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2008.11.24

錦繍の日原・名残の紅葉も・・・

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(四軒小屋窪の枝沢から1388m峰北の鞍部に上がるところ)

山でなくても外の寒さが身に染みるようになって山の紅葉もそろそろ終盤でしょうか。だからといって低いところへ行くわけでもなく今週(11/23)は日原へまた舞い戻り(汗)。

今回は上段歩道から四軒小屋窪(鳥居谷右俣)、四間小屋尾根を辿ってウトウノ頭に出て、それからタワ尾根を縦走路まで上がり、登山道を西へ梯子坂ノクビレまで。その後は孫惣谷の巡視路を降りて再び左岸の巡視路へ登り返して採石事務所に降りて東日原戻り。という毎度ながらのややこしいコースどりでした。

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(未だ改修されずに表向き通行止・上段歩道鈴坂窪附近)

今秋は日原へ集中的に通っていたとはいえ、奥多摩駅から東日原に入るのは久し振りのこと。三連休のこともあるんでしょうけど二番バスはハイカーで満杯になっていてビックリ。とはいえ東日原から小川谷へ向かえば毎度のごとく一人きりです。

思いの外の好天に気分も良く、いいペースで歩いて取付に着いたらさっそく山道に入り、上段歩道へ。もうこの辺りで紅葉は名残のものを楽しむ感じですが、それもまた風情のあるものです。去年の台風で桟道の流された鈴坂窪付近は今だに改修されず、ここは慎重に高捲きました。(金袋山分岐のつぶれ掛小屋から篶坂ノ丸東尾根までは表向き通行止になってます。)

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(鳥居谷右俣=四軒小屋窪のひとこま)

材木小屋窪を越えると自然林が増えてきて歩みも楽しくなってきます。梢越しに見える都県界の稜線もすでに冬木立。それでもたっぷりの日差しが注いでまぶしいぐらいです。

鳥居谷の左俣(元小屋窪)を越えて明るい右俣(四軒小屋窪)に出たところで一休み。そして今回はここで上段歩道から離れて四軒小屋窪(とその枝沢)を詰めて四軒小屋尾根1388m峰の緩斜面に出る段取りなので、腰を上げてそのまま沢を詰めていきます。

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(四軒小屋窪枝沢のひとこま)

もうこの辺りでは水流はなくただ涸れ沢を登っていく感じですが、明瞭な二俣から右へ入ると急ながらもそこはすでに1388m峰の緩斜面の一角と思わせる気持ちの良い斜面が広がっていて、これがなんとも、むふふで・・・。(^^)(^^)(^^)

青い空と木々を見上げながら、周囲をうろうろしながらゆるゆると上がっていき、右手に大岩を見るとその上には見覚えのある大ブナが立っていてそこはすでに四間小屋尾根1388m峰の北鞍部。

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(四間小屋尾根1388m峰附近の緩斜面)

そして今度は1388m峰周辺の緩斜面をこれまたうろうろゆるゆると。。。ここはいつ訪れても和んでしまうところですね。(^^)(^^)(^^)

緩斜面の上端からは一気にウトウノ頭まで登り切りましたが、あれれ?山頂にあったあのウトウのプレートをはじめその手のヤツがみんなキレイに掃除されてんじゃん!個人的にその手のものは邪魔なものだとは思ってるんですけど、あれだけは残してもいいんじゃないのかなぁ。。。ちょっとだけ残念です。

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(タワ尾根上部の様子)

しかしそれにしても静かだなぁ・・・と思ったらこの日は天祖山の採掘がどうやらお休みのよう。でもこれぐらいがこの辺りの本来の静けさなのでしょうね。そしてタワ尾根にモノレールができて猟師さんが入りやすくなったはずの小川谷の源流部も去年と違ってこの日は音沙汰なしなだったのには驚きました。

縦走路に出たら、先月に稜線は歩いたのでタワ尾根ノ頭までは上がらず、縦走路を西へ行きます。

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(都県界尾根・長沢背稜縦走路より雲取山)

タワ尾根ノ頭の西鞍部で都県界尾根上に上がるとここでようやく秩父側の山々とのご対面。両神山は先月よりもクリアにその姿を見せてくれ、浅間山もまだ何とか見えています。

どうせこの辺りじゃ人通りもないだろうとこの鞍部でランチにしたのですが、それでもハイカーがポツポツ通りがかるのはやはり三連休のせいなのでしょう。

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(縦走路・タワ尾根ノ頭西鞍部だったと思う)

