2007.12.11

三ツドッケ・長らくご無沙汰でした

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(茅尻沢左岸尾根末端部の緩斜面)

もともとこの辺りは三ツドッケよりその下にある一杯水避難小屋の方に愛着があった上に、例の違法伐採おじさんの件もあって(苦笑)三ツドッケの山頂に上がったのはおそらく「花のひかり」をはじめて以来初めてのことだと思います。

まぁあの件も立件されて随分経ったので、今更ながらどんな様子になったのか見てこようと日曜(12/09)に4年ぶりに訪れました。

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(塩地谷の水源林巡視路にて)

とはいえヨコスズ尾根の往復では行程的にあんまりなので、今回は倉沢スタートでまずは倉沢林道をてくてく歩いて魚留橋を目指します。今回は倉沢で降りたのは私だけでしたが、最近は日原行きのバスに乗るたび倉沢に必ず停まるようになっていまして、これは明らかに松浦さんの本の影響なのでしょうネ。

冬らしいピンと張りつめた冷たい空気の中を歩くのは気分も引き締まり決して嫌いではありません。しかも前の晩雨が降ったらしく空気が澄んでいて、それが気分をより良くさせてくれます。

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(塩地谷 小ガッコー沢出合附近にて)

魚留橋に出たらさっそく塩地谷の巡視路に入り、ひと登りして道が水平に変わるとその先は落葉したお陰で姿を現した滝を見ながらの楽しい道のり。ルンルン気分で茅尻沢を渡り1388m峰南東尾根というか茅尻沢左岸尾根末端の緩斜面に上がって一休み。

この辺りも林の美しい和める広がりで午前中は日差しも燦々と入り、パンを頬張りつつ休んでいるともうここ止めたくなってしまうような気持ちのよいところ。それでも先はまだ長いので休憩はほどほどにして、ここから棒杭尾根へ登っていく巡視路と別れて沢歩きのはじまり。すぐ先が滝になっているのでまずは右岸尾根を上がって高捲きます。

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(こんな滝を見ながら歩きます)

再び沢床に降りるとまもなく小ガッコー沢との出合で、ここが目的の1388m峰東尾根の末端部でもあるのですが、左手の斜面は切り立っていて取り付くしまが全くありません。

しょうがないので左斜面を注意しつつなおも先を行くも取り付く適所がなかなかなく、棒杭谷の出合(両岸の迫った左が塩地谷)を過ぎ、次の8m滝を左から捲き終えると(990m圏)ようやく左斜面が緩んで、少し休憩してから尾根に取り付きました。

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(1388m峰東尾根はこんな感じ)

傾斜が緩んだとはいってもそれは今までに比べての話で尾根は時折岩場を交える急登の連続。黒木の許アセビ茂る中をせっせと詰めてやがて主尾根と合流と言っても合わさった主尾根もただの急斜面だったりして(笑)。

それでも周囲の開けた所が二箇所があって塩地谷をめぐる山肌をチェックできた(落葉を終えた今の時期だし)のが嬉しかったです。そして一旦小ピークに上がって登り返すとようやく1388m峰に到着。ただちに一杯水へ向かいます。

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(三ツドッケ山頂)

一杯水避難小屋で少し休憩してから三ツドッケの山頂へ登ると・・・あぐあぐ、なんでしょうこりは。伐採おじさんが全てを伐りきる前に出頭したせいか??山頂の北西側には木が残っていましたが、あとは遮るものなし、なすごい展望。

んが、周囲を見るとあのおじさんは伐採したままその木を放置してたんですね。これがかなり見苦しいというか汚らしいというかかなり杜撰なやり方。日原側はおそらく都が整理したようでスッキリしていましたが、秩父側はおそらく当時のままなのでしょう。

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(三ツドッケより蕎麦粒・川苔・本仁田方面)

でもこれが違法の元に行われた事を示すにはむしろこのままの方が象徴的でいいのかも知れない、と今この記事を書いていて思いつきました。

しかし下から2時間から3時間弱で登れてこれだけの展望が楽しめる山にしては人はまばらで、冬のお昼過ぎとは云え今のところは穴場になるのかな?というか今後エアリアとか雑誌とかガイドがこの山をどう扱うのかがちょっと見物ではありますね。意地悪な見方だけど(笑)。

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(横スズ尾根上部は雪がちらほら)

山頂でのんびり休憩というよりは附近の確認に時間を費やしていたら、周囲が曇って寒くなってきたのでそろそろ潮時のよう。来た道戻るのも面白くないので西廻りで一杯水に降りてからはヨコスズ尾根を下ります。

近年こそあまり頻繁には歩かなくなりましたが、ここは自然林が美しくいつ歩いても気持ちが良いですネ♪しかもうっすら積もった雪が見た目にも歩きにもいいアクセント。

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(滝入ノ峰からの下りしなより)

あとはそのまま下るのではなく、途中で滝入ノ峰にも寄ってざくざくと落ち葉のラッセルを楽しみ、旧日原小経由で東日原へ下りました~。

そうそう東日原の酒屋さん、最近雰囲気がちょっと変わりましたネ。(^^)

・・・・☆
 
◆ 2007.12.09 (Sun)  晴 時々 曇
奥多摩駅 08:32→ 倉沢 08:55- 魚留橋 09:35- 茅尻沢 10:05/10:15- 8m滝捲き終える 11:00- 1388m峰 11:55- 一杯水避難小屋 12:10/12:20- 三ツドッケ 12:35/13:35- 滝入ノ峰 14:35/14:45- 旧日原小 15:35- 東日原 15:40
 

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2007.11.29

錦繍から初冬へ・日原のんびり歩き

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(滝谷の下ッ滝)

さてさて、実はこの三連休は天気が良いこともあり最終日の日曜(11/25)にも歩いてきました。今回は先週に引き続きまたまたな日原で、先週見かけた御供所附近から延びているであろうモノレール軌道の状況が気になったのでその確認を兼ねて久しぶりにタワ尾根ノ頭を訪れました。

連休の最終日もほとんど快晴とあって日原行きの二番バスは立客も出るほどの人出。でも小川谷橋を渡れば結局一人旅で、鍾乳洞を過ぎ小川谷林道をてくてく歩いて今回は上道(上段歩道)に入ります。

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(上段歩道・人形尾根の辺りだったと思う)

紅葉は道が人形尾根を辿っている時ですでに終期。しばらく上がった鞍部から道が尾根を外れるともうほとんど落葉を終えており、辺りはもう冬を待つだけな様子でした。

今回は急ぐ必要もないので気ままにのんびりと歩いていきます。金袋山への道が分かれる潰れかけた掛小屋の分岐を過ぎ、しばらく行くと道は鈴坂窪の枝沢を渡るようになるのですが、すると↓いきなり・・・(笑)

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(桟道流されここは高捲いた・鈴坂窪の枝沢)

まさかここが流されていたとは!7月に歩いた時は問題なしだったのでここもおそらく台風九号のせいでしょう。上道は下道(下段歩道)と違って個人的には安牌だったんだけどしょうがありません。でも手間はそれなりにかかるけど難なく高捲けたのが幸いでした。

