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2008.08.18

夏の御坂主稜まったり縦走

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(れんげしょうま・満開)

相変わらず不安定な天気が続きますね。なにせ近場でお花見と云うとどうしても山梨方面になってしまうわけでして、そんな中幾分安定している日を選んでいたらとうとう金曜になってしまいました。ということで先週の金曜(08/15)はそろそろレンゲショウマの最盛期でもあるし御坂のお花見。御坂峠から鬼ヶ岳まで主稜を歩いてきました。

行きの富士急こそ富士登山のハイカーをたくさん見かけましたが、この時期に御坂方面へ行くハイカーなんてほとんどいません。ガラガラの甲府行きバスに乗り、新御坂トンネル入口の三ツ峠入口BSから歩き出します。

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(御坂峠周辺・ブナハバチの影響は少ない)

ここ数年藪に埋もれていた歩き出しも刈り払いが入ったようで至ってスムーズなスタート。歩きやすい峠みちを一時間ほどで御坂峠に到着してとりあえず一休み。周囲はお花が多いものの徐々に減っているのかなという印象で、それは黒岳に向かっても同じ印象でした。

↑↑↑と去年の記事(←クリックしてみて)を比べてみて林の明るさの違いがわかるでしょうか?この辺りはブナハバチの影響もなくとりあえず一安心。素敵な自然林のもとソバナやメタカラコウ、レンゲショウマはもう満開のようで、オクモミジハグマやコウシンヤマハッカは咲き始め、タムラソウ、レイジンソウやトリカブト、秋のアザミのたぐいも蕾をだいぶふくらませています。

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(黒岳展望台より)

岩っぽい登りをこなすと尾根が広がって黒岳山頂の自然林に入るんですけど、ここは一部ブナハバチにやられており、特に南面が明るくなっています。

三角点の広場を通りさっそく展望台へ向かうと、下では全貌が見えていた富士も何とか見える程度。晴れていても空気が意外に乾いているのか?思いの外爽やかで展望を楽しみつつしばらくのんびり。それから山頂に戻り主稜を西へ向かいました。

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(この日見かけたお花の一部・Part1)

山頂の西側も↓↓↓の通り主に南面が明るくなっていましたが、結局酷くやられていたのは黒岳山頂付近のみのよう。あとはお花を愛でつつの稜線歩き・・・なのですがやっぱり徐々にお花が減っているのはもう否定できない所なのかも。ママコナやウスユキソウは明らかに少ないし、レンゲショウマも斜面のはそこそことしても道ばたのが特に減っている感じ。

それでもレンゲショウマの量はまだまだ多いし、他の花が見られるので道中は楽しいです。(^^) あと途中に富士のライブカメラが設置されていたのに驚きました。この前に立っていれば自分の姿がインターネットで全世界に配信されますよ。明らかに嫌がらせですけど(笑)。

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(黒岳山頂南面はブナハバチの影響で明るい)

中藤山を越えるとマツムシソウやエゾカワラナデシコなど徐々に草原のお花が混ざりだし、じきに大石峠に降り立ちます。

峠の草原はツリガネニンジン、エゾカワラナデシコ、コオニユリ、コウゾリナ、ウツボグサ辺りが目立ってまだまだ華やかな感じ。日陰のスペースを確保して早速ランチにしましたが周囲は本当に静か静か。結局この日は完全な独り旅だったのでした。

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(大石峠にて・お花はそこそこ)

んで休憩したら節刀ヶ岳へまた登り返し。途中で見かけるツルシロカネソウもまだ健在でしたけどこの花は何でこんなに長持ちするのでしょう??お花がスタンバイなテンニンソウの中を通り抜け、今回はいつもはスルーする節刀ヶ岳に寄ってみることにしました。

山頂に上がるとアレレ鬼ヶ岳にはすでにガスがかかりその姿は見えず、南の十二ヶ岳もガスがかかりそろそろ消えそうな感じ。それでも北や東側はまだ晴れており、この日最後の展望を楽しんでから鬼ヶ岳へ向かいました。

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(展望がきいたのはここまで・節刀ヶ岳より釈迦ヶ岳、黒岳方面)

金山を過ぎるとガスの中に入りますが、涼しくなるので却って気持ちいいです。ここでようやくシモツケソウが出てきましたがポツポツな程度。この辺りはレンゲショウマも少なくなっており、天気と相まってう~~~ん、と。。。

