錦繍から初冬へ・日原のんびり歩き
(滝谷の下ッ滝)
さてさて、実はこの三連休は天気が良いこともあり最終日の日曜(11/25)にも歩いてきました。今回は先週に引き続きまたまたな日原で、先週見かけた御供所附近から延びているであろうモノレール軌道の状況が気になったのでその確認を兼ねて久しぶりにタワ尾根ノ頭を訪れました。
連休の最終日もほとんど快晴とあって日原行きの二番バスは立客も出るほどの人出。でも小川谷橋を渡れば結局一人旅で、鍾乳洞を過ぎ小川谷林道をてくてく歩いて今回は上道(上段歩道)に入ります。
(上段歩道・人形尾根の辺りだったと思う)
紅葉は道が人形尾根を辿っている時ですでに終期。しばらく上がった鞍部から道が尾根を外れるともうほとんど落葉を終えており、辺りはもう冬を待つだけな様子でした。
今回は急ぐ必要もないので気ままにのんびりと歩いていきます。金袋山への道が分かれる潰れかけた掛小屋の分岐を過ぎ、しばらく行くと道は鈴坂窪の枝沢を渡るようになるのですが、すると↓いきなり・・・(笑)
(桟道流されここは高捲いた・鈴坂窪の枝沢)
まさかここが流されていたとは!7月に歩いた時は問題なしだったのでここもおそらく台風九号のせいでしょう。上道は下道(下段歩道)と違って個人的には安牌だったんだけどしょうがありません。でも手間はそれなりにかかるけど難なく高捲けたのが幸いでした。
そこを過ぎればあとは桟道がボロくなり始めている以外問題はなく、気の向くままに休憩をとりつつ材木小屋尾根を越え、鳥居谷を渡り、猟犬の鳴き声に逃げまどうシカやサルの姿を見ながら、黄葉の終わりかけたカラマツ林の中を緩く登ると四間小屋尾根に到着。
(日陰なのが惜しい・シオジ平にて)
ホントはそこから下ったシオジ平(あくまでkomado呼称です)で休みたいところなんですけど、そちらはすでに日陰になっているようなので尾根上で一休みしてから薄くなった上道なおも追います。
四間小屋尾根を越えると辺りはいつ歩いても見とれてしまう自然林に変わって、シオジ平に着いたらしばらく辺りを散策。日陰なのが本当に惜しい。今回はここで枝尾根から直接滝谷へ降りるのではなく、久しぶりになおもトラバースする道を追い、最後のガレ場は慎重に降りて滝谷1160m圏の二俣である二ノ沢出合に出ました。
(ニノ沢左岸尾根にて)
まずは右の滝谷側のすぐ奥にある下ッ滝を鑑賞。前は倒木が多く滝へ近づくのが結構面倒だったのですが、自然と整理されたようで今回は難なく近寄れて写真もうまく撮れました。(^^・トップの写真)
そして滝の鑑賞を終えたら左手の斜面に取り付き、ニノ沢左岸尾根の尾根上に上がります。しばらくは右手に下ッ滝の落ち口やすぐ上にある両門の滝を見下ろしながら登って行く感じで急な登りもあまり苦になりません。
(木々にマークが巻かれている・タワ尾根上部にて)
ニノ沢左岸尾根は基本的にツガやヒノキなどの黒木にアセビが混ざる痩せた尾根で、地形図で見る限りかなり急なので先ずランチは無理だろうと思っていたら、日当たりの良い左手の斜面に平坦な適所があっさり見つかったのはラッキーでした。
尾根は急だった上に藪も薄かったせいでしょうか、ランチを小一時間とってもタワ尾根(1602m峰より一つ北のピーク)には13時には上がってしまい、そのままタワ尾根ノ頭へ向かいます。
(久しぶりにタワ尾根ノ頭に上がりました)
9月に歩いた時には何もなかったタワ尾根上もやはりというか尾根に沿って木々にマークが巻かれ、1200、1400・・・と書かれた標識も立てられており、もう軌道ができるのは時間の問題。のようですね。
軌道の終点が縦走路の合流地点の手前のピーク直下だったのがボクの予想と違っていましたが、それでも結局上まで来る事に変わりはなく、間もなく飛び出した縦走路を突っ切ってタワ尾根ノ頭へ詰めあげました。
(モノレールの軌道はここまで・1602m峰にて)
落葉をとっくに終えた山頂はもう傾きかけた日差しと相俟ってすでに冬の姿。休憩がてら梢越しに見える酉谷や熊倉への稜線、そして秩父盆地に挨拶したらそろそろ下山の時間。まずは来た道を戻ります。
タワ尾根上部のこの姿も今回が最後かも、と思いつつ尾根上の様子を目に焼き付けるように降りていき、1602m峰(大京谷ノ峰)に着くとすでに軌道がここまで上がってきていました。個人的には立派なコメツガやブナなどの木々が立つ1602m峰北鞍部の辺りをどう処理するのかがかなり気になりますね。
(ウトウ沢にて)
大京谷ノクビレに降り立ち、クビレからはこれまた久しぶりに孫惣谷側のウトウ沢を降りました。ウトウ沢は沢筋をそのまま降りるルートなのでこちらも台風の影響が気になりましたが、影響はほとんどなしで20分ちょいで先週も休んだ孫惣谷左岸巡視路上の二俣に到着。
休憩中に巡視路に降りたらあとはどうしよう、と少し悩みましたが時間も時間なので今回は無難に採石事務所へ降りることにして巡視路を行くと、先週はそれなりに楽しめた紅葉はほぼおしまい。
(先週も通った孫惣谷左岸の巡視路)
それでも夕方になってもいまだに雲一つない青空をバックに、すでに傾いた日差しがあたる木々が美しい。そんな寂しいような切ないような光景は山歩きのフィナーレをも感じさせて、これからの時期の好きな光景でもあったりするのです。
さて、勤労感謝の三連休も終わって来週からはハイカーもごっそりと減ることでしょう。寒いけど朝の電車の席の確保にも気を遣わずに済むようになるのが有り難いし、低山はある意味これからがシーズンイン。日だまり落ち葉ふみふみハイクはもちろん楽しいし、あと雪遊びができるくらいの雪が今シーズンこそはきちんと降ってくれるのかなぁ。。。
・・・・・☆
ということでこの日のREPはこちらをご覧ださいませ。<(_ _)>
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