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2008.01.07

白花満開、王岳北尾根

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(主稜まであと少し・王岳北尾根上部にて)


また今年も挨拶が遅れてしまいましたが、明けましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。


・・・・・☆

さて今年はお酒に溺れることなく(笑)すでに年明け2日に初歩きで子ノ権現(森坂峠~本陣山~イモリ山~子ノ権現~小床峠~吉田山)を訪れており、土曜(01/05)は今年に入って二度目の山行き。

今回はずいぶんとご無沙汰していた御坂で、当初は阿難坂(女坂)から王岳へ回る予定だったのが諸般の事情によりセカンドプランで挙げていた王岳北尾根を歩くことになりました。

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(歩き出し、王岳はまだ隠れていた・上九一色出張所より)

さて今回は久しぶりに甲府市立病院から甲府市営バスに乗って(詳細は最後に書きます!)の上九入り。当日は午後から晴れる予報が出ていたものの、歩き出しはまだ↑こんな感じで王岳や御坂の主稜線はまだ姿を見せてくれません。

当初は阿難坂を歩く予定だったのでまずは寺川沿いの道をてくてく行っていたのですが、いきなり猟師さん?らしき??車に追い越されたので、歩きながらしばらく思案の末に王岳北尾根を歩くことに予定を変更。王岳川の右岸の尾根を登ってR358に出て、しばらく国道を歩いたら王岳川の林道に入ります。

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(北尾根中、下部は灌木が若干煩い)

この林道に王岳川の破線路は約一年前に歩いており、その記憶を辿りながら行く感じ。釣り施設を過ぎ橋を二回渡ると破線路の取り付けでここで破線路に入りすぐに王岳川を渡り返してしばらく行き、道が尾根を外れた所で北尾根に取り付きました。

尾根はアカマツ混じりの雑木林で基本的に痩せており、灌木の藪が被りますが藪はさほどでもなくスムーズに歩けます。せっせと歩いているうちに北や西側が晴れてきており、ふと振り返ると真っ白な白根三山が綺麗に浮かび上がり、眼下には甲府盆地が広がっています。この展望も今の時期の御坂の楽しみの一つですね。久しぶりな事もあってふと振り返ってつつそんな光景を眺めることもしばしば。

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(気になる道・北尾根1192m峰北鞍部附近)

するとこちらの方も晴れてきて今まで見えなかった御坂の主稜線が現れてきたな、と思ったら主稜線の上部はなんと霧氷で真っ白!すると今までは「晴れろ、晴れろ」と思っていたのに、今度は稜線に上がるまで溶けてほしくないから「晴れるな!晴れるな~」と自然に叫んでたりして(笑)。

そんな訳で若干急き気味に登っていきますが、北尾根は1192m峰を過ぎてからが本番。鞍部に降りて細いながらも尾根を横切る明瞭な道筋の存在を気にしつつ、ここから地形図通りの本当に急な登りのはじまりです。

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(こんな痩せた露岩もあった・北尾根中部にて)

1192m峰の北鞍部に降りるとなぜかここからカラマツ植林に変わりましたが、それなりに手入れが入っていて藪は控えめ。あとは尾根と言うより急な斜面をただ登り詰めるだけ。

やがてカラマツ植林が切れると今度は露岩がちょこちょこ出てきます。とはいえほとんど歩行に支障はありませんでしたが↑の露岩は痩せている上に左側が切れ落ちていて少々気を遣いました。でもここも右に捲けばさほど問題のないところです。

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(白花をかき分け・・・)

登って登って行く先に三つの巨大な岩を見ると周囲が白くなってようやく霧氷が見られるようになりました。周りの岩も木々も もちろん灌木も真っ白。そんな白い藪を分ける感触がちょっと冷たく、ほてった体には却ってちょうどいい感じ。

そして日差しが入るようになると周囲の白い花が一斉に輝きだし、そんな中を歩くだけでもうもう夢心地。でもそれも長くは続かずあっけなく主稜に飛び出したら・・・

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(御坂主稜より鬼ヶ岳・雪頭ヶ岳方面)

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(王岳山頂)

まず目に入るはずの富士なんかどうでもよくて、目が行くのは真っ白になった東西の稜線ばかり。すぐに王岳の山頂に到着して下るはずだった南尾根の様子を確認すると、やはりというかほとんど白いところがないので帰りは鍵掛峠廻りで下ることにしました。

その前にとりあえずは腹ごしらえ。至福のひとときではありましたが、霧氷の溶けないうちに歩きたいという気持ちもあってあまりのんびりした気持ちにはなれなかったかも知れません。

