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2007.11.29

錦繍から初冬へ・日原のんびり歩き

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(滝谷の下ッ滝)

さてさて、実はこの三連休は天気が良いこともあり最終日の日曜(11/25)にも歩いてきました。今回は先週に引き続きまたまたな日原で、先週見かけた御供所附近から延びているであろうモノレール軌道の状況が気になったのでその確認を兼ねて久しぶりにタワ尾根ノ頭を訪れました。

連休の最終日もほとんど快晴とあって日原行きの二番バスは立客も出るほどの人出。でも小川谷橋を渡れば結局一人旅で、鍾乳洞を過ぎ小川谷林道をてくてく歩いて今回は上道(上段歩道)に入ります。

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(上段歩道・人形尾根の辺りだったと思う)

紅葉は道が人形尾根を辿っている時ですでに終期。しばらく上がった鞍部から道が尾根を外れるともうほとんど落葉を終えており、辺りはもう冬を待つだけな様子でした。

今回は急ぐ必要もないので気ままにのんびりと歩いていきます。金袋山への道が分かれる潰れかけた掛小屋の分岐を過ぎ、しばらく行くと道は鈴坂窪の枝沢を渡るようになるのですが、すると↓いきなり・・・(笑)

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(桟道流されここは高捲いた・鈴坂窪の枝沢)

まさかここが流されていたとは!7月に歩いた時は問題なしだったのでここもおそらく台風九号のせいでしょう。上道は下道(下段歩道)と違って個人的には安牌だったんだけどしょうがありません。でも手間はそれなりにかかるけど難なく高捲けたのが幸いでした。

そこを過ぎればあとは桟道がボロくなり始めている以外問題はなく、気の向くままに休憩をとりつつ材木小屋尾根を越え、鳥居谷を渡り、猟犬の鳴き声に逃げまどうシカやサルの姿を見ながら、黄葉の終わりかけたカラマツ林の中を緩く登ると四間小屋尾根に到着。

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(日陰なのが惜しい・シオジ平にて)

ホントはそこから下ったシオジ平(あくまでkomado呼称です)で休みたいところなんですけど、そちらはすでに日陰になっているようなので尾根上で一休みしてから薄くなった上道なおも追います。

四間小屋尾根を越えると辺りはいつ歩いても見とれてしまう自然林に変わって、シオジ平に着いたらしばらく辺りを散策。日陰なのが本当に惜しい。今回はここで枝尾根から直接滝谷へ降りるのではなく、久しぶりになおもトラバースする道を追い、最後のガレ場は慎重に降りて滝谷1160m圏の二俣である二ノ沢出合に出ました。

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(ニノ沢左岸尾根にて)

まずは右の滝谷側のすぐ奥にある下ッ滝を鑑賞。前は倒木が多く滝へ近づくのが結構面倒だったのですが、自然と整理されたようで今回は難なく近寄れて写真もうまく撮れました。(^^・トップの写真)

そして滝の鑑賞を終えたら左手の斜面に取り付き、ニノ沢左岸尾根の尾根上に上がります。しばらくは右手に下ッ滝の落ち口やすぐ上にある両門の滝を見下ろしながら登って行く感じで急な登りもあまり苦になりません。

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(木々にマークが巻かれている・タワ尾根上部にて)

ニノ沢左岸尾根は基本的にツガやヒノキなどの黒木にアセビが混ざる痩せた尾根で、地形図で見る限りかなり急なので先ずランチは無理だろうと思っていたら、日当たりの良い左手の斜面に平坦な適所があっさり見つかったのはラッキーでした。

尾根は急だった上に藪も薄かったせいでしょうか、ランチを小一時間とってもタワ尾根(1602m峰より一つ北のピーク)には13時には上がってしまい、そのままタワ尾根ノ頭へ向かいます。

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(久しぶりにタワ尾根ノ頭に上がりました)

9月に歩いた時には何もなかったタワ尾根上もやはりというか尾根に沿って木々にマークが巻かれ、1200、1400・・・と書かれた標識も立てられており、もう軌道ができるのは時間の問題。のようですね。

軌道の終点が縦走路の合流地点の手前のピーク直下だったのがボクの予想と違っていましたが、それでも結局上まで来る事に変わりはなく、間もなく飛び出した縦走路を突っ切ってタワ尾根ノ頭へ詰めあげました。

