2007.12.31

西丹沢・白石沢を繞る山遊び

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(白水ノ沢右岸尾根上部にて)

さてさて・・・先週の三連休は遊びすぎてしまい、山に行けなかったのでちょっとブルジョアな状態。なので土曜(12/30)は歩き納めでもあるし、え~い!と大枚はたいて前回に続いて西丹沢へ。今回はサガセ東沢から城ヶ尾山に上がって白水ノ沢右岸尾根を下降、そして中ノ丸南尾根(白石沢 フジモク沢中間尾根)を登り返すという白石沢をめぐるコースを歩いてきました。

ということで「大枚はたいて」というのは都留市駅からタクシーを使って道志側から西丹沢に入山したから。年末年始と言うこともあり朝のタクシーが一台しかないようなので、今回はちょっと気を遣って谷村町ではなく都留市駅からサガセ川に入り、舗装の切れる道志の森キャンプ場まで。都留市駅からの上にタクシー代が値上げしたこともあって今回はちょっとお高く、お代は¥7280なり。

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(朝の城ヶ尾山)

でもキャンプ場から歩いてもそんなに遠い訳ではなく、歩き出し20分でゲートのかかる水晶橋、40分で登山道入口、1時間弱で城ヶ尾峠とお隣の城ヶ尾山も1時間ちょいで到着。昨晩のまとまった雨から晴れては来ているものの残念ながら富士は見えません。ということで周囲のスズタケもまだ濡れていましたけど、晴れてるしスズタケ自体ある程度乾きはじめていたので構わず南のスズタケの茂る尾根に分け入ります。

しばらく降りて西側をフト見やると大栂の左上には先週よりも白さを増した富士が現れてしばらく眺めてしまいましたが、この日はこれが最初で最後の富士。まもなく尾根が二手に分かれ、左の地蔵平へ下る尾根を見送るとここからが白水ノ沢右岸尾根のはじまりです。

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(白水ノ沢右岸尾根中部はこんな所もあった)

尾根の分岐から尾根の左側が植林帯になっていることもあり暫くは藪を避けながら歩けたものの、まもなくその植林帯も切れ藪の中に。でもスズは思いの外密ではなく下道もそこそこしっかりしており結構スムーズに歩けて、お陰で体もさほど濡れません。

その上尾根が緩んで藪自体が切れた1030m~1000m圏あたりは↑のような気持ちのよいプロムナードが広がっており、ここでのんびりするのも良さそうです。

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(白水ノ沢右岸尾根898m峰に立つブナ)

それからも藪は薄く、尾根上にはモミも現れてちょっと落ち着いた雰囲気。なおもゆるゆると歩けるのでこれはこのまま下まで行けるのかも、と思い始めたらその先の898m峰(↑のブナが目印)はスズタケに埋もれており休む場所すらありません。

尾根はここで三分するのですが、今回は中ノ丸南尾根を登り返すつもりなので一番西の枝尾根を拾いスズタケを頼りに下降。沢に降りる直前スズが被っていたものの水平に横切る道らしきものがあったのに驚きつつ、まもなく沢に着地。目論見通りすぐ先が白石沢とフジモク沢の出合でした。

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(白石沢 フジモク沢出合にて)

結局城ヶ尾山から一時間ちょいで出合に降りてしまい、お次はこの出合から上がっている中ノ丸南尾根を登る段取り。まぁ藪が濃くても3時間はかからないだろうから、これで帰りはタクシーのお世話にならなくても良さそうな事がわかってちょっと嬉しかったりして。(^^)

出合の広場でダニチェックを兼ねた(笑・ちなみにダニは一個もついていませんでした)休憩を終えたら目の前の南尾根に取り付きます。が尾根末端はちょっとした崖状になっているので慎重に登って尾根上に上がればあとはこの尾根を辿るだけ。

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(中ノ丸南尾根・中腹まではこんな感じ)

しばらく行くとここでも水平道が尾根を横切っておりまたビックリ。これは先に見かけた道と繋がっているのか?そもそもどこから来てどこへ延びているのか?まぁそれは機会があったら、ということでなおも尾根を辿っていきます。

この南尾根も取り付いた当初こそ薄いながらもスズが被っていたのですが、登るにつれ徐々に薄くなり、やがてなくなっていつのまにやら尾根上は緩やかなプロムナードに変わっていました。途中ではかなり新しい鳥獣保護区の標識もあったし、もしかするとこの尾根はそれなりに使われていて上まで明瞭なのでは?

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(でも1067m峰を過ぎれば・・・)

と思いつつ、ゆるゆる上がって1067m峰に到着。しかしそこから先は雨で洗われた綺麗~なスズタケが青々と茂っているのでした(笑)。

やっぱり世の中そんなに甘いものじゃありません。余丈のスズタケが被る尾根上には下道がそれなりにあったものの一気にペースダウン。しかも登りなので尾根上の良さげな木々もなかなか見られず尾根を淡々と詰めていくだけです。

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(中ノ丸山頂にて)

それも周囲にアセビが出てくると藪も少し落ち着き、周囲の木々を愛でる余裕も出てきます。そして周囲に良いブナが目立ちはじめると稜線が徐々に近づいてきて、じきに甲相国境稜線の登山道に飛び出しました。

中ノ丸はそこから西へ少し行ったピークで、そこにはテーブルベンチもありお昼の頃合いも良かったのですが、風が吹きだし雪雲もやってきたので一息つくだけで慌てて退散。とりあえず東の城ヶ尾山へ向かうことに。

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(城ヶ尾山に戻りました)

雪雲は城ヶ尾山へ向かっている間に雪を降らせてすぐに抜けてくれましたが、相変わらず風が強くのんびりする気にはなれなかったので、軽いランチをとりつつエアリアを広げて帰りのコースを考えます。

とりあえずバス便のない道志側へは降りられないので、菰釣から平野へ下るか、畦ヶ丸を回って西丹沢か、地蔵平へ降りて二本木峠を越えるか、それか浅瀬入口まで延々と林道を歩くのも休みに余裕のある今だったら却って良いかも・・・としばらく思案していましたが、結局道中の林相が良くてしかも18きっぷをフルに使えることから畦ヶ丸廻りで降りることにしました。

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(畦ヶ丸から大滝峠への下りしな)

ということで腰を上げて稜線のブナ林を愛でつつ畦ヶ丸へ向かいます。道中は相変わらず風が強かったので山頂には寄らず避難小屋へ駆け込み、宿泊される方とお話ししながらちょっとティータイム。休憩している間に霰が降ってくれたのはラッキーでした。

そして避難小屋からは大滝峠上に降り大滝沢の道を歩きましたが、こちらは道中全般にわたって歩きやすく、植林もほどほどで思いの外素敵な道のりでした。少なくともボク的には5月に歩いた西沢の道よりもこちらの道の方が好みかな。こちらの道はシロヤシオがほとんどないんでしょうけど。

