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2008.10.06

錦繍の季節到来・小金沢連嶺~大蔵高丸

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(そろそろ色づいてきた・石丸峠への道すがら)

前の記事でも書きましたが、先週の土曜(10/04)に運行を開始した上日川峠行きのバスに合わせるとなるとどんなコースがいいのかな~と今週に入ってずっと考えていたんですけど、2000m前後で紅葉の始まった今 上に上がってすぐ下るのはもったいないなぁ、ということで思いついたのが今回のコース。

ということで10/04は石丸峠から小金沢連嶺そして大蔵高丸まで足を伸ばしてから、久しぶりに大蔵沢を下って甲斐大和駅へ出るコースを歩いてきました。

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(天狗棚より熊沢山・大菩薩嶺)

この日は甲斐大和駅で先の連休に東日原でバッティング&ニアミスしたAKIOさんにいきなり声をかけられてビックリ。しばらくお話しさせていただきましたが、ネットでのやりとりしかない方と実際に出会うというのはやっぱり楽しいものですね~。(^^)

んなわけでこの日はバスのお陰で今までだったらあり得ない小屋平からのスタート。長峰を歩かれるAKIOさんも一緒に降りましたが、ここでお先させてもらいさっそく歩き出します。

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(レンゲツツジの紅葉と・狼平にて)

この時点ではほぼ快晴のもと標高1600mの歩き出しはとにかく爽やかの一言。ひと登りして出る林道のところで登山道が付け替えられていた以外は変わったところもなく、色づき始めたカエデやナナカマド、そしてカラマツなどを愛でながら歩いていたらあっという間に辺りが開けて石丸峠。歩き出して間もないのでそのまま天狗棚山へ向かいます。

そして歩き出しから一時間ほどで天狗棚山に到着。この時点でまだ10時前!裂石歩き出しなら11時近くになってる訳でしてもうそれだけでひとり感動しているのに、富士や雲海の上に南ア全山が浮かぶ好天望な訳ですからもう言うことなし。でも東や北側から雲がやってきていて、この日はこんな天気もここまでではありました。

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(こちらはサラサドウダン・小金沢山にて)

狼平に降り、小金沢山へ登り返すと黒木の林に入りますが、こちらでもカエデやツツジの類の紅葉はすでに見頃に入っておりなかなか楽しめます。

そして着いた小金沢山では紅く色づいた木々が目を引いたのでコレは何だろうとよく思っていたら、見る木見る木ほとんど幹が囓られていてそれでサラサドウダンだと言うことがわかりました(笑)。でもキレイに色づいたのは少ないのかこれからなのか??でも花期に向けては収穫だったんですけどこんな状態ではあと何年持つ事やら。。。

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(この辺りも色づいた・牛奥ノ雁腹摺山への道すがら)

この先も黒木の許で色づく紅葉を愛でつつ行く感じ。三年ほど前?に入った刈り払いも今では腰丈のスズタケが育って道を覆っていますが、個人的に小金沢連嶺なら却ってこれぐらいの方がしっくり来るなぁ(笑)。

道中は晴れたり曇ったりを繰り返す感じで、牛奥ノ雁腹摺山には思いもかけず先客さんがいたので山頂から賽ノ河原へ下る途中の草地でランチをとり、気持ちがよいので少し昼寝も。なかなか素敵なロケーションで山頂で休まなくて良かったです。(^^)

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(この辺りは色づきはじめ・黒岳直下の広葉樹林)

賽ノ河原へ下り登り返すと、あれ確かに標高はちょっとだけ低いけどこちらは今まで比べて色づきが遅い感じです。黒岳を過ぎひと下りした広葉樹林のカエデ(ハウチワ?)も色づき始めた感じ。ここの盛りは二週間後ぐらいかなぁ。。。

そして広葉樹林からちょっとだけ登り返すと白谷ノ丸の草原に飛び出します。さすがに10月に入ると目立つのはススキの穂ばかりですが、それでもお花が今までより一気に増えます。ウスユキソウにヤマハハコ、マツムシソウ、ノハアラアザミにハバヤマボクチ、セイタカトウヒレンなどの名残の花が見られました。

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(湯ノ沢峠の草原・花は少なくなった)