そこを過ぎればあとは桟道がボロくなり始めている以外問題はなく、気の向くままに休憩をとりつつ材木小屋尾根を越え、鳥居谷を渡り、猟犬の鳴き声に逃げまどうシカやサルの姿を見ながら、黄葉の終わりかけたカラマツ林の中を緩く登ると四間小屋尾根に到着。

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(日陰なのが惜しい・シオジ平にて)

ホントはそこから下ったシオジ平(あくまでkomado呼称です)で休みたいところなんですけど、そちらはすでに日陰になっているようなので尾根上で一休みしてから薄くなった上道なおも追います。

四間小屋尾根を越えると辺りはいつ歩いても見とれてしまう自然林に変わって、シオジ平に着いたらしばらく辺りを散策。日陰なのが本当に惜しい。今回はここで枝尾根から直接滝谷へ降りるのではなく、久しぶりになおもトラバースする道を追い、最後のガレ場は慎重に降りて滝谷1160m圏の二俣である二ノ沢出合に出ました。

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(ニノ沢左岸尾根にて)

まずは右の滝谷側のすぐ奥にある下ッ滝を鑑賞。前は倒木が多く滝へ近づくのが結構面倒だったのですが、自然と整理されたようで今回は難なく近寄れて写真もうまく撮れました。(^^・トップの写真)

そして滝の鑑賞を終えたら左手の斜面に取り付き、ニノ沢左岸尾根の尾根上に上がります。しばらくは右手に下ッ滝の落ち口やすぐ上にある両門の滝を見下ろしながら登って行く感じで急な登りもあまり苦になりません。

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(木々にマークが巻かれている・タワ尾根上部にて)

ニノ沢左岸尾根は基本的にツガやヒノキなどの黒木にアセビが混ざる痩せた尾根で、地形図で見る限りかなり急なので先ずランチは無理だろうと思っていたら、日当たりの良い左手の斜面に平坦な適所があっさり見つかったのはラッキーでした。

尾根は急だった上に藪も薄かったせいでしょうか、ランチを小一時間とってもタワ尾根(1602m峰より一つ北のピーク)には13時には上がってしまい、そのままタワ尾根ノ頭へ向かいます。

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(久しぶりにタワ尾根ノ頭に上がりました)

9月に歩いた時には何もなかったタワ尾根上もやはりというか尾根に沿って木々にマークが巻かれ、1200、1400・・・と書かれた標識も立てられており、もう軌道ができるのは時間の問題。のようですね。

軌道の終点が縦走路の合流地点の手前のピーク直下だったのがボクの予想と違っていましたが、それでも結局上まで来る事に変わりはなく、間もなく飛び出した縦走路を突っ切ってタワ尾根ノ頭へ詰めあげました。

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(モノレールの軌道はここまで・1602m峰にて)

落葉をとっくに終えた山頂はもう傾きかけた日差しと相俟ってすでに冬の姿。休憩がてら梢越しに見える酉谷や熊倉への稜線、そして秩父盆地に挨拶したらそろそろ下山の時間。まずは来た道を戻ります。

タワ尾根上部のこの姿も今回が最後かも、と思いつつ尾根上の様子を目に焼き付けるように降りていき、1602m峰(大京谷ノ峰)に着くとすでに軌道がここまで上がってきていました。個人的には立派なコメツガやブナなどの木々が立つ1602m峰北鞍部の辺りをどう処理するのかがかなり気になりますね。

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(ウトウ沢にて)

大京谷ノクビレに降り立ち、クビレからはこれまた久しぶりに孫惣谷側のウトウ沢を降りました。ウトウ沢は沢筋をそのまま降りるルートなのでこちらも台風の影響が気になりましたが、影響はほとんどなしで20分ちょいで先週も休んだ孫惣谷左岸巡視路上の二俣に到着。

休憩中に巡視路に降りたらあとはどうしよう、と少し悩みましたが時間も時間なので今回は無難に採石事務所へ降りることにして巡視路を行くと、先週はそれなりに楽しめた紅葉はほぼおしまい。

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(先週も通った孫惣谷左岸の巡視路)

それでも夕方になってもいまだに雲一つない青空をバックに、すでに傾いた日差しがあたる木々が美しい。そんな寂しいような切ないような光景は山歩きのフィナーレをも感じさせて、これからの時期の好きな光景でもあったりするのです。

さて、勤労感謝の三連休も終わって来週からはハイカーもごっそりと減ることでしょう。寒いけど朝の電車の席の確保にも気を遣わずに済むようになるのが有り難いし、低山はある意味これからがシーズンイン。日だまり落ち葉ふみふみハイクはもちろん楽しいし、あと雪遊びができるくらいの雪が今シーズンこそはきちんと降ってくれるのかなぁ。。。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧ださいませ。<(_ _)>
 

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2007.11.18

孫惣谷・ぐるりと紅葉めぐり

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(紅葉のつもりが・・・梯子坂ノクビレへの下りしな)

実は先月末に風邪引いて山行きを一回休んだら予定というか目論見が大幅に狂ってしまったんですけど、今回(11/17)歩いたコースももっと早く歩くつもりでいた所。ということで今回は紅葉見物を兼ねて孫惣谷をめぐる山稜・・・ではなく、紅葉の見頃な標高を通る下の水源林巡視路を交えて歩いてきました。

前日の好天を伝える予報に反して曇り空の中、それでも今秋最低と思しき冷え込み。見頃の標高はかなり下がったとはいえさすがにまだまだ紅葉シーズンのせいでしょうか、日原行きのいつものバスは何と満員ですっかり色づいた日原川沿いの紅葉を愛でつつ東日原に出ます。

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(天祖山表参道、登りはじめの紅葉)

今回は久しぶりに天祖山の表参道を歩くつもりだったのでまずは八丁橋へ。林道の歩きしなもハイカーと思しき車に多く抜かれこちらの人でもそれなりにいそうな感じ。八丁橋先の登山口に着いたらさっそく表参道に入ります。

表参道は登りだしから主尾根に上がるまでが急斜面につけられたガレた道を行くので、何度歩いてもけっこう気を遣うところ。しかし今回はこの登りだしこそが紅葉の綺麗なところでそちらに引きこまれないように考えつつも、やはりというか思わず紅葉に見とれてしまいヒヤヒヤすることも。。。(^^;;; とにかく曇ってるのが惜しい。

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(1355m峰を過ぎるとほとんど落葉していた)

そんな道のりも主尾根に上がってほっと一息。あとは尾根をひたすらに登るだけですが、やはり表参道は良いですね~。タワ尾根と同様こちらもスズタケや山頂附近のモミが枯れここ10年ほどで様子はすっかり変わってしまいましたけど、なんてったって自然林の樹相美は出色、というか奥多摩でも有数の・・・と言えるでしょう。

紅葉こそ1355m峰に上がるまでしたが、そんな林ですので裸木の風情もなかなかのもの。上がるにつれガスもかかってきて、そんな中をひたすらに登ると会所を過ぎて天祖山の山頂に到着。この日の最高点もジッとしているだけで寒いので休憩もそこそこに北へ下りはじめました。

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(姿を現した芋ノ木ドッケ・クビレへの下りしなより)

するとナギ谷ノ頭へ緩く登り返す頃からなんとガスが上がり晴れてきてビックリ。ダケカンバが青空をバックに光り輝く光景なんてもう冬だなぁと思いつつなおも下ると、下っているのになおも寒くなるばかり。おかしいなと思っていたら、あれれ地面が白い。これは雪なの??と、ふと周囲の木々を見てみるとみんな霧氷で真っ白!