鬼ヶ岳に上がったら一息ついただけで雪頭ヶ岳へ。こちらの草原もお花が少々淋しいんですけどお目当てのお花がいるので夏は必ず寄りたい所なのです。

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(この日見かけたお花の一部・Part2)

さてここから下山となればそのまま下るか鍵掛峠廻りで下るのが趣きよくお花も楽しめますけど、やはり御坂に来たからには年に一度ぐらいは芦川へ降りたい性分なので(笑)結局三年連続で北尾根を下ることにして鬼ヶ岳に戻り、下山をはじめます。

その北尾根の径路ですけど下りだして間もなく尾根の右手が暗いモミ林になるのですが、そこになんと間伐が入って周囲が明るくなっていたのにはビックリ。ちょうどこの頃にはガスも抜けて右手に節刀ヶ岳が見ながら降りるのもなかなか新鮮でしたし、それより何より今後はこちらの方にも少々のお花が見られるようになる?のかも。

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(鬼ヶ岳北尾根・モミ植林に間伐が入っていた)

やがて水ノ沢山の南鞍部に降りると道はここから尾根を右(東)へ外れるのですが、ここから下の堰堤まで道形がかなり不明瞭というか年々酷くなって廃道化しています。道中マーキング等も一切ありませんのでエアリアで破線が引かれているからいって安易に立ち入らぬように。現に遭難事件も起きていますし。

そして堰堤に出ればあとは林道歩きで、お盆休みのせいか大盛況(もの凄く失礼な言い方だけど芦川らしくない)なオートキャンプ場を横目で見つつ中芦川へ向かいました。芦川はほんとうに良いところですね。今回も芦川のほとりで涼みながらバスを待っていたのですが、なんにもない所なのにただそれだけで和んでしまう雰囲気がある。

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(北尾根径路のケヤキ林)

こんな感じで山歩きを終えるとそれだけで幸せな気分になれます。南麓である富士五湖の方が富士は間近だしバスは多いし近いし帰路としては便利なんですけど、どちらが好みかといったら圧倒的にこちらなんですよね~。

ちなみにお花のアルバムはもうつくる気がないので(笑)、今回もこの日見かけた花の名前だけ挙げておきまーす。(^^;;;

ヌスビトハギ、アキノタムラソウ、キンミズヒキ、ノブキ、イヌトウバナ、クルマバナ、フシグロセンノウ、ソバナ、カイフウロ、キツネノボタン、ゲンノショウコ、シデシャジン、ミツモトソウ、オオダイコンソウ、シシウド、ウツボグサ、メタカラコウ、レンゲショウマ、ミヤマヤブタバコ、オクモミジハグマ、ヤブレガサ、コウモリソウ、シモツケ、ウスユキソウ、ママコナ、シュロソウ、アオヤギソウ、キバナノヤマオダマキ、キンレイカ、ノダケ、キバナアキギリ、ハンカイシオガマ、シオガマギク、ユウガギク、オヤマボクチ、タムラソウ、サラシナショウマ、アズマレイジンソウ、ジャコウソウ、オカトラノオ、オオバギボウシ、マルバダケブキ、イタドリ、イケマ、クガイソウ、ヤハズハハコ、ホツツジ、キヌタソウ、テンニンソウ、オトギリソウ、アキカラマツ、エゾカワラナデシコ、ヤマユリ、センニンソウ、コウシンヤマハッカ、ヨツバヒヨドリ、ニガナ、マツムシソウ、ワレモコウ、ニッコウキスゲ、イブキボウフウ、コオニユリ、ツリガネニンジンン、コウゾリナ、タカトウダイ、キリンソウ、カワラマツバ、カセンソウ、タチフウロ、クサレダマ、オトコヨモギ、ツルシロカネソウ、ヒヨドリバナ、ヤマハハコ、シモツケソウ、フジオトギリ、トダイハハコ、コウリンカ、コバギボウシ、ノハラアザミ、イナカギク、タマガワホトトギス、オトコエシ、タマアジサイ に同定できなかった木本・セリ科・マメ科のお花に、表にできないお花(笑)を含めて計89種でした。

あっあと三年前につくったお花のアルバム(南大菩薩御坂)両方ともに最近になって少々修正していたりしま~す(笑)。

・・・・・☆

◆ 2008.08.15 (Fri)  晴 時々 曇
河口湖駅 07:18→ 三ツ峠入口BS 07:45- 御坂峠 08:45/08:55- 黒岳 09:40/10:00- 中藤山 11:25- 大石峠 12:05/12:35- 節刀ヶ岳 13:35- 鬼ヶ岳 14:05- 雪頭ヶ岳 14:20/14:30- 北尾根分岐 14:50- 水ノ沢山南鞍部 15:25- 堰堤(林道)15:50- 中芦川(芦川支所BS)16:20
 