ランチを終えたら縦走路をなおも西へ。周囲がカラマツ植林に変わると天祖山の分岐はもうすぐで、今回は分岐をそのまま直進。梯子坂ノクビレへ下ります。

長沢谷をめぐる山々もすでに落葉を終えて冬の装い。雲取山荘の屋根も光り輝いてかなり目立っていました。いつになったらあそこで泊まる機会に恵まれるのでしょう(笑)。

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(縦走路・水松山を捲く辺りのカラマツ林)

クビレに降り立ったらすぐに孫惣谷の巡視路を下ります。こちらの方はすでに改修が入っていて倒木はあるものの道筋は一頃よりわかりやすくなっていました。が、沢に降り立つと橋が復活していたものの、そこからワサビ沢(右手から滝のかかる沢)までは道自体がほとんど流されているので結局は河床歩きです。

ワサビ沢からは再び道になって、こちらもぽつぽつと倒木があるものの改修されていて、特に水松谷の辺りがかなりわかりやすくなっていました。

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(孫惣谷の巡視路は改修されているが・・・)

水松谷にかかる橋を渡ればあとは御供所へ向かうだけなのですが、このまま東日原へ向かうとバスの時間がどうにも中途半端になりそうな感じ。なので時間調整をかねてもう一がんばり。孫惣谷左岸の巡視路へ上がります。

左岸の巡視路も当初は植林なものの間もなく自然林に変わり、あとは傾きかけた西日の当たる道をゆるゆる歩くだけ。前にも何度か云ってるけどこのひとときがネ、いいんですね。そんなわけでそのまま金袋まで行きたくなっちゃうんですけど(笑)そんな気持ちを抑えて途中で採石事務所に下って、名残の紅葉を楽しみつつちんたら東日原へ戻りました。

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(孫惣谷左岸巡視路のひとこま)

この連休が終われば山も冬のシーズン。そしてハイカーもグッと減って個人的にはこれからが低山のシーズンです。この日もそうだったんですけど日だまりの中をゆるゆる歩いたり、周囲の木々の様子を愛でたり偵察したりするのもこれからの楽しみの一つ。もちろん寒いけど、ボクの一番好きな季節なのかも。

・・・・☆

◆ 2008.11.23 (Sun)   晴 時々 曇
奥多摩駅 07:25→ 東日原 07:55- 人形尾根取付 08:30- 四軒小屋窪(鳥居谷右俣)10:05/10:15- 1388m峰 10:50- ウトウノ頭 11:15- 縦走路 12:05-(途中休憩30分)- 天祖山分岐 13:00- 梯子坂ノクビレ 13:25- 水松谷出合の橋 14:30- ウトウ窪 14:50- 分岐 15:15/15:25- 採石事務所 15:40- 東日原 16:55
 

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2008.11.21

宝鉱山・のんびり見学ツアー

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(かっての採掘現場も今は・・・)

宝鉱山。といっても宝鉱山のバス停自体はもう何度も訪れているけど、その名の由来となっている本社川上流にある鉱山跡はその地形図の記号からしても興味を持ってはいたものの、いざコースを組むとなるとそのどれもが中途半端なものになってしまい今の今まで訪れた事がありませんでした。でも笹一の新酒祭り用のコースならイけるかも・・・ということで先週の土曜(11/15)に新酒祭りと合わせて訪れてみました。

そういえば3年前に都留側から鶴ヶ鳥屋山を登ったとき、行きしなのバスの車中で鉱山跡を見学すると言っていた学生グループから話を聞いたのが一つのきっかけなのかもしれません。

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(岩ではなくスラグの堆積したもの・・・カラミ捨場)

三年前は珍しく結構な人出だった宝鉱山行きのバスも今回はほとんど貸しきりで、終点に着いたらまずは三ツ峠や水雲山に挨拶。それから綺麗に整備されたグリーンロッジの園地の中を行きます。

この園地も天気の良さと紅葉のちょうど良さのせいもあって明るいいい雰囲気だったのは意外で、園地を抜けて本社川沿いの林道に入ってもその好ましさは変わりません。

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(林道終点から鉱山跡へ)

林道の道中、猟師さんと何度か行き交いましたけど(15日から猟期に入ってます!くれぐれもご注意のほどを。)猟は本社ヶ丸の方だというので一安心。じきに出るエアリアの赤線ルートも通る林道が分かれる分岐から鉱山の方へ向えば今回の所はもう安全です。しかもそのあとに出会った方が鉱山の歴史に詳しい人で、その場でいろいろ興味深いお話を伺えたのもたいへん幸運でした。

