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2008.07.07

なりゆきで飯豊本山へ (^^;;; 1

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(ひめさゆり・三国~七森間はまだ蕾の方が多い)

今年は久しぶりに盛りのヒメサユリが見たい。でも再び重荷が担げなくなってしまった身にはもったいなくても前泊日帰りという手を採るしかなかったのでした(笑)。ということで先週末(07/06)は飯豊はいいで。当初は切合までのつもりでしたが結局本山まで足を伸ばしてしまいました。(^^ゞ

今回はどこから入ろうかかな~り迷った末、これまたかなり久しぶりに弥平四郎から入ることに。でもバスが弥平四郎まで行ってくれるのは来週からなので今回は実験をかねて手前の極入(ごくにゅう)から歩いてみました。実働は1時間20分。この日は暑くてしんどかったけど秋口ならさほど問題となる距離ではないと思います。

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(松平峠への登りしな)

そして弥平四郎に着いたら唯一の宿となった大阪屋に投宿。ここは初めて泊まったのですが、立派な梁の通る民家はそれだけで一見の価値ありですし、それよりなにより美味しい夕食+ビールに朝昼のおにぎり。そして登山口までの送迎がついてこのお値段というのは、麓の宿とはいえ今日日の小屋事情を考えると恐ろしくお得な範疇に入るのではないでしょうか。

んで翌朝も予想以上の晴れで登山口まで送ってもらって5時ちょい過ぎのスタート。奥川の橋はなかったのものの飛石で問題なく徒渉できてブナの美しい道をゆるゆる上っていきます。水場でサンカヨウやシラネアオイを見かけると間もなく松平峠に到着。ここからは高木のないクソ暑い稜線歩きが続くので朝食をしっかりとってから日傘(ほんとうは普通の傘)をさしてれっつごー。

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(牛首山と大日岳)

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(大日岳から御西岳)

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(御西岳から飯豊本山)

ヤマツツジやアカモノ、ガクウラジロヨウガラク、タニウツギ、そして地面に落ちた大量のサラサドウダンの花ガラを見つつ疣岩山に上がるとうひょ~っ!実川越しに飯豊の高峰たちが目に入って期待がいやが上にも高まります。

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(べにさらさどうだん)

そして三国山を目指すとサラサドウダンにハクサンシャクナゲ、ここでお目当てのヒメサユリ。ヒメサユリはびったし満開でもう言うことありませーん!マイヅルソウ、ツマトリソウ、ミツバオウレン、ゴゼンタチバナ、オオイワカガミ、ハクサンチドリ、シロバナニガナ、ノウゴウイチゴ(疣岩の登りしなには実も・・・)、ヨツバシオガマ・・・etc。ニッコウキスゲは咲きはじめ、エチゴキジムシロはこちらキジムシロのと違って黄色が鮮やか。そして残雪のあるところではムラサキヤシオにシラネアオイがまだまだ見事。

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(三国小屋が見えてきました)

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(はくさんちどり)

綺麗に小屋に建てかわっていた三国小屋に到着して休んでいると、まもなく小屋番さん登場。日帰りだと言うことを伝えると「最近日帰りが増えてるんだよね~」と少しイヤな顔されました(笑)。そりゃあたしだって重荷担げりゃ泊まりたいのよ~と言いたいのをこらえて話を聞くと、要は小屋番やんない?とか空いてるから泊まってちょーだいと言うお話(笑)。

ちなみに去年は一番多くても27名だったそうで、確かに小屋の規模から言ったらこれでも余裕でしょうか。飯豊でもこちらの方はあまり入らないんでアレなんですけど、東京の一番の新幹線で出ればここまでは充分に来れるんですよね~。

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(三国小屋より剣ヶ峰・地藏山の稜線)

小屋から切合を目指すとヒメサユリはここからが本番。でも標高が少し高いせいか蕾も多くこの辺りは来週でも充分に楽しめそうな感じ。前述の花にミヤマキンポウゲの黄色も増えていっそう華やかになってきます。

そして種蒔山から切合へ降りるところは予想通り残雪が残っていて、とりあえず火照りまくった体を冷やすためにごろごろ寝っころがって(笑)から先を行きました。途中一カ所だけ急なトラバースがありましたが大回りしてなんとか通過(帰りに確認したところとりあえず足場はありました)。しっかり雪渓でふさがれていた大日杉への夏道を一瞥するとすぐに切合小屋に到着です。

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(種蒔~切合小屋~草履塚間は残雪あり)

ハイシーズン前とはいえさすがに要所な小屋前は10数人ほどのハイカーがいてちょっと賑やかでした。ただ周囲はすでにガスが上がり始めて目の前の草履塚すら今ひとつ。予定ではここまでだったし、個人的な事情的にもそれが穏当な線。

それにお目当てのヒメサユリも充分楽しめたのでとりあえず水場で顔を洗ってしこたま水を飲み、おにぎりを食べてのんびりしていると、なんか本山方面のガスが晴れてきてう~~~~~む・・・時間もあるし結局悩めば悩むほどココロは・・・
 
 
もう行くっきゃないっしょ~!!
 