奥多摩というか近場で霧氷なんてもう何年もお目にかかっていなかったのでそれだけで興奮していると、左手の長沢谷や芋ノ木ドッケがいつのまにか姿を現しているじゃない。そしてガス越しに日差しが入って周囲の木々がキラキラ輝いている様は神々しいとしか云いようのない光景。

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(荒れていたのは梯子坂窪の方でした)

これがあるから山はヤめられないですネ。そんな光景は梯子坂ノクビレまでの短い間でしたが、お陰でクビレへ下るのに一時間近くかかる始末(笑)。ランチはクビレから北へ上がったピークで頂きましたが日差しに恵まれ、姿を現しそうで現さなかった雲取を見ながらのひとときもまた格別でした。

んでランチを終えたらクビレに戻り、孫惣谷の巡視路に入ります。尾根上は変わらず自然林が美しくルンルン気分で降りられますが、やはりというか梯子坂窪に降りるところが落葉に倒木、小規模な崩れと以前にも増して不明瞭。その上梯子坂窪に降りてみてビックリ。台風9号のせいでしょうか沢は木々や岩が流され沢筋が妙に馴らされている感じで、唯一残されていた道標もすぐ下の板小屋窪の出合近くの桟道も流されてすっかりなくなっていました。

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(ワサビ沢を過ぎると道は安定した・孫惣谷の巡視路にて)

結局その下のワサビ沢(右手から滝がかかる沢)までは道自体が崩れて流されており、ワサビ沢までは河床を歩き、それから巡視路にのりましたがこちらも倒木に崩れ、桟道の破損となかなか気が抜けません。こんな状況では改修が終わるまでこの巡視路に安易に踏み込むのは避けるべきでしょう。

そんな道のりも沢を二つ越えると道がようやく安定して、再び紅葉が見られるようになり水松山中尾根(南東尾根)を乗越して水松谷に降り立ちます。んがこちらは予想に反してさほど荒れておらず、出合の桟道が一部破損しているぐらい。孫惣谷に関して云えば源流部が一番荒れていました。

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(ウトウ沢を少し上がった休憩ポイント)

ここで大高捲きして御供所(ごくうしょ)へ降りるのではなくもうひと遊び。カラマツ林の中、真新しいモノレールの軌道に驚きつつ少し登って現れる分岐が御供所への分岐。ここを直進せずなおも登って孫惣谷左岸の巡視路に入るとひと登りで東への水平道に変わり、そして周囲が再び自然林になるとまもなくウトウ沢を横切ります。

そのウトウ沢を少し上がった二俣の平地はカツラにシオジの落葉、そしてチドリノキの黄葉と明るい雰囲気の素敵な場所で、ここでおやつを食べてちょっと休憩。そおいやウトウ沢も久しく歩いてないなぁ。。。

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(孫惣谷左岸の巡視路・焼小屋窪左岸尾根を乗越す辺り?)

休憩を終えたら巡視路をなおも東へ。オロセ尾根までは緩く下ることもあって徐々に復活する紅葉を愛でつつ行き、オロセ尾根を越えると道は金袋山へ向け再び登りに転じます。

以前に歩いた時は途中で崩落地点がありその状態も気になっていましたがやはりというか改修されており、金袋山より一つ上がったピークの枝尾根を乗り越したところで直接金袋山へ上がってしまいました。

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(金袋山附近にて)

バスの時間に余裕があったので山頂でのんびりすれば、あとはこれまたのんびりタワ尾根を下るだけ。人形山より下の紅葉(本当に紅が!)が見事だったんですけど、西日の思惑は外れて日差しなし。でも予報が外れたお陰で思いもかけず霧氷が見られたのでこれでももう充分満足です。

今回は一石山の手前で巨樹の道に入りスミ窪経由で降りましたが、もう下に降りる頃には日没直前。バスの時間に余裕があることを良いことにちょっとのんびりし過ぎたかも。そんなわけで東日原のバス停に着く頃には日もとっぷりと暮れ、着替えもそこそこにやってきたバス(一台で充分なのに続行便も来ていた)の車中の人になりました。

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(人形山より下は紅葉がきれいだったが・・・)

もう何遍も何遍も云っていることなんですけど(笑)、今回歩いて改めて思ったのは日原の素晴らしさです。歩き終えた後に「あぁ歩いて良かったなぁ・・・」とシミジミ思えるうちは日原通いは止められないんだろうな。一頃に比べると入る人は増えているようですけど、静かで趣のあるルートはまだまだありますです。(^^)
 
 
・・・・・☆
 
 
◆ 2007.11.17 (Sat)  曇 時々 晴
奥多摩駅 07:02→ 東日原 07:30- 八丁橋 08:15- 大日大神 09:15- 天祖山 10:30- 梯子坂ノクビレ 11:20/12:15- 水松谷出合 13:25- ウトウ沢 13:45/14:00- オロセ尾根乗越 14:45- 金袋山 15:15/15:30- 一石山(スミ窪分岐) 16:15- 日原鍾乳洞 16:40- 東日原 17:05
 

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2007.11.05

ヤケト尾根からツバノ尾根へ、石尾根北面廃道遊び

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(ヤケト尾根中腹の紅葉)

先週は土曜に遊んだ後思いっきり風邪を引いてしまい、すげー素晴らしかったらしい紅葉を見られずに悶々と過ごしていましたが、何とか直して今週は土曜の天気が今ひとつだったので山行きは日曜日(11/04)。

紅葉の時期になるとやっぱり日原に入ってしまいますネ。(^^ゞ ということで今回は↑表題の通り、結果として「ヤケト尾根で遊ぶ」シリーズにある程度ケリをつけられる山行きになりました。

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(オッコシ尾根も良かったが日差しが・・・)

今回はちょっと早起きをして一番バスで日原入りして、毎度の如く林道をとぼとぼ歩いてヤケトの吊り橋を目指します。最初は錦に染まったタワ尾根や天祖山の山肌を愛でつつ行く感じ。そして八丁橋を過ぎると林道沿いも紅葉が見頃になっており短い間でしたけど楽しめました。

吊橋を渡り、台風九号の影響が心配されたヤケト尾根の枝尾根に取り付く急斜面も何とか道形を保っており、枝尾根上に上がってほっと一息。今回もそのまま枝尾根を詰めてからカラマツ植林に出たところで巡視路を辿る事にしましたが、去年辿った西への水平道の一つ上にも同じように水平道が通っており、そちらに引きこまれてしまったので少し引き返して枝尾根(三年前に登った尾根)を登って巡視路に復帰しました。

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(オッコシ窪の径路と思しき石組み)

あとはカラマツ植林の中せっせと登ってヤケト尾根中段の水平道に出たら、東(左)のヤケト主尾根に寄り周囲の自然林の紅葉撮影。紅葉はちょうど良い具合で、緑の・・・黒木混じりの林は深山の雰囲気を醸し出して却って好ましいですね。このまま主尾根を詰めれば一時間ほどで日陰名栗峰に上がりますが、今回はここからが本番。来た道を戻って水平道を西へ行きます。