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(一軒屋避難小屋の様子)

結局大滝橋には16時前に着いたもののもうバスは17時台までないし、タマには中川の温泉でも寄るか(実際には休業日だったらしい)と思ったらなんと15時台のバスがやってきてビックリ。この時間のバスは行程的にハナから諦めていたので頭にすらなかったのでした。

慌ててバスに乗り込み、着いた谷峨駅では電車までの短い時間に慌てて着替えをした事もあってようやく落ち着けたのは国府津に着いてから。帰りの東海道線では年末と言うこともあり今は数少なくなってしまったボックシートも難なく確保できて、今回も無事にビールをあおりつつ山行きの余韻に浸りながら帰京することができたのでした。(^^)
 
 
・・・・・☆
 
 
ということでこの日のREPはこちらをご覧ください。(^^)
 
 

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2007.12.22

菰釣山南東面・重厚な林を歩く

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(避難小屋から菰釣山への道すがら)

さてさて遅れ気味に進んだ紅葉もようやく終わり、ダニの多い西丹沢もあまり気にせずに歩ける時期になってきました。ということで先週末(12/15)は四月以来となる菰釣山南東面の周回をしてきました。

今回も道志側であるサガセ西沢のゲートから出発。ゲートまでの林道は4月の時に比べて若干荒れているようで、果たしてこのレベルでタクシーが入ってくれるのか・・・ちょっと??でしょうね。それでもこれが塩山だったら・・・(以下略・笑)。

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(クッキリとした富士山も久しぶり・菰釣山より)

好天の予報に反してすぐ間近に見える相甲国境稜線には雲がかかり、あぁやっぱり丹沢は不安定だなぁ・・・とガッカリしたのもつかの間。稜線に上がって菰釣山へ向かうとガスは切れ、日差しも差し込んできたのでそれだけで喜んでいたら・・・

なんと山頂に着くと山頂周辺は↓霧氷がついていて、ビックリするやら嬉しいやら。その上見られるかどうかヤキモキしていた富士もくっきり見えてもうもう言うことなし。個人的には順光かつ立派な富士にお目にかかったのもかなり久しぶりのことでした。

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(菰釣山頂周辺は霧氷ができていた)

山行き序盤にしてクライマックスのような光景に出会ってしまい、これからがメインなのに却って困ったな・・・と思いつつ南東尾根(シキリ尾根)を下りはじめましたが、やはりここは違いますね。

分岐こそマーキングがついていましたが幸いに道中は一切なく、あとはブナにモミなど個性豊かな幹に枝振りの木々を愛でながら下る感じ。大木ばかりでなくスズに負けじと若木も頑張っていて、鹿が増えてしまった山をメインに歩いている身にはそれがまた新鮮でもあります。

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(菰釣山南東尾根のくだりしな)

そんな素敵な道のりはシキリ沢の源頭ピークである1000m圏峰で一旦お終い。前回は白水ノ沢へ落ち込む主尾根をそのまま降りましたが、今回は南へ分岐して末端部に823m峰のある枝尾根のシキリ沢右岸尾根を降りてみました。

しかししかし・・・ここからはもう主尾根と同様植林の続く趣に乏しい尾根だと思っていたのですが、尾根の東側こそ植林帯でしたけど西側は先程と変わることない自然林が広がっていてこれにはビックリ。

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(シキリ沢右岸尾根で見かけたモミの巨樹)

途中で見かけた5m近い?モミをはじめ巨木も多く、いや~ハナからこちらの尾根を降りるべきだったと思ってしまう素晴らしさ。これには参りました。

そんな様子に一度940m圏で東の尾根に巻き込まれましたが、引き返して尾根を辿ってみれば尾根西側の自然林を共に歩いていく感じで、尾根の肩といった様子の823m峰からは西の枝尾根を降り間もなく林道に着地します。

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(富士見峠に近づくと展望が広がる・屏風岩山と奥に檜洞丸)

ここから富士見峠まではこの林道を歩く段取りなのでさっそく歩き出すと、この林道が先程までと同様の素晴らしい自然林が広がっていてまたまたビックリ。この林道は確実に植林帯を通るだろうと思っていたのでこれも嬉しい誤算でした。

でもそんな様子に喜びながらも少々疑問を持っていたのですが、それも間もなく現れた「菰釣学術参考保護林」の看板でようやく納得。要は主にイデン沢(コモツリ沢・菰釣沢)の流域が学術参考保護林に指定されていたからこそ、南東尾根もシキリ沢右岸尾根もあれだけの林を見られたのですね。

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(富士見峠にて・富士は念じてください・笑)

ということで保護林の範囲から外れれば林道端の林も当然の如く?植林に変わってまもなく大栂~富士見峠の尾根を乗り越します。富士見峠はここからひと下りした鞍部で、さっそく峠へ降りるとその名前の通りに富士を確認。そして峠の反対側には地蔵平へ下るであろう思いの外明瞭だった道筋と苔むした道標が残っていました。

峠は辺りの木々が育っていまひとつ暗いので結局林道上でランチ。車は来ないし明るくて開けているからまぁいいか。でもここで休憩中にご夫婦のハイカーが通りがかったのにはちょっと驚きました。やはり来る人は来るんですねぇ。。。

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(大栂への登りしな)

ランチを終えれば後は大栂に上がって菰釣を目指すだけ、なのですがやはり登りですからねぇ。。。標高差はそんなにないにしろちょっとしんどいかも。こちらの尾根は元は登山道だったようですし今でもそれなりに歩かれているせいでしょうか、道筋は富士見峠からひと登りして飛び出した伐採跡の辺りを除いて基本的に明瞭で歩きやすいです。

というか当初は逆コースも考えていたので(笑)この歩きやすさを考えるとこのコースで正解でした。

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(大栂山頂・バックは菰釣山)

そんな急な登りも1100m圏に上がると地形図通り緩んで、再び変わった自然林の中をゆるゆる行くと大栂に導かれます。大栂は小笹に敷き詰められた広い山頂は雰囲気があってなかなか佳いところです。

そして思いの外立派に聳える菰釣山に驚きつつも、一度大ダルミに下って登り返せば思ったよりは楽に行ける感じでしょうか。こちらもスズタケは被るものの下道は非常に明瞭。前回は敢えて寄らなかった三角点も今回は無事に逢えて、菰釣山の山頂に戻りました。

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(大ダルミから菰釣山への登りしな)

さすがに霧氷は溶けてなくなり、西日の当たる山頂は朝とはまた違った佳い雰囲気。まだなんとか姿を見せてくれた富士を眺めつつしばらくボーっとしてたら、この日の行程が甦って疲れはあるけど良い気分に浸れます。新緑も花も紅葉ももちろん素晴らしいけど、今の時期の山はまた違った味わいがあって、と言うよりボクは今の時期の山が一番好きなのかもと思ったのでした。

