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2008.01.30

仙元谷・ずるずるスノウハイク

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(グミの滝・氷結は5割ほどか)

しかし最近は一月上旬までの暖かさから一転、思いの外寒い冬らしい日が続きますね。そんな訳で今冬は氷瀑見物なんてものはつい最近まで頭にすらなかったのですが、百尋ノ滝がそこそこ凍っているなんて話を聞いたらそれもいいな~と思いはじめて日曜(01/27)は↑のグミノ滝でした。

ちなみに凍っていない時期の滝は こちら ネ。(^^)

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(シゴー平にて)

今回は大日堂行きの一番バスに乗るつもりが毎度の如く??寝坊してしまい、結局二番バスでの浦山入り。今回は珍しく貸切ではありませんでしたが、やはりというか細久保谷へ向かうのは私ひとり。さっそく天目山林道を行くと最初こそ道は除雪してありましたがそれも最後の民家まで。それでも積雪は大したことないし雪自体も軽く普段と同じペースで歩けます。しかしこの辺り朝は日陰なのでけっこう寒いわ。。。

途中で猟師さんの軽トラに抜かれたもののおそらくシャクナン尾根か大平山の方でしょう。ゲートをくぐりひと登りすると営林署事務所のあるシゴー平に着きます。誰もいない敷地を一回りしてから山ノ神?らしき祠に参拝して先を行くと、じきに「仙元谷」と書かれたヘアピンに出るのですが、ここが仙元谷(細久保谷左俣・シセン)の径路の昔の取付。

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(大持山西尾根の白いラインもクッキリ)

実は林道をもう少し先へ行くと今の取付があるんですけど(一応道標あり)、こちらからは取り付いた事がなかったしもう林道を歩くのも面倒だったので今回はここから取り付いちゃいました(笑)。

元の道はすぐに河床へ降りるのでしょうかね?雪で下の様子が分からない状況では2mほどの落差でも飛び降りるのはちょっと怖いのでそのまま尾根を詰めていきましたが、こちらも結構な急斜面。その上露岩帯も絡んでくるので奥へトラバースしながら上がり、20分ほどでようやく径路に這い上がりました。でもこんな事なら林道を歩いて今の取付から回っても時間的にはさほど変わりないかもしれません。

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(桟道も妙に怖し)

径路に上がればあとは道を辿ってグミノ滝を目指します。雪も15cmほどでサラサラな雪を蹴散らしながらの歩きは本当に楽しいですネ。これで道中、植林が少なければもっと良いのですが今回は我慢ガマン。

なおもルンルン気分で歩いてヘアピンから一時間ほどで潰れかけた作業小屋に到着。ここで左岸へ渡る朽ちた桟道を見送って目的のグミノ滝へ向かいます。この辺りの沢筋はほとんど氷結しており、氷の下を流れる水のこもった音もなかなか心地よいもの。

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(グミノ滝分岐にある作業小屋跡)

そして作業小屋から10分程でグミノ滝に着きましたがそれが↑トップの写真です。実のところこの滝は落差はそこそこあるけど水量が少ないのであまり期待していなかったんですけど、ボク的には思いの外立派で寒い中しばらく見とれてしまいました。

その後は寒い中半ばやっつけ気味に滝をカメラに収めて作業小屋に戻り、今度は左岸へ渡って(桟道は渡れないので)三ツドッケを目指します。が、つづら折れの斜面を登って小尾根に上がると道はここですぐに沢へ降りてトラバースするんですけど、去年の台風九号の影響でしょうか?沢へ降りる道がそっくり流されて無くなっています。

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(三ツドッケ東尾根の登りだし)

道が途切れた所は切れたっていて、と云っても河床まで2m程の高さなんですけど(笑)、下のゴロタへは飛び降りられないのでここは高捲いて適当なところで沢に降りました。事情の知らない人の通行(特に下り)は要注意でしょう。