湯ノ沢峠に降りてもお花は同じようなものですが樹林帯に入るとヤマトリカブトがまだまだ健在。それなりに人の見られる峠附近ももう14時近くになっていた事もあって誰もいません。

そして大蔵高丸に着くともう富士は見えないけど、晴れているだけでもう充分。少し休んでから今回は大蔵沢を下るので来た道を戻ってからまずは北西尾根を下り始めます。

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(大蔵高丸山頂)

ここでいきなり登りの二人組にあってビックリ。古い道標が健在なのを確認したら、下道のないスズタケ茂る尾根をわしわし下って大蔵沢のツメでもある大蔵高丸の西鞍部に降り立ちます。ここのところ適度に雨が降ってるせいかスズタケがキレイで藪まみれになっても服はあまり汚れません。

大蔵沢はツメからすぐ下の最奥の二股(1420m圏)までは未踏だったんですけど、ここも基本的には左岸を高捲き気味に降りる感じ。倒木はぼちぼち現れるていどでさほど荒れてなかったです。

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(大蔵沢はさほど荒れていない)

そしてその二股からも基本的には左岸を行く感じで、地形図の破線路が合わさる二股で左岸の尾根から地形図通りに道筋(植林の作業道)が合わさればあとはその道を追う段取り。道筋自体は草が生えていますがプラ杭が適度な間隔で埋め込まれているのでそれが良い目印になります。

そして道が右岸に移り、左岸からタナン沢を合わせると山道もそろそろおしまい。再び左岸に移って立派なトチの木々が現れると林道はすぐ先なので、今回はそのトチ達をじっくり鑑賞。そして林道に出ました。

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(大蔵沢の大栃群の一本)

あとは甲斐大和駅を目指すだけなのですが、県道に降りてもバスは一時間後なので今回は久しぶりに駅まで歩きました。この日の山行きをひとり反芻しつつ暮れなずむ集落の様子を見ながら歩くのも悪くないですね。ここは一昔前までは歩くのが当たり前な所だったので懐かしい感じもあって最上のフィナーレだったのでした。

・・・・・☆

◆ 2008.10.04 (Sat)   晴 時々 曇
甲斐大和駅 08:10→ 小屋平 08:53- 天狗棚山 09:45/10:00- 小金沢山 10:55- 牛奥ノ雁腹摺山 11:25-(途中休憩40分)- 黒岳 12:55- 湯ノ沢峠 13:45- 大蔵高丸 14:15/14:25- 西鞍部 14:45- 林道終点 15:50- 大蔵橋(県道)16:20- 甲斐大和駅 17:05
 

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【大菩薩・権現山稜 2008】」カテゴリの記事

コメント

タカさん、AKIOさん、こんばんわ。
今回の所はこちらを縦走して正解でした。すぐに下るのはもう少し後でも良いかなと思ってますけどうかうかしてるとバスが終わっちゃいますね(笑)。

○○センセとは潔すぎて最後に墓穴掘っちゃったあの方でしょうか。ホント90年代後半まで山梨と新潟の(山の)道路の良さは別格でした。笑っちゃうぐらいに。それでオリンピックが決まって長野もようやく良くなったという。。。(笑)

投稿: komado | 2008.10.08 20:03

komadoさん、こんばんは。 さすがに稜線は標高があるだけに色づきも早いですね。長峰の方はまだまだといった感じでした。大菩薩は30年近くご無沙汰だったので、石丸峠あたりからの景色はなつかしかったです。笹原の上に富士山、南アが見えて。もちろん、バス道も初めてです。さすが、今はなきOO先生のもと、道路造りに励んだ山梨県だけあって、人の住んでいないところに東日原へ行くより良い道路が出来ているのに驚きました。この栄和交通様のバスは小生も存続を熱望しています。個人的には、来年の春や夏にいろいろなルート取りができると楽しみにしています。11月末まで運行して、儲からないのでやっぱりヤーメタとならないように小生も微力ながら普及に努力するつもりです。

投稿: AKIO | 2008.10.07 19:24

早速、歩かれましたね。

やはり小金沢連嶺でしたか。
そして、最後を大蔵沢下りで〆ましたか。

投稿: タカ | 2008.10.07 07:58

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