しかし菰釣の南東面は凄いね。ボクは丹沢初心者ですけどここは西丹沢の核心なのでは?と思ってしまったほどです。というか丹沢のこのくらいの標高の所も昔はここと同じような感じだったのかなぁ、と歩いていてフト思ったりもしました。歩けば歩くほどズブスブ嵌る西丹沢。今回もやはりおそるべしだったのです。
 
 
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ということでこの日のREPはこちらをご覧ください。(^^)
 
 

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2007.11.25

津成沢から高畑山へ

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(871m峰北西尾根上部にて)

さて、勤労感謝の三連休は今までの鬱憤を晴らすかのような好天に恵まれましたね。もちろん私も山を歩いてきましたヨ。(^^)

ということで勤労感謝の日(11/23)久しぶりとなる前道志。本当はもう少し遠出したかったんですけど、寝坊してしまい、慌てて捻りだしたプランが今回探索した高畑山の津成(つなし)沢(西沢)ルートだったのです。

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(高畑山(左)と大桑山(右)、鳥沢駅附近より)

さすがに時間が遅いとハイカーに通勤の方も混じるから電車は満員。鳥沢でも多数のハイカーが降りて方々に散らばっていく様子を見るのもタマには良いものです。ということで歩き出しは9時ジャスト。まずは車道をてくてく歩いて津成を目指します。

虹吹橋を渡って道なりに右折すると津成方面へはどうやら新道ができているようですが、今回は一段上の旧道を行き、良い具合に色づいている扇・百蔵を眺めつつ小篠のイトヒバを鑑賞。心配していた津成沢に沿う地形図の破線路は集落の手前で林道として別れており一安心。

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(津成沢560m圏の二俣にて)

林道は津成沢の流れが近づいたところで終わりでその先に割合しっかりした山道が延びており、暫くはその道を追う段取り。山道に入っていきなりハンターの方と出会いましたが、終わりとのことでこれまた安心して道を進みます。

意外なことに道は地形図の表記に近い感じで延びていて、右岸に移って高捲くところもおおむねあっていてこれには驚きました。その先の左岸に移る箇所でしばらく道を捜索しましたが、これもよく見てみると対岸にしっかりした道が延びていました。そしてじきに家か畑があったと思しき平地を見て、また右岸に移って道に灌木が被るようになると明瞭な560m圏の二俣に到着。

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(この滝を捲くと沢道もおしまい)

ここは左の沢を行き、その次の590m圏の二俣は一旦右に入ってから左の沢に移るとまた二俣に出て、ここは右の沢に。すぐ先の3mほどの滝を右に捲き終えるとここで道は対岸に渡り戻るように左手の斜面に延びていおり、尾根上(871m峰北西尾根)に上がったところでとうとう道筋をロストしてしまいます。

しょうがないのでこの尾根を登っていき、傾斜が緩むと尾根を横切る明瞭な道に出たのでそれを右(南)へ辿ると植林帯に入ったところでまたまた今の道よりよく踏まれた明瞭な道に飛び出してビックリ。今度はその道を辿ってみると道はさきの590m圏二俣の中間尾根(高畑山直下へ延びる)を越えた所で下り勾配になってしまったので、ここで辿るのは諦めてこの中間尾根を登って山頂を目指しました。

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(尾根が緩むと道形が・・・871m峰北西尾根にて)

30分ほどの急登をこなして高畑山に上がると山頂はさすがにハイカーでいっぱい。天気は澄んだ快晴ですから富士はもちろんくっきり見えたけど、開けた南面の草木が育ってもう展望を楽しめる感じではないんですね。それでも良いスペースが空いていてので今回は山頂でランチにしました。

休憩中もぞくぞくとハイカーが上がってきたのでキリのいいところで腰を上げて、まずは小篠への登山道を下ります。といっても実はこの道のどこに津成への分岐があるか知らないので様子を見ながら。道が右へ直角に曲がるベンチのある場所も怪しかったんですけど、結局871m峰北西尾根を乗り越した所で下降開始。

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(高畑山山頂にて)

紅葉が盛りの落ち葉の積もった心地よい広尾根をゆるゆる下り、じきに先の尾根を横切る道に出たので今度は北へ辿ってみると、道はすぐにつづら折れとなって斜面を下りはじめてもうこれで間違いない感じ。でも下の津成沢の沢音が近づくと道は徐々に不明瞭になり沢に近づいたところで再び道をロスト。

とはいえここから871m峰北西尾根の末端部はほど近いのでそちらへトラバースすれば良いのですが、周囲をよく見てみると津成沢に沿ってトラバースしそうな踏跡もある。しばらく迷った末、試しに辿ってみると踏跡は細いながらも続いていて、560m圏の二俣へ延びる枝尾根を乗り越すと踏跡は突如として下へ下りはじめ、急な尾根を慎重に降りると560m圏の二俣の少し下で津成沢に無事降り立ちました。

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(一応道形は確認できる・871m峰北西尾根から津成沢への下りしな)

ここまで来ればあとは来た道を戻るだけ。さて今回の沢ルートとトラバースルートどちらが正解なのか、それとも別の道があるのか、そんなことをボーっと考えながら鳥沢駅へ向かっていたと思います。

今回の津成沢ルートは植林も多く趣にはやや欠けましたが、なにより道を捜すワクワク感満載で大変楽しい一日でした。それに偶然にも新たにここを訪れる理由もできたので、いつになるかはわからないけどそのうち行くでしょう。でも今はやっぱり猟期。少なくとも来年の二月半ばまではこの手の歩きは普段より一層気を遣いますね。
 
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ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2007.09.21

初秋の鹿留山北尾根

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(やまとりかぶと・・・見頃になりました)

敬老の日の三連休は遠出はせずに、土曜に(09/15)丸六年ぶりとなる鹿留(ししどめ)山へ行ってきました。

この日は晴の予報が出ており、朝の電車はその通りに晴れ渡って空は真っ青。でも大月から富士急に乗るとあれれ雲が。。。谷村町からタクシーに乗り、北尾根取付の御正体神社へ出て(¥2800ちょい)も晴れる気配は全くなく、山にはガスがかかって上部が見えません。

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(御正体神社・鹿留山北尾根の登山口)

さっそくひと登りして神社に参拝。名前不明な沢沿いの廃林道を行くと直に分岐に出ます。

鹿留山北尾根はその名前不明の沢を挟んで、左岸の送電塔242号が通る尾根と右岸の243号が通る尾根両方ともにそう言われるようで、初訪の折りは242号の尾根を歩いたので今回は243号の尾根を取ってみました。

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(登っていくと徐々に下草が増えてくる)

さっそく分岐から243号の方へ行くと、途中斜面が崩れていたりしてやや荒れているもののさほどのことはなく、尾根上に上がるとそこが243号送電塔。休憩がてらアケビの実を頂いたりしていたら、なんとここで雨が。。。これは想定外でした。

