこうしていると大きな梨やらもつ鍋やらうどんやらが出てきて、ちょっと寒いけど楽しいひととき。こういう風にゆっくりと過ごせたのって本当に久しぶりの事でした。
(滝子山への道すがら)
長い休憩を終えたら、ようやく滝子山へ向かいます。
自然林の中を一時間程歩いて山頂に。もう日が傾きかけている時間ですけど山頂からの展望は充分。とはいえ時間が時間なのでしばらく楽しんだらもう下山しなければいけません。
(滝子山より南大菩薩の稜線と雁ヶ腹摺山)
下りに採ったずみ沢コース。傾いた日差しを浴びつつ歩く道のりはもの寂しいけど、じわじわと心に沁みこむものがある。
そして近年は花の時期に歩くことが多いせいか暗いことが多くて、西日がこんなに入って明るかったっけ?と思うこともしばしば。お陰で滝見もきちんとできて、こちらもたいへん楽しい道のりでした。
(ズミ沢コースのナメ滝)
自分にとって通い慣れているはずの滝子山。今回初めての所はほとんどなかったのに、実際は新たな発見の連続で歩いている自分自身が驚いてました。でも本当のところは自分自身知ったつもりになっているだけで、まだ大して知らなかったりするのかもしれません。
とにかく滝子山はまだまだ深い山でした。そんな機会をつくってくれたタカさん、ほんとうにありがとうございました。
・・・・・☆
◆ 2008.12.06 (Sat) 快晴
笹子駅 07:10- 檜平 11:35/13:10- 滝子山 14:05/14:15- 道証地蔵 16:20- 笹子駅 17:10(今回は行程の都合上かなりおおざっぱです・^^;;;)
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