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(モノレールの軌道はここまで・1602m峰にて)

落葉をとっくに終えた山頂はもう傾きかけた日差しと相俟ってすでに冬の姿。休憩がてら梢越しに見える酉谷や熊倉への稜線、そして秩父盆地に挨拶したらそろそろ下山の時間。まずは来た道を戻ります。

タワ尾根上部のこの姿も今回が最後かも、と思いつつ尾根上の様子を目に焼き付けるように降りていき、1602m峰(大京谷ノ峰)に着くとすでに軌道がここまで上がってきていました。個人的には立派なコメツガやブナなどの木々が立つ1602m峰北鞍部の辺りをどう処理するのかがかなり気になりますね。

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(ウトウ沢にて)

大京谷ノクビレに降り立ち、クビレからはこれまた久しぶりに孫惣谷側のウトウ沢を降りました。ウトウ沢は沢筋をそのまま降りるルートなのでこちらも台風の影響が気になりましたが、影響はほとんどなしで20分ちょいで先週も休んだ孫惣谷左岸巡視路上の二俣に到着。

休憩中に巡視路に降りたらあとはどうしよう、と少し悩みましたが時間も時間なので今回は無難に採石事務所へ降りることにして巡視路を行くと、先週はそれなりに楽しめた紅葉はほぼおしまい。

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(先週も通った孫惣谷左岸の巡視路)

それでも夕方になってもいまだに雲一つない青空をバックに、すでに傾いた日差しがあたる木々が美しい。そんな寂しいような切ないような光景は山歩きのフィナーレをも感じさせて、これからの時期の好きな光景でもあったりするのです。

さて、勤労感謝の三連休も終わって来週からはハイカーもごっそりと減ることでしょう。寒いけど朝の電車の席の確保にも気を遣わずに済むようになるのが有り難いし、低山はある意味これからがシーズンイン。日だまり落ち葉ふみふみハイクはもちろん楽しいし、あと雪遊びができるくらいの雪が今シーズンこそはきちんと降ってくれるのかなぁ。。。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧ださいませ。<(_ _)>
 

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2007.11.25

津成沢から高畑山へ

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(871m峰北西尾根上部にて)

さて、勤労感謝の三連休は今までの鬱憤を晴らすかのような好天に恵まれましたね。もちろん私も山を歩いてきましたヨ。(^^)

ということで勤労感謝の日(11/23)久しぶりとなる前道志。本当はもう少し遠出したかったんですけど、寝坊してしまい、慌てて捻りだしたプランが今回探索した高畑山の津成(つなし)沢(西沢)ルートだったのです。

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(高畑山(左)と大桑山(右)、鳥沢駅附近より)

さすがに時間が遅いとハイカーに通勤の方も混じるから電車は満員。鳥沢でも多数のハイカーが降りて方々に散らばっていく様子を見るのもタマには良いものです。ということで歩き出しは9時ジャスト。まずは車道をてくてく歩いて津成を目指します。

虹吹橋を渡って道なりに右折すると津成方面へはどうやら新道ができているようですが、今回は一段上の旧道を行き、良い具合に色づいている扇・百蔵を眺めつつ小篠のイトヒバを鑑賞。心配していた津成沢に沿う地形図の破線路は集落の手前で林道として別れており一安心。

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(津成沢560m圏の二俣にて)

林道は津成沢の流れが近づいたところで終わりでその先に割合しっかりした山道が延びており、暫くはその道を追う段取り。山道に入っていきなりハンターの方と出会いましたが、終わりとのことでこれまた安心して道を進みます。

意外なことに道は地形図の表記に近い感じで延びていて、右岸に移って高捲くところもおおむねあっていてこれには驚きました。その先の左岸に移る箇所でしばらく道を捜索しましたが、これもよく見てみると対岸にしっかりした道が延びていました。そしてじきに家か畑があったと思しき平地を見て、また右岸に移って道に灌木が被るようになると明瞭な560m圏の二俣に到着。

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(この滝を捲くと沢道もおしまい)

ここは左の沢を行き、その次の590m圏の二俣は一旦右に入ってから左の沢に移るとまた二俣に出て、ここは右の沢に。すぐ先の3mほどの滝を右に捲き終えるとここで道は対岸に渡り戻るように左手の斜面に延びていおり、尾根上(871m峰北西尾根)に上がったところでとうとう道筋をロストしてしまいます。

