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2008.10.27

錦繍の日原・紅に染まる尾根

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(コハウチワカエデの紅葉・梯子坂ノクビレへの下りしな)

日原通いはまだ続きますヨ(笑)。
10月も終わりに近づき低山の高いところは紅葉の最盛期に入ってきましたね。

今回(10/25)は先週と同様、秩父側の大血川から鉄砲沢と桶木沢の左岸尾根たる長沢山北尾根を登路に採り、尾根伝いに板小屋ノ頭、天祖山と辿って表参道を下るコースを組んで歩いてきました。

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(鉄砲沢出合)

先週は水曜も歩いたし事前の予報では土曜は天気があまり良くないことになっていたんですけど、直前になって変わってしまったのでこの山行き自体も急遽。そんな訳で三峰口からのタクシーが予約できずに、西武秩父駅から鉄砲沢出合の近くまでタクシーを長駆走らせました。(¥6290)

早朝の予報も外れてガスガスの中、西谷に降りると目の前に水量豊富な滝が目に入ったのでこれが鉄砲沢?と思ったんですけど、地形図を見るとどうも近すぎる。それでも立派な滝なので近くで見たいと思い鉄橋で対岸へ渡って滝に近づくと、あれれコンクリの出口から水が出ている。。。

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(露岩は続くよどこまでも♪長沢山北尾根下部)

コレでこれは東谷からの導水路の出口と言うことがわかったので、西谷を少し遡ってみるとハイ鉄砲沢の出合がありました。さっそく植林の尾根に取り付きます。

こちらも秩父の山らしく露岩混じりの急登からはじまりいきなり汗をかかされるどころか、しばらく行くとなんと大岩が尾根を塞いでいて・・・ここは右側を慎重に捲きます。が、大岩を捲いても露岩の急な痩せ尾根はなおも続き、濡れた岩や木の根に滑りつつ慎重に登ると950m圏のピークで尾根はようやく平衡を取り戻し、気を遣う歩きから解放されました。

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(辿り着いたせっかくの緩斜面もガス・・・北尾根中部)

植林もここで切れあとは色づき始めた雑木林の中を行きます。相変わらずガスっているので紅葉を楽しめる感じではありませんでしたが、それでも今の時期は地面に落ちた落ち葉もカラフルでいいですね。

んが、登っても登っても相変わらずガスったまま。そして尾根が徐々に広がってくるとスズタケが次第に現れ、自然林に変わって、個人的にこの尾根のハイライトと予想していた1350m~1450m圏の緩斜面に出てしまいました。

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(と思ったらじきにガスが切れた・北尾根中部の緩斜面)

周囲は相変わらずガスガスで良い雰囲気なんだろうけどこれではせっかくの見所も楽しめないなーと思っていたら、神の御業か何なのか?ここで風が吹いてガスを一気に吹き飛ばし、緩斜面の全貌がすーっと姿を現して・・・。

そんな様子に思わず興奮してしまい、反射的に綺麗に色づいた緩斜面をスズタケを分けつつ心ゆくまで散策。藪が濡れていたので服はかなり汚れてしまいましたが、それでも幸せなひとときでした。

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(長沢谷だけ晴れていた)

満足したら先を行きます。ここで1279m峰からの枝尾根と合流すると灌木の尾根になり、やがて落葉を終えたダケカンバと黒木の尾根に変わると周囲は再びガスってきてしまい、あとは淡々と長沢山を目指すのみ。

そして長沢背稜の縦走路に飛び出すと途端に強い風が南から吹き付けて、おおー長沢谷だけ晴れている!というかこれは長沢谷から風が吹き上げて周囲の稜線のガスを飛ばしているのでしょうね。

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(長沢山の手前辺りか)

先週は葉の残っていた箇所もあったダケカンバやオオイタヤメイゲツなどの高木はすでに落葉を終えていました。だけど意外や意外、カエデの中低木は今が盛りと真っ赤になっていてこれにはビックリするやら嬉しいやら。

それに長沢谷を見下ろすと周囲の山肌が綺麗に色づき、まさに錦繍の光景が広がっていてもうもう言葉が出ません。

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(右谷ノクビレより長沢山南尾根)

