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2008.08.04

三ツ峠・盛夏の花咲きそろう

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(おおばぎぼうし満開・御巣鷹山の草原にて)

ふう (;^_^A 予定していた遠出がつぶれてようやくホームのお山に戻ってまいりますた(笑)。

今の時期のクソ暑い近場ならやっぱりお花の多いところじゃないとね~だし、ウチのBBSで御坂主稜のオオバギボウシがニホンジカに食われ出している??なんて情報も上がってきていたので、ギボウシと云ったらここかな~?ということでで日曜(08/03)は三ツ峠へ行ってきました。

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(しもつけそうも見頃)

今の時期さすがに下から上がる気合いはまったくなく(笑)、今回は河口湖駅から天下茶屋行きのバスで三ツ峠登山口に出てからのスタート。バスはそこそこ埋まってたし、車もたくさんいた割には登山道に入ると人出はこのルートにしては少ないくらい。海の日ぐらいだと人出はまだ多いんですけど8月入るとみんな高いところ行っちゃうんでしょうね。

いつもの癖で荷揚道(林道)ではなく山道の方に入ってしまい、予定していた金ヶ窪沢の滝を見損ねてしまいましたが(もう戻る気力がなかった)、日差しに当たると暑いものの時折吹き付ける風は涼しく爽やかでなかなかよい気分です。

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(富士はこの程度)

山道から荷揚道に出るとお花が目につくようになり、シモツケ、クガイソウ、チダケサシは盛りを過ぎたか。カイフウロにヤマホタルブクロ、ヤマハッカ、オオバギボウシ、カワラマツバ、そしてシモツケソウはちょうど見頃に入った感じ。

じきに稜線に上がると、をを富士も何とか見えていて消えちゃう前にまずパチリ。そして木無山草原の散策に移ります。ヤマハハコにキリンソウ、ウツボグサ、ヤハズハハコ、シュロソウ、おっと咲き始めのマツムシソウもいたぞ。でもここでのメインも終わりかけのシモツケに見頃に入ったシモツケソウ。そしてオオバギボウシ。

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(くがいそう・盛りは過ぎた)

散策を終えたら今度は北へ。ここも人通りが思いの外少なく淋しいぐらい。今回最高峰の開運山は捲いて(笑・花が少ないので)南の捲き道を歩きましたがこちらは涼しい林間の道。

前述の花花にメタカラコウ(咲き始め)、マルバダケブキ、そして沢の湿ったところでタマガワホトトギスが一株だけ。この花はこの後も見かけなかったので捲いてよかったかもしれません。

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(四季楽園のテンバより)

そして稜線に戻って御巣鷹山の草原に出るとこちらは一面オオバギボウシのお花畑。ギボウシは決して華やかな花ではないですけどこれだけあるとやはり壮観ですね。ワレモコウもすでに咲いていてカメラに収めたのになぜかピンぼけ(笑)。

そして御巣鷹山の山頂で休もうとしたらなんと鉄塔のペンキ塗りをしていて、とてもそんな雰囲気ではなかったのでそのまま清八峠へ向かいました。

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(この日見たお花の一部)

下り出すとここから自然林に変わってその雰囲気にホッとします。林床にはこちらもシモツケソウが緑の中ささやかに彩りを添え、レンゲショウマも日当たりのいいところでは咲き始め。この様子なら御坂方面のレンゲショウマの見頃はお盆の週でしょうか。

そして途中のピークでようやくランチ&お昼寝をして先を行くとようやくブナが出てきました。最初に目に入ったブナが丸裸だったので愕然としていたらどうやらこれは枯れていたようで(笑)、あとのブナは一部虫食いが見られるものの無事でした。あくまで想像ですけどもこちらではブナハバチが大発生ではなくちょっとだけ発生したのかも??しれません。

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(この辺りのブナは大丈夫・清八山への道すがら)

ヨツバヒヨドリで埋まる送電塔を過ぎ、次のピークを越えるとじきに清八山へ登り返すのですが今回は廃道となっている清八峠へ直接出る東の捲き道をたどってみました。

実際に歩いてみると踏跡はまだ残っているもののすでに藪が被りだし、すぐ先の崩落地点は高捲きを強いられるなどこれなら清八山廻りの方が時間も労力も少なくて済むでしょう。

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(れんげしょうま・咲き始め)

清八峠に着いたら今度は本社ヶ丸へ。こちらは以前と比べると目に見えて花が少なくなっている感じでキンレイカの黄色が目立つぐらい。三ツ峠の草原もそうだしその道すがらも以前は当たり外れの範疇?と思っていたんですけどやはり徐々に減っているのでしょう。

せっかく着いた本社ヶ丸も山頂に日がガンガンとあたって暑すぎるので早々に東峰へ逃げて休憩。今回はここから北尾根を降りました。

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(このリョウブどなたの仕業?食われて間もない感じ)

北尾根は久しぶりでしたけど不明瞭ながらも道筋は一頃とくらべると比較的明瞭になったのではないでしょうか?快い自然林からカラマツ林に変わるとここから藪が被りますがこれは想定内のこと。

意外だったのはそこを抜ければあとは楽な印象だったのに、時期的なせいか送電塔の辺りが草藪に埋もれていてこれが結構大変。というか藪から逃げようとして逃げ切れなくなったのが判断ミスで、ここは素直に強行突破するべきでした。そんな意外な難所を抜ければ雑木の美しい二重山稜を緩く下って林道に着地。

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(本社ヶ丸東峰付近のブナも大丈夫)

ここまでくればあとは林道をてくてく歩いて笹子駅へむかうだけです。下だとさすがに暑いのですが、こうやって汗をかきかき歩くのも悪くないものだな~という感覚を思い出したのがこの日一番の収穫だったかも。

とにかく低山のお花は御坂に限らずこれからがピークです。遠出のできない方は近場でお花見というのはいかがでしょう?暑いけど(笑)。でも稜線にあがればそんなに暑いわけではありませんし、お花が多いとやっぱり楽しいですよ~。(^^)(^^)(^^)

・・・・・☆

◆ 2008.08.03 (Sun)  晴
河口湖駅 09:00→ 三ツ峠登山口BS 09:25- 木無山 10:30/10:55- 御巣鷹山 11:20-(途中休憩30分)- 清八峠 13:15- 本社ヶ丸 13:40- 1245m峰 14:15- 林道 14:50- 笹子駅 15:45
 

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【御坂・天子・富士 2008】」カテゴリの記事

コメント

いや、花期にちゃんと合わせればあそこはあれぐらい見られるんですよ。でもこちらの草原は基本的に地味なので人は少なめですけど(笑)。

そうそうリョウブの話。あそこは新しい皮剥をいくつか見かけたんですけど、その日見かけたのはニホンジカじゃなくてカモシカさんだったのでした。実際にはニホンジカもいるんでしょうけどまだ糞をよく見かけるレベルじゃないので、まだそう頻繁に見られるレベルではないんでしょうね。

投稿: komado | 2008.08.20 22:44

御巣鷹山のギボウシすごいね~。
僕も以前見たことあるけど、こんなに咲いてなかったよ~。
今年は当たり年なのかな?

リョウブの皮を食べてるのって鹿さんでしょ?
食べてるとこ見たことないからわからないんだけど。
緑だからまだ剥けたばっかりみたいだよね。

先日行った鬼ヶ岳北尾根は、時間がたっていたのか黄色くなってましたもん。
鹿さんの動向が今後も気になりますね~。

投稿: かず | 2008.08.18 23:04

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