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2008.08.13

夏の南大菩薩まったり縦走

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(盛夏のお花、そろそろピークへ・白谷ノ丸にて)

しっかし今夏は天候が不安定不安定と云っていたらお盆の週は本当に不安定になってしまいましたね。とはいえただいまお泊まりができない身ではそう言う意味であまりヤキモキすることもないんですけど(笑)。

週末は山梨方面がかなり不安定だったので昨日(08/12)ようやく第一弾?。去年は歩けなかった南大菩薩をお花見しながらまったり縦走してきました。

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(うすゆきそう)

湯ノ沢峠の林道がまだ通行止めのようなので今回もタクシーで大峠に出て(¥7280)からのスタート。峠には車も一台しか停まってなく、この日も朝から曇っていましたがお陰で爽やかで今の時期は却ってありがいもの。

黒岳までは黒木の許、カニコウモリぐらいしか見られなかったので山頂はほぼ素通りして早々に白谷ノ丸へ下ります。

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(白谷ノ丸の一角)

二年ぶりに訪れるにあたって一番心配していたのはやはりシカの影響で、草原に出る直前までは内心ドキドキしていたものの、それもパッと草原を見たらお花がそれなりに咲いていて本当にホッとしました。

早速周囲を散策すると今はウスユキソウとコウリンカが盛りで一番目立ちます。シモツケも盛りは過ぎていたもののまだ大丈夫。ををタチフウロにヒメヒゴタイ(実はまだ蕾)、ノコギリソウは二年ぶりだわ。キオンにノハラアザミも咲き始めてるし、タムラソウやセイタカトウヒレン(それでも結構食われていた)もつぼみをふくらませておりやなかなか壮観です。

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(この日見かけたお花の一部・Part1)

それと驚いたのはもうダメだろうと半ばあきらめていたヤナギランがほとんど変わらず咲いていたと云うこと。道中モミやリョウブが囓られてるのを散見するし、年々明らかに減っている花(マツムシソウ、レンゲショウマなどなど)がある一方でこれはいったいどういう事なんでしょうね。

散策のあとは早めのランチをとって湯ノ沢峠へ下ります。

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(湯ノ沢峠の草原)

湯ノ沢峠~大蔵高丸の草原は少し淋しいですが、ここでシモツケソウが出てきてタチフウロ、ノハラアザミが目立つ感じ。シモツケソウは盛りを過ぎていますが、ここから天下石までの間で所々まだまだたくさん咲き残っていて壮観でした。

しかし一応平日な上に林道が止まっているせいでしょうか、人出はかなり少なく大蔵高丸までの間に数名と行き交っただけ、晴れてないぶん涼しいし時々晴れ間も見えてそれなりに明るく、お花を愛でつつ気分よく歩けます。(^^)

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(よつばひよどりの道・天下石への道すがら)

そして大蔵高丸を過ぎるとヨツバヒヨドリがぼちぼち出てきました。満開で数も多く、壮観な箇所を何度も通りがかってそのたびにカメラに収めまたのですがなかなかうまくとれませんねぇ。

ハマイバ丸を過ぎるとスズタケに草藪が被る箇所がでてきますが、これはこの時期しょうがない。けどそろそろ刈り払いが入るようが気がしています。

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(この日見かけたお花の一部・Part2)

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(しもつけそうの道・天下石への道すがら)

そんな草原のお花を愛でつつ歩ける道のりも天下石に着いたらもうおしまい。ブナハバチの様子を気にしつつ米背負峠へ下ると、あれ?意外に明るくないぞ。

↓↓↓例の標準木(笑)こそ葉が一部だけ再展開していましたが、ほかのブナは6月の時と同じまま。ということは去年のような大発生にはならなかったということなのでしょうね。

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(米背負峠のブナ・葉が一部再展開していた)

大谷ヶ丸へ向かっても同じような感じで、~滝子山~桧平までの間に丸裸になって葉が再展開していた木は10本程度。これには心底ホッとしました。でもこうなると連荘で丸裸になった例の標準木の来年が気になりますね。ブナハバチって弱い木に出やすいのかなぁ。。。来年も丸裸だとちょっとあの木はヤバいですよねぇ。

