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2008.07.22

こまくさこまくさやつがたけ

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(満開のこまくさ、一面に!)

なーんか飯豊日帰りに続いてawayのお山が続いていますが、特に理由はございません(笑)。いや、単にHgさんのとこで岩手や秋田駒の話をしていたらコマクサが見たくなって(近年まともに見ていないし)、でも北の方はもう盛りを過ぎているし近場ならどこがいいだろう・・・と考えた結果が八ヶ岳でした。

まぁほとんど縁のない山域・・・手持ちのエアリアが1992年ですので16年ぶりの八ヶ岳でございました。

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(夏沢峠より硫黄岳)

今回は茅野に前泊して早朝タクシーで桜平へ出てからのスタート。すでに2000m近いこともあってもう涼しいことこの上なくてそれだけで気分が全然違います!

シロバナノヘビイチゴやキバナコマノツメ、そして終わりかけのオサバグサを愛でつつ黒木の沢道を行き、オーレン小屋を過ぎて一時間ちょいですでに雲海の上(夏沢峠)。しっかしこんなに楽していいのかねぇ~?

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(やつがたけのおはな・Part1)

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(北八ツ方面・東西の天狗岳に左奥は蓼科山)

ここまで来るとさすがに人が増えてきますが、今から思えばまだまだ少ない方。硫黄岳の姿を眺めつつパンをかじってからさっそく硫黄岳へ向かいます。

好天のもとせっせと登ると、終わりかけのヨツバシオガマにミヤマダイコンソウ。振り返れば決してスマートとは言えない東西の天狗岳に蓼科もボーッと姿を見せてくれます。そおいや蓼科も小学生の頃一度登ったんだよなぁ。。。

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(やつがたけのおはな・Part2)

だだっ広い硫黄岳に上がるとここで一気に人が増えました。あっ赤岳だけガスがかかっとる。。。人は多いし山頂も広すぎてなんか落ち着かないので少しだけ休んですぐに先を行きます。

小屋の鞍部に降り着く頃からお花が増えだし、お目当てのコマクサにオヤマノエンドウ、ミヤマシオガマ、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、コバノコゴメグサ。そしてチチマギキョウはもうちょっとで開花といったところでしょうか。

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(硫黄岳より横岳、赤岳)

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(いちめんこまくさ、少し寄ってみました)

行程的にはもう余裕ありありなので写真を撮りながらのんびり横岳へ向かうと、↑↑↑トップのコマクサの斜面に。実のところかなりテキトーなプランニングの割にもくろみ通り満開でこれはお見事!しかしコレを撮るとなるとかなり難しいなぁ。。。

そんなコマクサ畑を過ぎるとお花もより増えてきて、今回一番逢いたかったチョウノスケソウ(お初)にイブキジャコウソウ、タカネツメクサ、イワオウギ、ハクサンシャクナゲ(キバナは見つからなかった。。。)、ミヤマオダマキやウルップソウにも何とか間に合いました。

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(ちょうのすけそう)

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(赤岳はなかなか姿を現してくれません)

ハイシーズンと言うこともあり鎖場が絡むと渋滞が起きていましたけど、お花を撮りながらだとそれも大して気にならずあっけなく地蔵の頭に到着。

ここまでの間、赤岳は一瞬だけ姿を見せてくれただけ。今は再びガスの中だし、どこも人が多いので一息ついて赤岳へ向かいます。

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(やつがたけのおはな・Part3)

3時起きがたたったのか??途中で本当に眠くなってしまったので途中で10分ほど寝て(笑)無事にガスガスな赤岳の山頂に到着。小屋のある北峰も南峰も人だらけだったのに南側のいいところをなぜか確保できて、しばらくボーッとしているとあれれ・・・↓↓↓

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(赤岳より阿弥陀岳と南稜)

なんと再び晴れてきて東や北面はガスったままでしたが、阿弥陀岳にキレット・権現岳が姿を見せてくれたのは単純に嬉しかったし周囲もそれだけで盛り上がっていました。

するとまた周囲がガスに消え、再び現れるの繰り返しを眺めながらランチをとって、ここでもまた昼寝(笑)。ちょっと強めの風もお昼ぐらいになると涼しく心地よくてすこぶる快適でした。(^^)