しょうがないのでこの尾根を登っていき、傾斜が緩むと尾根を横切る明瞭な道に出たのでそれを右(南)へ辿ると植林帯に入ったところでまたまた今の道よりよく踏まれた明瞭な道に飛び出してビックリ。今度はその道を辿ってみると道はさきの590m圏二俣の中間尾根(高畑山直下へ延びる)を越えた所で下り勾配になってしまったので、ここで辿るのは諦めてこの中間尾根を登って山頂を目指しました。

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(尾根が緩むと道形が・・・871m峰北西尾根にて)

30分ほどの急登をこなして高畑山に上がると山頂はさすがにハイカーでいっぱい。天気は澄んだ快晴ですから富士はもちろんくっきり見えたけど、開けた南面の草木が育ってもう展望を楽しめる感じではないんですね。それでも良いスペースが空いていてので今回は山頂でランチにしました。

休憩中もぞくぞくとハイカーが上がってきたのでキリのいいところで腰を上げて、まずは小篠への登山道を下ります。といっても実はこの道のどこに津成への分岐があるか知らないので様子を見ながら。道が右へ直角に曲がるベンチのある場所も怪しかったんですけど、結局871m峰北西尾根を乗り越した所で下降開始。

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(高畑山山頂にて)

紅葉が盛りの落ち葉の積もった心地よい広尾根をゆるゆる下り、じきに先の尾根を横切る道に出たので今度は北へ辿ってみると、道はすぐにつづら折れとなって斜面を下りはじめてもうこれで間違いない感じ。でも下の津成沢の沢音が近づくと道は徐々に不明瞭になり沢に近づいたところで再び道をロスト。

とはいえここから871m峰北西尾根の末端部はほど近いのでそちらへトラバースすれば良いのですが、周囲をよく見てみると津成沢に沿ってトラバースしそうな踏跡もある。しばらく迷った末、試しに辿ってみると踏跡は細いながらも続いていて、560m圏の二俣へ延びる枝尾根を乗り越すと踏跡は突如として下へ下りはじめ、急な尾根を慎重に降りると560m圏の二俣の少し下で津成沢に無事降り立ちました。

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(一応道形は確認できる・871m峰北西尾根から津成沢への下りしな)

ここまで来ればあとは来た道を戻るだけ。さて今回の沢ルートとトラバースルートどちらが正解なのか、それとも別の道があるのか、そんなことをボーっと考えながら鳥沢駅へ向かっていたと思います。

今回の津成沢ルートは植林も多く趣にはやや欠けましたが、なにより道を捜すワクワク感満載で大変楽しい一日でした。それに偶然にも新たにここを訪れる理由もできたので、いつになるかはわからないけどそのうち行くでしょう。でも今はやっぱり猟期。少なくとも来年の二月半ばまではこの手の歩きは普段より一層気を遣いますね。
 
・・・・・☆
 
ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2007.11.18

孫惣谷・ぐるりと紅葉めぐり

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(紅葉のつもりが・・・梯子坂ノクビレへの下りしな)

実は先月末に風邪引いて山行きを一回休んだら予定というか目論見が大幅に狂ってしまったんですけど、今回(11/17)歩いたコースももっと早く歩くつもりでいた所。ということで今回は紅葉見物を兼ねて孫惣谷をめぐる山稜・・・ではなく、紅葉の見頃な標高を通る下の水源林巡視路を交えて歩いてきました。

前日の好天を伝える予報に反して曇り空の中、それでも今秋最低と思しき冷え込み。見頃の標高はかなり下がったとはいえさすがにまだまだ紅葉シーズンのせいでしょうか、日原行きのいつものバスは何と満員ですっかり色づいた日原川沿いの紅葉を愛でつつ東日原に出ます。

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(天祖山表参道、登りはじめの紅葉)

今回は久しぶりに天祖山の表参道を歩くつもりだったのでまずは八丁橋へ。林道の歩きしなもハイカーと思しき車に多く抜かれこちらの人でもそれなりにいそうな感じ。八丁橋先の登山口に着いたらさっそく表参道に入ります。