すぐに先程登ってきた巡視路を右に見てなおも行くと道は下り勾配に変わり、時折スズタケが被るものの道筋は至って明瞭。しかしそれよりもここからオッコシ尾根(日陰名栗沢三ノ沢左岸尾根)の辺りまでが種類・質共に紅葉の一番素晴らしいところでしたが、ほとんど日陰だったのが本当に惜しかったです。

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(途中で天祖山が望める)

当初は明瞭だった道筋も先へ行くにつれ徐々に細くなり、不明瞭になってオッコシ窪(「奥多摩の尾根の沢」では五ノ沢?)に降り立つ直前になるとちょっとした崩落もあってとうとう道をロスト。

周りを見ても道筋がわからないのでヒヤヒヤしながらオッコシ窪に降り、沢を登ったり降りたりしてしばらく道筋を捜索。すると当初はワサビ田と思いこんでいた沢にかかる石組みがどうやら道らしいことがわかって、左岸を気にしつつ沢を降りるとかなり薄いながらも道形を発見。試しに辿ってみるとスズが被って細いながらも道らしくなり、これはもう間違えないと確信しました。

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(日陰名栗沢本谷を越えると道形がそれなりに整う)

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(オッコシ向イ尾根の紅葉)

心配していた次の五ノ沢(「奥多摩の尾根の沢」では名無し沢?)は難なく横切れ、その次の日陰名栗沢の本谷を渡るとここで道形がそれなりにしっかりして道は登り勾配に変わります。ここからオッコシ向イ尾根(四ノ沢右岸尾根)を乗り越すまでは紅葉が美しくルンルン気分で歩けるところでした。というかこれは偶然とはいえ紅葉の一番良かった標高(1300~1400m)を終始通っていたからなのでしょうね。

さすがにツバノ尾根の一角を思わせるツガやヒノキに覆われたオッコシ向イ尾根に上がると、その尾根の先も見事な紅葉で思わずそのまま尾根を詰めてしまいたくなってしまいましたが、もうここまで来たら隣のツバノ尾根まで辿るのがスジというもの。この尾根を歩くのは次の機会にしてなおも藪に覆われた道筋を追います。

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(四ノ沢にて)

んがしばらく行くと道筋がスズタケに埋もれてアヤフヤになってしまい、四ノ沢が見えてくる頃にはまたまたロスト。しょうがないので藪の中に延びているそれらしき切り開きを下って四ノ沢に着地。その先も道筋はかなり薄く、ハッキリ云って道筋をきちんとたどれたかどうかわかりませんが、ようやくツバノ尾根に上がりました。

ここで時計を見るともう11時半過ぎ。ここまで来るのにこんなに時間をかけてオレっていったい何やってるんだろ・・・とふと涌いてきた疑問を振り払い(笑)アンパンを二個食べてツバノ尾根を詰め始めます。

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(ツバノ尾根1399m附近の紅葉)

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(ツバノ尾根上部はスズタケが被るが歩きやすくなった)

よくよく考えてみればツバノ尾根を歩くのは丸五年ぶりのこと。取付はともかくとして(笑)尾根全体で見ればもとよりヤケト尾根より与し易い尾根ではありましたが、こちらもご多分に漏れずスズタケの藪は被ることは少なく歩きやすくなっていましたし、高丸山への最後の登りもまだそれなりなヤブコギではありましたけどこちらも以前に比べると藪が薄くなっている感じでした。

お陰でもっと時間がかかるだろうと思っていた高丸山へは一時間ほどで到着。毎度毎度云っていることですけど北面から上がって石尾根の防火帯へポンと飛び出した瞬間って何とも云えない爽快感がありますね。予想よりも早く上がれたので日陰名栗峰のいつものランチ場へ移動します。

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(巳ノ戸の大クビレへの下りしなより鷹ノ巣山)

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(榧ノ木尾根・榧ノ木山附近にて)

石尾根の防火帯はカラマツを残してあらかたの木々がすでに葉を落としておりそろそろ冬の支度も完了目前でしょうか。足下にはキレイに色づいた浅間尾根や榧ノ木尾根が見えます。歩き出しから6時間近くかけて着いた(笑)ランチ場に先客さんがいたのには驚きましたが、それでものんびりランチ・・・とは曇ってしまったためにそうは行かずに早々に切り上げ、鷹ノ巣山へ寄ってから今回は榧ノ木尾根を降りました。

榧ノ木尾根も榧ノ木山辺りの紅葉はもう終わりかけで、良かったのは榧ノ木山から倉戸山の間。しかしこの頃にはこちらの方も曇ってしまい日差しがなかったのが残念ではありましたが、朝から充分に楽しめたのでもう贅沢は言いません。(^^)

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(榧ノ木山を過ぎてからが紅葉は盛り)

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(倉戸山にて)

そして倉戸山からは少しは明るい西側の尾根を女ノ湯へ下ってこの日の山行きはおしまい。帰りのバスも渋滞に遭わず至ってスムーズに奥多摩駅へ出られたのは幸運だったかも。

終わってみれば予想よりも結構歩いた一日になりましたが、おかげでヤケト尾根初訪の折りから長らく気になっていた周辺の巡視路の全貌が今回歩いてだいたい把握できて(まだまだ枝道ありそうですけど)、紅葉だけでなくそう言う意味でも区切りのついた大満足の一日でした。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>

・・・・・☆・・・・・☆

あと久しぶりにリンクのお知らせです。チンボーさんのブログ、わんだらおやじの山登りを追加しました。

奥多摩方面のマイナールートを主に歩かれていますが、ブログではそういった情報だけでなく、そのお人柄が偲ばれる楽しい文章も見所だとおもいます。みなさま、ぜひぜひご覧くださいませ。(^^)
 

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2007.10.03

中段歩道の現況

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(桟道は流されていたが歩行に支障なし・中段歩道 滝上谷にて)

いやいや、先々週末のことなのにアップが遅れてしまいました。(^^ゞ
ということで酉谷山避難小屋泊まりの翌日(09/23)はすでに予報の段階で天気が下り坂だったのでみっちり歩くことはしないで、小川谷左岸を高捲くように通る中段歩道の台風後の様子見をしてきました。

「晴れてる、晴れてる!」の声で目覚めた朝はうっすらと青空が広がっていましたが、それも朝食を終える頃には雲に覆われどうやら天気は予報通りのよう。うだうだしていたらいつのまにか同宿の方々は出ていき、毎度の如く?最後になってしまったので小屋の掃除をしてから出発。

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(酉谷山避難小屋の朝)

避難小屋から一杯水方面へ縦走路を行き、七跳尾根分岐に着くと真新しい私製の道標に導かれる形で七跳尾根の下降に入ります。

七跳尾根はまだゴンパ尾根といわれていた5年前の積雪期に降りて以来かなり久しぶりで、しかもこの時期に歩くのは初めてのこと。上部の自然林はともかく中部の植林帯に入ると木々に食害防止の網が張られていた以外に大きな変化はなく、それより種類は少ないながらもお花が結構咲いていたのが驚き。

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(七跳尾根の分岐には・・・長沢背稜縦走路にて)

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お花はシロヨメナにホソエノアザミ?かアズマヤマアザミ?、そしてヒヨドリバナにヤマトリカブト、キオン、セキヤノアキチョウジぐらいですけど、この植林帯がこの山行きで一番花の濃かったところでもありました。