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(しこたんそう)

山頂には次次とハイカーがやってくるのにいつまでも場所をとってるのは顰蹙以外の何物でもないし、充分休んだのでそろそろ腰を上げないと。このあとキレットを越えるかどうか迷ったんですけど、今回は穏当に真教寺尾根を下ることにして山頂をあとにします。

ひと下りした分岐から真教寺尾根に入ると、おおーいきなり↑シコタンソウとの再会を果たして喜んでいたんですけど、この下りは急で嫌らしいですねぇ。こちらにも先ほどと比べれば格段に少ないながらもハイカーがいて、二度ほど上から落石が転がってきたりしたもんですから「ちゃんと歩けよこらー」って叫びたくなりましたよ。

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(真教寺尾根・急降が落ち着くとこんな林も)

そんな急降下もしとやかなダケカンバ林を介してシラベ・コメツガの黒木の森に入るとようやく落ち着いて一安心。あとはひたすらに下って、リフトもパスして結局下(美し森P)まで降りてしまいました。

本当は清里駅まで歩くつもりだったんですけど、ここで当てにしていなかったバスの時刻を見たらなんとほどよい待ち時間で来ることがわかったので、歩きもここでおしまい。

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(真教寺尾根の下りしなより扇岳を望む)

顔を洗い着替えをして、じきに来たバスに乗ると、そのバスは駅の方へ下るのではなくなんとリフトの乗り場へ方へ上がっていくではありませんかぁ。こんなことならリフトに乗ってもよかったかも。いや楽云々ではなく乗り物自体が好きだし今の時期のリフトって結構気持ちいいんですよね~。時刻を調べておくべきでした。

んで十数年ぶりに訪れた清里駅前もちょこちょこ変わっており、こういう観光地をお上りさん気分で歩くのもごくたまになら悪くないなぁと思いながら帰路についたのでした。

・・・・・☆

◆ 2008.07.20 (Sun)  晴 のち 曇
桜平 04:50- 夏沢峠 06:10/06:25- 硫黄岳 07:05- 横岳(奥ノ院)08:25/08:35- 地蔵の頭 09:35- 赤岳 10:14/11:30- 扇山 13:40- 牛首山 13:50- 賽ノ河原(リフト乗場)14:30- 羽衣池 15:00- 美し森 15:20/15:49→ 清里駅 16:02

茅野駅~桜平 タクシー(深夜割増) ¥8400
美し森~清里駅 (清里ピクニックバス) ¥300
 

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コメント

cyu2さんこんばんわ。ようこそいらっしゃいました(^^)。お名前の方はゴン太さんやリブルさんのところで拝見しておりました。今は体のこともあってごくごく普通に歩いていますがまぁふだんは違いますからねぇ・・・(笑)

そうそう桜平への道はダートですのでタクシーだと道中結構しんどい感じでしたが5時以降なら7000円台でいけると思います。大月から大峠の7000円はかなり悩むけど桜平の8000円ははいっ喜んでっ!出せると思いますよ。あそこなら硫黄・横岳も日帰り圏なのも納得です。

投稿: komado | 2008.08.01 00:27

初めまして、cyu2(ちゅちゅ)と申します。
リブルさん、ゴン太さんの所から飛んできました。

硫黄岳、お花がたくさんですごいですね~!
最近やっと花に目覚めたばかりで、お花は見たいし力はないし(車もないし)・・・と調べていたら硫黄岳までなら私にも行けるかも・・・?
と思っていたのですが、桜平までのバスはないんですよね・・・

で、諦めていたところ、こちらに辿り着き、
タクシーで¥8000なら可能かも!
とkomadoさんの記事を拝見して嬉しくなりました。
清里方面に降りる、というのもメモメモ・・・
前泊もメモメモ・・・
可能性が広がりました♪

とてもステキなサイトに出会えて嬉しかったです。
またお邪魔します~ありがとうございました!