表参道は登りだしから主尾根に上がるまでが急斜面につけられたガレた道を行くので、何度歩いてもけっこう気を遣うところ。しかし今回はこの登りだしこそが紅葉の綺麗なところでそちらに引きこまれないように考えつつも、やはりというか思わず紅葉に見とれてしまいヒヤヒヤすることも。。。(^^;;; とにかく曇ってるのが惜しい。

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(1355m峰を過ぎるとほとんど落葉していた)

そんな道のりも主尾根に上がってほっと一息。あとは尾根をひたすらに登るだけですが、やはり表参道は良いですね~。タワ尾根と同様こちらもスズタケや山頂附近のモミが枯れここ10年ほどで様子はすっかり変わってしまいましたけど、なんてったって自然林の樹相美は出色、というか奥多摩でも有数の・・・と言えるでしょう。

紅葉こそ1355m峰に上がるまでしたが、そんな林ですので裸木の風情もなかなかのもの。上がるにつれガスもかかってきて、そんな中をひたすらに登ると会所を過ぎて天祖山の山頂に到着。この日の最高点もジッとしているだけで寒いので休憩もそこそこに北へ下りはじめました。

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(姿を現した芋ノ木ドッケ・クビレへの下りしなより)

するとナギ谷ノ頭へ緩く登り返す頃からなんとガスが上がり晴れてきてビックリ。ダケカンバが青空をバックに光り輝く光景なんてもう冬だなぁと思いつつなおも下ると、下っているのになおも寒くなるばかり。おかしいなと思っていたら、あれれ地面が白い。これは雪なの??と、ふと周囲の木々を見てみるとみんな霧氷で真っ白!

奥多摩というか近場で霧氷なんてもう何年もお目にかかっていなかったのでそれだけで興奮していると、左手の長沢谷や芋ノ木ドッケがいつのまにか姿を現しているじゃない。そしてガス越しに日差しが入って周囲の木々がキラキラ輝いている様は神々しいとしか云いようのない光景。

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(荒れていたのは梯子坂窪の方でした)

これがあるから山はヤめられないですネ。そんな光景は梯子坂ノクビレまでの短い間でしたが、お陰でクビレへ下るのに一時間近くかかる始末(笑)。ランチはクビレから北へ上がったピークで頂きましたが日差しに恵まれ、姿を現しそうで現さなかった雲取を見ながらのひとときもまた格別でした。

んでランチを終えたらクビレに戻り、孫惣谷の巡視路に入ります。尾根上は変わらず自然林が美しくルンルン気分で降りられますが、やはりというか梯子坂窪に降りるところが落葉に倒木、小規模な崩れと以前にも増して不明瞭。その上梯子坂窪に降りてみてビックリ。台風9号のせいでしょうか沢は木々や岩が流され沢筋が妙に馴らされている感じで、唯一残されていた道標もすぐ下の板小屋窪の出合近くの桟道も流されてすっかりなくなっていました。

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(ワサビ沢を過ぎると道は安定した・孫惣谷の巡視路にて)

結局その下のワサビ沢(右手から滝がかかる沢)までは道自体が崩れて流されており、ワサビ沢までは河床を歩き、それから巡視路にのりましたがこちらも倒木に崩れ、桟道の破損となかなか気が抜けません。こんな状況では改修が終わるまでこの巡視路に安易に踏み込むのは避けるべきでしょう。

そんな道のりも沢を二つ越えると道がようやく安定して、再び紅葉が見られるようになり水松山中尾根(南東尾根)を乗越して水松谷に降り立ちます。んがこちらは予想に反してさほど荒れておらず、出合の桟道が一部破損しているぐらい。孫惣谷に関して云えば源流部が一番荒れていました。

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(ウトウ沢を少し上がった休憩ポイント)

ここで大高捲きして御供所(ごくうしょ)へ降りるのではなくもうひと遊び。カラマツ林の中、真新しいモノレールの軌道に驚きつつ少し登って現れる分岐が御供所への分岐。ここを直進せずなおも登って孫惣谷左岸の巡視路に入るとひと登りで東への水平道に変わり、そして周囲が再び自然林になるとまもなくウトウ沢を横切ります。

そのウトウ沢を少し上がった二俣の平地はカツラにシオジの落葉、そしてチドリノキの黄葉と明るい雰囲気の素敵な場所で、ここでおやつを食べてちょっと休憩。そおいやウトウ沢も久しく歩いてないなぁ。。。

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(孫惣谷左岸の巡視路・焼小屋窪左岸尾根を乗越す辺り?)