そして40分ほどで犬麦林道へ降り立つと、ここで林道を下るのではなく登っていきます。フジアザミも大きな花を咲かせ、そしてなぜか林道端で見かける(ここは以前から咲いていた)ヤマハハコは日原においてはけっこう稀品?かも。(^^)

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(犬麦林道にもこういう箇所が)

林道は犬麦谷の手前で↑こんな箇所がありましたが酷いのはそこだけで、あとは難なく歩いて林道終点に着いたら、その先を行くように中段歩道に入ります。

その中段歩道も最初は植林の中を歩くせいか荒れている感じはなく、大栗尾根を乗越して辺りが自然林に変わると小規模なデブリも散見されましたが歩行に支障はありません。

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(心配していたカロー谷は被害なし)

そして滝上谷に降り立つと沢を渡る直前の桟道は残っていたものの、沢を渡る桟道は流されておりその桟道が下流の滝に引っかかっていました。直前の桟道がダメだったらかなり下捲かなければいけなかった所です。でももともと水量の多い沢ではないので沢は難なく渡れてこちらも歩行に支障はありません。

滝上谷を過ぎても道は普段とさほど変わりはなく、にょきにょき生えまくるタマゴタケを見つつハンギョウ尾根を越え、カロー谷へ下り始めると荒れた箇所が出てきてカロー谷はどうなっているのだろう・・・と少々案じられましたが、実際には沢自体は倒木が多かったものの桟道は↑ほとんど無傷な状態でした。

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(カロー谷~日原間は改修されていたが・・・↓)

カロー谷からヨコスズ尾根の西側を捲く箇所も近年改修されまくっている周辺の水源林巡視路と同様ようやく改修が入り、真新しい桟道に石組みとかなり歩きやすくなっています。

でもここも台風9号の影響でしょう、石組みが崩れていたりちょっとしたデブリを乗り越えたりした箇所はありましたが、それでも改修前に比べたら気は楽です。この頃には予報よりも早く、雨も降り出していたんすけどそれも運良く植林帯に入ってくれて雨具や傘を出さずに東日原まで行けました。

B071003h
(すでにこういう箇所もあった)

東日原のバス停に着いて、顔を洗い着替えを終えて一息ついたら、雨だというのにこれまた運良く臨時のバスがやってきて・・・11時にはもうバスの車中の人になっていました。(^^)

結果として中段歩道は想像よりも荒れていませんでしたが、多摩川流域は先の台風でかなり雨が降ったのでここに限らず他の水源林巡視路の様子も気になっています。せっかく巨費を投じて??方々で改修したのにおシャカになってなければいいんですけどね~。
 
 
おしまい。(^^)
 
 
・・・・・☆

◆ 2007.09.23 (Sun)  曇 後 雨
酉谷山避難小屋 06:45- 七跳尾根分岐 07:25- 犬麦林道 08:05- 林道終点 08:25- 滝上谷 08:45- カロー谷 09:30- 東日原 10:45
 

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2007.09.24

緑の尾根を辿り酉谷山へ

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(オロセ尾根上部にて)

さてこの連休は天気が良ければ飯豊行きも考えていたのですが、あちらの天気がどうも今ひとつハッキリしません。そんな予報にモチベーションが今ひとつ盛り上がらないながらも泊まりがけの準備はしちゃったし、ど~しよ~??

ということで今回(09/22~23)は荷物減らせばそのまま行ける・・・おそらく5年ぶりとなる酉谷の別荘へ泊まりに行ってきました。

B070924b
(ガニ沢の枝沢にあるワサビ田跡)

泊まりなら朝は遅くても良いんですけど連休なので念のためいつものバスで東日原へ出て、稲村岩やもう見られなくなる安倍首相のポスターをカメラに収めつつ、おろせ橋(八丁橋)を目指しててくてく歩き始めます。

登路はこれまたかなり久しぶりな篶坂ノ丸南尾根たるオロセ尾根。おろせ橋を渡ってのっけからヘアピン続く孫惣谷林道を登り、今回は桟道ではなくその手前の最後のヘアピンの所でオロセ尾根に取り付きました。

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(篶坂ノ丸にて)

枝葉が散乱する植林の急な斜面をひと登りで桟道からの道を合流。孫惣谷左岸の巡視路が合わさるまではこの道を辿れば良いだけで、これまたひと登りした鞍部からガニ沢の枝沢に寄ってすでに汗だくになっていた顔を洗ってなおも登っていきます。

1123mを過ぎるとひと登りで左岸の巡視路とクロス、というかちょっとだけ一緒に上がり尾根を外れて金袋山へ行く巡視路と別れてからが個人的にも未踏だったオロセ尾根の核心で、徐々に尾根が広がりミズナラやブナの立派な木々が出迎えてくれてなかなか良い雰囲気ですね。

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(色づき始めた木もあった・ハウチワカエデ)

そん中をゆるゆる登っていくとあっけなく篶坂ノ丸に到着。近年歩く人がかなり増えたとはいえ今の時期とあっては山頂には誰もいません。寄り道や休憩の事を考えると重荷の割に早く着いた印象です。

篶坂ノ丸で少し休憩してから暫くはタワ尾根を行きます。しかし前にも云ったかも知れないけど、この時期に藪漕ぎもなく周囲の木々をめでながらのんびり歩けるなんて・・・昔のことを思い出すと隔世の感があります。でもお花は相変わらず極端に少ないですね~。まぁこればかりはもうしょうがないんですけど。

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(滝谷源流部の右岸尾根の下りしな)

ウトウノ頭から大京谷ノクビレに降り、黒木に変わった尾根を登り返すこと30分ほどで長沢背稜の縦走路に出ますけど、これだって一昔前だったら有り得ないコースタイムです。とはいえ今回はそのまま酉谷へ向かうのではなく(泊まりだしね!)、もうひと遊び。

というか今回の目的がこれからで、まずはタワ尾根と縦走路が合わさる手前の1640m圏から東へ延びる滝谷源流部の右岸尾根(としか云いようがない)を下ってから喜右衛門尾根に移って、登り返すというもの。喜右衛門尾根の初訪のおり、1380m圏の緩斜面で休憩をとったときになおも西の滝谷方面へ延びる踏跡と思えなくもない道筋が気になっていたのです。

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(滝谷に降り立ちました)

さっそく右岸尾根を下り始めると、地形図通りの広々とした尾根でスズタケも枯れていて楽しく歩けます。ただ林相自体は・・・喜右衛門尾根の方もそう言えるんですけど・・・たとえば四軒小屋尾根北斜面というか滝谷中下流部右岸斜面のような美林では決してありませんけど、良い雰囲気です。

尾根が狭くなると黒木も出てきてボク的な印象では水松山中尾根に似てなくもないかも。尾根末端部は急そうだったのでどう降りようかちょっと迷っていたのですが、末端近くになると左(北)側の滝谷へうまく降りられる箇所があり、間もなく滝谷に降り立ちました。

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(喜右衛門尾根と枝尾根の間の緩斜面・Part1)

降りた滝谷はすでに緩い流れになっており、おそらく胎内滝~最後の滝を過ぎたところでしょう。広々とした幕営の適所なんかもあって、そこいらでちょっと休んでから草つきの斜面を登るとそこはもう喜右衛門尾根の枝尾根と主尾根の間の緩斜面の一角。