でも樹林帯なので暫くはそのまま歩いていましたが、雨が徐々に強くなってくるとザックカバーをだし、傘をだし。おかげで涼しいのはいいんですけど どうもねぇ。。。それでもこちらの尾根は藪が被る箇所が無くて助かりました。そして雑木やカラマツ植林が絡む尾根上も下部ではスッキリしていたのが登るにつれ下草が徐々に現れてきて、同時に花もポツポツ見かけるようになります。

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(こうしゅうひごたい??と あずまれいじんそう)

タカオヒゴタイにアズマレイジンソウ、コウシンヤマハッカ、サラシナショウマ、テンニンソウもまだまだ健在。そしてヤマトリカブトも見かけるようになったけどまだまだ蕾が多かったのは意外で、それでも山頂まで上がれば咲いたのには逢えるから・・・と熱心にカメラに収めることはせず、なおも登っていきます。

そして咲いたヤマトリカブトが目立ちはじめるといつしか尾根上には立派なブナが現れて、ガスで行く先は見えないけど山頂はもう間近なよう。トリカブトはこの辺りで見頃に入っており、花が色鮮やかで美しく、豊富な下草にブナハバチにやられていない立派なブナ林と予想通りこの辺りがこの日のハイライトでした。

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(鹿留山北尾根上部のひとコマ・Part1)

やがて242号の尾根と合流。晴れていれば242号側に降りようかともちょっとだけ思っていたけど、さすがにこの天気ではそんな気にもなれず、ここはおとなしく山頂を目指します。

合流して10分ほどで鹿留山の山頂に到着。雨が降っている状態では樹林帯の方が良かろうと山頂でお昼にしたのですが、周囲にはブヨが多く休憩の間に下腕を相当喰われてしまいました。

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(鹿留山北尾根上部のひとコマ・Part2)

お昼をとっている間に雨はいつの間にか止んで、再び歩き始めるとすぐ先の分岐の立ノ塚峠方面の道が付け替えられていて驚きました。確かに尾根通しの旧道は岩があって急だけど、新道だってさほどしっかりしているとは思えない急な斜面につけられたか細い道で、コレの方が却って危ないんじゃないの?って思えるシロモノです。

歩いている間空が明るくなったりしたものの晴れるまでには至らず、サンショウバラの意外な多さ(トゲトゲの実でわかった)に目を見張りつつ、杓子山までは40分ほどの稜線歩き。

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(てんにんそうもまだ健在・杓子山への道すがら)

杓子山には誰かいるかな?と思っていたらこの天気のせいか誰もおらず、休憩を取りつつ下山のルートを考えます。

この時間では当初の向原峠~堂屋尾根はちょっと時間がかかるし、向原峠から下りたのでは今ひとつ面白味に欠ける。定番の不動ノ湯ではあんまりだし、それなら忍野に降りて高速バスで帰る事にして、山頂でバスの予約を取って(今はケータイがあるから便利だね~ ^^)から下山を始めました。

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杓子山から東のメインルートを歩くのは実は初めてのこと。さすがに人通りの多い所のせいか、踏み固められた道は雨後ということもあり非常に滑りやすく神経を遣います。

でもこちらは今までよりもお花が多く、アキノキリンソウやカイフウロ、ソバナにシオガマギク、エゾカワラナデシコなどなど・・・それが楽しい道のりでもありました。

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(テイクオフ!・・・大ザス峠にて)

下るにつれ徐々に周囲が晴れてきて、大ザス峠ではハングライダーが飛び立つところを見られたり(看板を見ると一万円ぐらいで乗れるようですね)、高座山からのカヤトの下りは暑くてすべりやすかったけど、風になびくススキに秋の花々がたくさん咲いており、ここも楽しい所で富士が見えていたらもっと良かったかな。

のんびりしながらも順調に下れたので、忍野へは役場ではなく忍野八海の方へ行ってみたんですけど、すごい人出でビックリ。あそこは本当に観光地なんですね。それでもなんとか着替えをし、ビールを買い込み、んまそうなおそばや岩魚の塩焼きを横目にバス停まで行き、無事高速バスに乗車。

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(鳥居地峠への下りしな)

高速バスは初めてだったのですが、懸念していた渋滞もなく至って快適で、驚いたのはその値段の安さ。忍野八海から相模湖まで¥1050って安すぎるよ!っつーか要は富士急の電車が高すぎるんですね。帰宅してから調べてみると河口駅からでも電車に比べて¥600は確実に安くなることがわかって、目からウロコでした。

まぁバスですから中央道の渋滞のリスクがあるのでその覚悟は必要だし、行きは時間が遅いので使えないけど、土曜の帰りだったら高速バスを使うのも良いかも、と思ってしまいました。(^^)

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◆ 2007.09.15 (Sat)  曇 後 雨 時々 晴
御正体神社 07:30- 242・243号送電塔分岐 08:15- 243号送電塔 08:35/08:50- 鹿留山 11:20/12:05- 杓子山 12:50/13:15- 大ザス峠 13:40/13:50- 高指山 14:30/14:40-鳥居地峠 15:30- 忍野八海 16:15
 

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2007.07.09

ブナハバチ大発生・・・続報

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さて、私用の嵐(要は自分が一番悪いのです・・・苦笑)でいまだにレスや更新が遅れていますが <(_ _)>、↓でも触れたブナハバチの状況が皆様の報告から少しずつ入ってくるようになりました。

結局ブナハバチの発生は南関東のかなりの範囲に及んではいるようですけど、大発生しているのは南大菩薩~御坂にかけての山稜のようで、大菩薩や奥多摩、そしてそれらとは分断されている丹沢道志の方は発生はしているけどまたごく一部の模様です。

とにかくこのまま終息してくれるのかそれともまだ暫くは続くのか、その辺りが気になりますし、御坂で大発生となれば西に続く天子の方も気がかりですね。とにかくブナハバチはブナしか食べないようですし、ブナ自体が高木なので幹で見分けがつかないと今の時期わかりづらいかも知れませんが、まだしばらくは山を歩かれた際はブナの様子を気にかけてもらえれば・・・と思っております。<(_ _)>
 

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2007.05.22

ブナに新緑・西丹沢の森歩き

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(大滝峠から畦ヶ丸へのみちすがら・Part1)

新松田駅に着いた時は黒い雲が空を覆っていたものの雨はまだ降ってなかったけど、バスに乗るとじきに降り出し車内でうつらうつら・・・玄倉辺りでは結構な降りで・・・大滝橋で降りると雨はまだ降ってはいたものの空は明るい。

天気は回復傾向だしこれならそれなりに快適に歩けるだろうけど、菰釣まで足を延ばすのはちょっと無理だ。残念だけどそんな気分も山道に入って、新緑に覆われた雑木林に出たらもう忘れていた。

