錦繍の日原・名残の紅葉も・・・
(四軒小屋窪の枝沢から1388m峰北の鞍部に上がるところ)
山でなくても外の寒さが身に染みるようになって山の紅葉もそろそろ終盤でしょうか。だからといって低いところへ行くわけでもなく今週(11/23)は日原へまた舞い戻り(汗)。
今回は上段歩道から四軒小屋窪(鳥居谷右俣)、四間小屋尾根を辿ってウトウノ頭に出て、それからタワ尾根を縦走路まで上がり、登山道を西へ梯子坂ノクビレまで。その後は孫惣谷の巡視路を降りて再び左岸の巡視路へ登り返して採石事務所に降りて東日原戻り。という毎度ながらのややこしいコースどりでした。
(未だ改修されずに表向き通行止・上段歩道鈴坂窪附近)
今秋は日原へ集中的に通っていたとはいえ、奥多摩駅から東日原に入るのは久し振りのこと。三連休のこともあるんでしょうけど二番バスはハイカーで満杯になっていてビックリ。とはいえ東日原から小川谷へ向かえば毎度のごとく一人きりです。
思いの外の好天に気分も良く、いいペースで歩いて取付に着いたらさっそく山道に入り、上段歩道へ。もうこの辺りで紅葉は名残のものを楽しむ感じですが、それもまた風情のあるものです。去年の台風で桟道の流された鈴坂窪付近は今だに改修されず、ここは慎重に高捲きました。(金袋山分岐のつぶれ掛小屋から篶坂ノ丸東尾根までは表向き通行止になってます。)
(鳥居谷右俣=四軒小屋窪のひとこま)
材木小屋窪を越えると自然林が増えてきて歩みも楽しくなってきます。梢越しに見える都県界の稜線もすでに冬木立。それでもたっぷりの日差しが注いでまぶしいぐらいです。
鳥居谷の左俣(元小屋窪)を越えて明るい右俣(四軒小屋窪)に出たところで一休み。そして今回はここで上段歩道から離れて四軒小屋窪(とその枝沢)を詰めて四軒小屋尾根1388m峰の緩斜面に出る段取りなので、腰を上げてそのまま沢を詰めていきます。
(四軒小屋窪枝沢のひとこま)
もうこの辺りでは水流はなくただ涸れ沢を登っていく感じですが、明瞭な二俣から右へ入ると急ながらもそこはすでに1388m峰の緩斜面の一角と思わせる気持ちの良い斜面が広がっていて、これがなんとも、むふふで・・・。(^^)(^^)(^^)
青い空と木々を見上げながら、周囲をうろうろしながらゆるゆると上がっていき、右手に大岩を見るとその上には見覚えのある大ブナが立っていてそこはすでに四間小屋尾根1388m峰の北鞍部。
(四間小屋尾根1388m峰附近の緩斜面)
そして今度は1388m峰周辺の緩斜面をこれまたうろうろゆるゆると。。。ここはいつ訪れても和んでしまうところですね。(^^)(^^)(^^)
緩斜面の上端からは一気にウトウノ頭まで登り切りましたが、あれれ?山頂にあったあのウトウのプレートをはじめその手のヤツがみんなキレイに掃除されてんじゃん!個人的にその手のものは邪魔なものだとは思ってるんですけど、あれだけは残してもいいんじゃないのかなぁ。。。ちょっとだけ残念です。
(タワ尾根上部の様子)
しかしそれにしても静かだなぁ・・・と思ったらこの日は天祖山の採掘がどうやらお休みのよう。でもこれぐらいがこの辺りの本来の静けさなのでしょうね。そしてタワ尾根にモノレールができて猟師さんが入りやすくなったはずの小川谷の源流部も去年と違ってこの日は音沙汰なしなだったのには驚きました。
縦走路に出たら、先月に稜線は歩いたのでタワ尾根ノ頭までは上がらず、縦走路を西へ行きます。
(都県界尾根・長沢背稜縦走路より雲取山)
タワ尾根ノ頭の西鞍部で都県界尾根上に上がるとここでようやく秩父側の山々とのご対面。両神山は先月よりもクリアにその姿を見せてくれ、浅間山もまだ何とか見えています。
どうせこの辺りじゃ人通りもないだろうとこの鞍部でランチにしたのですが、それでもハイカーがポツポツ通りがかるのはやはり三連休のせいなのでしょう。
(縦走路・タワ尾根ノ頭西鞍部だったと思う)
ランチを終えたら縦走路をなおも西へ。周囲がカラマツ植林に変わると天祖山の分岐はもうすぐで、今回は分岐をそのまま直進。梯子坂ノクビレへ下ります。
長沢谷をめぐる山々もすでに落葉を終えて冬の装い。雲取山荘の屋根も光り輝いてかなり目立っていました。いつになったらあそこで泊まる機会に恵まれるのでしょう(笑)。
(縦走路・水松山を捲く辺りのカラマツ林)
クビレに降り立ったらすぐに孫惣谷の巡視路を下ります。こちらの方はすでに改修が入っていて倒木はあるものの道筋は一頃よりわかりやすくなっていました。が、沢に降り立つと橋が復活していたものの、そこからワサビ沢(右手から滝のかかる沢)までは道自体がほとんど流されているので結局は河床歩きです。
ワサビ沢からは再び道になって、こちらもぽつぽつと倒木があるものの改修されていて、特に水松谷の辺りがかなりわかりやすくなっていました。
(孫惣谷の巡視路は改修されているが・・・)
水松谷にかかる橋を渡ればあとは御供所へ向かうだけなのですが、このまま東日原へ向かうとバスの時間がどうにも中途半端になりそうな感じ。なので時間調整をかねてもう一がんばり。孫惣谷左岸の巡視路へ上がります。
左岸の巡視路も当初は植林なものの間もなく自然林に変わり、あとは傾きかけた西日の当たる道をゆるゆる歩くだけ。前にも何度か云ってるけどこのひとときがネ、いいんですね。そんなわけでそのまま金袋まで行きたくなっちゃうんですけど(笑)そんな気持ちを抑えて途中で採石事務所に下って、名残の紅葉を楽しみつつちんたら東日原へ戻りました。
(孫惣谷左岸巡視路のひとこま)
この連休が終われば山も冬のシーズン。そしてハイカーもグッと減って個人的にはこれからが低山のシーズンです。この日もそうだったんですけど日だまりの中をゆるゆる歩いたり、周囲の木々の様子を愛でたり偵察したりするのもこれからの楽しみの一つ。もちろん寒いけど、ボクの一番好きな季節なのかも。
・・・・☆
◆ 2008.11.23 (Sun) 晴 時々 曇
奥多摩駅 07:25→ 東日原 07:55- 人形尾根取付 08:30- 四軒小屋窪(鳥居谷右俣)10:05/10:15- 1388m峰 10:50- ウトウノ頭 11:15- 縦走路 12:05-(途中休憩30分)- 天祖山分岐 13:00- 梯子坂ノクビレ 13:25- 水松谷出合の橋 14:30- ウトウ窪 14:50- 分岐 15:15/15:25- 採石事務所 15:40- 東日原 16:55
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