休憩を終えたら巡視路をなおも東へ。オロセ尾根までは緩く下ることもあって徐々に復活する紅葉を愛でつつ行き、オロセ尾根を越えると道は金袋山へ向け再び登りに転じます。

以前に歩いた時は途中で崩落地点がありその状態も気になっていましたがやはりというか改修されており、金袋山より一つ上がったピークの枝尾根を乗り越したところで直接金袋山へ上がってしまいました。

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(金袋山附近にて)

バスの時間に余裕があったので山頂でのんびりすれば、あとはこれまたのんびりタワ尾根を下るだけ。人形山より下の紅葉(本当に紅が!)が見事だったんですけど、西日の思惑は外れて日差しなし。でも予報が外れたお陰で思いもかけず霧氷が見られたのでこれでももう充分満足です。

今回は一石山の手前で巨樹の道に入りスミ窪経由で降りましたが、もう下に降りる頃には日没直前。バスの時間に余裕があることを良いことにちょっとのんびりし過ぎたかも。そんなわけで東日原のバス停に着く頃には日もとっぷりと暮れ、着替えもそこそこにやってきたバス(一台で充分なのに続行便も来ていた)の車中の人になりました。

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(人形山より下は紅葉がきれいだったが・・・)

もう何遍も何遍も云っていることなんですけど(笑)、今回歩いて改めて思ったのは日原の素晴らしさです。歩き終えた後に「あぁ歩いて良かったなぁ・・・」とシミジミ思えるうちは日原通いは止められないんだろうな。一頃に比べると入る人は増えているようですけど、静かで趣のあるルートはまだまだありますです。(^^)
 
 
・・・・・☆
 
 
◆ 2007.11.17 (Sat)  曇 時々 晴
奥多摩駅 07:02→ 東日原 07:30- 八丁橋 08:15- 大日大神 09:15- 天祖山 10:30- 梯子坂ノクビレ 11:20/12:15- 水松谷出合 13:25- ウトウ沢 13:45/14:00- オロセ尾根乗越 14:45- 金袋山 15:15/15:30- 一石山(スミ窪分岐) 16:15- 日原鍾乳洞 16:40- 東日原 17:05
 

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2007.11.15

今年も滝子山 (^^;;;

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(恵能野川径路の山ノ神)

さてさて11月に入り、笹一酒造さんで行われる新酒祭りの季節になって参りました。(^^)

例年新酒祭りに合わせてどういうコース取りをしようか結構悩むところなのですが、今回(11/11)は去年と同じく滝子山。そして先に紹介した松浦さんの「バリエーションルートを楽しむ」にも掲載された恵能野川からアモウ沢乗越を経由してに上がるルートを一年ぶりに歩いてきました。

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(紅葉はここでも見頃。恵能野川の径路の道すがら)

先週末は予報が良くなく山行き当日の予報も雨マークがズラリ。でも天気が回復傾向だったので午後から晴れるかもと言う期待を込めて強行したのが吉と出たようで、朝から雨もなく行きしなの電車の車窓からはまだ曇っていたものの滝子山も見えてそれだけでもうワクワクしてきます。

日曜は一番バスが遅いので大月駅からタクシーで恵能野神社ではなく間明野に出て(¥2730)、金山神社でいそいそ準備をしてから右端の踏み跡を拾い、まずは切目峠へ向かいます。

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(桟道は相変わらず・・・)

神社から10分ほどで切目峠に上がり、そのまま奥へ下るとまもなく恵能野川に。そして堰堤滝の下を飛び石で徒渉して対岸に上がるとすぐ脇に廃車置き場があって、ここで恵能野川の径路と合流します。

恵能野川の径路は台風9号の影響が心配されましたが、橋がひしゃげていたり小規模な崩れはありましたけど思ったよりも荒れておらず、歩きにさほど支障はありませんでした。もうこの辺りでも紅葉は見頃になっており、しかも時折日が差し込んでくることもありなかなか見事です。でも日が出ると暑いわ・・・ってそんなこと言うのは贅沢過ぎますね~。

