仙元谷・ずるずるスノウハイク
(グミの滝・氷結は5割ほどか)
しかし最近は一月上旬までの暖かさから一転、思いの外寒い冬らしい日が続きますね。そんな訳で今冬は氷瀑見物なんてものはつい最近まで頭にすらなかったのですが、百尋ノ滝がそこそこ凍っているなんて話を聞いたらそれもいいな~と思いはじめて日曜(01/27)は↑のグミノ滝でした。
ちなみに凍っていない時期の滝は こちら ネ。(^^)
(シゴー平にて)
今回は大日堂行きの一番バスに乗るつもりが毎度の如く??寝坊してしまい、結局二番バスでの浦山入り。今回は珍しく貸切ではありませんでしたが、やはりというか細久保谷へ向かうのは私ひとり。さっそく天目山林道を行くと最初こそ道は除雪してありましたがそれも最後の民家まで。それでも積雪は大したことないし雪自体も軽く普段と同じペースで歩けます。しかしこの辺り朝は日陰なのでけっこう寒いわ。。。
途中で猟師さんの軽トラに抜かれたもののおそらくシャクナン尾根か大平山の方でしょう。ゲートをくぐりひと登りすると営林署事務所のあるシゴー平に着きます。誰もいない敷地を一回りしてから山ノ神?らしき祠に参拝して先を行くと、じきに「仙元谷」と書かれたヘアピンに出るのですが、ここが仙元谷(細久保谷左俣・シセン)の径路の昔の取付。
(大持山西尾根の白いラインもクッキリ)
実は林道をもう少し先へ行くと今の取付があるんですけど(一応道標あり)、こちらからは取り付いた事がなかったしもう林道を歩くのも面倒だったので今回はここから取り付いちゃいました(笑)。
元の道はすぐに河床へ降りるのでしょうかね?雪で下の様子が分からない状況では2mほどの落差でも飛び降りるのはちょっと怖いのでそのまま尾根を詰めていきましたが、こちらも結構な急斜面。その上露岩帯も絡んでくるので奥へトラバースしながら上がり、20分ほどでようやく径路に這い上がりました。でもこんな事なら林道を歩いて今の取付から回っても時間的にはさほど変わりないかもしれません。
(桟道も妙に怖し)
径路に上がればあとは道を辿ってグミノ滝を目指します。雪も15cmほどでサラサラな雪を蹴散らしながらの歩きは本当に楽しいですネ。これで道中、植林が少なければもっと良いのですが今回は我慢ガマン。
なおもルンルン気分で歩いてヘアピンから一時間ほどで潰れかけた作業小屋に到着。ここで左岸へ渡る朽ちた桟道を見送って目的のグミノ滝へ向かいます。この辺りの沢筋はほとんど氷結しており、氷の下を流れる水のこもった音もなかなか心地よいもの。
(グミノ滝分岐にある作業小屋跡)
そして作業小屋から10分程でグミノ滝に着きましたがそれが↑トップの写真です。実のところこの滝は落差はそこそこあるけど水量が少ないのであまり期待していなかったんですけど、ボク的には思いの外立派で寒い中しばらく見とれてしまいました。
その後は寒い中半ばやっつけ気味に滝をカメラに収めて作業小屋に戻り、今度は左岸へ渡って(桟道は渡れないので)三ツドッケを目指します。が、つづら折れの斜面を登って小尾根に上がると道はここですぐに沢へ降りてトラバースするんですけど、去年の台風九号の影響でしょうか?沢へ降りる道がそっくり流されて無くなっています。
(三ツドッケ東尾根の登りだし)
道が途切れた所は切れたっていて、と云っても河床まで2m程の高さなんですけど(笑)、下のゴロタへは飛び降りられないのでここは高捲いて適当なところで沢に降りました。事情の知らない人の通行(特に下り)は要注意でしょう。
そこを抜ければ、滝の落ち口を見てまもなく広いワサビ田跡に出ます。ワサビ田の右岸側を行き、最奥のサワビ田を抜けた(1150m圏二俣左の沢を少し入った所)ところで今回は径路を辿ってそのまま一杯水へ行くのではなく、一度1150m圏の二俣に降り、右の沢に入ってからすぐ先の三ツドッケへ突き上げる三ツドッケ東尾根というか1180m圏二俣の中間尾根に取り付きました。
(東尾根上部は露岩帯の連続)
三ツドッケ東尾根は登りだしこそ枯れたズスタケが点在する広尾根でしたが、間もなく尾根が狭まると露岩が現れ、その露岩を左に捲きつつ登っていく感じ。普段なら結構急ながらもそれなりに登りやすい尾根なのでしょうけど、今まで心地よかったはずのサラサラの新雪のお陰で今度はズルズルズルズル滑ること滑ること。。。
おそらく枯れたスズタケに岩が多いことも一因でしょうけど、とにかく踏ん張れなくてまさに蟻地獄。しんどくエラい登りがなおも続きます。
(三ツドッケより天祖・雲取方面)
それでも思いの外明瞭だった北面捲き道を突っ切るとようやく三ツドッケの山頂に飛び出しました。が、東尾根の登りが響いて、遅くても12時半には山頂に着くだろうと思っていたのに着いた時点で13時過ぎ。これで一杯水に降りてお昼をとったらもう14時を回ってしまいます。
本当は百尋ノ滝にも寄って氷瀑二本立てにするつもりだったのですが、これではちょっとしんどいので今回はここで打ち止め決定。一杯水に降りてやけに暖かかった小屋でお昼をとり、久しぶりにお昼寝もちょこっと。(^^)
(ヨコスズ尾根の様子はこんな感じ)
目が覚めたらちょっとうだうだして、あとはバスの時間に合わせてヨコスズ尾根を降りて東日原へ向かいました。ちなみにヨコスズ尾根の積雪は吹きだまりでこそ20~30cmありましたが基本的には10cmほど。真冬だしこちらの方は歩く人も少ないので圧雪もなく、普段よりも歩きやすかったです。
・・・・・☆
◆ 2008.01.27 (Sun) 快晴
西武秩父駅前 08:06→ 渓流荘前 08:29/08:40- シゴー平 09:20- 作業小屋跡 10:35- グミノ滝 10:45/10:55- 作業小屋跡 11:05- 最奥のワサビ田 11:45- 三ツドッケ 13:00- 一杯水避難小屋 13:15/14:30- 東日原 15:50
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コメント
あの桟道歩きましたよ。もちろん。でも雪が積もると滑る要素が増えるので桟道がぼろかったり傾いたりしていると結構怖いです~。
新雪はラッセルするには楽だけどああいう状況になっちゃうとやっぱりしんどい。藪歩きではアイゼンは引っかけて邪魔になるだけなのでまぁしょうが無いですね。ふう。
投稿: komado | 2008.02.11 22:41
サラサラの雪ってすべるよね~。
僕もアイゼンしてるのに、何度も滑りましたよ。
関東じゃ、雪は湿ってるのが普通って感覚だったんだけど、昔からサラサラだったかな?
グミの滝、5割ほどでも見事だよ~。
氷結した滝は、去年日向山以来ずっと見てないなあ。
そういえば、中央沿線ばっかり登ってると滝には出会わないよね。(笑)
ところであの写真の桟道は歩いたの?
線路みたいに隙間だらけで恐いのに、その上雪があったら、、、
あ~コワ!(=^^=)
投稿: かず | 2008.02.05 19:52