そして滝子山からは初狩へ下りましたが、最後の最後でなんとイワタバコがいてひとり狂喜してしまいました。花はさすがに盛りを過ぎているし、さして珍しい花でもないんですけど個人的には巡り合わせのかなり悪い花で8年前の赤杭尾根以来の再会だったのです。(^^)(^^)(^^)

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(桧平への道すがら)

ちなみにお花のアルバムはもうつくる気がないので(笑)、この日見かけた花の名前だけ挙げておきまーす。(^^;;;

ヌスビトハギ、キンレイカ、カニコウモリ、バイケイソウ、コウリンカ、キオン、ウスユキソウ、イタドリ、クルマバナ、ヤマホタルブクロ、トモエシオガマ、ノコギリソウ、ノハラアザミ、タチフウロ(赤・白)、ヤマオダマキ、コウゾリナ、ヤマハハコ、ノコギリソウ、ヤハズハハコ、シモツケ、ツリガネニンジン、マツムシソウ、ハナイカリ、ヒメヒゴタイ、オトコヨモギ、シシウド、キリンソウ、コオニユリ、ヤナギラン、ニガナ、シロバナニガナ、カイフウロ、ハナチダケサシ、タチコゴメグサ、オトギリソウ、キバナノヤマオダマキ、グンナイフウロ、ネバリノギラン、ノダケ、アキカラマツ、ソバナ、キンポウゲ、ミツモトソウ、フシグロセンノウ、ダイコンソウ、キンミズヒキ、オオバギボウシ、ノブキ、オカトラノオ、シモツケソウ、ヒメトラノオ、レンゲショウマ、サワギク、シオガマギク、ワレモコウ、コウシンヤマハッカ、オミナエシ、タムラソウ、トモエソウ、オクモミジハグマ、メタカラコウ、コウモリソウ、ヤブレガサ、シロヨメナ、マルバダケブキ、ジャコウソウ、イケマ、ママコナ、ナカバノコウヤボウキ、ミヤマヤブタバコ、マツカゼソウ、イワタバコ、ミズヒキ、タマアジサイ、オトコエシ に同定できなかったセリ科・マメ科のお花に、表にできないお花(笑)を含めて計76種でした。

・・・・・☆

◆ 2008.08.12 (Tue)  曇 時々 晴
大峠 08:10- 黒岳 09:10- 白谷ノ丸 09:25/10:25- 湯ノ沢峠 10:50- ハマイバ丸 11:50/12:10- 米背負峠 13:15- 大谷ヶ丸 13:30- 滝子山 14:30/14:40- 桧平 15:10- 初狩駅 16:50
 

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2008.08.04

三ツ峠・盛夏の花咲きそろう

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(おおばぎぼうし満開・御巣鷹山の草原にて)

ふう (;^_^A 予定していた遠出がつぶれてようやくホームのお山に戻ってまいりますた(笑)。

今の時期のクソ暑い近場ならやっぱりお花の多いところじゃないとね~だし、ウチのBBSで御坂主稜のオオバギボウシがニホンジカに食われ出している??なんて情報も上がってきていたので、ギボウシと云ったらここかな~?ということでで日曜(08/03)は三ツ峠へ行ってきました。

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(しもつけそうも見頃)

今の時期さすがに下から上がる気合いはまったくなく(笑)、今回は河口湖駅から天下茶屋行きのバスで三ツ峠登山口に出てからのスタート。バスはそこそこ埋まってたし、車もたくさんいた割には登山道に入ると人出はこのルートにしては少ないくらい。海の日ぐらいだと人出はまだ多いんですけど8月入るとみんな高いところ行っちゃうんでしょうね。

いつもの癖で荷揚道(林道)ではなく山道の方に入ってしまい、予定していた金ヶ窪沢の滝を見損ねてしまいましたが(もう戻る気力がなかった)、日差しに当たると暑いものの時折吹き付ける風は涼しく爽やかでなかなかよい気分です。

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(富士はこの程度)

山道から荷揚道に出るとお花が目につくようになり、シモツケ、クガイソウ、チダケサシは盛りを過ぎたか。カイフウロにヤマホタルブクロ、ヤマハッカ、オオバギボウシ、カワラマツバ、そしてシモツケソウはちょうど見頃に入った感じ。

じきに稜線に上がると、をを富士も何とか見えていて消えちゃう前にまずパチリ。そして木無山草原の散策に移ります。ヤマハハコにキリンソウ、ウツボグサ、ヤハズハハコ、シュロソウ、おっと咲き始めのマツムシソウもいたぞ。でもここでのメインも終わりかけのシモツケに見頃に入ったシモツケソウ。そしてオオバギボウシ。