頃合いも良かったのでさっそくランチにしてのんびり休もうかと思っていたのに、虫がうるさ過ぎ。結局30分ほど休憩してだけで腰を上げざるを得ませんでした。あとは↑↓↓こ~んな大海原が波打つような緩やかな斜面をゆるゆると、適当に彷徨いながら上がるだけです。(^^)(^^)(^^)

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(喜右衛門尾根と枝尾根の間の緩斜面・Part2)

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(喜右衛門尾根と枝尾根の間の緩斜面・Part3)

そんな楽しい歩きが1480m峰を越えて西の鞍部へ下るまで続き、そこから急な尾根をひと登りすると先程別れた長沢背稜の縦走路と再び合流。すぐに酉谷山へ向かいます。

道中、埼玉県側の方に・・・山火事用心・・・許可なく木を切ったり、草や土石などを採取することはできません・・・と書かれた林野庁による新しい看板には笑いました。おそらくあの一件(一ハイカーによる三ツドッケ山頂伐採事件)があってのことなのでしょうネ。

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(喜右衛門尾根1480m峰附近にて)

たどり着いた酉谷山の山頂でボーっと休んでいると小屋泊まりと思しき軽装の方がやってきたので、小屋の様子を聞いたら泊まりはまだその方一人とのこと。その話にホッとして避難小屋へ下ればこの日の山歩きはおしまいです。

思いの外少なかった水場の水量(1L=1分)に驚きつつも、担いできたビールを冷やしてあとはひたすらにのんびり。小屋にいながらにして展望が楽しめるなんてやっぱりここはええところやね~。(^^)でも小屋前の斜面はせっかく改修したというのに先の台風で崩落してメチャメチャ。特にトイレ側が危ないです。これでは近い将来この小屋の存亡というか供用自体が危うくなるかも知れません。

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(こういうのなら・・・いいネ! ^^)

しばらくは誰も来なかったのでまだ9月だし、酉谷が荒れている話も伝わっているはずだからハイカーは少ないのかな?と思っていたらそれから続々やってきて結局満員御礼(7名)。それでも近年は日帰りばかりだったのでこうやってのんびりできたのはえがったなぁ。。。近場でもタマには泊まりにすると山行きの趣も変わって良いものですね。
 
 
・・・つづく。(^^)
 
 
・・・・・☆

あと、この日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2007.09.09

日原にフられて三頭山へ

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(枝葉が散乱する尾根上・三頭山中尾根にて)

今回の台風、かなりの雨が降りました。今週末は18きっぷがあと一回分残っていたので遠出するつもりでいたのですが、台風直後の遠出はいろいろとリスキーだし、18きっぷの元ももう取りまくってるので(笑)今回(09/08)は日原で遊ぶつもりで早起きして一番電車で奥多摩へ向かいました。

んが、駅に着くと普段は停まっているはずの日原行きのバスが停まってないので??と思っていたら日原街道の通行止めがまだ解除されておらず運休とのこと。まぁコレは想定内のことではあったけど奥多摩湖方面のバスは留浦まで行ってくれるようなので、ここで念のために心にとめておいたセカンドプランの三頭山が浮上しました。とはいえ持参した地形図は武蔵日原のみ(笑・ちなみにエアリアも持参)、まぁいいか。

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(奥多摩湖の湖水も茶色く濁っていた)

今回の台風はやっぱり凄かったんですね。小河内ダムの余水吐から濁流がもの凄い勢いで流れているのにはビックリでしたし、奥多摩湖は全面茶色く濁っているし、道路に泥がたまって泥濘になっている箇所もあったりしてコレでは日原街道がこの日になっても通行止めのままというのも頷ける状態。

小河内神社でバスを降り、浮橋入口にあった「山のふるさと村手前の(岫沢の)橋が流されて山のふるさと村まで行けません」との表示も行きがけは関係ないのでとりあえず心の中に留めておき、↑のような状態の浮橋を渡って今回は山道ではなくすぐ上の周遊道にあがって奥へ行きます。

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(倒木多い・1272m峰南鞍部からボウメキ沢への下りしな)

三頭山へはヨシスキ沢を遡って中尾根の末端から行こうと思っていたのですが、湖水があんな状態ですから道路を横切る沢横切る沢どれも凄い水量で、ヨシスキ沢もご多分に漏れず凄いというか尋常じゃない水量でとてもじゃないけどそのまま行く気になれません。

ということでここはもう歩くことはないだろうと思っていた御堂指尾根の大高捲きルートで中尾根に取付くしかなく、それでもこのまま御堂指尾根を上がるのはちょっと長いので、周遊道をもう少し歩いて次の沢で1272m峰の北東尾根に取り付いてから1272m峰に上がり、南鞍部に降りてボウメキ沢の枝沢を辿ってボウメキ沢に降りました。ちなみに北東尾根取付けからボウメキ沢まで一時間ちょい。御堂指尾根をそのまま辿るのとどれだけ時間が違うのかはナゾです(笑)。

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(ボウメキ沢も水量が多くて徒渉に手間取った)

降り立ったボウメキ沢も倒木の助けを得てなんとか靴を脱がずに徒渉できたぐらいな水量で、やっとこ対岸へ渡ればあとは危険な箇所もなく純粋な尾根歩きのみでホッとはしますけど、急登続きの尾根に汗が滴り落ちます。

尾根上には枝葉が散乱して倒木もちらほら。そのおかげか尾根上は妙にスッキリしており台風が藪を刈り払ってくれたのでした。でも図らずも上も下もみどりに覆われた尾根は決して惨憺たる状況ではなく、その草いきれのように立ちこめる枝葉の匂いと相俟って、悪くない雰囲気でもあったと思ったのはボクだけでしょうか??

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(三頭山山頂・貸し切り ^^)

とはいえ暑い中の登りはやはり堪えます。ヌカザス尾根の登山道と合流する頃にはすっかり汗みどろで、やっとのことで三頭山の山頂に着いたら・・・あれれ、誰もいない。まぁ行きがけの周遊道が通行止めでしたから静かなのはうすうす予想していましたが、まさか誰もいないとは。。。

おかげで気兼ねなくTシャツを干して上半身裸でずっと過ごせたのはラッキーでした。ランチをとり終えてそろそろおいとまかな?と思い始めた頃、鶴峠からご夫婦がやってきてそれだけ。しかしこんな三頭山も本当に珍しい!