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(恵能野川の径路・恵能野川最後の徒渉点にて)

去年の初夏の様子(2006.06.04)と比べてみると。。。

紅葉の時期にこちら歩いたのは初めてだった事もあって、とにかく歩いて驚いたのはその変わりよう。山ノ神辺りの紅葉もなかなかのものだし、コブトチ沢(松浦本で言うトヨミ沢)を渡ってアモウ沢との中間尾根に取り付くと今度はカラマツの植林がまた見事。そしてしばらく上がると見えてきた大久保山と岡松ノ峰を結ぶ吊り尾根の紅葉のラインもそそられるモノがありました。

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(アモウ沢 コブトチ沢中間尾根にて・Part1)

中間尾根は急ですけどそのお陰でスイスイ登れる所が気持ちいい。周囲が自然林に変わると周囲はガスりはじめましたが、終わりかけなものの紅葉はまだまだ健在。しかし尾根の左側はまだ緑かすでに落葉していたのに対して、尾根右(北)側は見事な紅葉が見られました。この差は面白かったけど、いったいなんでだろう??

そんな紅葉も見られなくなると尾根上には岩が現れだし、そろそろ稜線間近の様子。するとガスが途切れて青空が、そして滝子山や稜線が顔を出すようになって、おお~っ!これは・・・気持ちが一気に盛り上がります。

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(アモウ沢 コブトチ沢中間尾根にて・Part2)

これで天気がこのまま一気に回復するのか?思ったらまだガスがかかったりと結局はそんな繰り返し。こんな天気でも滝子の山頂にはそれなりに人がいそうだし丁度よくお昼にもなったので、ランチは南大菩薩稜線手前にあるこれまたいつもの露岩で摂ることになりました。

ランチ中も天気は晴れたりガスがかかったりの繰り返し。休憩中は稜線の方から人の声も聞こえたのでやはり滝子山にはそれなりの人が入っているみたい。結局一時間ほどのんびりしたら腰を上げて出発します。

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(滝子山山頂より丹沢方面)

5分ほどで稜線の登山道に飛び出せば滝子山まであと少し。カラマツ黄葉はもう盛りを過ぎて落葉を待つばかりな感じ。ズミ沢の道を合わせると道がぬかるみ始めてちょっと閉口しまししたが、山頂まではさほどの距離ではありません。

山頂に着き、まず気になっていたのは6月に偶然見かけたブナハバチ後のブナの様子。周囲にあるブナの木々をよく見てみると大部分は落葉を終えていたようですけど、ハバチに丸裸にされたブナは枯れた小さい葉が残っておりどうやら葉を再展開した模様。今年は中間(盛夏)に確認できなかったのでちょっとホッとしました。

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(P3の手前辺りだったと思う)

そうこうしていると周囲のガスがまたまた切れ、雲の中から丹沢の山並みが現れて、そして消えて。すると今度は麓の町並みが現れては消えて、と流れるガスと雲のショータイムをしばし楽しんだら時間も時間。道がぬかるんでいたので当初の予定を変更して南尾根(所謂南稜・寂しょう尾根)を下りはじめます。

さすがに雨後とあっては急な岩尾根の下降には気を遣います。いきなり転倒してこれに続くかのようにまた転倒(笑)。でも次第に慣れてくるときちんと降りられるようになりましたが、近年岩場につけられていたロープが全て取られており(去年はあった)、なんか南尾根の初訪の時を思い出してしまいました。

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(南尾根の下りしな)

紅葉は中腹より下で見頃になっており、尾根下部もダンコウバイの紅葉が見事。去年の南尾根下部は色づく前に枯れ始めていたので、決して素晴らしい色づきとはいえないけどなかなか楽しめました。

でも下るにつれ再び周囲はガスりだし、林道を渡り送電塔で休憩している頃には雨が降り出しましたが、それもほんの一瞬。再び林道に出たらあとは笹一を目指すのみです。(^^)

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(今年も笹一新酒フェアへ v(^^))

ということで今年の新酒フェア、天気が今ひとつなせいか人出は思いの外少なく、お陰でまったり美味しいタダお酒を飲むことができました。話しても声がちゃんと聞こえるし、終わり近かったからおつまみも半額でしたし。なかでもお酒と合うみそおでんやふろふき大根がほかほかで美味しく、この日もこんな感じの山行きだったなぁ、とひとり思い起こしていたのでした。

新酒フェア・・・先週は散々だったでしょうから今週末は好天になってお祭りらしくなると良いですね。ささいちがんばれ!
 