あらかた落葉を終えて先週よりも明るくなった長沢山の山頂で少し休憩したら来た道を戻って、今回は尾根伝い。次は長沢背稜と天祖山とのジャンクションピークでもある板小屋ノ頭を目指します。

相変わらず紅の見事な木々を、山肌を愛でつつ右谷ノクビレに降り、板小屋ノ頭へ登り返すとうわ・・・今度は真っ赤に色づいたコハウチワカエデの木々が次々と。。。

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(珍しく紅がキレイだったのでも一枚・梯子坂ノクビレへの下りしな)

天祖山への尾根をゆるゆる下り、左手から登山を道を合わせても夢のような道のりは続き、結局梯子坂ノクビレへ下るまで。しかし日原というか奥多摩で「紅」をこれだけ楽しめたなんて何年ぶりのことでしょう。

そんなわけで再び標高を上げる天祖山に期待していたのですが、あれれ、こちらの方は先ほどと標高は同じくらいなのに色づきは今ひとつ。

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(道の落ち葉も・・・梯子坂ノクビレへの下りしな)

天祖山に登り返し、表参道を下ってもこちらだって紅葉は見頃のハズなのに今までのような鮮やかな赤は格段に少なくてちょっとガッカリ。でも梯子坂ノクビレまでの行程でかなり楽しめたので今回の所はもう充分です。

この差はいったい何なんでしょうね?よくわからないけどとにかく今回は運が良かったことだけは確かなようです。

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(天祖山表参道の様子)

そんなわけであとはルンルン気分で表参道を下って東日原へ向かいました。(^^)

さてお次もこんな紅葉に出逢えるのでしょうかね。まぁ今回は運がちょっと良すぎたかなぁ。。。でも見頃はまだまだ続く訳ですから来週以降もちょっとだけ期待しましょうか!

・・・・・☆

◆ 2008.10.25 (Sat)   霧
大血川西谷699m点 07:05- 1010m圏P 08:15/08:30- 1400m圏緩斜面 09:25- 長沢山 10:30/10:40- 板小屋ノ頭 11:20/11:45- 天祖山 12:50/13:05- ハタゴヤ 14:30- 八丁橋 15:15- 東日原 15:55
 

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2008.10.26

錦繍の日原・稜線歩きは楽し

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(棒杭ノ頭、だったと思う)

さてさて低山帯でも紅葉の盛りに入ってきましたね。
んな訳で先週はよくわからないんですけど水曜(10/22)も歩いてきました~。(^^ゞ

鳥屋戸尾根上部の自然林の様子が見たくて今回は松岩ノ頭西尾根を登路に採り、蕎麦粒山から一杯水までは南の登山道ではなく久し振りに都県界尾根の稜線上を紅葉を愛でつつのんびりと歩くコース。紅葉は稜線ですでに見頃に入っていて、日差しもあったお陰でなかなかキレイでした。

今回は手を抜いて(笑)この日のREPはこちらをご覧くださいませ~。(^^)
 

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2008.10.19

今年も錦繍の日原へ

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(水松山西鞍部・今やここもプロムナードと化した)

さてさて10月も半ばを過ぎて近場のお山の紅葉もそろそろ見頃を迎えてきました。近年は遠出していることもあって近場の盛りに合わせることができなかったんですけど、今シーズンは違いますよ~。

ということで今回は錦繍の日原第二弾。かねてより懸案でもあった秩父側の大血川から長沢山北東尾根を登路に採り、稜線を酉谷山、板形ノ峰まで歩いてカロー谷の巡視路を下るコースを歩いてきました。

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(長沢山北東尾根中部にて)

久し振りに秩父側からの入山。三峰口へは一番電車と言うこともありこちらは至って静かというか閑散としていて淋しいぐらい。タクシーに乗り込み大日向の東谷ゲートへ(¥2600)出ます。

さっそく林道を歩いてしばらく行くと松浦本(バリエーションルートを楽しむ)の通りにケンカ平歩道の指導標があったんですけど、前は見過ごしていたのかなぁ。。。真新しい橋で東谷を渡ると左岸にもしっかりした道がついていてコレは確かに林道を歩くより良いかも。道が尾根を乗り越したところで取り付きました。

