飯豊はやっぱり・・・(^^) 2
(大日岳直下より来た道を振り返る・右は牛首岳)
翌日は4時に起床して、チンタラ朝食を取りつつ空が明るくなり始めた5時半に出発。上を見上げれば青空が広がって嬉しい山日和。(^^) オンベ松尾根の登山口は林道終点の直前左手にあり、まずはアシ沢に下って橋で沢を渡りそれからオンベ松尾根に取り付きます。
まずはブナやミズナラ、ヒメコマツの立派な木も目立つ美しい自然林の中をせっせと登りますが、飯豊につきものの?極端な急傾斜がなく、重荷ながらも木々を愛でながら歩く余裕がありました。
(登りだしはブナが美しい)
そんなわけでいともあっさりと月心清水に着くとここで立て続けに日帰りの方がやってきたので、休憩の後先に行ってもらいそれから再スタート。ひと登りで高木が少なくなると周囲が開け、目の前に行く先の尾根に櫛ヶ峰の稜線が目に入ります。ただ紅葉は10月に入っているというのに思いの外進んでいない感じ。
それでも辺りが開けると開放感があってやっぱり良いものです。一服平にも月心清水から一時間かからず到着すれば周囲に高木は完全になくなり、もう本山や御西の小屋も見えている。ナツカシー!!でも早川のつきあげの方を見るとすでに西側から妙な雲が出てきています。。。
(一服平より櫛ヶ峰、早川のつきあげ方面)
さて事前の情報では一服平からはネマガリが被って藪道になると聞いていたのに、その先も刈り払われており至って快適。最後の登りは針金が張られているものの必要とするほどでもなく、じきに早川のつきあげに上がると・・・をを!なんと稜線の西側は紅葉真っ盛りじゃない!!
でも行く先となると牛首山は見えているものの、大日岳はすでにガスに覆われておりかなりガックリ。まさか今日はこのままなの??・・・とイヤな予感にさいなまれつつ、ぼちぼち出る日差しを逃さないように周囲の紅葉を撮りながら先を行きます。
(早川のつきあげより・左は大日岳)
(同じく・櫛ヶ峰を振り返る)
少々わかり辛いですけど↑の櫛ヶ峰の写真、稜線を挟んで色づきの違いがわかるでしょうか。
この頃から御西泊まりのハイカーとすれ違うようになり、情報仕入れがてら(ちなみに前の晩の御西小屋は土間まで人が溢れたらしい)のお話しの中でこちらがタクシーで六千円かかったって云ったら「お金持ちね~っ」とからかわれたり(笑)、まぁ紅葉が盛りのせいでしょうかみなさん笑顔笑顔。
(牛ヶ首へ下り始めると大日岳がようやく姿を現した)
牛首山を越え牛ヶ首へ降り始めるとようやく大日岳も姿を現して、これは嬉しかったというより心底ホッとしたというのが正直なところでした。
そして牛ヶ首へ下ればあとは山頂へ向けての最後の登りで、道は一度尾根を右に捲いてから尾根上に戻り、これも見た目よりもあっさりと大日岳の山頂に着いてしまいました。
(大日岳より御西、本山方面)
山頂には先客さんが5.6名ほどおり、ここでようやく加治川を挟んで聳える北股岳とも再会。しばらく周囲の展望を楽しんだらこの日のもう一つの目的、ほとんど相手にされないながらも飯豊第二の三角点峰である西大日岳へ向かいます。
その西大日への道は大日岳からの下りだしこそハイマツが被って歩きづらくなっていましたが、藪が被るのはそこだけ。あとは道筋もしっかりしており大日岳から20分ほどで到着。
(西大日岳へ向かいます)
(西大日岳山頂にて)
三角点をカメラに収めたら今回は静かなこの西大日でのんびりランチを取り、ちょっとお昼寝。やっぱオイラにゃ静かなこちらの方が性に合ってるわ。
一時間近くのんびりしたら腰を上げて大日岳に戻ります。戻りは25分。これなら大日岳から往復一時間も見れば充分ですね。大日岳に着いたらもう一度周囲の展望を楽しんで、とりあえず御西小屋へ向かいました。
(文平の池と天狗岳、御西)
(大日岳を振り返る)
紅葉はこの間も楽しめて、のんびり写真を撮りながら歩いても建て替わって黒くなった御西小屋が徐々に近づいて・・・間もなく到着。
小屋は将棋駒型ながら杁差小屋をちょっと肥えさせた感じでしょうか。さっそく中に入るとやっぱりキレイで、二階へは階段で上がれるようになってるし、内トイレ(!)もありましたけどこれはすでに使用中止(旧小屋時代の別棟トイレが冬季トイレのようです)でした。
(御西小屋より北股、烏帽子方面)
それに周囲の開けまくったロケーションは当然ながら良いところで、こんな所だとねぇ・・・やっぱりビールが飲みたくなってしまい思わずザックをごそごそ・・・プシューッッ・・・あ~あ、開けちゃった。。。(^^)
とういことで梅花皮小屋へ向かう余裕がまだまだあるのに、ここで打ち止めが決定(笑)。
(大日岳と御西小屋の夕暮れ)
結局あとは飲んだくれながら御西岳へ寄ったり表でボーっとしたりと、まったり過ごしているとさすがに連休ですね。あとからぞくぞくとやって来て結局この日の泊まりは15名ほど。この小屋の規模では丁度よい塩梅でした。
その後も夕暮れを楽しみ、夜景も天の川も見られて上々の一夜でしたけど、翌日は寒冷前線が来ており天気は下り坂。ちょっと不安を持ちつつシュラフに潜り込みました。
・・・つづく。(^^)
・・・・・☆
◆ 2007.10.07 (Sun) 晴 時々 曇
湯ノ島小屋 05:35- 月心清水 06:50/07:00- 一服平 07:55/08:15- 早川のつきあげ 08:55/09:05- 牛ヶ首 10:55- 大日岳 10:35/10:45- 西大日岳 11:05/12:00- 大日岳 12:25- 御西小屋 13:25
御西小屋 寝具無素泊(しかありません) ¥2000
| 固定リンク
「【その他の山域 2007】」カテゴリの記事
- 錦繍の日原、秩父・都県界尾根/長沢背稜を北へ南へ(2010.10.26)
- 飯豊はやっぱり・・・(^^) 4(2007.10.19)
- 飯豊はやっぱり・・・(^^) 3(2007.10.16)
- 飯豊はやっぱり・・・(^^) 2(2007.10.13)
- 飯豊はやっぱり・・・(^^) 1(2007.10.11)
コメント
飯豊へようやく行ける状態になってからも丸二年。長かったですけど、終わってみればほんとこの日を迎えるためだったのかも知れません。とにかく飯豊の余韻と山歩きとはまた違う余韻のある山行き。
掲示板拝見しましたけど、翌週のオンベ松の紅葉。凄いねぇ。。。それしか言えない。素晴らしすぎです。。。
投稿: komado | 2007.10.16 22:12
追加 komadoさん
わたしの BBS見て下さい。
オンベ松の一週間後(きょう?)の写真。でました
もうもう・・・写真なのに泣けそうなくらい綺麗です。
投稿: ba_sobu | 2007.10.14 21:03
ほんとに良いときに、いかれて
こんな景色を見られて、
いやはやいやはや
この日を迎えるために
飯豊行きが、なんどもお流れになったのではないでしょうか?
ほんとによかったですね(^-^)
おかげさまで わたしも(このブログで)見ることができますた。 <(_ _)>
投稿: ba_sobu | 2007.10.14 20:54