投稿: cyu2 | 2008.07.30 12:57

かずさ~ん、なんか思いっきり言われていますけど(笑)(^^)。

>タカさん
あー夜行日帰り!!一昔前まで残っていた夜行の鈍行ですかね。ダイヤを思い出してみても時間的にもいい感じですものね。阿弥陀南稜はホ○イランの時期に一度は歩いてみようと思っています。

>かずさん
かずさんなら駅寝ですよね。ボクも一昔前なら平気でしたけど今回は5000円のビジネスホテル。天気が不安定だったので当日予約できたし、部屋もそれなりにキレイでもしかしたら今後もおせわになる鴨。

>リブルさん
あらリブルさんがチョウノスケソウまだでしたか、リブルさんこそ八ツはいろいろあるかれているから意外でした。

真教寺尾根、下りは人が少なければおもしろかったかも。直の被害の上に、休憩中にも尾根の脇をでかいのが落ちてきてもうふざけんなーってかんじでしたよ。

>Hgさん
こまくさの画像ありがとうございます。キレットのは撮りやすそうですね。ロープとかもないのでしょうか。硫黄岳のは見事なんですけどロープが張られていてマクロでさえも結構苦労しました。

今回歩いて八ツのだいたいの距離感をつかめました。あれならHgさんだと日帰りというのも納得。しかし八ツは本当に小屋が多いですねぇ。平日にお風呂付きの所泊まって歩くのも悪くないかなぁと思っています。

投稿: komado | 2008.07.26 19:32

かずさんとザイルを組むなんて、ちと怖いっす。

投稿: タカ | 2008.07.25 06:35

こんばんわ~。
八ツのコマクサも見事ですね。
コマクサ、一花をアップで撮るのは簡単ですが、群落はホントに難しいですね~。
さすがにこの時期はコマクサに限らず花も(人も多いが^^;)多いなぁ。
自分も谷川ではなく、こちらにすれば良かったかなぁ?

因み、自分も八ツは完全日帰り(自宅から)の山でございます^^;

おまけ、画像BBSに八ツのコマクサ(ただし、大キレットのもの)群落を貼っておきました。...こちら、道のすぐ脇が群落になっているので撮りやすいです。

投稿: Hg | 2008.07.24 23:01

やっぱり花がたくさんありますね~。
チョウノスケソウに会いたいと思いつつ、自分はなぜかその時期をいつも外してしまっているようです。

真教寺尾根も鎖がいくつかあって楽しいですね。石が落ちてくるのはしゃれになりませんが。

投稿: リブル | 2008.07.24 22:36

ザイルパートナーがいれば、岩登りやりたいんだけど~。(笑)
タカさんビレーしてくれる?

いや~羨ましいばかりの花たちですね~。
ため息が出ちゃいますよ。

茅野に前泊って駅に寝たの?
それとも、旅館やホテル?

投稿: かず | 2008.07.24 11:25

いえね、タカは岩をやらない(かずさんと同じクチ)ので、
大同心、小同心、大天狗、小天狗は行っておりませんが、
阿弥陀様の南稜は歩きました。

あの頃は、夜行日帰りで、八ツばかりでした。

投稿: タカ | 2008.07.24 06:40

タカさん、ba_sobuさん、こんばんわ。

タカさん、もしかして昔はあみだとかなんとかどうしん(笑)とかてんぐ辺りでたくさん遊ばれたクチですか?

八ツは個人的にどうも食指が動かなかったんですけど、こうやって歩く気になったのも今のお体のお陰かも。毎度毎度だとイヤになっちゃうけど、こうやってたまに歩くとなかなか楽しくて今回は思い切って歩いてよかったです(^^)。

ba_sobuさん、ああいうコマクサの大斜面ってどうやって撮ったらいいのでしょうか~?ボクみたいな藤四郎は目の当たりにするとただただ狼狽えてしまうのです(笑)。

投稿: komado | 2008.07.23 23:23

おおおこまくさ スゴイデスネ

トップの写真をわだすのデスクトップにいただきました
ぼやけてしまったけれど、コマクサコマクサ、よく分かります。
あと シコタンソウ、いいですね (^^)

投稿: ba_sobu | 2008.07.23 14:55

お早うございます。

懐かしいっすね~。
阿弥陀様の南稜、やっぱりカッコいいっすね~。
真教寺尾根も懐かしい。

投稿: タカ | 2008.07.23 06:36

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