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(屏風岩山東尾根のミツマタ畑・今はこんな感じ)

先月頭に下ったミツマタ畑も花ガラを残してすっかりみどり一色。ミツマタはこんな葉を出すのかぁ、とまじまじ見ていたが、さてこれが今後頭に入るかどうかはちょっとわからないだろうな。

ミツマタ畑を過ぎて、尾根上が再び雑木林になると先月とのその変わりように驚いた。葉のない時期はスズタケが枯れていることもあってどこか荒れている感じがあったのに、新緑のお陰でそれが目立ず好ましい感じ。これも新緑の魔法なのだろうか。

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(屏風岩山付近にて)

雨はいつしか止んだがガスが巻いてきたり晴れたり、日差しが差し込んだりとめまぐるしい。木々が雨で濡れたせいか緑がより一層鮮やかで、こんな日の山歩きも悪くない。でもこういう天気の時は腰がなかなか上がらないんだよ。

えらく時間がかかって登りついた屏風岩山のブナ林もまた見事で、大滝峠へ向かうとしばらくはその余韻に預かれる。

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(大滝峠から畦ヶ丸へのみちすがら・Part2)

大滝峠に降り、畦ヶ丸へ登り返し始めるとしばらくは植林だがそれも少しの我慢。自然林に変わると間もなくヒミツの??ランチ場に到着。

いやぁここも葉のある時期は初めてだったけど、やっぱり違うわ。ブナの大木が立つその下でランチをとっていると爽やかな風が通り抜け、日差しが出るたびに森が輝く様子はなんと形容したらいいのだろう。そしてごろりと寝転がって上を見上げれば緑に覆われたブナしか目に入らない。

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(大滝峠から畦ヶ丸へのみちすがら・Part3)

結局一時間半近くのんびりしてしまい、行程に余裕があるとはいえこれ以上のんびりしてしまうと終バスを逃してしまう。さっそく畦ヶ丸へ向かうと空もすっかり晴れ上がり完全に回復したようだ。

避難小屋も間近というところでようやく今年初となるシロヤシオとの再会を果たしたけど、そおいやここまでシロヤシオは一本も見かけなかったことにも気がついた。同時にトウゴクミツバツツジも出てきたけどまだ蕾。両方ともに花の付きが意外に良かったのがちょっと嬉しい。

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(シロヤシオは盛りを過ぎたが花付きは意外に良かった)

畦ヶ丸に上がり、ここから善六ノタワまでがブナとシロヤシオの道。さすがにこの高度では盛りは過ぎてたけど、花を愛でたりカメラに収めたりと充分すぎる程堪能できた。

そんなブナ林も善六ノタワを前にするととうとうおしまい。あとは西丹沢へ向け下る一方かと思ったけど尾根のトラバースでちょっとしたアップダウンがあったり、西沢に降りてもゴーロ歩きが続いてなかなかスムースには歩かせてくれない。

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(善六ノタワへの下りしな)

終バスの時間のこともあって本棚・下棚の見物を次の機会に回さざるを得なかったのが心残りだったが、善六ノタワから一時間程で西丹沢(西沢出合)に到着。檜洞のシロヤシオが始まりだした割には人出が少なかったのは天気のせいだろうか?終バスも臨時の一台にみんな埋まるぐらいの人出。でもさすがに来週だとこうはいかないのだろうな。

帰路のR246も渋滞皆無で至ってスムーズに流れ、しかも帰りの小田急でもこの日の歩きを思い起こしながらまったりビールを飲んで過ごせたのはやはりこの天気のお陰なのだろう。

・・・・・☆

◆ 2007.05.19 (Sat)  雨 後 曇 時々晴れ
新松田 07:20→ 大滝橋 08:25/08:40- 965m峰 10:40- 屏風岩山 11:20- 大滝峠 12:00-(途中休憩90分)- 畦ヶ丸 14:40- 善六ノタワ 15:35- 西沢出合(西丹沢) 16:45
 

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2007.04.02

ブナ美しき、菰釣山~屏風岩山

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(シキリ尾根上部のブナ林・Part1)

しかし先週一週間の暖かさは一体何なんでしょう!先週の月曜はまだつぼみの堅かった桜がやっと開花したなと思ったらあっという間に満開。これじゃ先週見そびれたミツマタはちょっとマズそうだな~と思ったんですけど、ミツマタと絡めた丹沢の藪尾根はダニが多いから今を逃すともう涼しくなるまでお預けになってしまう。

ので、日曜(04/01)は晴れそうだし、これがラストチャンスだと思い行ってきました。今回は菰釣山南東尾根たるシキリ尾根を下降して一旦地蔵平へ降り、屏風岩山西尾根を登り返し東尾根を下降してミツマタ見物という毎度ながらの愚かしいコースどりでした。(^^ゞ

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(菰釣山避難小屋・・・真新しい)

んで、今回は谷村町駅から道志はサガセ西沢のゲートまでタクシーを張り込んで(7000円ほど)のスタート。初めての菰釣山、こんな形で楽するのはちょっと失礼かと思ったんですけど、今回のコース取りはこれがあってはじめて成立するものなので今回はどうぞご勘弁くださいましといった所でしょうか。

ゲートでタクシーを降りると四月になったばかりだというのに明らかに暖かい風が通り抜け、暑くなりそうだなと思いながら歩き出しますが、もう目の前に甲相国境稜線が間近に見えており(笑)こんなに楽して良いのだろうかと改めて思ってしまいます。

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(菰釣山山頂にて)

なかなか好ましいブナ沢沿いの道から30分ほどで国境稜線に上がれば、あとは行く先に聳える菰釣山を目指す段取り。途中のきれいな避難小屋でちょっと涼んで先を行くと、尾根も周囲の山肌もまぁまぁみごとなブナの裸木たちで地面にはブナの実の殻が大量に散乱しています。そんな様子にワクワクしながら登っていくとあっけなく菰釣山の山頂に着いてしまいました。

想像よりも遙かに小さく狭かった山頂からは展望も利き、富士も大きな姿を見せてくれます。でも個人的には5年前に歩いた西丸東丸に水ノ木沢と樅ノ木沢の中間尾根の姿が眼下に見えて懐かしかったです。あとすぐ南にある三角点は今回は訳あって寄らないでおきました。

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(菰釣山より)

休憩を終えたら今回のメインディッシュのはじまり。東へ少し戻ってからシキリ尾根の下降に移ります。

のっけはモミ(シカに囓られていない)にブナの混ざる落ち着いた雰囲気。尾根上は当然スズタケが被りますが下道は意外に明瞭で、雨後の乾いたスズタケはキレイで気分良く漕ぎながら下っていく感じ。

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(ミキリ尾根のブナ林・Part2)