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(北東尾根上部にて・右後にうっすらと長沢山)

いきなり露岩混じりの急登で始まるのはさすがに秩父側ですね。しばらくは雑木と植林に分けられた中を行き、榊山(危うく見落としそうになった)辺りからは植林の中を行き、1223m過ぎで尾根を横切る道筋が気になったものの淡々と登っていく感じ。

そして1358m峰を過ぎるとようやく雑木林に変わり、色づいた木々を愛でながら歩けるようになりました。林こそ二次林でしょうけど藪も少なくあとはすいすい。目の前の木々や周囲のポッポと色づいた山肌をちらちら見つつ登っていくとあっけなく長沢背稜の縦走路に飛び出しました。そこから少し西へ行くと長沢山です。

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(紅葉は見頃に入った・長沢山附近)

稜線はカエデやツツジの紅葉は見頃になっていましたが、近年の例年通り?色づきは今ひとつ。でも今回は日光がそれをカバーしてくれてそれなりに見事です。この時点でまだ10時過ぎだったので酉谷山まで足を伸ばすことにして先を行きました。

今回は酉谷まで尾根を捲く下道(登山道)ではなく久し振りに稜線上を歩こうと思ったんですけど、右谷ノクビレに下るとやはり北側の緩斜面に惹かれてそちらをうろうろ。下道が乗越す水松山の西鞍部から稜線歩きに切り替えました。

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(都県界尾根上・水松山からの下りしな)

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(都県界尾根上・タワ尾根ノ頭附近)

スズタケが枯れてなくなり二重山稜の心地よいプロムナードをゆるゆる行くと水松山で、ここは三角点をカメラに収めただけですぐに先を行きました。紅葉はこの辺りから酉谷山までが盛りに入っており、今は藪もほとんどないお陰で歩きやすくて素敵な道のり。稜線は北側のダケカンバがすでに葉を落としていたのでおそらく南側を捲く下道を歩いたらもっと楽しめたかなと思います。

結局今回もランチは先月と同じところ(↓↓の画像の近所)でとりましたが、あれあれ・・・休憩している間にまた曇ってきてきて・・・(-"-;)

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(都県界尾根上・タワ尾根ノ頭からの下りしな)

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(都県界尾根上・行福ノタオへの下りしな・後は酉谷山)

結局酉谷山に着けば先月と同じような天気。それでも先月と違うのは七跳山以東の稜線に日が当たっていたことで、予定では酉谷(道は表向きまだ通行止めなのですが・・・汗)を下ることにしていたんですけど、紅葉も見頃だしこのまま下るのはやっぱりもったいない。

なので今回も先月と同様に稜線をなおも東へ行くことにしました。とはいえ稜線上を歩いていたのでは時間がかかるのでここからは下道です。(^^;;;

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(大栗山附近だったと思う)

酉谷からは標高が一段下がるせいかこちらはまだまだ緑も目立ちますが、思惑通りに日差しが再び入るようになると木々が輝いてやっぱり楽しいです。

ハナド岩ももやって展望こそ聞きませんでしたが山肌は↓↓こんな感じに色づいていました。

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(ハナド岩より)

ハナド岩を過ぎたら今回もまたまたハンギョウ尾根に。下りだしはミズナラも色づき始めており、その色と青い空とのマッチングがこれまた見事。ここはモノレールができても歩きの楽しい尾根ですネ。

とはいえ前と同様にそのまま尾根を下るのでは面白くないので、巡視路が尾根を外れたところで今回はその巡視路をそのまま追いました。

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(みずなら美し ハンギョウ尾根)

植林の中、ひと下りして出る分岐で左折するとここからが歩いたことのないカロー谷沿いの道。いきなりの登り勾配が下りと決めた体にはしんどいですが、それもしばらくの辛抱。

水源林標準の(笑)掛小屋を過ぎて次の分岐を直進すればカロー大滝へ行くのでしょうか。時間の都合もあり大滝は割愛してここは右へ下る道を選ぶと道はカロー谷に沿って急降下。しばらく降りると先ほど別れた道と合流し、じきに植林を抜けて中段歩道と合流します。

