初秋の鹿留山北尾根
(やまとりかぶと・・・見頃になりました)
敬老の日の三連休は遠出はせずに、土曜に(09/15)丸六年ぶりとなる鹿留(ししどめ)山へ行ってきました。
この日は晴の予報が出ており、朝の電車はその通りに晴れ渡って空は真っ青。でも大月から富士急に乗るとあれれ雲が。。。谷村町からタクシーに乗り、北尾根取付の御正体神社へ出て(¥2800ちょい)も晴れる気配は全くなく、山にはガスがかかって上部が見えません。
(御正体神社・鹿留山北尾根の登山口)
さっそくひと登りして神社に参拝。名前不明な沢沿いの廃林道を行くと直に分岐に出ます。
鹿留山北尾根はその名前不明の沢を挟んで、左岸の送電塔242号が通る尾根と右岸の243号が通る尾根両方ともにそう言われるようで、初訪の折りは242号の尾根を歩いたので今回は243号の尾根を取ってみました。
(登っていくと徐々に下草が増えてくる)
さっそく分岐から243号の方へ行くと、途中斜面が崩れていたりしてやや荒れているもののさほどのことはなく、尾根上に上がるとそこが243号送電塔。休憩がてらアケビの実を頂いたりしていたら、なんとここで雨が。。。これは想定外でした。
でも樹林帯なので暫くはそのまま歩いていましたが、雨が徐々に強くなってくるとザックカバーをだし、傘をだし。おかげで涼しいのはいいんですけど どうもねぇ。。。それでもこちらの尾根は藪が被る箇所が無くて助かりました。そして雑木やカラマツ植林が絡む尾根上も下部ではスッキリしていたのが登るにつれ下草が徐々に現れてきて、同時に花もポツポツ見かけるようになります。
(こうしゅうひごたい??と あずまれいじんそう)
タカオヒゴタイにアズマレイジンソウ、コウシンヤマハッカ、サラシナショウマ、テンニンソウもまだまだ健在。そしてヤマトリカブトも見かけるようになったけどまだまだ蕾が多かったのは意外で、それでも山頂まで上がれば咲いたのには逢えるから・・・と熱心にカメラに収めることはせず、なおも登っていきます。
そして咲いたヤマトリカブトが目立ちはじめるといつしか尾根上には立派なブナが現れて、ガスで行く先は見えないけど山頂はもう間近なよう。トリカブトはこの辺りで見頃に入っており、花が色鮮やかで美しく、豊富な下草にブナハバチにやられていない立派なブナ林と予想通りこの辺りがこの日のハイライトでした。
(鹿留山北尾根上部のひとコマ・Part1)
やがて242号の尾根と合流。晴れていれば242号側に降りようかともちょっとだけ思っていたけど、さすがにこの天気ではそんな気にもなれず、ここはおとなしく山頂を目指します。
合流して10分ほどで鹿留山の山頂に到着。雨が降っている状態では樹林帯の方が良かろうと山頂でお昼にしたのですが、周囲にはブヨが多く休憩の間に下腕を相当喰われてしまいました。
(鹿留山北尾根上部のひとコマ・Part2)
お昼をとっている間に雨はいつの間にか止んで、再び歩き始めるとすぐ先の分岐の立ノ塚峠方面の道が付け替えられていて驚きました。確かに尾根通しの旧道は岩があって急だけど、新道だってさほどしっかりしているとは思えない急な斜面につけられたか細い道で、コレの方が却って危ないんじゃないの?って思えるシロモノです。
歩いている間空が明るくなったりしたものの晴れるまでには至らず、サンショウバラの意外な多さ(トゲトゲの実でわかった)に目を見張りつつ、杓子山までは40分ほどの稜線歩き。
(てんにんそうもまだ健在・杓子山への道すがら)
杓子山には誰かいるかな?と思っていたらこの天気のせいか誰もおらず、休憩を取りつつ下山のルートを考えます。
この時間では当初の向原峠~堂屋尾根はちょっと時間がかかるし、向原峠から下りたのでは今ひとつ面白味に欠ける。定番の不動ノ湯ではあんまりだし、それなら忍野に降りて高速バスで帰る事にして、山頂でバスの予約を取って(今はケータイがあるから便利だね~ ^^)から下山を始めました。