 
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(ひなうすゆきそう)

ということで結局本山へれっつごー!(笑)草履塚への雪渓登りも短かったけど爽快で、その草履塚を越えるとうひょひょ6年ぶりとなる↑ヒナウスユキソウとの再会も果たして周囲は再びガスりだしたものの気分は上々。

それにガスった方が涼しいので却って助かりました。花を覚えるようになってから確認したかったウズラバハクサンチドリ、オヤマノエンドウ、ミヤマハンショウヅル、ベニバナイチヤクソウ、ハクサンフウロ、ダイモンジソウ?、チシマギキョウに黄色いスミレなんだろう??

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(御秘所の岩場)

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(御前坂を登り切れば・・・)

周囲の花花に助けられながら御前坂を登り切り、一ノ王子に出ればもう本山小屋は目の前。水場はまだ使えない可能性もあるので目もくれずに本山小屋へ向かい、三国小屋と同様綺麗になった小屋を一瞥してから山頂を目指します。

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(本山小屋も綺麗になってた)

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(はくさんいちげは飯豊山頂付近のみで見られた)

ここでようやくハクサンイイチゲとチングルマを見られましたがもう盛りは過ぎつつある感じ。そしてムシトリスミレに喜んでいたら山頂手前ではこれもかなりご無沙汰な筈のイイデリンドウ(!)に狂喜してようやく山頂に到着。

山頂には先客さんがいましたが間もなく下っていって結局貸し切り。とはいえ虫が多いのに閉口しながらもガスが晴れそうでなかなか晴れない御西方面を眺めつつ、おかずのトマトやゆで卵(両方ともに塩をたっぷりまぶした!)にかじり付きながら至福の時を過ごしたのでした。
 
 
・・・つづく。(^^)
 
 
・・・・・☆

◆ 2008.07.05 (Sat)  晴
上野尻駅 13:35→ 極入 14:10- 弥平四郎 15:30

上野尻駅~極入(西会津町営バス) ¥200
大阪屋(一泊三食・瓶ビール一本) ¥6950


◆ 2008.07.06 (Sun)  晴 のち 曇
弥平四郎登山口 05:10- 松平峠 06:35/07:00- 疣岩山 07:45- 三国小屋 08:20/08:30- 切合小屋 09:35/10:00- 本山小屋 11:20- 飯豊山 11:30 ・・・
 

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コメント

いやいや、復帰以降ようやく精神的にも突き抜けた山行きでした。場所もそうだけど長目に歩いたのもよかったかも。

かずさんみたいに年に数度限界まで挑戦はしたくないけど、こういうのもたまにはいいものですね。三国小屋についてはそっちに張りに行くね~(^^)。

投稿: komado | 2008.07.12 21:52

うう~!
行間から、コマドちゃんのニンマリした笑顔と驚愕の顔が浮かび上がってくる~!(笑)

三国小屋って避難小屋じゃなかったっけ?
僕が行った時は赤い色したよ。
建て替えたの~~!?
あの薄暗い小屋がどうなったのか気になるなあ。
もしあれば写真希望です。

以前行った時はテントだったから、あの稜線を日帰り装備で漫歩したいね~。
それにしても、コマドちゃん楽しそうだ~。
あれだけ、花が咲いてればね~。
やっぱり飯豊はいいで~!
少しその楽しさをわけておくれ~!(笑)


投稿: かず | 2008.07.11 00:20

タカさん、ba_sobuさん、こんばんわ。

体の方はさすがに疲れが出たものの肝心なところは却って調子いいのが不思議。いい感じでストレスがとれたのでしょう(笑)。だからといって今後もムリすることはしないですけどね。らっきー。そういことでしょう(^^)。

ba_sobuさん、ヒメサユリ三国の辺りは標高が少し高いので蕾が多かったのでした。下ったところはちょうど満開。ヒメサユリの花の香がほんのりただよう道のりでしたヨ。

投稿: komado | 2008.07.08 22:28

イイデかっ 
というのも…

それはさておき ひめさゆりまだ蕾が多いというのは意外でした。
 あえて良かったですね 


投稿: ba_sobu | 2008.07.08 14:06

ヒメサユリ、現物を見てみたいっすね~。

じっくり養生して下さい。

投稿: タカ | 2008.07.08 07:28

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