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2007.08.05

朝日連峰まったり縦走 その2

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(イブキトラノオとニッコウキスゲのなびく道・南寒江山への登りしな)

小屋の一晩は至って快適だったんですけど、あの・・・この歳になってもいまだにお子ちゃま体質が抜けなくてねぇ・・・(笑)行く前の晩とか、山で一夜を過ごすときとか、夜行列車とかだといまだに興奮してあまり眠れないんですけど、今回もそうでした。

でもこの日は人が多かったし、予報が外れて「晴れてる!晴れてる!」って声が上がっていたので4時頃にはスッキリ目が覚め、ご来光には目もくれず一階でいそいそ朝ご飯をとってから出発。もう一度大朝日に登りました。

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(大朝日小屋の朝・正面は小朝日岳)

大朝日に上がると、昨日の夕方は見えなかった飯豊や吾妻、蔵王の山々、そして振り返ると北側には以東岳がくっきりとその姿を見せて、月山や栗駒山もぼんやり見えるという意外な好展望。天気はこのままハズれるんじゃないの~と思いながら、来た道を引き返して稜線を北へ行きます。

様子見を兼ねて一度金玉水に降りると、目論見通り残雪の脇にヒナザクラが咲き始めており嬉しい再会。水場で顔だけ洗って稜線に戻れば、お花をめでながらの気持ちのよい稜線歩きのはじまり。

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(以東岳まで見えたのは予想外・大朝日岳より)

道端には咲き残りのヒナウスユキソウとチングルマにヨツバシオガマ、ハクサンイチゲ、ミヤマリンドウ、ハクサンフロ、イワオトギリ、ミヤマアキノキリンソウ、コバイケイソウ、イワイチョウ、モミジカラマツ、ウサギギク、ハクサンシャクナゲ、ミヤマホツツジ、アオノツガザクラなどなど。

でもお花をのんびり愛でながら歩けたのは中岳を捲いて稜線に出るまで。鞍部へ下りはじめると風が一気に強くなり、吹き付けて来ます。これじゃぁ花はもう撮れないし、山稜を眺めながら先へ行くのがやっとといった感じ。でもその風に冷たさはもうなく、手袋なしで行けるのはやはり盛夏のお陰です。

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(西朝日への登りしな・左が三角点のある本峰)

そんなわけで「西朝日岳」とされるピークから西隣にある西朝日三角点の撮影は諦めて先を行くと、これまた久しぶりとなる大上戸~相模山の長い尾根との再会。足下の花もエゾシオガマにミヤマダイコンソウが出てきて先程とはちょっと違う雰囲気だ。アップダウンも緩くなり龍門山までは本当に気持ちよく歩けるイイところ。

龍門山に着く辺りから徐々に雲が出くると、行く先の以東と寒江の鞍部がガスりだして「もうこれまでか」と思ったけど、風が強いせいか、晴れたり曇ったり、ガスったりガスが抜けたりとこれがなかなかしぶとい!

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(龍門山への向かいしな・右はユーフン)

そして龍門山で日暮沢からの道を合わせて竜門小屋へ下り出すと再び晴れてきて、明るい草原に建つ竜門小屋に到着。こんな気持ちのよい日は表で休憩したいんだけど風は強いまま。しょうがなし小屋で休む事に。

噂通りここも建て替えられていて小屋の中は綺麗すぎるぐらい。管理人さんは草刈りに出たらしく不在で、しばらく小屋の中を見ていたら何かお腹が減ってきたので、ここで今朝二度目の朝食をとりました(笑)。

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(竜門小屋への下りしなより寒江三山?)

結局のんびりと・・・40分ぐらい休憩して再び出発。南寒江へ向け登りはじめると、ここからはハクサンイチゲをベースにイブキトラノオ、ニッコウキスゲ、ムカゴトラノオ、アオヤギソウ、クルマユリ、ハクサンシャジンとタカネマツムシソウは咲き始め、そしてある一角にイブキジャコウソウ、タカネナデシコも久しぶりに見る花です。

でも相変わらず風が強くて、それらの花をカメラに収めることができないのがちょっと惜しい。でも不思議と口惜しくはない。だってこんな気持ちのよい稜線を歩けるだけで十二分に満足なのですから。。。(^^)(^^)

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(以東の姿はこれが最後・北寒江への向かいしなより)

相変わらず強風に吹きつけられながらも気分良く南寒江を越え、寒江山に着く頃には雲がそしてガスがとうとう切れなくなり、天気は予報通り下り坂。それでも行く前の予報から見れば今まで本当に良く晴れてくれた、というのが正直な気持ちでした。

あとはガスった中を淡々と行き、11時前にこれまたキレイになった狐穴小屋に到着。鳥原小屋出発ならここでも格好は着くけど、今の時間なら以東を越えて大鳥へ降りても充分に余裕のある時間です。でもこの日の内に大鳥小屋まで降りてしまうのはあまりにもったいないし、以東小屋は小屋が小さい上に混むから土曜の宿泊は論外。

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(本日のお宿は狐穴小屋 ^^)

ということでやっぱりここで打ち止めかぁ・・・と思ったら雨が降り出し、じきに強い風と相俟って大荒れ状態に。当然ながらこれで宿泊決定!しかし今回は天気の読みが怖ろしく当たってます。。。

まもなく草刈りをしていた管理人さん(安達さん)も帰ってきて、この日の宿泊者は天気が荒れたこともあってわずか4名。管理人さんをはじめ皆さんにいろいろ佳くしてもらってホントに楽しく、そして有意義な一夜を過ごすことができました。
 
 
・・・つづく。(^^)
 
 
・・・・・☆

◆ 2007.07.28 (Sat)  晴 のち 雨
大朝日小屋 04:45- 大朝日岳 04:55/05:20- 西朝日岳分岐 06:55- 竜門小屋 07:55/08:45- 寒江山 09:50- 狐穴小屋 10:55
 
狐穴小屋 寝具無素泊(しかありません) ¥1500
ビール(ショート缶) ¥800
 

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コメント

はい、鳥原がそっくり抜けてしまったので本当にまったり行程になってしまいました(^^ゞ。

確かに西朝日は大きい三河川の分水嶺だからあそこを境に雰囲気も随分変わりますよね。大朝日小屋の宿泊者は西朝日往復のひとも多かったので、あの分岐を過ぎるとそう言う意味でも雰囲気が一変で楽しかったです。

でも三面川・・・やっぱり惹かれますねぇ。沢やりてぇなぁ。。。

投稿: komado | 2007.08.09 23:07

こんばんわ。
ほんとに『まったり』だったんですね(^_^)v
西朝日岳は私も三角点寄ってないんですよね(-_-;)
昨年、西朝日まで足を延ばした理由というのが、あそこが三河川の分水嶺だからなんです。
こっちが三面、こちらが荒川、でそっちは寒河江(最上川)かぁ~なんて思って谷筋を眺めてました。川にお世話になっているからかそおゆう所には足を運びたくなるんです(^-^)
以東岳もいいなぁ、日帰りじゃもったいないなぁ・・(-_-;)


投稿: yamyam | 2007.08.07 21:40

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