そこを抜ければ、滝の落ち口を見てまもなく広いワサビ田跡に出ます。ワサビ田の右岸側を行き、最奥のサワビ田を抜けた(1150m圏二俣左の沢を少し入った所)ところで今回は径路を辿ってそのまま一杯水へ行くのではなく、一度1150m圏の二俣に降り、右の沢に入ってからすぐ先の三ツドッケへ突き上げる三ツドッケ東尾根というか1180m圏二俣の中間尾根に取り付きました。

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(東尾根上部は露岩帯の連続)

三ツドッケ東尾根は登りだしこそ枯れたズスタケが点在する広尾根でしたが、間もなく尾根が狭まると露岩が現れ、その露岩を左に捲きつつ登っていく感じ。普段なら結構急ながらもそれなりに登りやすい尾根なのでしょうけど、今まで心地よかったはずのサラサラの新雪のお陰で今度はズルズルズルズル滑ること滑ること。。。

おそらく枯れたスズタケに岩が多いことも一因でしょうけど、とにかく踏ん張れなくてまさに蟻地獄。しんどくエラい登りがなおも続きます。

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(三ツドッケより天祖・雲取方面)

それでも思いの外明瞭だった北面捲き道を突っ切るとようやく三ツドッケの山頂に飛び出しました。が、東尾根の登りが響いて、遅くても12時半には山頂に着くだろうと思っていたのに着いた時点で13時過ぎ。これで一杯水に降りてお昼をとったらもう14時を回ってしまいます。

本当は百尋ノ滝にも寄って氷瀑二本立てにするつもりだったのですが、これではちょっとしんどいので今回はここで打ち止め決定。一杯水に降りてやけに暖かかった小屋でお昼をとり、久しぶりにお昼寝もちょこっと。(^^)

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(ヨコスズ尾根の様子はこんな感じ)

目が覚めたらちょっとうだうだして、あとはバスの時間に合わせてヨコスズ尾根を降りて東日原へ向かいました。ちなみにヨコスズ尾根の積雪は吹きだまりでこそ20~30cmありましたが基本的には10cmほど。真冬だしこちらの方は歩く人も少ないので圧雪もなく、普段よりも歩きやすかったです。

・・・・・☆
 
◆ 2008.01.27 (Sun)  快晴
西武秩父駅前 08:06→ 渓流荘前 08:29/08:40- シゴー平 09:20- 作業小屋跡 10:35- グミノ滝 10:45/10:55- 作業小屋跡 11:05- 最奥のワサビ田 11:45- 三ツドッケ 13:00- 一杯水避難小屋 13:15/14:30- 東日原 15:50
 

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2008.01.23

下部の山上集落を訪ねる 2

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(上折門の廃屋)

この辺りを歩くようになって、折門峠に大字としての折門の名前はあるのに実際の「折門」はどこのあるのだろう、と言う疑問があったのですがその疑問が解けたのはそんなに昔の事ではなかったりします。

御弟子から折門へ向かうにはまず大平山南尾根の神社のある1031m峰北鞍部を越えなければいけません。御弟子から鞍部への道はおおむね地形図通りについていて、途中で道形が薄くなった箇所もありましたけど少し登れば明瞭な道になり、りっぱな山ノ神(これはけっこう新しい)を見ると見覚えある1031m峰北鞍部に上がります。

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(大平山南尾根1031m峰北鞍部の神社)

ここは鞍部を挟んで二つの神社?が相対して建っている面白い所で、両方の神社に参拝したらさっそく上折門へ下ります。実は新しい地形図だと上折門の集落自体(要は建物記号、ね)とそこへ至る道がそっくり消えているのですが道筋はまぁまぁ明瞭。そしていくつかの廃屋の姿が見えるとそこが上折門だと云う事は容易にわかりました。

時間の都合もあって全ては見てませんが、そこには少なくとも七、八棟の廃屋が残っておりしばらくは周囲を散策。お昼にも程よいので下っている時はここでランチにしようかと思っていたんですけど、倒壊した家屋に藪の被る集落の様子を見るとそんな気にもなれず、とりあえず下の下折門へ向かいます。

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(下折門の様子)

下折門へ向かう途中にも石組みのテラスがあってここにも何かあったのでしょうか?とにかく落ち葉の積もった明るい所だったのでここでランチを取り、ひと下りすると下折門でした。