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(帰りでもまだ白い・右奥 鬼ヶ岳・雪頭ヶ岳、中央奥 節刀ヶ岳)

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(鍵掛峠への道すがら)

一時間ほど休んでから鍵掛峠へ向かうとさすがに南面は結構溶けていましたが、それでもまだそれなりに残っていて峠までの稜線歩きはこれまた楽しい道のり。

降り立った鍵掛峠で富士を見つつボーっとしたらあとは根場へ下るだけです。

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(いやしの里根場より)

峠から45分ほどで根場に出ると ををを・・・建設中だったいやしの里がオープンしており、結構な人出で驚きました。普段からこんなに人出があるのかなぁ??正月休みのせいなのかも。

根場に限らず真冬の西湖・精進湖あたりは本当に静かなのでちょっと違和感を禁じ得ませんでしたが、それでも河口湖駅行きのバスに乗ったのは私ひとりだけでした(笑)。

・・・・・☆

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(ライトバンですけど・・・甲府市営バス)

最後は先にも触れた甲府市営バスのお話。去年は南甲府駅から甲府市立病院までタクシーを使いましたが、今回は実験くんで南甲府駅から市立病院まで歩いてみました。事前にyahoo!の地図で調べてみたところ[2547m/徒歩約32分]の結果。さて実際は・・・

南甲府駅電車降りる 07:53- 交換する電車が来る前にホームの踏切を渡り駅を出る 07:55- 踏切を渡る 07:58- 小銭つくるためにセブンイレブンでお買い物 08:08- R20(増坪交叉点)を渡る前に信号待ち2分 08:16- 病院が見えてきたところの信号右折 08:19- 市立病院バス停到着 08:24- バス発車 08:30

と言う感じでした。夏は正直論外だけど、寒い今の時期は却ってウォームアップになっていいかも知れません(笑)。ちなみに今回バスに乗って驚いたのは運転手さんが時刻表を逐一チェックしながら定時運行していた事。ということで今回は甲府駅から増富行きの山梨交通バスに接続できた感じでしたが、実際は山交バスの直後を走っていたので必ず接続できるかと言えば少々疑問かも。個人的には逃すと代替がないので増富行きバスはやっぱり怖くて使えないな~。
 
 
・・・・・☆・・・・・☆
 
 
ということでこの日のREPはこちらをご覧ください。(^^)
 
 

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【御坂・天子・富士 2008】」カテゴリの記事

コメント

ゴン太さん、こんばんわ。
あのバスは南甲府から歩いても、甲府からバスでも中央線は同じ電車だから歩く価値がありますね。千円は浮くし、接続の心配で神経を衰弱させる事もない(笑)。それに途中にコンビニがあるのもポイント高かったです。

でも本当はもっと寒くても良いから南アがクッキリと見えるような天気のもと歩きたかったなぁ。実験くんシリーズあと石和~県立博物館が残ってるのでこれもいつかは。。。今年もどうぞ宜しくお願い致しますです。

投稿: komado | 2008.01.08 23:30

かずさん、こんばんわ。
この日は曇りから回復とは云っていたけど、まぁ薄く曇っているのが晴れるぐらいだろうと思っていたのでまさかこれだけの規模で霧氷ができているとは思ってもいませんでした。

ホント、あの中を歩けるだけで幸せでした。本当は6日もどこか歩こうかと思っていたんですけど、この日の山行きに心底満足しちゃったからやめちゃったのです(^^)。

投稿: komado | 2008.01.08 23:24

komadoさん、こんばんは~。
今年もよろしくお願いしますです。

甲府市民病院からのバス、やはり南甲府駅から歩きで何とか間に合うのですね。コンパスの長いkomadoさんだから?とも思ったのだけれど、途中コンビニでお買い物してこの時間なら、迷わずに行ければ大丈夫そう。

このバスでやりたい山行きが3つほどプランとしてあるので、この情報はヒジョーにありがたかったです。
人柱になってまでの実験君、どうもありがとうございました~♪
m(__)m

投稿: ゴン太 | 2008.01.08 23:09

青い空に、白い霧氷が映えるねえ!ん~きれいだあ。
昨年11月の初霧氷よりも白さがいっそう濃くなった気がします。
って寒くなってるから当たり前なんだけど…。
>霧氷の溶けないうちに歩きたい。
気持ちわかるなあ。
霧氷って冬に咲く白いお花みたいで、見てるだけでも楽しいっすよね。

投稿: かず | 2008.01.07 23:51

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