そんなわけで林道終点に着けばそこはもう鉱山施設の跡地で、まずは左手の堰堤を見ながら階段をてくてく登ります。上がりきったところにあった二つ目の横穴を過ぎると道はカヤトに埋もれてわかりづらくなりますが、好天と周囲の紅葉と相まってそれはそれで楽しいもので、そんな中を登り切ると三つ目の横穴に着きます。

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(こんなところもありました)

ここまで来るともう先には何もない雰囲気もあったのですが、それでも地形図に記されているあの広大な採掘跡はどうやらこの上にありそうな雰囲気。なのでまずは右手を上がってみると、突然という感じで辺りが開けて、眼下に広大な採掘跡・・・とはいえ今はほとんど雑木林・・・が広がっていました。どうやら採掘跡の南端に上がったみたいです。

歓迎されない侵入者の来訪にお猿がキーキー煩く騒いでいて、その様子からここは大群のすみかにもなっている模様です。そしてそこから見上げれば本社ヶ丸東南東尾根(本社川右岸尾根)や上の稜線も一望で、そのほとんどが色づいた雑木林。林相的にもカラマツ植林の多い本社ヶ丸南面よりいいな~という感じで、そんな様子にしばらくボーッと見とれていました。

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(本社川左岸尾根にあったヤグラのひとつ)

そんな光景にもう充分満足してしまったので採掘跡に降り立つことはしないで、あとはそのまま尾根を詰めました。その尾根も途中に鉱石運搬用の索道のヤグラがあったり、短いながらもリッジ状の痩せた岩稜があったりとなかなか歩みの楽しい尾根で、上がりきったところがちょうど本社川左岸尾根の1118m峰。

ここまで来ればもう先は見えているのでのんびり休憩したら、あとは左岸尾根を詰めていきます。この尾根も雑木の美しい良い尾根ですね。ここにも索道のヤグラがいくつか残っていましたし、本社川側(西側)から上がってくる登山道も非常に気になるところ。この道はエアリアの赤線が通る所から分かれてトラバースして来ているのでしょうか?

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(これは稜線のヤグラ)

この頃から天気予報通りに徐々に雲が出てきて、本社ヶ丸-鶴ヶ鳥屋山を結ぶ稜線のピークに上がった頃には周囲はすっかり曇って少々寒いぐらい。そのピークから東へ下るとエアリア表記の「ヤグラ」があり、採掘跡からつきあってきた索道ルートとはここでお別れです。

あとは稜線を東へ・・・鶴ヶ鳥屋山へ向かいます。稜線はすでに落葉を終えて、さくさくの感触が心地よい落ち葉になっていました。ふと振り返ると本社ヶ丸はすでにガスの中。

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(振り返ると本社ヶ丸にもガスが・・・)

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(鶴ヶ鳥屋山山頂)

当日になって悪い予報が出ていたせいなのかどうなのかわからないけど、鶴ヶ鳥屋への道中も、そして山頂にも誰もいなくて貸しきりだったのには正直驚きました。三年前の新酒祭りの際は登山者もそれなりにいたというのに、この差はいったい。。。

天気は良くなかったけど、意外やその暗い見た目よりは寒くなくてランチ中も上着は出さずじまい。結局小一時間程ゆっくりしたら下山を始めます。今回も三年前と同じく鶴ヶ鳥屋山北尾根(船橋沢右岸尾根)です。

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(鶴ヶ鳥屋山北尾根 下部あたり)

三年ぶりの北尾根を歩いた印象としてはり変化はあまりなく、変わらず雑木林も多くていい雰囲気。

そうそう・・・実はこの尾根をうまく降りると舗装路を介さずに笹一まで行けるのですよ!v(^^)

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(今年も新酒フェアへ・・・^^)

ということで↑↑↑今年も懲りずに来ましたヨ~(笑)。

今年からコップ代として100円かかるようになりましたが、これぐらいなら喜んで出させていただきますわん♪コップをもらってさっそくんまいお酒を頂き、座れる席を探すと・・・おっと今年はゴン太さんがいらっしゃって、なんやかんやで終わり近くまで。お陰で楽しいひとときを過ごすことができました。(^^)