そしてモミ切れるとブナ主体の自然林に変わるのですが、飛び抜けた巨樹こそいないけど太いブナの揃ったこの林はとにもかくにも圧倒の一言、素晴らし過ぎます。噂には聞いていたけど菰釣ってこんな森を持っていたのですね。大栂の辺りもこんな感じなのかな?と思いつつそんな木々を愛でていると歩みは自然と遅くなってしまいます。

でも枝尾根を分けるシキリ沢の源頭ピークに降りるとそんなブナ林もおしまいで、植林の中を下ると一旦林道におり、しばらく林道を下ってから再び尾根に入ります。

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(ミキリ尾根にはこんなモミ林も散見された)

再び尾根に入ってももう植林であとは淡々と下るだけ。尾根右(南)側が広大な伐採跡になっており、大栂から富士見峠を通る尾根を眺めながら降りているとここでミツマタが出てきましたが、残念ながら花はもう盛りを過ぎていました。

伐採跡が途切れるとじきに林道に降り立ち、地蔵平へ向かいます。しかしこの林道がヤシャブシにキブシ、フサザクラにダンコウバイの花々に芽吹きがはじまりなんとも素敵な道のり。そして地蔵平の手前ではマメザクラともう麓は春本番の様相です。

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(地蔵平の地蔵堂)

そして初訪以来二年ぶりとなる地蔵平に着いたら、先ずは地蔵堂に挨拶して木陰で涼みながら休憩。ここで時計を見たらなんとまだ10時半。予想よりかなり早く着いてしまいました。ということでお昼は屏風岩山でとることにして、さっそく西尾根に取付きます。

登りだしの植林を抜けると伐採跡が現れ、ここでさっき下ってきた菰釣・シキリ尾根を一望してから大ブナの立つピークに登ると、ここから再び自然林との再会。

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(下ってきた菰釣山、シキリ尾根を振り返る・屏風岩山西尾根下部にて)

こちらもこれまた立派なブナの多い素敵な尾根で、コケの着いていない樹皮のきれいなブナばかりだったのがシキリ尾根と対称的で面白かったです。でもこちらのモミは一部シカに囓られており将来が心配ではあります。

スズタケも被る箇所が少なくて歩きやすく、そんなブナ林を愛でながらゆるゆる登っていく感じ。でもそれも上部に上がった所で尾根の右手が植林になってしまい、それがちょっと残念でしたが、この標高でそれを云うのも結構贅沢な話かも知れませんね。

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(西尾根中部にて)

そんな植林を合わせると一頑張りで見覚えのある屏風岩山の山頂に出ました。んが意外や山頂には誰もいません。当然の如く?自然林に覆われた西側の緩斜面でランチをとっているとハイカーの声がしますがポツポツといった程度でした。

ミキリ尾根の低い所のミツマタは盛りを過ぎていたので、ここで東尾根を下るのではなく一段高い所の群落がある二本杉峠廻りで降りるのもよさそうかな?と少し思いましたが、シキリ尾根や西尾根のブナ林でもうもうお腹いっぱいだったのでここは予定通り東尾根を下ることに。

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(屏風岩山東尾根下部のミツマタは盛りを越えた)

東尾根下部のミツマタ群落は↑の通り盛りは過ぎて白っぽくなっていましたが、今年もその花をそして香りを楽しめたことに感謝して、大滝橋に降りました。結局ミツマタの盛りが過ぎていたのをみなさんわかっていたのでしょうか?帰りのバスにはハイカーの姿はそれなりにはいたものの、想像よりは遙かに少なかったです。

しかし今回のコース、本当はミツマタの人混みを避けるため苦し紛れに捻り出したコースなのに、実際はこんなに素敵なコースだったとは恐るべし西丹沢ですね。裸木の時期でもこれだけ楽しめたのだから新緑紅葉の時期はさぞ素晴らしいことでしょう。こおなってくると大栂~椿丸の辺りが俄然気になってきますね。(^^)
 
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ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2007.03.26

綱子川の山稜を巡る

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(灌木が芽吹きはじめた・峰山の下りしな)

さて週末は二年ぶりにミツマタ山行を予定していたんですけど、どうも週末の天気がよろしくありません。今年の花の進行を考えるとミツマタはおそらく見頃なんだろうけど、日曜は確実に雨の感じ。

そして土曜(03/24)も午後から雨だと云うしコースに藪も絡めてあったのでここは泣く泣くヤメにして、早朝から歩けて何かあってもすぐに逃げられる山と・・・ということでここのところ掲示板の方でも随分話題に上っている道志の東端に近い峰山や入道丸、そして大平山など、綱子川を巡る山稜を一気に歩いてきました。

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(414m峰北東にある神社)

やはり藤野は近いですね。極端な早起きしなくても奥牧野行きの一番バスを楽に捉えられます。貸し切りのバスを小津久で降りてもまだ6時半過ぎ。目の前にいっちゃんさんの道標があって尾根上には明瞭な切り開きが延びていました。

道は地形図にも書かれている神社までおおむね破線通りについていて、千羽鶴やお面も置かれてあった神社に参拝してから先を行くと、若干灌木が被る箇所があるものの踏跡は明瞭で楽に行けます。

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(峰山より・左は大室山、右端は入道丸)

じきに414m峰で舟久保からの登山道と合流するとグッと歩きやすくなり、その先で合わさる大鐘からの道はしっかりした完全な登山道で、あとは峰山を目指す段取り。キブシやカンスゲはようやく今年お初でした。

峰山に上がり山頂の古峯神社に参拝してから南の切り開きに出ると、あらなんと富士山が。朝からほとんど曇っていて富士なんて全く期待していなかったのに、これはちょっと嬉しかったです。

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その上、峰山から下り出すと日も差し込むようになり、灌木の芽吹きがはじまった雑木林の尾根が一気に明るく、そして春らしくなります。ダンコウバイは盛りを過ぎたけどまだまだ健在、そしてこれまたお初なタチツボスミレに喜んでいたらそのまま小舟の方へ行ってしまい、慌てて引き返してなおも尾根道を辿ります。

そして送電塔に出ると右手には行く先の入道丸に県界尾根が間近に見えますが、結構遠いな。でもこの辺り目立たないけどフサザクラが満開ですぐ先のピークに上がると石砂山からの東海自然歩道と合流。

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(道志主稜・東海自然歩道501m峰附近にて)

自然歩道と合流してから501m峰を越え天神峠へ下るまでが雰囲気の良い雑木のみちだったのに、南側の採石場の音が凄くてそれが惜しかったと云うよりちょっと残念。その雑木道も天神峠の直前で植林に変わり、自然歩道と離れて舟山(587m)に登ってみるとそこには祠がありました。

舟山から急降下して西の車道へ下るとここで舟山を捲いてきた東海自然歩道ともお別れ。とはいえ西方向へも道標があって取り付いてみれば至って明瞭な道筋が延びていました。ここで再び雑木の道のもと春の花々との再会を果たしているうちにあれれここは道標のある十字路、平野峠に出てしまいました。