こちらは上折門に比べると廃屋が少なく、道路の通る御弟子に近い上折門よりも早い段階で廃村になった?のでしょうか。それはともかく上折門に比べると周囲は幾分かスッキリしており、何か曰くありげな大岩(上まで登れます・↑の画像はその岩上から撮ったもの)もあってちょっと気になりますね。

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(三沢川を渡る橋)

こちらも少し散策したら今度は峰山です。三沢川へ降りる箇所はしっかりしていた道形が急に薄くなったりしますけど構わず道なりに行くと再び現れる感じ。天狗岩の北から来ている破線路は結局わからないまま三沢川に降り立ち(石組みあり。ここにもなにかあった??)、少し下ると朽ちた橋が架かって対岸へ渡ります。

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(峰山への径路は細いながらもしっかり延びている)

対岸へ渡るとこの附近で分かれる峰山へのトラバース道を捜さなければいけないのですが、三沢川沿いに下ってもなかなか見つかりません。でもあまり下っても道が見つかる可能性が低くなるだけなので、キリのいいところで橋の所まで戻って斜面を少し登ると、をを!道がありましたありました。(^^)

道はか細いながらもしっかり延びており、やがて見覚えのある去年登った天狗岩の南東尾根も見えてきてもう間違えないでしょう。その南東尾根を越えると峰山の集落が見えてきて、やがて林道の終点に飛び出しました。

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(峰山より、後の山は天狗岩)

そこには猟犬が繋がれており、ワンワン吠えられながら林道を下るとじきに峰山に到着。見上げれば天狗岩がそそり立っており、開けた南面からは去年峰山を見上げた反木川 三沢川中間尾根や常葉川 反木川中間尾根が一望。

そして林道を先へ行くと意外や真新しい「蛾ヶ岳登山道入口」の看板もありました。途中にも道標が設置されたのかなぁ?でもここから蛾ヶ岳へ登る人は今でもかなり少ないんでしょうね。

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(大山への?旧径路も道形は残っている)

峰山を過ぎたらお次はこの日の最後の山上集落にしてボクが唯一過去に訪れた事のある大山。今回ボクがこんな山行きを思いついたのもそもそも蛾ヶ岳南東尾根を歩いた時に大山を通りがかり、その明るく開放的な雰囲気が印象に残っていたからなのです。

次の沢(沢名不明なので・・・)へ降りるまでは林道を歩くつもりでいたのですが、ここも道祖神を飾ってある場所からしばらく行くと先に旧道が残っており、うざったい林道をかなりショートカットできたのは幸運でした。

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(これが大山への径路の取付)

三沢川で峰山への道を捜すのに苦労したので、大山へのトラバース道を見つけるのにも心配していたのですが、最初の堰堤であっさり見つかり一安心。こちらも峰山へのトラバース道と同様、道は細いもののしっかり延びていて辿っていてもう間違えないと確信できるもの。

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(上小磯からの径路との合流点)

道さえ見つかればあとはもうこの道を辿るだけだと思っていたのですが、道が653m峰の尾根を乗り越したところで尾根を乗り越す道にそのまま入ったら、その道はトラバース気味ながらも下っていくばかり。

下っているうちにこれはおかしい、と思って枝尾根を乗り越したところでその枝尾根を登ると無事に本道と合流。先の道はおそらく上小磯にでも下るのでしょう。その本道もしばらく行くと上小磯からの破線路と合流(石仏あり)。若干登り気味の道を選ぶと見覚えのある大山にようやく着きました。

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(大山にて)

まずは集落の切れた奥の神社に参拝。少し下った所でボクがはじめて見た双体道祖神とも再会を果たしました。暮れなずむ集落からは富士も南アも見えてフィナーレとしては最高のシチュエーションなのですが、前泊した身ではもうタクシーを呼ぶお金はありません。

ということで大山から身延線の久那土駅までもう一頑張り。蛭坂峠の方は歩いた事があるので今回は樋田(といだ)川側を下る林道を下ったのですが、こちらも途中でかなりショートカットできて久那土駅までは結局一時間半ほどの道のりでした。