・・・・・☆

◆ 2008.11.15 (Sat)   晴 後 曇
都留市駅 08:20→ 宝鉱山BS 08:45- 林道終点(下の坑道口跡)09:55- 鉱山跡 10:15- 1118m峰 10:45/11:00- 稜線のヤグラ 11:55- 鶴ヶ鳥屋山 12:45/13:35- 黒野田林道 14:10- 808.0m峰 14:55- 笹一酒造 15:25
 

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2008.11.16

錦繍の石尾根 日原・沢道をつなぐ

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(片倉谷の水源林巡視路のひとこま・Part1)

前の週末の天気が良くなかったせいかどうかはよくわからないんですけど(笑)木曜(11/13)は天気が良かったのでなぜか歩いてきました~。(^^ゞ

今回はその週末に歩きそびれたコース。久し振りに石尾根南面からの入山で、まずは片倉谷の水源林巡視路を奥まで入ってから七ツ石尾根に這い上がり七ツ石山へ。そして唐松谷林道を下りました。

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(後山林道より)

この日は朝から好天でお山もそんな感じであろうと思っていたのに、奥多摩駅からバスに乗ると徐々に見頃になっていく紅葉とはうらはらになーんか空には雲が徐々に広がってきて。。。

またこんな天気かよ、と思いつつお祭でバスを降りたらさっそく後山林道をてくてく片倉橋を目指します。行く先にヨモギ尾根は見えるものの奥に見えるはずの稜線はガスで見えません。

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(片倉谷の巡視路・五兵衛指窪出合の少し下あたり)

色づき自体は今ひとつなものの、紅葉の中30分程行くとゲートのかかる片倉橋に到着。巡視路に上がるとすぐに七ツ石尾根の尾根上を通るモノレール車庫に出て、ここからが本番です。

最初はまだ緑も混ざるけど、紅葉自体は盛りの感じ。ほどよく積もったカラフルな落ち葉をさくさく足で分けながら歩く感触も心地よいですね。道は一度左岸に移って五兵衛指窪の出合を横目で見ながら高捲くと再び右岸に戻ります。

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(片倉谷の水源林巡視路のひとこま・Part2)

植林の中を急登を終え、また水平移動にもどると紅葉はここからが綺麗だったのに、あぁ日差しが。。。

以前片倉谷の初訪の折りは堂所から下山に採ったのですけど、その時はせっかくのいい道も日陰ばかりで悔しい思いをしたので、次は日差しの入る朝の、しかも天気のいいときに歩こう!と決めて、そして実行したのにこの天気が実に悔しい。

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(片倉谷の巡視路・マサエモクボ附近)

シライワクボ(白岩窪?)ではまだシオジが葉をつけて周囲一面緑だったのが、さほど離れていない次のマサエモクボ(正右衛門窪??)ではシオジはすでに落葉を終え周囲のチドリノキが色づきはじめていたりして、そのちょっとした変化とかも面白いところ。

今回は巡視路をそのまま堂所まで行くのではなく、マサエモクボを越えてしばらく道を上がった最高点からそのままマサエモクボ左岸尾根に取り付いて七ツ石尾根を目指しました。

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(七ツ石尾根上部は落葉完了)

こちらの方は予想通りほぼ全編植林下の急な尾根でしたが、登っていると、水源林標準の掛小屋があったり、尾根に沿って道がついていたり、尾根を道が何度か乗越していたりと、その辺りが興味深かったです。おそらく七ツ石尾根の片倉谷側は植林が多いのでその中を巡視路がいろいろ通っているものと思われますけど、先にも言ったとおり植林が大半なので食指が動くかと言えばちょっと。。。

そして七ツ石尾根上に上がる(1536m峰先の緩いピーク)とあとはそのまま七ツ石山へ向かう段取り。でも行く先はまだガスに覆われてガックリ。

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(七ツ石山より雲取山)

それにめげず七ツ石山へ向かっていると、いつしか塩沢の方に青空が、そして日が当たっているのが見えて、これは!と思ったんですけど、こちらの方はまだ変化なし。モノレールが終わり、上下の捲き道を突っ切ってもスズタケはかっての濃さでなく、思いの外楽に七ツ石山の山頂に到着しました。

そして山頂に着くとようやくガスや雲が切れて晴れてきて、南アが、雲取が、そして最後に雪を被った端正な富士が姿を現し、山頂はもうポカポカ。山頂には誰もいないし、ぽつぽつと現れる雲取へ行くハイカーの話し声や鈴の音がささやかながらも周囲を確実に響かせている様子は平日というよりも、むしろ晩秋の静けさ。いいですね~。ちょっと昼寝もしちゃいました。(^^)

