錦繍の石尾根 日原・沢道をつなぐ
(片倉谷の水源林巡視路のひとこま・Part1)
前の週末の天気が良くなかったせいかどうかはよくわからないんですけど(笑)木曜(11/13)は天気が良かったのでなぜか歩いてきました~。(^^ゞ
今回はその週末に歩きそびれたコース。久し振りに石尾根南面からの入山で、まずは片倉谷の水源林巡視路を奥まで入ってから七ツ石尾根に這い上がり七ツ石山へ。そして唐松谷林道を下りました。
(後山林道より)
この日は朝から好天でお山もそんな感じであろうと思っていたのに、奥多摩駅からバスに乗ると徐々に見頃になっていく紅葉とはうらはらになーんか空には雲が徐々に広がってきて。。。
またこんな天気かよ、と思いつつお祭でバスを降りたらさっそく後山林道をてくてく片倉橋を目指します。行く先にヨモギ尾根は見えるものの奥に見えるはずの稜線はガスで見えません。
(片倉谷の巡視路・五兵衛指窪出合の少し下あたり)
色づき自体は今ひとつなものの、紅葉の中30分程行くとゲートのかかる片倉橋に到着。巡視路に上がるとすぐに七ツ石尾根の尾根上を通るモノレール車庫に出て、ここからが本番です。
最初はまだ緑も混ざるけど、紅葉自体は盛りの感じ。ほどよく積もったカラフルな落ち葉をさくさく足で分けながら歩く感触も心地よいですね。道は一度左岸に移って五兵衛指窪の出合を横目で見ながら高捲くと再び右岸に戻ります。
(片倉谷の水源林巡視路のひとこま・Part2)
植林の中を急登を終え、また水平移動にもどると紅葉はここからが綺麗だったのに、あぁ日差しが。。。
以前片倉谷の初訪の折りは堂所から下山に採ったのですけど、その時はせっかくのいい道も日陰ばかりで悔しい思いをしたので、次は日差しの入る朝の、しかも天気のいいときに歩こう!と決めて、そして実行したのにこの天気が実に悔しい。
(片倉谷の巡視路・マサエモクボ附近)
シライワクボ(白岩窪?)ではまだシオジが葉をつけて周囲一面緑だったのが、さほど離れていない次のマサエモクボ(正右衛門窪??)ではシオジはすでに落葉を終え周囲のチドリノキが色づきはじめていたりして、そのちょっとした変化とかも面白いところ。
今回は巡視路をそのまま堂所まで行くのではなく、マサエモクボを越えてしばらく道を上がった最高点からそのままマサエモクボ左岸尾根に取り付いて七ツ石尾根を目指しました。
(七ツ石尾根上部は落葉完了)
こちらの方は予想通りほぼ全編植林下の急な尾根でしたが、登っていると、水源林標準の掛小屋があったり、尾根に沿って道がついていたり、尾根を道が何度か乗越していたりと、その辺りが興味深かったです。おそらく七ツ石尾根の片倉谷側は植林が多いのでその中を巡視路がいろいろ通っているものと思われますけど、先にも言ったとおり植林が大半なので食指が動くかと言えばちょっと。。。
そして七ツ石尾根上に上がる(1536m峰先の緩いピーク)とあとはそのまま七ツ石山へ向かう段取り。でも行く先はまだガスに覆われてガックリ。
(七ツ石山より雲取山)
それにめげず七ツ石山へ向かっていると、いつしか塩沢の方に青空が、そして日が当たっているのが見えて、これは!と思ったんですけど、こちらの方はまだ変化なし。モノレールが終わり、上下の捲き道を突っ切ってもスズタケはかっての濃さでなく、思いの外楽に七ツ石山の山頂に到着しました。
そして山頂に着くとようやくガスや雲が切れて晴れてきて、南アが、雲取が、そして最後に雪を被った端正な富士が姿を現し、山頂はもうポカポカ。山頂には誰もいないし、ぽつぽつと現れる雲取へ行くハイカーの話し声や鈴の音がささやかながらも周囲を確実に響かせている様子は平日というよりも、むしろ晩秋の静けさ。いいですね~。ちょっと昼寝もしちゃいました。(^^)
(唐松谷林道も上中部はほぼ落葉)
さて休憩を終えたら今度はブナ坂へ降り、唐松谷林道に入ります。
前の週末歩けなかった上に寒い日が続いたので紅葉は終わりかな~と思ってはいたけど、唐松谷に降り立った時点であきらめました(笑)。それでも下るにつれ現れる名残の紅葉は日差しに照らされてやはり綺麗でした。でもこの日は朝の片倉谷にもこの日差しが欲しかったな~。
(日原林道のひとこま)
(日原林道・鍛冶小屋窪附近)
そんなわけで日原林道に上がってからが紅葉の本番なのかな?と思っていたのですが、確かに盛りではあったものの色づきの方は今ひとつ。でもそこはたっぷりの日差しがカバーしてくれて、鍾乳洞BSまでの道のりは気楽にちんたらと歩けてこれはこれで楽しい道のりでした。
・・・・・☆
◆ 2008.11.13 (Thu) 曇 後 晴
奥多摩駅 06:55→ お祭 07:30- 片倉橋 08:05- マサエモクボ 09:35- 七ツ石尾根 10:35- 七ツ石山 11:25/12:20- ブナ坂 12:30- 日原林道(唐松谷下降点)14:10- 鍾乳洞BS 15:45
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コメント
Hgさん、こんばんわ。
あーやっぱり乗られた事があるのですね!