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(鞘口峠へのくだりしな)

ということで鞘口峠への道も人っ子一人おらず、なんか全く別の山を歩いているような錯覚にすらとらわれます。この頃から雲がぽつぽつ出てきて涼しくなり、快適に歩けるようになったのが一番嬉しかったかも。

鞘口峠から月夜見山までは10年以上ぶりに歩く道で植林の多いイメージがあったのですが、途中で周遊道が絡むのはしょうがないけど実際は雑木の多い悪くない道のりですね。

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(風張峠にて)

広々とした月夜見山からは稜線を離れて月夜見山北西尾根たる大仁田尾根・大ムゾ尾根の下降に移ります。月夜見第一駐車場までは雑木の美しい広々としたプロムナードでなかなか気持ちのよいところ。

大仁田尾根と大ムソ尾根の境は大ムソ山とも言われる1102m峰になるのでしょうか。それはともかく途中で大パーティと遭遇して呆気にとられつつも下って周遊道に降り立つとそこが第一駐車場。

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(快い雑木のプロムナード・大仁田尾根にて)

しかしここで事件発生。
石尾根が一望の駐車場で休憩がてら行く先を確認しようとしたら、なんと・・・
 
 

エアリアがない・・・ orz
 
 

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(月夜野第一駐車場にて)

鞘口峠以降地図を広げてないのでおそらくその間に落としたのだろうけど、実は浅草岳の時もエアリアを失くしており、短い期間で二度も失くすとは何という体たらく。もう手持ちの「武蔵日原」で降りるしかありません(笑)、というか尾根の概要をなんとなく覚えていたのでそのまま降りてしまいました。

結局地形図の道筋は確認できなかったけどうまいこと降りられて、611m峰手前の鞍部にあった浅間さまに手を合わせてから611m峰に上がり、そのまま降りるとちょうど南岸歩道(いこいの道)9kmポストの所に着地しました。

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(南岸歩道、さなぎ沢にて)

あとは山のふるさと村へ向かってスタート地点でもある小河内神社へ戻るだけ。対岸には小河内神社の尾根が間近に見えるのに大回りしなければいけない焦れったさ。南岸歩道はさほど荒れていませんでしたが、沢の水量が多く、なかなか良い景観を作っています。長い道中、「渡しでもできないかな~」と至極勝手なことをつぶやきながら歩いていたのはヒミツです(笑)。

・・・・・☆

冒頭にも触れましたが、山のふるさと村へ向かう道はふるさと村直前の岫沢(サイグチ沢)の橋が流されており通行できません。その上、ふるさと村の手前にある車道の橋(岫沢橋)が工事中で歩行者用に仮設の橋が架けられていたのですがそれも流されて通行不能。結局キャンプ場のある太子橋まで足を延ばさなければ行けません。

なのでごく少ないとは思いますけど、山のふるさと村へ行かれるハイカーの皆様におかれましては下の山道ではなく最初から周遊道を歩かれた方がいいと思います。とはいえ岫沢が普段の水量に戻れば徒渉にさほど問題はないと思われますけど。。。

・・・・・☆・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2007.07.19

今頃になって・・・(^^;;;

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(四軒小屋尾根1388m峰附近にて)

ようやく今年初の日原入りになりました~。(^^ゞ とにかくブナハバチの大発生が関東の広い範囲に広がっている話を聞くにつれ気になっていたのはやはり日原のブナのこと。

日原でブナといえばまぁ天祖山かタワ尾根だろうな~ということで今回はどちらにするか非常に迷ったのですが、結局林道歩きの労なく周回ルートにできるタワ尾根登り四間小屋尾根下り上道(上段歩道)戻りのなじみのコースで歩いてきました。

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(タワ尾根・篶坂ノ丸への向かいしな)

デカイ台風が通り過ぎたあとだったので台風一過の好天を期待してたのに夜明けの空を見た時点でそれはもう諦めざるを得ません。時期のせいなのか天気のせいなのかわからないけど行きしなの電車もバスも初冬のような少なさで、東日原から歩き出してまもなく稲村岩の登山道を左に見やればあとは毎度ながらの独り旅。

今回は鍾乳洞を過ぎてからタワ尾根に取り付いたのですが、そこにあった道標はいつの間にか切り取られていました。でもいろいろ考てみれば個人的には至極妥当なことだと思っています。

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(四間小屋尾根上部にて)

急登をこなして尾根上に上がればウトウノ頭までは自然林を愛でつつのんびり尾根を詰めるだけ。でも周囲は濃霧に包まれて幻想的??時々周りが明るくなるものの基本的には暗い感じでカメラの出番が。。。地面に散らばるナツツバキの花ガラと貧弱な下草がちょっと目を引きます。

人形山に近づくと尾根上にはぼちぼちブナが出てくるのですが、見たところほとんど大丈夫でこれには心底ホッとしました。そして下降時に慣れていないと迷いやすい篶坂ノ丸東尾根との合流点にはしっかりと通せんぼの上、真新しい私製の道標がつけられていました。

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(四軒小屋尾根1388m峰附近にて)

しかしこの時期に体を濡らさずタワ尾根を歩けるなんてひと昔の状況を考えると現実感が無く、ガスガスの天気と相俟ってなんか夢を見てるような感じもします。やげて篶坂ノ丸を過ぎるとスズタケの代わりに下草が生えてきており今後どおなるのかな?気になります。あと豊富にあるダケカンバの立ち枯れも目立ちましたけどこれは他の木々に林冠を押さえられたからなのでしょうか??

本日の最高点であるウトウノ頭は毎度ながらほとんど素通りな感じでただちに四軒小屋尾根の下降に移ります(笑)。ガスで先のほとんど見えない中を記憶を頼りに降りていきましたが、こちらもスズタケが枯れてほとんどなくなり下道もそれなりですけどにわかるようになっているんじゃないかな。

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(ブナは大丈夫でした・^^)

そして四軒小屋尾根の目玉とも言える1388m峰附近の広大な広尾根にでて、周囲の自然林を愛でつつあっちへウロウロこっちへウロウロ。こちらも↑の写真の通りブナはブナハバチの大発生もなく大丈夫でした。(^^)

気の済むまで周囲を散策したらお昼近くになったので、さてさてランチでも・・・と思って準備をしつつ天気予報を聞くためにラジオをつけたらなんと新潟の大地震の緊急放送中でビックリ。今回は思いっきり心当たりもあったので下山を即決して1388m峰の南東支稜から上段歩道に降りて東日原へ向かいました。

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(台風直後のせいか凄い水量。上段歩道・鳥居谷左俣にて)

本当ならランチのあと滝谷の滝やシオジ平の見物も予定していたのに今回ばかりはもうしょうがない。しかし上段歩道を横切る沢も台風のあとのせいかもの凄い水量で、水煙を上げる奔流と化していた鳥居谷の左俣は特に見事だったし、タダの岩だと思っていたところから獅子口の如く水が湧きだしている巨岩もあって、イレギュラーな上段歩道はなかなか良いものを見せてくれました。(^^)

・・・・・☆

◆ 2007.07.16 (Mon)  曇 のち 霧(濃霧)
奥多摩駅 07:25→ 東日原 07:50- 一石山 09:00- 篶坂ノ丸 10:20- ウトウノ頭 10:55- 1388m峰 11:25/12:25- 鳥居谷(左俣) 12:50- 小川谷林道 13:50- 東日原 14:30
 

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2007.07.09

ブナハバチ大発生・・・続報

B070709

さて、私用の嵐(要は自分が一番悪いのです・・・苦笑)でいまだにレスや更新が遅れていますが <(_ _)>、↓でも触れたブナハバチの状況が皆様の報告から少しずつ入ってくるようになりました。

結局ブナハバチの発生は南関東のかなりの範囲に及んではいるようですけど、大発生しているのは南大菩薩~御坂にかけての山稜のようで、大菩薩や奥多摩、そしてそれらとは分断されている丹沢道志の方は発生はしているけどまたごく一部の模様です。