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(カロー谷沿いの水源林巡視路)

ここでひと息ついてなおも下ればここからは植林の少ない緑の多い楽しい道のりで、トリカブトやダイモンジソウと言ったお花に驚き(まさかこの時期に、それも日原でお花が見られるとは思ってもいなかった)つつほくほく気分で東日原へ向かいました。

さてさてお次はどこへ行こうかしらん。でも今年も色づきが今ひとつだから今後しばらくは天気が良いといいなぁ、というかそうなるようにお祈りしなきゃ。(^_-)-☆

・・・・・☆

◆ 2008.10.18 (Sat)   晴 時々 曇
東谷林道ゲート 07:15- 榊山 08:30- 1358m峰 09:15- 長沢山 10:15/10:30- 水松山 11:00- タワ尾根ノ頭 11:40-(途中休憩25分)- 酉谷山 13:00/13:30- 板形ノ峰 14:40- 尾根外れる 15:00- 最初の分岐 15:05- 次の分岐 15:15- 中段歩道合流(小屋跡)15:35/15:45- かろう橋 16:10- 東日原 16:55
 

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2008.10.13

権衛尾根・雲取山への古道を辿って

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(ブナも色づき始めた・権衛尾根中部にて)

10月に入りこちらも周囲が色づきはじめ、そろそろ紅葉の季節に入ったとはいえ見頃なのはまだまだ高いところ。ということで先週に引き続き近場の2000m峰へということで、今回は久し振りかつ今年初となる雲取山を丸5年ぶりとなる権衛尾根(仙人尾根)を登路にとって訪れました。

「花のひかり」をごらん頂いている方々にとっては権衛尾根が野陣尾根を通る富田新道の拓かれる以前からの古道であることはご存じの向きも多いと思います。

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(この日も朝は晴れていたのに・・・日原林道より)

今回は普段と違い唐松谷林道・富田新道の分かれる所からのスタート。予報通り天気は非常によろしく、まずは色づき始めた木々を愛でながら、秋の雲が流れる空を眺めながらの林道歩きから始めます。

20分ほど歩くと大ダワ林道の分かれる長沢谷の下降点に到着。停まっている車は思ったより少なく、後山林道が通れないことを考えると雲取も意外に人が少ないかもとちょっと期待を持ちながら大ダワ林道に。長沢谷に降りて、二軒小屋尾根を乗り越ししばらく行った所から大雲取谷に降りました。

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(苔むす権衛尾根の末端部)

そして意外に水量の多かった大雲取谷を飛び石でなんとか徒涉して、苔の絨毯が広がる権衛尾根に取り付けばあとはその尾根を詰める段取り。尾根両端の素敵な大雲取谷の様子を見ながらひと登りで尾根が緩むとツガの大木が連なるツガ並木?に出ます。

そんな黒木の落ち着いた佇まい漂う尾根も好天の元では意外に明るく、初訪の折とはちょっと違う雰囲気。そんな様子に少々戸惑いながらもゆるゆる行くと、黒木の隙間に生える広葉樹のたちの日差しに照らされて輝く様子に目を奪われ、立派な木々に目を奪われ、そして徐々に色づく木々にまた目を奪われ。

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(権衛尾根中部にて)

そして尾根上を秋の乾いた涼しい風が通り抜け、それがまたなんとも気持ちの良いこと!!

路岩の混じる痩せ尾根から立派なミズナラも散見される広尾根を詰めるところが今回のハイライトでした。東から尾根を合わせる1510m圏までの登りはかなり急なんですけど、それも周囲の好ましさのお陰であまり苦にならないどころか続いて欲しいと思ってしまうぐらい。

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(権衛尾根上部のスズタケは消えかけている)

そんな気持ちの良い尾根も1510m圏に這い上がると今度は秩父らしい黒木のコメツガ林に雰囲気はまた一変。初訪の折りは少し登ると枯れたスズタケが出てきたのですが、今回は予想通りその枯れたスズタケも姿を消し始めていて藪をこぐ作業はなくなっていました。

ここまで上がると黒木の間に赤や黄色が目立つようになっていて、そんな紅葉達を愛でながら行く感じです。

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(権衛尾根上部にて)