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(今回のランチ場は西の県界ピーク)

時間はまだ10時半過ぎだったのですが、向かいの入道丸は植林に覆われていてどうも休めそうな感じではないので、ここでなおも主稜を西へ行くとすぐ先に雑木の良いピークがあり、そこで早めのランチと相成りました。

今回は行程的にもう余裕ありありだったので思いっきりのんびりしようと思ったら、なんと日差しがいつのまにやら遮られ、暗い雲が覆い、そして風も吹きはじめたので慌てて切り上げて再出発。入道丸への尾根が分かれる東の県界ピークに戻ってから北へ延びる県界尾根の急斜面を下ると右から平野峠の道と合流。15分ほどで入道丸に出ます。

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峰山の方から県界尾根を見ると植林ばかりのように見えたのですが実際は雑木林も多く、雰囲気は悪くありません。綱子峠を過ぎるとさすがに藪が絡んできましたけどさほどのこともなく、ダンコウバイやキブシ、フサザクラにマンサクなどなど目立たない春の花々を見つけながら、そして愛でながらの道のりは楽しいです。

大平山を過ぎて416m峰に着けばさてここからが本番だ、と思っていたら尾根上は防火帯のように切られていてビックリ。綱子川対岸の舟久保の辺りを見下ろしながら歩くと尾根は一度急な局面に差し掛かりますが、緩くなって雑木の広がりに変わるともうそこは尾根の末端でした。その先は切り立っておりそのまま綱子川へ降りられなかったので広くなった周囲をよく見てみると、そこから西方向へ広い道筋らしきものが下っており、試しに辿ってみたら無事綱子川に降り立ちました。

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(県界尾根416m峰附近は防火帯?が切られていた)

そこはすぐ下が秋山川との出合になっており、対岸に渡ると薄い踏み跡がついていて一安心。登り切ると舟久保と奥牧野を結ぶ道に出ました。途中で見かけた神社で道中の無事を感謝して、立派で素敵な木の吊り橋(前川橋)で秋山川を渡ればすぐ先が奥牧野のバス転回場。終わってみれば余計な車道歩きの少ない山行きでもありました。(^^)

道志でもムギチロ以東は初めて訪れましたが、雑木林も多くお花も見られてなかなか楽しい山行き、というかこの日がボクにとって本当の意味での春山初日になりました。こちらの方はどうしても早春に集中しちゃってるけど、機会があったら他の時期にも歩いてみたいですね。

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ということで、この日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2007.03.19

雪降る春の今倉山

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(今倉山北尾根上部の造林小屋)

道志の山は交通の便があまり良くないこともあって私自身そんなに入っている訳ではないけど、その中でも今倉山北尾根はその尾根の規模から本当に長らく気になっていた尾根でした。

そんな今倉山北尾根を今回(03/17)ようやくの訪問。曽雌から猿焼山に上がり北尾根を辿って今倉山に出たら、丸四年ぶりに長スラ尾根(市ノ沢 中ノ沢中間尾根)下降して曽雌に戻るという周回コースを組んで歩いてきました。

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(猿焼山西峰にて)

今倉山北尾根はその尾根の規模や交通の便のことを考えると、おそらく大半の人が下りにとって歩かれると思います。でもこれは「花のひかり」開設直後の記事でも書いたんですけど、尾根の雰囲気を楽しむならここは面倒でもやはり「登り」に限るわけで、このことも今までこの尾根を歩かなかった理由だったと思います。

ということで今回は曽雌から大旅沢に入り、道志口の神社まで車を乗り付けてからのスタート。雪の降る中のスタートだったのは想定外で、少々まごついた一件があったものの猿焼山の東の尾根に取り付けばあとはその尾根を辿ればよいだけ。灌木茂る尾根から伐採跡に出ると行く先の猿焼山に今倉山北尾根も見えましたがまだまだ遠く、しかも上の方はガスって見えません。

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(エビラ沢ノ頭へののぼりしな)

でも雪の中を歩くもの久しぶりのことでなかなか良いものですね。それにもう真冬の寒さはなく、暖かさすら感じたのもそう思えた理由かも。棚沢ノ頭(798m)東鞍部で曽雌からの道が合わさると尾根上もスッキリ歩きやすくなり、登りだしの見え方からすると意外に早く猿焼山東峰に着きました。

東峰山頂にはなんと北尾根の方向に「登山道」とだけ記された公のもの?と思しき??道標がついてビックリ。松浦本(静かなる尾根歩き)で三角点のある西峰まで5分と書かれていたので、西峰へ往復してから北尾根に入ります。

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東峰にあった道標はもしかすると南鞍部のトヤノ峠から戸沢の温泉の方へ出る登山道でも出来たのではないか?と思ったのですが、トヤノ峠に降りても西へ下る道はなくこの予想はハズレ。しかし北尾根は「藪道」の類で考えればかなりスッキリしているけど、道筋はもとなく、不明瞭な箇所もあって「登山道」というにはちょっとキツいんでないのん?という感じ。

でもうっすらと雪化粧の施された雑木林の尾根は単純に美しく、エビラ沢ノ頭やパラジマノ頭への登りには展望の開けた露岩の尾根もあり、歩きの良いアクセント。結局かの道標はエビラ沢ノ頭とパラジマノ頭の山頂にもつけられていました。

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(西ヶ原ノ台直下にて)

パラジマノ頭からしばらく行くと尾根左(東)側の植林帯から明瞭な道筋が合流し、ここから道も明瞭になりました。道は一度西ヶ原ノ台の北西尾根へトラバースして西ヶ原ノ台を捲くので、ここで道を外れて西ヶ原ノ台に寄ってから尾根上を辿ると、まもなく雑木林の大きな広がりに出ます。

そこは二重山稜状の、そしておそらく伐採以前からあったと思われる自然林も残された素敵な場所で、ゆるゆる先を行くと噂の造林小屋がなんとか残っていました。ちょうど頃合いも良く、北尾根随一のランチ場と思われるこの場所でランチ。休憩中は晴れ間も覗いてそろそろ回復かと思われましたが、歩き出す頃にはまた雲って雪も少しちらついていました。

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(道志主稜より今倉山を振り返る)

そんな素敵な所もひと登りでスッキリ間伐されたカラマツ林に変わると今倉山まではあと少し。登り切って今倉山西峰に上がるとその間伐されたカラマツ林のお陰で北側がスッキリと明るくなっていたのにはこれまたビックリ。

すぐ西にある展望の良い露岩に寄ってから三角点のある東峰へ向かい、少し休憩をしたらようやく下山のはじまり。主稜を少し東へ下ってから北東へ延びる長スラ尾根を捉えて下りはじめます。長スラ尾根の下り始めは以前歩いた時と変わりなく、放置された枝木が歩きづらいカラマツ林。