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(くがいそう・盛りは過ぎた)

散策を終えたら今度は北へ。ここも人通りが思いの外少なく淋しいぐらい。今回最高峰の開運山は捲いて(笑・花が少ないので)南の捲き道を歩きましたがこちらは涼しい林間の道。

前述の花花にメタカラコウ(咲き始め)、マルバダケブキ、そして沢の湿ったところでタマガワホトトギスが一株だけ。この花はこの後も見かけなかったので捲いてよかったかもしれません。

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(四季楽園のテンバより)

そして稜線に戻って御巣鷹山の草原に出るとこちらは一面オオバギボウシのお花畑。ギボウシは決して華やかな花ではないですけどこれだけあるとやはり壮観ですね。ワレモコウもすでに咲いていてカメラに収めたのになぜかピンぼけ(笑)。

そして御巣鷹山の山頂で休もうとしたらなんと鉄塔のペンキ塗りをしていて、とてもそんな雰囲気ではなかったのでそのまま清八峠へ向かいました。

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(この日見たお花の一部)

下り出すとここから自然林に変わってその雰囲気にホッとします。林床にはこちらもシモツケソウが緑の中ささやかに彩りを添え、レンゲショウマも日当たりのいいところでは咲き始め。この様子なら御坂方面のレンゲショウマの見頃はお盆の週でしょうか。

そして途中のピークでようやくランチ&お昼寝をして先を行くとようやくブナが出てきました。最初に目に入ったブナが丸裸だったので愕然としていたらどうやらこれは枯れていたようで(笑)、あとのブナは一部虫食いが見られるものの無事でした。あくまで想像ですけどもこちらではブナハバチが大発生ではなくちょっとだけ発生したのかも??しれません。

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(この辺りのブナは大丈夫・清八山への道すがら)

ヨツバヒヨドリで埋まる送電塔を過ぎ、次のピークを越えるとじきに清八山へ登り返すのですが今回は廃道となっている清八峠へ直接出る東の捲き道をたどってみました。

実際に歩いてみると踏跡はまだ残っているもののすでに藪が被りだし、すぐ先の崩落地点は高捲きを強いられるなどこれなら清八山廻りの方が時間も労力も少なくて済むでしょう。

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(れんげしょうま・咲き始め)

清八峠に着いたら今度は本社ヶ丸へ。こちらは以前と比べると目に見えて花が少なくなっている感じでキンレイカの黄色が目立つぐらい。三ツ峠の草原もそうだしその道すがらも以前は当たり外れの範疇?と思っていたんですけどやはり徐々に減っているのでしょう。

せっかく着いた本社ヶ丸も山頂に日がガンガンとあたって暑すぎるので早々に東峰へ逃げて休憩。今回はここから北尾根を降りました。

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(このリョウブどなたの仕業?食われて間もない感じ)

北尾根は久しぶりでしたけど不明瞭ながらも道筋は一頃とくらべると比較的明瞭になったのではないでしょうか?快い自然林からカラマツ林に変わるとここから藪が被りますがこれは想定内のこと。

意外だったのはそこを抜ければあとは楽な印象だったのに、時期的なせいか送電塔の辺りが草藪に埋もれていてこれが結構大変。というか藪から逃げようとして逃げ切れなくなったのが判断ミスで、ここは素直に強行突破するべきでした。そんな意外な難所を抜ければ雑木の美しい二重山稜を緩く下って林道に着地。

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(本社ヶ丸東峰付近のブナも大丈夫)

ここまでくればあとは林道をてくてく歩いて笹子駅へむかうだけです。下だとさすがに暑いのですが、こうやって汗をかきかき歩くのも悪くないものだな~という感覚を思い出したのがこの日一番の収穫だったかも。

とにかく低山のお花は御坂に限らずこれからがピークです。遠出のできない方は近場でお花見というのはいかがでしょう?暑いけど(笑)。でも稜線にあがればそんなに暑いわけではありませんし、お花が多いとやっぱり楽しいですよ~。(^^)(^^)(^^)

・・・・・☆

◆ 2008.08.03 (Sun)  晴
河口湖駅 09:00→ 三ツ峠登山口BS 09:25- 木無山 10:30/10:55- 御巣鷹山 11:20-(途中休憩30分)- 清八峠 13:15- 本社ヶ丸 13:40- 1245m峰 14:15- 林道 14:50- 笹子駅 15:45
 

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