 
・・・・・☆
 
 
◆ 2007.11.11 (Sun)  曇 時々 晴
間明野(金山神社) 08:20- 切目峠 08:30- 恵能野川径路合流(廃車置場) 08:40- 山ノ神 09:40/10:00- 林道 10:25-(途中休憩60分)- 縦走路合流 13:15- 滝子山 13:30/13:45- 桜公園 16:15- 笹一酒造 16:35
 

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2007.11.05

ヤケト尾根からツバノ尾根へ、石尾根北面廃道遊び

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(ヤケト尾根中腹の紅葉)

先週は土曜に遊んだ後思いっきり風邪を引いてしまい、すげー素晴らしかったらしい紅葉を見られずに悶々と過ごしていましたが、何とか直して今週は土曜の天気が今ひとつだったので山行きは日曜日(11/04)。

紅葉の時期になるとやっぱり日原に入ってしまいますネ。(^^ゞ ということで今回は↑表題の通り、結果として「ヤケト尾根で遊ぶ」シリーズにある程度ケリをつけられる山行きになりました。

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(オッコシ尾根も良かったが日差しが・・・)

今回はちょっと早起きをして一番バスで日原入りして、毎度の如く林道をとぼとぼ歩いてヤケトの吊り橋を目指します。最初は錦に染まったタワ尾根や天祖山の山肌を愛でつつ行く感じ。そして八丁橋を過ぎると林道沿いも紅葉が見頃になっており短い間でしたけど楽しめました。

吊橋を渡り、台風九号の影響が心配されたヤケト尾根の枝尾根に取り付く急斜面も何とか道形を保っており、枝尾根上に上がってほっと一息。今回もそのまま枝尾根を詰めてからカラマツ植林に出たところで巡視路を辿る事にしましたが、去年辿った西への水平道の一つ上にも同じように水平道が通っており、そちらに引きこまれてしまったので少し引き返して枝尾根(三年前に登った尾根)を登って巡視路に復帰しました。

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(オッコシ窪の径路と思しき石組み)

あとはカラマツ植林の中せっせと登ってヤケト尾根中段の水平道に出たら、東(左)のヤケト主尾根に寄り周囲の自然林の紅葉撮影。紅葉はちょうど良い具合で、緑の・・・黒木混じりの林は深山の雰囲気を醸し出して却って好ましいですね。このまま主尾根を詰めれば一時間ほどで日陰名栗峰に上がりますが、今回はここからが本番。来た道を戻って水平道を西へ行きます。

すぐに先程登ってきた巡視路を右に見てなおも行くと道は下り勾配に変わり、時折スズタケが被るものの道筋は至って明瞭。しかしそれよりもここからオッコシ尾根(日陰名栗沢三ノ沢左岸尾根)の辺りまでが種類・質共に紅葉の一番素晴らしいところでしたが、ほとんど日陰だったのが本当に惜しかったです。

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(途中で天祖山が望める)

当初は明瞭だった道筋も先へ行くにつれ徐々に細くなり、不明瞭になってオッコシ窪(「奥多摩の尾根の沢」では五ノ沢?)に降り立つ直前になるとちょっとした崩落もあってとうとう道をロスト。

周りを見ても道筋がわからないのでヒヤヒヤしながらオッコシ窪に降り、沢を登ったり降りたりしてしばらく道筋を捜索。すると当初はワサビ田と思いこんでいた沢にかかる石組みがどうやら道らしいことがわかって、左岸を気にしつつ沢を降りるとかなり薄いながらも道形を発見。試しに辿ってみるとスズが被って細いながらも道らしくなり、これはもう間違えないと確信しました。

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(日陰名栗沢本谷を越えると道形がそれなりに整う)

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(オッコシ向イ尾根の紅葉)