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(久保より、樋田川流域の様子)

今回は少し長い行程でしたが、山上集落の明るく開放的な様子、古の雰囲気が残るバラエティに富んだ道のり、道探しの楽しさ、雑木林の多さ・・・などなどいろいろな魅力が相俟って、と言うよりそれらが相乗して想像以上に楽しい、そして会心の山行きというか山旅でした。

今回歩いて地形図に載っている以外の間道も多数ある事がわかったし、この辺りの訪れたい集落もまだまだたくさんあります。今回歩いて思ったのはそういう集落を訪ねるのは車ではなく消えつつある山道を歩いて訪ねてこそ面白いものだし、そうすることで往年の雰囲気も少しは体で感じられるのかな、ということ。こちらの方はなかなか足を伸ばせないけど機会を見つけてまた歩きたいです。
 
 
おしまい。(^^)
 
 
・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。(^^)
 

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2008.01.21

下部の山上集落を訪ねる 1

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(三ツ沢峠への道すがらにあった神社)

三方分山から御坂主稜を外れて蛾ヶ岳へ延びる芦川南稜の周辺を歩いていると、次第に気になってくるのが芦川南稜の南斜面に点在する旧下部(しもべ)町の山上集落とそれらを結ぶ破線路の事。

とはいえそれを日帰りで一気に繋げて歩くとなるとちょっと長いし、日の長い時期ならそれも問題ないんだろうけど今度は藪が出て道探しに苦労しそう。ということでかねてよりどうやって歩こうか思案していたのですが、精進湖に泊まれば日の短い今の時期でも余裕を持って歩けるんじゃないかと言う事にふと気がついて、先週末(01/19)になってようやく実現に漕ぎつけました。

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(朝の精進湖)

さすがに朝の精進湖は標高が高い事もあり寒い寒い。夜明けの富士(残念ながら朝焼けは見られなかった模様)を狙って湖畔に並ぶカメラマンを尻目にそんな富士には目もくれずさっそく精進峠への道を登りはじめます。

登山口にあった古い案内板には精進峠ではなく三ツ沢峠となっていましたが、これは峠の名前にはよくある事ですね。道自体は道標こそ少ないものの至って明瞭で、雪も全くなく急な道をすいすい。40分ほどで精進峠に到着しました。

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(精進峠から三ツ沢への道、上部は道形なし)

精進峠で一休みしてからまだ残っていた「<下部町」道標の従ってさっそく三ツ沢へ下りはじめたのですが、下りだしこそあった道形はすぐに消滅。周囲を捜してもそれらしきモノはなく、左手の沢は崩れているので右手にトラバースしながら適当に下っていきます。エアリアの「荒廃」という言葉はボク的には大したことないと思っているのですが、ここに関して言えばその通りでした(笑)。

それでも下って行くにつれ次第に道形らしきものが現れ、1051mの沢が合わさる手前辺りでカラマツ植林が切れるとようやく道形もハッキリします。しかし1051mの沢が合わさる辺りは地形図と実際の地形が違っているので、もし登りにとられる奇特な方がいらっしゃたらご注意のほどを。

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(三ツ沢の様子)

やがて水流が現れると恩賜林の境界標が現れ、三ツ沢をパスして三ツ沢峠(の近く)へ延々とトラバースする破線路が分かれます。試しにこの道も辿ってみたのですが道は細く、ちょっと崩れかけていてなんかイヤらしい感じ。ただ道自体は恩石標を追う感じで延びている?ようでわかりやすいのかも。そしてその分岐を過ぎなおも下り、左手にワサビ田跡?を見るとあっけなく三ツ沢の集落に降り立ちました。

空き家の多い集落を通ってお次は三ツ沢峠へ向かう道に入ります。ここで再び登り返しのはじまりで、実際には道は地形図の破線とは違って、せっせと登って尾根上に上がった所あったのがトップ画像の神社。(これも地形図の神社とは違う)

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(三ツ沢峠にて)