杓子山から東のメインルートを歩くのは実は初めてのこと。さすがに人通りの多い所のせいか、踏み固められた道は雨後ということもあり非常に滑りやすく神経を遣います。
でもこちらは今までよりもお花が多く、アキノキリンソウやカイフウロ、ソバナにシオガマギク、エゾカワラナデシコなどなど・・・それが楽しい道のりでもありました。
(テイクオフ!・・・大ザス峠にて)
下るにつれ徐々に周囲が晴れてきて、大ザス峠ではハングライダーが飛び立つところを見られたり(看板を見ると一万円ぐらいで乗れるようですね)、高座山からのカヤトの下りは暑くてすべりやすかったけど、風になびくススキに秋の花々がたくさん咲いており、ここも楽しい所で富士が見えていたらもっと良かったかな。
のんびりしながらも順調に下れたので、忍野へは役場ではなく忍野八海の方へ行ってみたんですけど、すごい人出でビックリ。あそこは本当に観光地なんですね。それでもなんとか着替えをし、ビールを買い込み、んまそうなおそばや岩魚の塩焼きを横目にバス停まで行き、無事高速バスに乗車。
(鳥居地峠への下りしな)
高速バスは初めてだったのですが、懸念していた渋滞もなく至って快適で、驚いたのはその値段の安さ。忍野八海から相模湖まで¥1050って安すぎるよ!っつーか要は富士急の電車が高すぎるんですね。帰宅してから調べてみると河口駅からでも電車に比べて¥600は確実に安くなることがわかって、目からウロコでした。
まぁバスですから中央道の渋滞のリスクがあるのでその覚悟は必要だし、行きは時間が遅いので使えないけど、土曜の帰りだったら高速バスを使うのも良いかも、と思ってしまいました。(^^)
・・・・・☆
◆ 2007.09.15 (Sat) 曇 後 雨 時々 晴
御正体神社 07:30- 242・243号送電塔分岐 08:15- 243号送電塔 08:35/08:50- 鹿留山 11:20/12:05- 杓子山 12:50/13:15- 大ザス峠 13:40/13:50- 高指山 14:30/14:40-鳥居地峠 15:30- 忍野八海 16:15
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コメント
そうそう、あの時あっちも降っていたって聞いて、あーこっちだけじゃなかったんだとちょっとホットしたのを覚えています(笑)。ボクが気になったのはサンショウバラかな?あの花期に一度再訪したくなりましたよ。
確かにバスはあまり騒げないというかおしゃべりしてちょっと盛り上がるのにも躊躇する雰囲気、ありますモノね。やっぱ一人の時だな~、って山行きは一人の時の方が多いジャン!(笑)
投稿: komado | 2007.10.13 00:32
コマドちゃんも降られたのねえ…。
すんませ~ん。この時僕は三方分山でした~。
僕も想定外でしたよ。
でっかいアザミは富士アザミだよね?
なかなか無いお花なんだけど、こんなとこにあったとは~。
鹿留山付近って侮れない…。
テンニンソウもすごい数だね。見てみたいなあ。
ハンググライダー気持ち良さそうだよね。
見てるのはきもちいいんだけど、やるのは絶対無理無理!
忍野で観光して帰りに高速バスなんて、富士急ハイランドのジェットコースターみたいな終わり方だね~。
僕も石割山の帰りに使ったことあるけど、富士吉田~河口湖をぐるっと一周するのがもどかしくなかった?
隣の人とビールでも飲みながらお喋りして帰りたかったんだけど、車内が異様に静かだったんで、寝ることしかできませんでした~(笑)
投稿: かず | 2007.10.10 20:05