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(カラマツはそろそろ見頃か・野陣尾根上部にて)

今回はのんびりペースだったので途中の開けたスペースでランチをとったんですけど、この辺りからな~んか曇ってきて・・・コレって三週連続じゃないのよ~(笑)。

権衛ノ頭で野陣尾根の登山道と合流する頃にはちょっと寒い感じで、雲取を目指すと南側からぞくぞくとガスが上がってきてせっかくの石尾根もガスガス。でもカラマツ黄葉はこの辺りで見頃に入ったかな、という印象。

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(雲取山山頂のさらさどうだん)

ようやく着いた雲取山頂もこれでは展望は望むべくもなく、人の多い山頂(それでも思いの外というかかなり少ない方でした)方は三角点をさわるだけで人の少ない山梨県側で休憩。

とはいえなんやかんやというか毎度のごとく遅くなってしまったので帰路は予定していた唐松谷林道をあきらめ、来た道を戻って野陣尾根を降りることにしました。

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(石尾根・避難小屋を振り返る)

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(石尾根・小雲取山方面)

でも今回救いだったのが下山を始めたとたんになんとガスが上がって晴れてきたこと。とはいえ小雲取山までの短い時間でしたし、青い空がちょこっと顔を出す、そして青岩谷を望む程度でしたが石尾根の爽快さをちょっと楽しむことができてこれで心置きなく下山に向かえたのです。

野陣尾根を下るのはおそらくこれも5年ぶりぐらいだと思います。上部のモミかシラベ?とおぼしき黒木の立ち枯れが進んでいっそう明るくなっていたのは予想通りとはいえ、尾根上の荒れた様子と相まって少々複雑でもありました。

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(野陣尾根下部にて)

そんな箇所を過ぎるとブナ・ミズナラの大木目立つ重厚な自然林に入ってここからが野陣尾根のハイライト、なんですけど日差しがなくて暗かったのは惜しいというか悲しいというかとにかく残念。急降下する箇所でもあるのでせっかくなら木々を愛でながらのんびりと下りたかったなぁ。それがこの山行きで唯一の心残りでした。

・・・・・☆

◆ 2008.10.12 (Sun)   晴 後 曇
日原林道・唐松谷下降点 08:10- 長沢谷下降点 08:30- 権衛尾根取付 09:05-(途中休憩60分程)- 権衛ノ頭 12:45- 雲取山 13:35/14:00- 権衛ノ頭 14:30- 唐松谷の吊橋 16:05- 唐松谷下降点 16:25
 

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2008.10.06

錦繍の季節到来・小金沢連嶺~大蔵高丸

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(そろそろ色づいてきた・石丸峠への道すがら)

前の記事でも書きましたが、先週の土曜(10/04)に運行を開始した上日川峠行きのバスに合わせるとなるとどんなコースがいいのかな~と今週に入ってずっと考えていたんですけど、2000m前後で紅葉の始まった今 上に上がってすぐ下るのはもったいないなぁ、ということで思いついたのが今回のコース。

ということで10/04は石丸峠から小金沢連嶺そして大蔵高丸まで足を伸ばしてから、久しぶりに大蔵沢を下って甲斐大和駅へ出るコースを歩いてきました。

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(天狗棚より熊沢山・大菩薩嶺)

この日は甲斐大和駅で先の連休に東日原でバッティング&ニアミスしたAKIOさんにいきなり声をかけられてビックリ。しばらくお話しさせていただきましたが、ネットでのやりとりしかない方と実際に出会うというのはやっぱり楽しいものですね~。(^^)

んなわけでこの日はバスのお陰で今までだったらあり得ない小屋平からのスタート。長峰を歩かれるAKIOさんも一緒に降りましたが、ここでお先させてもらいさっそく歩き出します。

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(レンゲツツジの紅葉と・狼平にて)

この時点ではほぼ快晴のもと標高1600mの歩き出しはとにかく爽やかの一言。ひと登りして出る林道のところで登山道が付け替えられていた以外は変わったところもなく、色づき始めたカエデやナナカマド、そしてカラマツなどを愛でながら歩いていたらあっという間に辺りが開けて石丸峠。歩き出して間もないのでそのまま天狗棚山へ向かいます。