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(唐松谷林道も上中部はほぼ落葉)

さて休憩を終えたら今度はブナ坂へ降り、唐松谷林道に入ります。

前の週末歩けなかった上に寒い日が続いたので紅葉は終わりかな~と思ってはいたけど、唐松谷に降り立った時点であきらめました(笑)。それでも下るにつれ現れる名残の紅葉は日差しに照らされてやはり綺麗でした。でもこの日は朝の片倉谷にもこの日差しが欲しかったな~。

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(日原林道のひとこま)

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(日原林道・鍛冶小屋窪附近)

そんなわけで日原林道に上がってからが紅葉の本番なのかな?と思っていたのですが、確かに盛りではあったものの色づきの方は今ひとつ。でもそこはたっぷりの日差しがカバーしてくれて、鍾乳洞BSまでの道のりは気楽にちんたらと歩けてこれはこれで楽しい道のりでした。

・・・・・☆

◆ 2008.11.13 (Thu)   曇 後 晴
奥多摩駅 06:55→ お祭 07:30- 片倉橋 08:05- マサエモクボ 09:35- 七ツ石尾根 10:35- 七ツ石山 11:25/12:20- ブナ坂 12:30- 日原林道(唐松谷下降点)14:10- 鍾乳洞BS 15:45
 

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2008.11.03

錦繍の日原・光り輝く木々

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(酉谷の道、上部は大回りする形でつけ替えられていた)

・・・そろそろひつこいかも(笑)。
ということで日原通いはまだ続くのでした~。(^^)

今回(11/02)もひつこいようですけど秩父側は大血川からの入山で、大黒尾根(黒ドッケ沢左岸尾根)と登路に酉谷山へ上がり酉谷を下降、そして途中で登山道と別れて喜右衛門尾根~滝谷と適当にトラバースしてからシオジ平に上がり、上段歩道を鳥居谷の左俣(元小屋窪)まで辿って元小屋窪の右岸尾根を登り返して篶坂ノ丸へ。あとはタワ尾根を下降というコースでした。

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(中央の屈曲した尾根が大黒尾根・東谷林道より)

今回もなんと西武秩父駅から東谷林道のゲートまでタクシーを走らせる(¥6110)ブルジョアオナシスぶり。でもお陰で7時ちょい前から歩き出せるので決して悪いことではありません。まずは先々週よりも色づきの進んだ東谷林道~ケンカ平歩道(ここはお勧めです)~東谷林道を行きます。

そして今回は林道終点のクイナ沢橋まで行くのではなく、ケヤキ植林の辺りで東谷へ降りて適当に徒渉すると対岸に道があるので今度はそれを辿ります。

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(黒ドッケ沢出合の滝)

素敵な渓畔林のもと、左に黒ドッケ沢出合の滝を見てしばらく行くと、おっと吊橋が。でもそれは事前の情報(松浦本)通り通行禁止になっていて厳重に入れないようになっています。とはいえその吊橋の妙な曲がり具合からして無理をしてまで自分の身を預けるような代物ではないので(笑)、ここから慎重に河床へ降り徒渉、対岸のルンゼを登り右の尾根に移って吊橋の対岸に出ました。

休憩の後そこから少し登ると道が左右に分岐していて気になる所ですけど、今回はそのまま尾根を・・・ではなくルンゼ左側の植林の尾根を登り始めます。

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(大黒尾根上部にて)

そして大黒尾根上の912m峰にピタリと上がればお次はこの大黒尾根を詰める段取り。ひと登りで植林は切れ雑木林に変わりましたが紅葉の色づきは今ひとつといったところ。これは位置的にしょうがないんですけど朝は日影が多いですわ。

でも二週前に登った長沢山の北東尾根や小黒から熊倉の稜線の見え方は新鮮だし、山肌もぱっと見それなりに綺麗に見えるし、それより何より三回目の秩父にして両神山がようやく姿を見せてくれて気分は悪くありません。

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(縦走路に出たところ・バックは酉谷山)

あとはこんな感じで上まで行くのかなと思っていたら尾根左側がヒノキ植林になって驚きましたが、それも長くは続きません。やがてお約束の枯れたスズタケが現れ、黒木主体の尾根に変わるとあとは縦走路へ向けて上り詰めるのみ。