神社からは道は尾根上を行くようになり、植林を抜け気持ちのよい雑木道に変わります。梢越しに南アの雄姿も見えて気分も上々。しかし三ツ沢への下りしなに分かれたトラバース道の合流点がわからず、しばらく捜索したのですが結局わからないまま三ツ沢峠に到着。

峠には三方分山からの明瞭な登山道が来ており、大八坂(はっさか)まではこの道を辿る段取りです。この道、精進湖・四尾連湖ハイキングルートと銘打っており、三方分山へは藪の残る稜線を避けて行けるいわばメインルート。

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(反木川を越えるとようやく日差しが差し込む)

峠から反木川へ下っても気持ちのよい落ち葉道は続いて、石仏があったり八坂の大ミズナラを鑑賞したりしてなかなか楽しい道のり。そして反木川(と言ってもすでに涸れている)に降り立つとヌクド峠からの道と合わせるのですが、ここにはホダ場と放置された小屋があって、近くにはなんと水道も引かれています(!・林道が近いとはいえ山中なのに)。ここは昔なんだったのでしょうか?

そして反木川を越えると南斜面に変わりようやく日差しが常時差し込むようになりました。

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(林道に出れば大八坂はもうすぐ)

なおも気分良く歩いていると道はじきに林道に上がってしまい、あれあれ?道は大八坂を通るんじゃないんだと気がついてもあとの祭り。分岐点を捜すのも面倒なのでそのまま展望の良い林道を行く事にしました。

大八坂は想像通りの急斜面に張り付く明るい山上集落で、周囲を見てみると富士も本当に頂上の辺りだけ顔を出していました。ここで一つ目の道祖神を見つけ参拝したら、今度は御弟子(みでし)へ向かいます。

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(林道は雑木林も多くそう悪い雰囲気ではない)

とはいえ大八坂から御弟子までは林道を歩くだけ。展望はいいし、斜面の林も植林ほどほど雑木林が多くて雰囲気は決して悪くありません。

それに今回新しい地形図(市川大門)では林道の全貌がきちんと記されていたので助かりました。途中林道を外れて山道を歩ける所もあるのですが今回は行程が長いのでパス。でも上から見る限り道筋が見えるところもあるので道はそれなりに残っているようです。

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(御弟子の様子)

とはいえもともと林道嫌いでもあるしそんな林道歩きに飽きてきた頃、ようやく御弟子に着きます。ここも大八坂と同じような雰囲気で開放感のある気持ちのよいところです。

さてさて、かねてより御弟子を一度訪れてみたいと思っていた理由の一つが↓の道祖神。詳しくは云いませんが(笑)気になる方は「上折門 双体道祖神」でググって見てくださいねっ。(;^_^A アセアセ・・・

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(左は上折門の、右は御弟子の?詳しくは云いませんよ~ ^^;;;)

目的の道祖神に挨拶したらお次はこの日のメインディッシュであり、かつ今は廃村になっている上折門と下折門へ向かいます。
 
 
・・・つづく。(^^)
 
 
・・・・・☆

この日のREPはこちらをご覧くださいませ。(^^) 
 

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2008.01.18

三条新橋~黒川山 8の字めぐり

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(ノゾキノタワの大ミズナラ)

しかし一月も半ばに入ったのというのに今年も山に雪が積もりませんね~。成人の日の三連休、土曜に雨が降ったのでちょっと期待はしてたんですけど。。。

ということでこの週末の山行きは連休の真ん中日曜日(01/13)。久しぶりに三条新橋を起点にして黒川山を結果ですけど八の字周回してきました。

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(この木なんの木ぃ~??)

もうこの日は朝から異常に暖かくて三条新橋への道中も凍結はほとんどなく(青梅街道の温度計はなんと0度!)、三条新橋に着いて外に出てもこの時期とは思えない暖かさ。ストレッチもそこそこに今回はいきなり目の前の尾根(長尾根)に取り付きます。

ひと登りしたところにあった山ノ神に挨拶して、本格的な登りになるとツガやコナラ、そして↑(樹皮の紋様はケヤキを想起するけどこのめくれた樹皮が??おそらくオノオレカンバかも。Hgさんありがとう)の立派な木々にまずは目を奪われました。

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(こいつも立派ななつつばき・合体木?かも??)

