こまくさこまくさやつがたけ
(満開のこまくさ、一面に!)
なーんか飯豊日帰りに続いてawayのお山が続いていますが、特に理由はございません(笑)。いや、単にHgさんのとこで岩手や秋田駒の話をしていたらコマクサが見たくなって(近年まともに見ていないし)、でも北の方はもう盛りを過ぎているし近場ならどこがいいだろう・・・と考えた結果が八ヶ岳でした。
まぁほとんど縁のない山域・・・手持ちのエアリアが1992年ですので16年ぶりの八ヶ岳でございました。
(夏沢峠より硫黄岳)
今回は茅野に前泊して早朝タクシーで桜平へ出てからのスタート。すでに2000m近いこともあってもう涼しいことこの上なくてそれだけで気分が全然違います!
シロバナノヘビイチゴやキバナコマノツメ、そして終わりかけのオサバグサを愛でつつ黒木の沢道を行き、オーレン小屋を過ぎて一時間ちょいですでに雲海の上(夏沢峠)。しっかしこんなに楽していいのかねぇ~?
(やつがたけのおはな・Part1)
(北八ツ方面・東西の天狗岳に左奥は蓼科山)
ここまで来るとさすがに人が増えてきますが、今から思えばまだまだ少ない方。硫黄岳の姿を眺めつつパンをかじってからさっそく硫黄岳へ向かいます。
好天のもとせっせと登ると、終わりかけのヨツバシオガマにミヤマダイコンソウ。振り返れば決してスマートとは言えない東西の天狗岳に蓼科もボーッと姿を見せてくれます。そおいや蓼科も小学生の頃一度登ったんだよなぁ。。。
(やつがたけのおはな・Part2)
だだっ広い硫黄岳に上がるとここで一気に人が増えました。あっ赤岳だけガスがかかっとる。。。人は多いし山頂も広すぎてなんか落ち着かないので少しだけ休んですぐに先を行きます。
小屋の鞍部に降り着く頃からお花が増えだし、お目当てのコマクサにオヤマノエンドウ、ミヤマシオガマ、ミヤマキンバイ、ハクサンイチゲ、コバノコゴメグサ。そしてチチマギキョウはもうちょっとで開花といったところでしょうか。
(硫黄岳より横岳、赤岳)
(いちめんこまくさ、少し寄ってみました)
行程的にはもう余裕ありありなので写真を撮りながらのんびり横岳へ向かうと、↑↑↑トップのコマクサの斜面に。実のところかなりテキトーなプランニングの割にもくろみ通り満開でこれはお見事!しかしコレを撮るとなるとかなり難しいなぁ。。。
そんなコマクサ畑を過ぎるとお花もより増えてきて、今回一番逢いたかったチョウノスケソウ(お初)にイブキジャコウソウ、タカネツメクサ、イワオウギ、ハクサンシャクナゲ(キバナは見つからなかった。。。)、ミヤマオダマキやウルップソウにも何とか間に合いました。
(ちょうのすけそう)
(赤岳はなかなか姿を現してくれません)
ハイシーズンと言うこともあり鎖場が絡むと渋滞が起きていましたけど、お花を撮りながらだとそれも大して気にならずあっけなく地蔵の頭に到着。
ここまでの間、赤岳は一瞬だけ姿を見せてくれただけ。今は再びガスの中だし、どこも人が多いので一息ついて赤岳へ向かいます。
(やつがたけのおはな・Part3)
3時起きがたたったのか??途中で本当に眠くなってしまったので途中で10分ほど寝て(笑)無事にガスガスな赤岳の山頂に到着。小屋のある北峰も南峰も人だらけだったのに南側のいいところをなぜか確保できて、しばらくボーッとしているとあれれ・・・↓↓↓
(赤岳より阿弥陀岳と南稜)
なんと再び晴れてきて東や北面はガスったままでしたが、阿弥陀岳にキレット・権現岳が姿を見せてくれたのは単純に嬉しかったし周囲もそれだけで盛り上がっていました。
するとまた周囲がガスに消え、再び現れるの繰り返しを眺めながらランチをとって、ここでもまた昼寝(笑)。ちょっと強めの風もお昼ぐらいになると涼しく心地よくてすこぶる快適でした。(^^)
(しこたんそう)
山頂には次次とハイカーがやってくるのにいつまでも場所をとってるのは顰蹙以外の何物でもないし、充分休んだのでそろそろ腰を上げないと。このあとキレットを越えるかどうか迷ったんですけど、今回は穏当に真教寺尾根を下ることにして山頂をあとにします。
ひと下りした分岐から真教寺尾根に入ると、おおーいきなり↑シコタンソウとの再会を果たして喜んでいたんですけど、この下りは急で嫌らしいですねぇ。こちらにも先ほどと比べれば格段に少ないながらもハイカーがいて、二度ほど上から落石が転がってきたりしたもんですから「ちゃんと歩けよこらー」って叫びたくなりましたよ。
(真教寺尾根・急降が落ち着くとこんな林も)
そんな急降下もしとやかなダケカンバ林を介してシラベ・コメツガの黒木の森に入るとようやく落ち着いて一安心。あとはひたすらに下って、リフトもパスして結局下(美し森P)まで降りてしまいました。
本当は清里駅まで歩くつもりだったんですけど、ここで当てにしていなかったバスの時刻を見たらなんとほどよい待ち時間で来ることがわかったので、歩きもここでおしまい。
(真教寺尾根の下りしなより扇岳を望む)
顔を洗い着替えをして、じきに来たバスに乗ると、そのバスは駅の方へ下るのではなくなんとリフトの乗り場へ方へ上がっていくではありませんかぁ。こんなことならリフトに乗ってもよかったかも。いや楽云々ではなく乗り物自体が好きだし今の時期のリフトって結構気持ちいいんですよね~。時刻を調べておくべきでした。
んで十数年ぶりに訪れた清里駅前もちょこちょこ変わっており、こういう観光地をお上りさん気分で歩くのもごくたまになら悪くないなぁと思いながら帰路についたのでした。
・・・・・☆
◆ 2008.07.20 (Sun) 晴 のち 曇
桜平 04:50- 夏沢峠 06:10/06:25- 硫黄岳 07:05- 横岳(奥ノ院)08:25/08:35- 地蔵の頭 09:35- 赤岳 10:14/11:30- 扇山 13:40- 牛首山 13:50- 賽ノ河原(リフト乗場)14:30- 羽衣池 15:00- 美し森 15:20/15:49→ 清里駅 16:02
茅野駅~桜平 タクシー(深夜割増) ¥8400
美し森~清里駅 (清里ピクニックバス) ¥300
| 固定リンク | コメント (11) | トラックバック (0)