日頃ここでもモノレールのことをやや批判的に書くこともありますけど、もともと乗り物自体大好きな人間ですから、あの乗り物には非常に興味があります。
先月、ハンギョウ尾根で動いているところに遭遇して、心の中でちょっとだけ狂喜していました(笑)。晴れた日にあのモノレールをビール片手に乗ることができたらどんなに楽しいことでしょう。叶うのならば3000円は出してもいいですわ(笑)。
投稿: komado | 2008.11.20 23:08
ba_sobuさん、こんばんわ。
多分にお褒めいただききょうしゅくです。このシーズンは思うようにな歩けなかったことでしょうけど、私もba_sobuさんのブログで堪能させてもらいましたよ。
今年はね、いろいろあって新緑の時期を棒に振ってしまったので、秋は日原にとことん通おうと決めていたのです。
紅葉自体は今ひとつな事が多かったけど、久し振りに綺麗な赤に逢えたりもしたし、満足いくシーズンを過ごすことができました。今後もたまにで結構ですので覗いてくださいです。(^^)
投稿: komado | 2008.11.20 23:02
かずさん、こんばんわ。
この日は一日中好天の予報が出ていて、ボク自身そのつもりで歩いていたので曇ってきたときは正直かなりガックリでしたよ。でもそのお陰で山頂ではちょっとドラマティックな光景にも出逢えたわけだし、涼さんへのコメントでも書いたけど、山はこちらの思惑を超えるものを見せてくれるものだなぁとアラタメテ思ったのでした。
そうそうあの鹿カレー。カレーは美味しいけどパッケージの写真はお粗末ですね。Hgさんの写真を使えばいいのに。。。
投稿: komado | 2008.11.20 22:52
>あそこは一度、乗せてもらったことがありますが
いいな いいな
投稿: ba_sobu | 2008.11.20 08:02
こんばんわ~。
惜しかったですね^^;
登路が銀の道周辺だったのですね。
あそこは一度、乗せてもらったことがありますが
かなり面白かったです(^_^)
投稿: Hg | 2008.11.19 22:35
毎週の 紅葉絵巻 堪能させていただきました
日原、石尾根 この辺りの深きところ いいですね、ねぇ
ありがとうございました
投稿: ba_sobu | 2008.11.19 00:32
この日は晴れたり曇ったり急がしかったのかな?
七ツ石山からの雲取山バッチリだね。
例の鹿肉カレーの箱はこういう写真を使うべき。(笑)
石尾根の起伏に富んだ防火帯の連なりとその先の雲取山がいいんだよね~。
冬と秋を行ったり来たりだったんだ~。
日原の紅葉は素晴らしいね~。
投稿: かず | 2008.11.17 23:40
涼さん、こんばんわ。
関西の方も同じでしょうけど近年は温暖化の影響かボクが思っている「ごく普通」に色づく事すらなんか贅沢なことになってしまったのはもうしょうがないんでしょうけど、それでもやっぱり紅葉は美しいですね。(^^)
今回は晴れて欲しいところが曇りでしたけど、そのお陰で上の石尾根はちょっとドラマティックでした。これはもう何度も言ってることなんですけど、山はこちらのちっぽけな思惑を遙かに超えるものをいつも見せてくますね。
投稿: komado | 2008.11.17 19:53
お久しぶりです。
今年は暖かかったので、紅葉の色づきが今ひとつだと言いますが、まさに錦繍ですね。
お天気も回復したようで、いい山行きになりましたね。
投稿: 涼 | 2008.11.16 20:43