でもそれもあっけないぐらいに都県界尾根の縦走路に出てしまい、そこから酉谷山へは一頭足。山頂に着くとおそらくダメだろうとと思っていた富士山がうっすらと見えてこれも嬉しかった。山頂には日差しが燦々と降り注いでいるし、おかげで最近では珍しく小一時間程のんびりさせてもらいました。(^^)

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(酉谷山避難小屋前より)

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(酉谷の道・1370m圏二俣のシオジ林)

休憩を終えたらこれまた二週間前に歩きそびれた酉谷の道を下ります。

台風の影響が大きかったらしく道は上部からつけ替えられていて驚きましたけど、これも周囲のスズタケが枯れたからできる芸当なのでしょうか。まもなく酉谷の河床に降り、ひと下りするとシオジやブナの美しい1370m圏の二俣に出ますが、ここは紅葉よりまだ緑の方が優勢です。とはいえシオジは緑のまま落葉しそうな気もしますけど。。。

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(酉谷の道・改修されている)

なおも下ると水流が現れて、明るいながらもしっとりとした雰囲気になりちょっとホッとします。旧酉谷小屋を過ぎ、骨谷を過ぎてしばらく行くと先に大きな崩落があるのか?道はつけ替えられた新しい道に変わって大高捲きを始めたので、コレ幸いとその最高点から登山道と別れて滝谷へトラバースを開始します。

この辺りをトラバースしている頃は雲一つない快晴で、紅葉は見頃に入ったぐらいだったものの日向に出たところの木々が輝く様子はもうもう言葉にできない素晴らしさ。沢を渡る箇所や喜右衛門尾根を越えて滝谷に出るところは危険な所もあって気は抜けなかったけど、このトラバース区間がこの日のハイライトでした。

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(喜右衛門尾根の枝尾根上にて)

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(シオジ平はまだ緑)

上段歩道が実質途切れている滝谷(二ノ沢出合の少し下)まで来れば気を遣う箇所はようやくおしまいで、まだまだシオジの緑が優勢な中をシオジ平(しつこいようですけどココはあくまでkomado呼称です)へ登り返し、周囲をしばらく散策。そして四軒小屋尾根へ向かいますが、この辺りの自然林は何度訪れてもホントに素敵なところです。

上段歩道は四間小屋尾根を乗り越した先のカラマツ林の箇所が若干藪化している以外は変化なく、鳥居谷の左俣に出たところで上段歩道とはお別れ。今度は対岸の尾根(元小屋窪右岸尾根)に取り付きました。

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(元小屋窪右岸尾根の緩斜面)

登りだし当初は低木灌木の五月蠅い尾根上も、ふた頑張りぐらいするとブナの素敵な緩斜面に飛び出して、あとは右手に間近なウトウノ頭を見ながら篶坂ノ丸へゆるゆる行くだけ。

篶坂ノ丸に着いたらさすがにヘロヘロでしたが、ここまで来てもまだ晴れていて日差しもたっぷりあることがとにかく嬉しかったです。

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(篶坂ノ丸山頂附近にて)

14時過ぎだしもう誰もいないだろうと思っていたら先客さんがいてビックリしましたが、少しお話をしてようやく下山開始。タワ尾根も金袋山ぐらいまでは紅葉が見頃でしたがこちらも色づきは今ひとつ。でもここも日差しがカバーしてくれて輝く木々は見事でした。

なので一石山附近のカエデもまだ色づき始めた程度。こちらは来週末以降でしょうかね。バスの時間にあまり余裕がないこともあってスタスタ下ってようやく一石山神社に到着。

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(タワ尾根の見頃は金袋山附近より上か)

神社に道中のお礼をしたらあとは東日原を目指すだけなんですけど、その道中、なんとなるしまさんから声をかけられてビックリ。しかもそのまま奥多摩駅まで送ってもらってなんとお礼を申し上げたら。。。m(._.)m とにかくこの日は人に、天気に、そしてお山に遊んでもらって本当に楽しい一日でした。

・・・・・☆

◆ 2008.11.02 (Sun)   晴 時々 曇
東谷林道ゲート 06:55- 912m峰 08:10- 酉谷山 10:00/10:50- 旧酉谷小屋 11:25- 喜右衛門尾根 12:15- 滝谷 12:45- 鳥居谷左俣(元小屋窪)13:30- 篶坂ノ丸 14:10/14:25- 一石山神社 15:30
 

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