さすがは東京都の水道水源林だなぁ、とそんな様子に気をよくしつつ尾根をゆるゆる登って行くと、今度はカエデの類やミズナラの立派な木々が、そして他の大木に比べれば見た目は細いけどナツツバキやアセビだって大木が多い。

やがて右手から大久保尾根を合わせると尾根上には露岩が目立つようになり、林もいままでの広葉樹メインからツガなどの黒木が増えてきます。途中でアカマツの立派な木が一本だけ立っていて驚きましたが、残念!近づいてみるとすでに天寿を全うして枯れていました。

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(1507m峰からのくだりしな)

ヒノキの幼樹やアセビが煩い1507mを過ぎ、一旦ノゾキノタワへ下るところは地形図で見る限り緩やかに降りれそうに見えますが、実際には露岩の尾根で一箇所尾根伝いに行けないところもあって(左に捲いた)それが意外で面白いところでもありました。

そして黒木の林を抜け周囲がパッと明るくなるとそこがノゾキノタワ。周囲は広々としているけど撓みは深く、ちょっと不思議な感じ。撓みの少し上を黒川谷から横手峠へ抜ける水源林巡視路が横切っています。

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(ノゾキノタワにて)

まずはノゾキノタワの主ともいえる大ミズナラにご挨拶。そして好ましい場所だし頃合いも良かったのでここでランチとなりました。(結果は正解)

ランチを終えて再び尾根を登り返すと、また黒木の中に入ってあとはせっせと尾根を詰めて行くのみ。地面にうっすらと雪がつくようになるとアセビ、シャクナゲの凍った藪をバリバリ分けるようになりますがもう大したことはありません。

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(樹氷わかります?立岩沢左岸の巡視路が乗越す辺り)

黒木の林を抜けると明瞭な巡視路が尾根を乗り越しており(1700m圏峰の東の肩)、ここで一休み。休憩中に周囲の木々が異常に明るいので木をよ~く見てみると、なんと木々に着いた水滴が凍って一面樹氷になっていたのでした。

透明なだけに霧氷に比べると華やかさには欠けるかもしれないけど、日差しに輝くその光景はやはり素晴らしいものですし、凍る前の気温が高くないといけないのである意味霧氷よりも珍しいもの。

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(逆光の南アも素敵でした・黒川山展望台より)

そんな光景を愛でつつなおも尾根伝いに上がって、黒川山直下の登山道にようやく到着。のんびり行きすぎてしまったせいで鶏冠山へ寄る余裕はなく、まずは近くの展望台へ。

でもここは本当に展望台ですね。大菩薩の横には富士が顔を出し、白くなった三窪高原辺りの奥には逆光の南アがずらりと勢揃い。逆光の方が却って存在感があるような気もします。そして奥秩父の山山も間近に見えてなかなか壮観です。

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(立岩沢左岸の巡視路にて)

冷たい風が抜ける中展望を楽しんだら時間も時間、すぐに帰途につきます。登っている時は帰りは来た尾根をそのまま戻ろうかと思っていたんですけど、アップダウンに急なところも多いのでちょっとイヤな感じ。

だからといって横手峠まで行ってしまっては時間に余裕がなくなる。のでここは一旦先の明瞭な巡視路が乗り越す1700m圏峰の東の肩まで戻って、試しにその巡視路を降りてみる事にしました。

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(黒川金鉱跡・坑道の入口?)