とにかくこのまま終息してくれるのかそれともまだ暫くは続くのか、その辺りが気になりますし、御坂で大発生となれば西に続く天子の方も気がかりですね。とにかくブナハバチはブナしか食べないようですし、ブナ自体が高木なので幹で見分けがつかないと今の時期わかりづらいかも知れませんが、まだしばらくは山を歩かれた際はブナの様子を気にかけてもらえれば・・・と思っております。<(_ _)>
 

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2007.05.06

三頭山と奥多摩湖南岸歩道・新緑の山行き

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(向山から三頭山~鶴峠稜線へのぼりしな・Part1)

誠にお恥ずかしながら今回は云われるまで全く気がつかなかったのですが、当サイト花のひかりのカウンターがとうとう100000を越えました。10万なんて開設当初は想像すらできなかった数字だったのに。。。とにかく訪ねてくださって、いろいろ書き込んでくださって本当にありがとうございます。そして毎度の事ながらシュミに走りまくったしょうもないサイトですが、あきれずに今後ともおつきあい頂けたらと思います。<(_ _)>

・・・・・☆

このGW、関東は天候に恵まれましたね。29日の奥甚助尾根にはじまり、翌30日はBBSの方でちょこっと報告させて貰った川苔山でアカヤシオのお花見。そして後半に入った今回も(05/03)三頭山、とここへ来て堰を切ったように?奥多摩通いが続いています。(^^ゞ

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(向山手前の展望台)

今回は小菅行きのバスに乗って余沢からのスタート。さっそく向山へ向かう登山道に入って植林帯の中をえっちらおっちら。余沢の集落を見下ろし、道脇にチラチラ見かけるスミレがフモトスミレだと教わっていると、まもなく植林を抜けて新緑真っ盛りの雑木林に変わります。

やはり日差しがあると緑の輝きが違いますね。さすがに少々暑いけど、良い気分で上がっていくと見覚えのある展望台に出ました。でも展望台はもう古くて立入禁止になっているんだけど、天気も良いのでとりあえず・・・(以下略・笑)

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(向山から三頭山~鶴峠稜線へのぼりしな・Part2)

展望台から向山を捲いて過ぎるとここからが今回のハイライト。ミズナラ?などのスラッとした林からブナの大木も目につく自然林に変わり、う~ん これは・・・と声の上がるステキな光景が広がっていました。

上がっていくと当然ながら新緑は薄くなり芽吹きに変わっていきますけど、三頭山~鶴峠の稜線に上がっても魅力的というよりは魅惑的な尾根道が続いて良い気分。小焼山へはピークハンター?さんは上がっていきましたが、ここは捲道(というかこちらが登山道)へ。

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(三頭山北面捲道にて)

そして間もなく出る分岐を左にとって北面の捲道に入りましたが、悲しいかな早くも雲がかかり日差しがなくなってしまいました。こうなると折角の捲道も半ば淡々と歩く感じで、しかも途中の倒木のある箇所でマヌケにもザックを沢筋へ落としてしまい、余計仕事をするハメに(笑)。

でも玉川の源流域を回る所でカツラの花を何とか見られたのは高尾以来だったのでこれは嬉しかった。

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(三頭山直下はまだこんな感じ)

まもなくヌカザス尾根と合流すると、さすがにGWな事もあってポツポツ人通りがあり、あとは三頭山を目指すのみ。ここまで来るとまだ灌木の類が芽吹きはじめた程度でまださみしい感じです。

でも山頂に上がればそこはハイカーで埋まっており、さすがは三頭山ですね。山頂で写真を撮ったら稜線を東へ行き、イワカガミ(花はまだ)やイワウチワを確認し途中でお昼。さっそくおにぎりを食べているとどこからか納豆の匂いが。。。(笑)

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(今回のお目当てオオヤマザクラ)

鞘口峠へはそのまま尾根道を降りるのではなく、ここでちょっと遠回り。お勧めの都民の森側の道に入ってから峠へ向かいました。確かに歩きやすくて急なところはないし、人が全く歩いていないし(笑)、ここでようやく↑のオオヤマザクラをカメラに収めることができました。

そして鞘口峠からサイグチ沢の道に入りましたが、新緑は美しく、お花もそれなりに見られてこれが意外やなかなか良い道です。そんな沢沿いの道から突然賑やかなオートキャンプ場に出るとそこが山のふるさと村。

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(サイグチ沢の登山道)

ここで一度右岸の尾根上に上がったのですが、石仏をいくつか見かけて古道の雰囲気を漂わせていたので?と思っていたら、この道が風張峠~浅間尾根と通って五日市と結ぶ昔の交易路だったんですね。そおいやこの道は歩いたことがないや。。。(^^;;;

尾根上で休んだらそのまま尾根を北へ辿って降りると、そこはいこいの路(奥多摩湖南岸歩道)のゲートのある広場になっていて、ここからがもう一つのメインである奥多摩湖南岸歩道のはじまり。

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(奥多摩湖南岸歩道・・・いこいの路・約12km)

南岸歩道は少なくともボクがバイクに乗って山歩きを始めた頃からすでに通行止になっていて、ある意味奥多摩の秘境でもあった所で、それから一度は歩いてみたいと思っていたところでした。ゲート脇の11.6kmと表示されたポストをちょっとだけ複雑な思いで眺めて(笑)さっそく歩道に入ります。

しかし歩道に入ってみると、これがなかなか。。。雑木林が続いて新緑は美しいし、青い湖面を見ながら歩けるのも楽しい、そして深い入り江を丁寧に辿るのも雰囲気があってなかなか良いもの。そして対岸の見慣れたはずの集落の見え方もまた新鮮。(^^)

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(南岸歩道の道すがら・Part1)

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(南岸歩道の道すがら・Part2)

南岸歩道は長い道のりだから誰もいないだろうと思っていたのに、すれ違う人もそれなりにいてビックリ。それに途中で通り雨にあった時もその時だけ植林帯に入って難を逃れることができたのは幸運でした。

それでもさすがに12kmは長い。とりあえず頭の中では唐松谷林道じゃなくて大ダワ林道を降りて、東日原まで林道を歩くという感覚ではいましたが後半はさすがにバテ気味。やがて小河内峠への登山道分岐をいくつかを過ぎると道は林道に変わり、湖面からの夕景にちょっとだけ見とれていたらようやくゴールでした。

B070506k
(奥多摩湖の夕景・南岸歩道より)

南岸歩道・・・長かったけどなかなか良い道でした。山行きの後に通しで歩くことはおそらくもうないでしょうけど(笑)、道の起伏は少なく水平なので長めのウォーキング感覚で歩くのなら新緑・紅葉の時期はお勧めの道だと思います。

それにしても今の時期は歩いていても本当に良い時期ですね。暑すぎず寒すぎず、そして新緑の中を歩くのは元気が出ます。贅沢を言えばもうちょっと日差しが欲しかったけど楽しい一日でした。私のミスから再び企画・ガイドをしてもらったHgさん、そしておつきあい頂いたかずさん、ほんとうにありがとうございました。(^^)

・・・・・☆・・・・・☆

◆ 2007.05.03 (Thu)  晴 時々 曇 一時 雨
余沢 08:10- 展望台 09:20/09:30- 稜線出る 10:10- 三頭山 11:45-(途中休憩)- 鞘口峠 13:00- 山のふるさと村 13:55/14:05- いこいの広場 15:30/15:45- 小河内ダム(奥多摩湖) 17:05
 

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