心配していた次の五ノ沢(「奥多摩の尾根の沢」では名無し沢?)は難なく横切れ、その次の日陰名栗沢の本谷を渡るとここで道形がそれなりにしっかりして道は登り勾配に変わります。ここからオッコシ向イ尾根(四ノ沢右岸尾根)を乗り越すまでは紅葉が美しくルンルン気分で歩けるところでした。というかこれは偶然とはいえ紅葉の一番良かった標高(1300~1400m)を終始通っていたからなのでしょうね。

さすがにツバノ尾根の一角を思わせるツガやヒノキに覆われたオッコシ向イ尾根に上がると、その尾根の先も見事な紅葉で思わずそのまま尾根を詰めてしまいたくなってしまいましたが、もうここまで来たら隣のツバノ尾根まで辿るのがスジというもの。この尾根を歩くのは次の機会にしてなおも藪に覆われた道筋を追います。

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(四ノ沢にて)

んがしばらく行くと道筋がスズタケに埋もれてアヤフヤになってしまい、四ノ沢が見えてくる頃にはまたまたロスト。しょうがないので藪の中に延びているそれらしき切り開きを下って四ノ沢に着地。その先も道筋はかなり薄く、ハッキリ云って道筋をきちんとたどれたかどうかわかりませんが、ようやくツバノ尾根に上がりました。

ここで時計を見るともう11時半過ぎ。ここまで来るのにこんなに時間をかけてオレっていったい何やってるんだろ・・・とふと涌いてきた疑問を振り払い(笑)アンパンを二個食べてツバノ尾根を詰め始めます。

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(ツバノ尾根1399m附近の紅葉)

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(ツバノ尾根上部はスズタケが被るが歩きやすくなった)

よくよく考えてみればツバノ尾根を歩くのは丸五年ぶりのこと。取付はともかくとして(笑)尾根全体で見ればもとよりヤケト尾根より与し易い尾根ではありましたが、こちらもご多分に漏れずスズタケの藪は被ることは少なく歩きやすくなっていましたし、高丸山への最後の登りもまだそれなりなヤブコギではありましたけどこちらも以前に比べると藪が薄くなっている感じでした。

お陰でもっと時間がかかるだろうと思っていた高丸山へは一時間ほどで到着。毎度毎度云っていることですけど北面から上がって石尾根の防火帯へポンと飛び出した瞬間って何とも云えない爽快感がありますね。予想よりも早く上がれたので日陰名栗峰のいつものランチ場へ移動します。

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(巳ノ戸の大クビレへの下りしなより鷹ノ巣山)

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(榧ノ木尾根・榧ノ木山附近にて)

石尾根の防火帯はカラマツを残してあらかたの木々がすでに葉を落としておりそろそろ冬の支度も完了目前でしょうか。足下にはキレイに色づいた浅間尾根や榧ノ木尾根が見えます。歩き出しから6時間近くかけて着いた(笑)ランチ場に先客さんがいたのには驚きましたが、それでものんびりランチ・・・とは曇ってしまったためにそうは行かずに早々に切り上げ、鷹ノ巣山へ寄ってから今回は榧ノ木尾根を降りました。

榧ノ木尾根も榧ノ木山辺りの紅葉はもう終わりかけで、良かったのは榧ノ木山から倉戸山の間。しかしこの頃にはこちらの方も曇ってしまい日差しがなかったのが残念ではありましたが、朝から充分に楽しめたのでもう贅沢は言いません。(^^)

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(榧ノ木山を過ぎてからが紅葉は盛り)

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(倉戸山にて)

そして倉戸山からは少しは明るい西側の尾根を女ノ湯へ下ってこの日の山行きはおしまい。帰りのバスも渋滞に遭わず至ってスムーズに奥多摩駅へ出られたのは幸運だったかも。

終わってみれば予想よりも結構歩いた一日になりましたが、おかげでヤケト尾根初訪の折りから長らく気になっていた周辺の巡視路の全貌が今回歩いてだいたい把握できて(まだまだ枝道ありそうですけど)、紅葉だけでなくそう言う意味でも区切りのついた大満足の一日でした。

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ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>

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あと久しぶりにリンクのお知らせです。チンボーさんのブログ、わんだらおやじの山登りを追加しました。

奥多摩方面のマイナールートを主に歩かれていますが、ブログではそういった情報だけでなく、そのお人柄が偲ばれる楽しい文章も見所だとおもいます。みなさま、ぜひぜひご覧くださいませ。(^^)
 

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