さっそく東の肩から巡視路を南へ下ると、これが立岩沢右岸の斜面をつづら折れにゆるゆる下っていく本当に気持ちのよい和み系の道。じきに目論見通りに横手峠からの水平道と合流すると、そこには東京都水道局の道標が立っていました。しかし水道局の道標なんて珍しい。

あとはこの巡視路を辿って三条新橋へ戻るだけ。ノゾキノタワを過ぎ、ここでちょっと寄り道。黒川鉱山跡をめぐる道を歩いてみると、そこには緩やかな斜面に造られた数多のテラスが残っており、その様子はかって黒川千軒と言われたのも決してオーバーではなかったのだなと思えるものでした。

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(黒川橋にて)

あと黒川橋の真上に旧青梅街道時代のものと思しき橋脚に石組み、対岸にも道筋が確認できたのもちょっと興味深かったです。

ということで終わって見れば登りは木々を愛でる歩き、そして下りは遺構を訪ねる歩き、と普段とはちょっと毛色の変わった山行きになりました。しかしそれにつけても東京都の水源林って本当に素晴らしい。毎度の事かも知れないけど今回も改めてそう思った山行きでもあったのです。(^^)

・・・・・☆
 
◆ 2008.01.13 (Sun)  晴 時々 曇
三条新橋 07:30- 大久保尾根合流 09:55- 1507m峰 10:40- ノゾキノタワ 11:10/12:10- 黒川山(展望台)13:30/13:40- 立岩沢道標の分岐 14:10- ノゾキノタワ 14:30- 黒川金山循環歩道・上の分岐 14:45- 黒川金山循環歩道・下の分岐 15:05- 黒川橋 16:05- 三条新橋 16:25
 

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2008.01.07

白花満開、王岳北尾根

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(主稜まであと少し・王岳北尾根上部にて)


また今年も挨拶が遅れてしまいましたが、明けましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。


・・・・・☆

さて今年はお酒に溺れることなく(笑)すでに年明け2日に初歩きで子ノ権現(森坂峠~本陣山~イモリ山~子ノ権現~小床峠~吉田山)を訪れており、土曜(01/05)は今年に入って二度目の山行き。

今回はずいぶんとご無沙汰していた御坂で、当初は阿難坂(女坂)から王岳へ回る予定だったのが諸般の事情によりセカンドプランで挙げていた王岳北尾根を歩くことになりました。

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(歩き出し、王岳はまだ隠れていた・上九一色出張所より)

さて今回は久しぶりに甲府市立病院から甲府市営バスに乗って(詳細は最後に書きます!)の上九入り。当日は午後から晴れる予報が出ていたものの、歩き出しはまだ↑こんな感じで王岳や御坂の主稜線はまだ姿を見せてくれません。

当初は阿難坂を歩く予定だったのでまずは寺川沿いの道をてくてく行っていたのですが、いきなり猟師さん?らしき??車に追い越されたので、歩きながらしばらく思案の末に王岳北尾根を歩くことに予定を変更。王岳川の右岸の尾根を登ってR358に出て、しばらく国道を歩いたら王岳川の林道に入ります。

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(北尾根中、下部は灌木が若干煩い)

この林道に王岳川の破線路は約一年前に歩いており、その記憶を辿りながら行く感じ。釣り施設を過ぎ橋を二回渡ると破線路の取り付けでここで破線路に入りすぐに王岳川を渡り返してしばらく行き、道が尾根を外れた所で北尾根に取り付きました。

尾根はアカマツ混じりの雑木林で基本的に痩せており、灌木の藪が被りますが藪はさほどでもなくスムーズに歩けます。せっせと歩いているうちに北や西側が晴れてきており、ふと振り返ると真っ白な白根三山が綺麗に浮かび上がり、眼下には甲府盆地が広がっています。この展望も今の時期の御坂の楽しみの一つですね。久しぶりな事もあってふと振り返ってつつそんな光景を眺めることもしばしば。

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(気になる道・北尾根1192m峰北鞍部附近)

するとこちらの方も晴れてきて今まで見えなかった御坂の主稜線が現れてきたな、と思ったら主稜線の上部はなんと霧氷で真っ白!すると今までは「晴れろ、晴れろ」と思っていたのに、今度は稜線に上がるまで溶けてほしくないから「晴れるな!晴れるな~」と自然に叫んでたりして(笑)。

そんな訳で若干急き気味に登っていきますが、北尾根は1192m峰を過ぎてからが本番。鞍部に降りて細いながらも尾根を横切る明瞭な道筋の存在を気にしつつ、ここから地形図通りの本当に急な登りのはじまりです。