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(長スラ尾根中部は伐採されていた)

何度かコケそうになりながらそんな中を下っていき、1040m圏のピークに出たらそこは一面伐採されており、晴れてきたこともあって大旅沢をめぐる山山の中腹を横切る林道が丸見え。ゆくゆくは二十六夜山の林道と繋がっちゃうのかな~と思いながら下っていくと再び藪っぽい樹林帯に入り、やがてと大旅沢沿いの林道(盛里林道)に降り立ちました。

あとは林道を歩いて神社に戻るだけなのででお花を捜しながらのんびり下っていきます。キブシはまだ蕾だったえどネコヤナギは咲き始め、そしてフサザクラやヤマハンノキは満開・・・といっても早春の木本の花って地味であまり目立ちません。以前だったら「何もない中を」淡々と下るだけだったんだろうけど、いろいろと教えてくれる皆さんのおかげで今はそれがわかる。でもそれってほんとうに素晴らしいことなんですよね。そんなことを話しながら歩く道のりはこの一日の山歩きを象徴しているようでもありました。(^^)(^^)

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ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2007.01.22

大滝峠~信玄平・・・魅惑の廃道歩き

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(水晶沢 戸沢中間尾根を行く)

年に数回ながら西丹沢へボチボチ入るようになると必ずと言っていい程気になってくるのが、大滝峠と信玄平を結ぶ今は廃道となった奥野歩道とも云われる旧東海自然歩道のこと。去年、セギノ沢 バケモノ沢中間尾根を歩いた時にその径路が通っているであろう甲相国境稜線南斜面のその自然林の多い良さげな様子を見て、ba_sobuさんと次はあそこを歩こうと決めていました。

ということで土曜(01/20)は約一年ぶりとなる西丹沢。道志側からの周回でその旧東海自然歩道の大滝峠~信玄平間をキッチリと歩いてきました。

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(お気楽に・・・旧東海自然歩道、大滝峠側入口)

今回はba_sobuさんの車で道志は室久保川側の横浜市野外活動センターへ出てからのスタート。エアリアの登山道はまずその活動センター内を通るのですが、道標もなく道がどう通っているのかわからなかったのでしばらくは右往左往。それでもなんとか登山道を見つけて行きましたが、今度は国境稜線に上がる手前で道を外してしまい忘路峠のすぐ東側へ上がってしまったのはご愛敬。(^^ゞ 稜線に上がればブナの美しい自然林の稜線を歩いて畦ヶ丸へ向かいます。

今回は畦ヶ丸の山頂へは寄らず、ただちに大滝峠へ。途中ヒミツの(ってほどでもないが)林に寄ってから大滝峠上の分岐を一瞥するとまもなく旧東海自然歩道の分岐に降り立ちました。

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(セギノ沢の枝沢を渡るところ)

さて、ここから信玄平までがこの日のメインディッシュとなる旧東海自然歩道。分岐にある看板から判断するとこの道が廃道になってからすでに15年近く経っており、奥多摩や多摩川流域に延びる東京都水道水源林の巡視路のように「廃道」と言いながら密かに改修されているような事は確実に望めません。

旧歩道に入るとさっそく崩れた斜面に傾いた桟道の歓迎を受けます、時折見かける古びた道標もそんな径路の雰囲気にぴったり。セギノ沢 バケモノ沢中間尾根までは植林があるので径路は比較的明瞭でした。

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(セギノ沢の手前辺りだったと思う)

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(水晶沢への下りしな)

セギノ沢 バケモノ沢中間尾根から待望の自然林に入ると同時にスズタケが道に被るようになります。径路は薄くなり、沢を横切る箇所はやはりというか荒れていましたがそれはもちろん想定内のお話。それより意外だったのが尾根を回り込む箇所でのスズタケの煩さで、スズタケが山側から谷側へ覆い被さり歩きづらいこと歩きづらいこと。しかし周囲のブナ林は大木も多くなかなか見ごたえがあります。新緑の頃も良さそうだけどダニがイヤだなぁ。。。

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(水晶沢 戸沢中間尾根のひとこま)

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(水晶沢 戸沢中間尾根のひとこま・Part2)

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(運良く、富士山も見えた)

去年の山行きでランチ場の確保が出来なかった教訓を生かして、今回はちょっと開けた戸沢のほとりでランチを取りました。(結果これは正解)戸沢から先を行っても状況は変わらないどころかスズタケはなおも濃くなるばかりで、倒木も絡んで歩みがはかどりません。その上スズタケで径路が消滅している箇所もあり、径路が微妙に上下する事もあって径路自体を見失うことも度々。今回は人海戦術に藪の中にあった道標のお陰で何とか探せましたが、独りだったら径路を探すのに時間を取られそうです。

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(戸沢から這い上がるところ)

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(戸沢 赤沢中間尾根のひとこま)

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(戸沢 赤沢中間尾根のひとこま・Part2)

個人的な予想では赤沢を回り込むあたりが一番荒れているのでは?と思っていましたが、沢自体は思ったより荒れておらず、こちらもスズタケが育っているお陰で径路を探す方が大変な作業でした。

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(赤沢の本谷?左俣・・・と言ったらいいのか・・・にて)

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(ここまで来れば信玄平まではもう少し)

それでも径路が城ヶ尾峠へ突き上げる赤沢の枝沢を渡るとスズタケもようやく薄くなり、信玄平まではあと少し。ここでパーティ一同 緊張がとけて安心したのか、信玄平直前の沢筋でヒヤリとした一件があったものの運良く無事に到着しました。大滝峠から信玄平まで二時間半もあれば充分だろう、の予想は大きく外れて実際は実働だけでも四時間以上かかっており(ちなみに'91エアリアでは赤実線で二時間)、結局信玄平にあった↓この注意書きは正しかったのです。

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(径路消滅 通行不能・信玄平にて)

大休止の後、信玄平から捲道(ブナ林が美しかった・・・)経由でヘロヘロ城ヶ尾峠へ登り返したらもう16時を回っており、この時間では大界木山をまわる余裕はありません。峠から直接水晶橋方面へ下りて、林道に出たら林道経由で浦安峠を越え活動センターへ。浦安峠を越える頃には日も暮れて、山歩きを終える頃には真っ暗になっていました。

旧東海自然歩道・・・もとは登山道だし、廃道とか云っても下道は明瞭だろうとタカをくくってナメていました。でもここも西丹沢の一角なんですね。美しい自然林の許、自然に還りつつある径路を歩くのはしんどかったけど、大変楽しい充実した一日でもありました。西丹沢って奥まっているにもかかわらず実は植林が多いんだけど、残された自然林は美しく、妙に魅惑的な山域ですね。そんな山を歩かせてもらえる幸せ。ba_sobuさんそしてダンナさま、今回はいつもにも増してほんとうにありがとう、です。

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ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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