そして歩き出しから一時間ほどで天狗棚山に到着。この時点でまだ10時前!裂石歩き出しなら11時近くになってる訳でしてもうそれだけでひとり感動しているのに、富士や雲海の上に南ア全山が浮かぶ好天望な訳ですからもう言うことなし。でも東や北側から雲がやってきていて、この日はこんな天気もここまでではありました。

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(こちらはサラサドウダン・小金沢山にて)

狼平に降り、小金沢山へ登り返すと黒木の林に入りますが、こちらでもカエデやツツジの類の紅葉はすでに見頃に入っておりなかなか楽しめます。

そして着いた小金沢山では紅く色づいた木々が目を引いたのでコレは何だろうとよく思っていたら、見る木見る木ほとんど幹が囓られていてそれでサラサドウダンだと言うことがわかりました(笑)。でもキレイに色づいたのは少ないのかこれからなのか??でも花期に向けては収穫だったんですけどこんな状態ではあと何年持つ事やら。。。

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(この辺りも色づいた・牛奥ノ雁腹摺山への道すがら)

この先も黒木の許で色づく紅葉を愛でつつ行く感じ。三年ほど前?に入った刈り払いも今では腰丈のスズタケが育って道を覆っていますが、個人的に小金沢連嶺なら却ってこれぐらいの方がしっくり来るなぁ(笑)。

道中は晴れたり曇ったりを繰り返す感じで、牛奥ノ雁腹摺山には思いもかけず先客さんがいたので山頂から賽ノ河原へ下る途中の草地でランチをとり、気持ちがよいので少し昼寝も。なかなか素敵なロケーションで山頂で休まなくて良かったです。(^^)

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(この辺りは色づきはじめ・黒岳直下の広葉樹林)

賽ノ河原へ下り登り返すと、あれ確かに標高はちょっとだけ低いけどこちらは今まで比べて色づきが遅い感じです。黒岳を過ぎひと下りした広葉樹林のカエデ(ハウチワ?)も色づき始めた感じ。ここの盛りは二週間後ぐらいかなぁ。。。

そして広葉樹林からちょっとだけ登り返すと白谷ノ丸の草原に飛び出します。さすがに10月に入ると目立つのはススキの穂ばかりですが、それでもお花が今までより一気に増えます。ウスユキソウにヤマハハコ、マツムシソウ、ノハアラアザミにハバヤマボクチ、セイタカトウヒレンなどの名残の花が見られました。

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(湯ノ沢峠の草原・花は少なくなった)

湯ノ沢峠に降りてもお花は同じようなものですが樹林帯に入るとヤマトリカブトがまだまだ健在。それなりに人の見られる峠附近ももう14時近くになっていた事もあって誰もいません。

そして大蔵高丸に着くともう富士は見えないけど、晴れているだけでもう充分。少し休んでから今回は大蔵沢を下るので来た道を戻ってからまずは北西尾根を下り始めます。

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(大蔵高丸山頂)

ここでいきなり登りの二人組にあってビックリ。古い道標が健在なのを確認したら、下道のないスズタケ茂る尾根をわしわし下って大蔵沢のツメでもある大蔵高丸の西鞍部に降り立ちます。ここのところ適度に雨が降ってるせいかスズタケがキレイで藪まみれになっても服はあまり汚れません。

大蔵沢はツメからすぐ下の最奥の二股(1420m圏)までは未踏だったんですけど、ここも基本的には左岸を高捲き気味に降りる感じ。倒木はぼちぼち現れるていどでさほど荒れてなかったです。

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(大蔵沢はさほど荒れていない)

そしてその二股からも基本的には左岸を行く感じで、地形図の破線路が合わさる二股で左岸の尾根から地形図通りに道筋(植林の作業道)が合わさればあとはその道を追う段取り。道筋自体は草が生えていますがプラ杭が適度な間隔で埋め込まれているのでそれが良い目印になります。

そして道が右岸に移り、左岸からタナン沢を合わせると山道もそろそろおしまい。再び左岸に移って立派なトチの木々が現れると林道はすぐ先なので、今回はそのトチ達をじっくり鑑賞。そして林道に出ました。