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(こんな痩せた露岩もあった・北尾根中部にて)

1192m峰の北鞍部に降りるとなぜかここからカラマツ植林に変わりましたが、それなりに手入れが入っていて藪は控えめ。あとは尾根と言うより急な斜面をただ登り詰めるだけ。

やがてカラマツ植林が切れると今度は露岩がちょこちょこ出てきます。とはいえほとんど歩行に支障はありませんでしたが↑の露岩は痩せている上に左側が切れ落ちていて少々気を遣いました。でもここも右に捲けばさほど問題のないところです。

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(白花をかき分け・・・)

登って登って行く先に三つの巨大な岩を見ると周囲が白くなってようやく霧氷が見られるようになりました。周りの岩も木々も もちろん灌木も真っ白。そんな白い藪を分ける感触がちょっと冷たく、ほてった体には却ってちょうどいい感じ。

そして日差しが入るようになると周囲の白い花が一斉に輝きだし、そんな中を歩くだけでもうもう夢心地。でもそれも長くは続かずあっけなく主稜に飛び出したら・・・

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(御坂主稜より鬼ヶ岳・雪頭ヶ岳方面)

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(王岳山頂)

まず目に入るはずの富士なんかどうでもよくて、目が行くのは真っ白になった東西の稜線ばかり。すぐに王岳の山頂に到着して下るはずだった南尾根の様子を確認すると、やはりというかほとんど白いところがないので帰りは鍵掛峠廻りで下ることにしました。

その前にとりあえずは腹ごしらえ。至福のひとときではありましたが、霧氷の溶けないうちに歩きたいという気持ちもあってあまりのんびりした気持ちにはなれなかったかも知れません。

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(帰りでもまだ白い・右奥 鬼ヶ岳・雪頭ヶ岳、中央奥 節刀ヶ岳)

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(鍵掛峠への道すがら)

一時間ほど休んでから鍵掛峠へ向かうとさすがに南面は結構溶けていましたが、それでもまだそれなりに残っていて峠までの稜線歩きはこれまた楽しい道のり。

降り立った鍵掛峠で富士を見つつボーっとしたらあとは根場へ下るだけです。

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(いやしの里根場より)

峠から45分ほどで根場に出ると ををを・・・建設中だったいやしの里がオープンしており、結構な人出で驚きました。普段からこんなに人出があるのかなぁ??正月休みのせいなのかも。

根場に限らず真冬の西湖・精進湖あたりは本当に静かなのでちょっと違和感を禁じ得ませんでしたが、それでも河口湖駅行きのバスに乗ったのは私ひとりだけでした(笑)。

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(ライトバンですけど・・・甲府市営バス)

最後は先にも触れた甲府市営バスのお話。去年は南甲府駅から甲府市立病院までタクシーを使いましたが、今回は実験くんで南甲府駅から市立病院まで歩いてみました。事前にyahoo!の地図で調べてみたところ[2547m/徒歩約32分]の結果。さて実際は・・・

南甲府駅電車降りる 07:53- 交換する電車が来る前にホームの踏切を渡り駅を出る 07:55- 踏切を渡る 07:58- 小銭つくるためにセブンイレブンでお買い物 08:08- R20(増坪交叉点)を渡る前に信号待ち2分 08:16- 病院が見えてきたところの信号右折 08:19- 市立病院バス停到着 08:24- バス発車 08:30

と言う感じでした。夏は正直論外だけど、寒い今の時期は却ってウォームアップになっていいかも知れません(笑)。ちなみに今回バスに乗って驚いたのは運転手さんが時刻表を逐一チェックしながら定時運行していた事。ということで今回は甲府駅から増富行きの山梨交通バスに接続できた感じでしたが、実際は山交バスの直後を走っていたので必ず接続できるかと言えば少々疑問かも。個人的には逃すと代替がないので増富行きバスはやっぱり怖くて使えないな~。
 
 
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ということでこの日のREPはこちらをご覧ください。(^^)
 
 

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