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(大蔵沢の大栃群の一本)

あとは甲斐大和駅を目指すだけなのですが、県道に降りてもバスは一時間後なので今回は久しぶりに駅まで歩きました。この日の山行きをひとり反芻しつつ暮れなずむ集落の様子を見ながら歩くのも悪くないですね。ここは一昔前までは歩くのが当たり前な所だったので懐かしい感じもあって最上のフィナーレだったのでした。

・・・・・☆

◆ 2008.10.04 (Sat)   晴 時々 曇
甲斐大和駅 08:10→ 小屋平 08:53- 天狗棚山 09:45/10:00- 小金沢山 10:55- 牛奥ノ雁腹摺山 11:25-(途中休憩40分)- 黒岳 12:55- 湯ノ沢峠 13:45- 大蔵高丸 14:15/14:25- 西鞍部 14:45- 林道終点 15:50- 大蔵橋(県道)16:20- 甲斐大和駅 17:05
 

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2008.10.05

甲斐大和駅~上日川峠・路線バス運行開始!

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(いちおう正真正銘の一番バス (;^_^A 甲斐大和駅にて)

規制緩和で近年はローカルなバス路線が徐々に増えているとはいえ、従来の路線は縮小傾向が続いているし、その上最近の原油高騰の影響も心配される昨今、コレは衝撃とも云えるかなりのビッグニュースでしょう!

ということですでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、昨日(10/04)から甲斐大和駅と大菩薩のメイン登山口でもある上日川峠を結ぶ路線バスが運行を開始しました。

情報だけは知っていたもののどんな車両でどんな運行をするのか当日になってみないとわからないので、実際に見て乗車するまではけっこうドキドキわくわくでしたが、実際に来たバスは甲州市営バスと同じ小型のバス車両。まぁよくよく考えてみれば運行元は甲州市営バスを委託している会社である栄和交通さま様さまな訳ですから(笑)当たり前っちゃー当たり前なんですよね。

この日は運行初日ということもあってか運転手さんの他に会社の営業の方?とおぼしき人が案内役で乗車しており、時刻表やらパンフやらを配りつつ運行中は運転手さんに道中のレクチャーを受けていました。しばらくは同乗されるのかもしれません。そして個人的には間ノ尾根を降りた際に寄った日川小屋以北は15年以上ぶりに通りがかるということもあり、道中の変化を半ば楽しみながら??(といえる心境にようやくなったんだなぁ・・・)乗っていたらあっという間に小屋平(石丸峠の登山口)という感じ。車内もキレイだしなかなか快適でした。

しかしこのバス、私のような物好きでなくてもかなり利用価値のある路線ではないでしょうか?裂石・朝8時の歩き出しを考えれば小屋平歩き出しが9時前というのは裂石発に比べると一時間以上早い。上日川峠でも30分は早い。それに体力的にも・・・そもそも標高1600mまで送ってくれるわけですしネ(笑)。料金はぱっと見 若干高いと思われる向きもあるかもしれないけど、距離も長いし実際にはかなりコストパフォーマンスの高い路線(特に小屋平は)ではないかと思っています。

あと忘れちゃいけないのが甲斐大和駅を8時台に出る便がある、ということは、たとえば景徳院とか天目山温泉、嵯峨塩鉱泉など南大菩薩の山や日川尾根の山へのアプローチにも使えるということ!甲斐大和駅から天目の奥の停留所である奥日川渓谷の間は料金500円均一と市営バスに比べると高めにはなりますけど、そういう意味でもこの路線の使い勝手の良さが想像できるというものです。(^^)

ちなみに当日のった一番バスの乗客は7・8名ほど、帰りは偶然にも終バスが着くところを見たのですが10人ほど乗っていたみたいです。今年度は11月の第4日曜までの土・日・際運行ですがこの路線はぜひとも根付いて欲しい、根っからの公共交通機関利用オンリーなマイナーハイカーは心底そう思ったのでした。

ということでダイヤ・料金等詳細は栄和交通さまのサイト↓↓へどうぞ
http://www11.ocn.ne.jp/~eiwa/ 
 

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