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2007.08.21

北アの「北アの展望台」へ 3

B070821a
(黒部五郎のカールを往く)

さて三日目(08/15)は翌日が長い行程なのでまったりモードの一日。それでも周囲が起きだしたので4時過ぎには起床してしまい、表に出て暗闇の中から徐々に姿を現す黒部五郎とカールを見ながらのんびり朝食をとります。

そして次々と黒部五郎へ向かう人たちを見送り、一段落ついたところで私も出発。すでに5時半になっていました。

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(カールを渡り終えると本格的な登りに)

黒部五郎へは稜線を辿るのとカールを行く二つの道があるのですが、あまのじゃくな私でもここは当然カールの方でした。

ということでカールの道は今までの稜線歩きとは趣を異にして、まずは高木の被る稜線の北側を捲きながら小さい沢をいくつも越えて行く感じ。やがて高木帯を抜けると今までとは違う開放感に満ちたカール歩き(厳密に言うとチト違うが)に変わります。

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(黒部五郎岳山頂より・左・薬師岳、中央・劔岳と立山)

周囲にはコバイケイソウやハクサンイチゲが満開やや過ぎでしたが見応えがあり、そんな中をゆるゆる歩けるだけでもう幸せです。やがて五郎沢の左俣と右俣を分ける丘を越えると、ここからが厳密に言う五郎のカール??

そして目の前に黒部五郎の岩塊が近づいてくると、ツメが間近だというのが俄に信じがたい流れの豊かな右俣を渡ります。ここでカール北面の斜面に取り付いて、ようやく山頂へ向けての登りのはじまり。

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(中ノ俣岳の稜線を見おろす)

コバイケイソウの咲き乱れる斜面をせっせと詰めて尾根上に上がると、ここで西側の展望が一気に開けて、まずは今までよりも存在感を一層際だたせた薬師岳が目に入ります。そして見下ろす感じで延びる中ノ俣岳への稜線の緩やかさも惹かれるモノがあるし、西側に目をやると雲海の上に白山が浮かんでいる。

そんな展望に思わず見とれてしまいましたが、黒部五郎の山頂はもう少し先。尾根を西へ行くとまもなく中ノ俣への分岐を過ぎ、一頑張りで山頂に到着です。

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(黒部五郎のカールを見おろす・左奥は三俣蓮華)

山頂からの展望はもちろん申し分ないんですけど、今日も昨日と同様というかすでに南側からガスが来ており、御嶽や乗鞍はあたりはもうガスが湧きはじめていました。

それでも山頂で一時間ほど滞在してしまい、その間小屋への戻りはどうしようかと考えていたんですけど、結局来た道を戻る事に。でも私がピストンするなんて本当に珍しいことで、それだけカールの様子に惹かれたのかも。

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(黒部五郎小舎に戻ってきました)

帰路は人も少なくなり、のんびりと歩いて黒部五郎小舎に戻ったのは一時間半後のこと。ハイカーを送り出して閑散としていた小屋前で今度はのんびりランチです(笑)。早朝はしっかり見えていたカールや山頂にももうガスがかかりはじめており、見えなくなっていました。

ランチを終えたら今度は昨日降りたゴーロの道をヘロヘロ登り返して三俣山荘へ向かいます。

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(三俣蓮華の登りしなより、日本庭園と祖父岳、鷲羽岳)

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(三俣蓮華の捲き道は花が多い・ミヤマキンポウゲ)

結局この辺りも昨日と同様ガスの中でしたが、黒部側ではガスがたまに切れてくれたりして昨日よりはマシだったかも。三俣蓮華の北を捲く捲道の分岐まで戻ったら、今度は三俣蓮華の山頂をパスしてこの捲道に入ってみました。

のっけから黒部側の斜面はミヤマキンポウゲの黄色に白いのはハクサンイチゲかミヤマセンキュウ?(セリ科のお花)で埋まって見事なんですけど、花の種類を確認するために斜面には立ち入ることはさすがにできません。時折ガスが晴れて雲の平の広尾根も姿を見せてくれて、こちらも雰囲気の良いいい道ですネ。

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(三俣蓮華の捲き道にて・おそらくミヤマセンキュウ??)

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(鷲羽岳はすでにガスに覆われていた)

道中ムシトリスミレも初めて見かけて、こいつはしっかりカメラに収めましたヨ。(^^)

そして花々をめでつつなおも東へ行くとなんと再び晴れてきて、まだ残っていた雪渓を渡るとそこはもう三俣山荘のテンバ。まだ13時ぐらいなのにテントがいっぱい張られて埋まりかけています。

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(本日のお宿は三俣山荘)

そのテンバからひと下りすると本日のお宿である三俣山荘に到着。本当はそのまま鷲羽岳を往復しようと思っていたんですけど、すでにガスがかかっており泣く泣く断念。これで翌日の仕事が増えてしまいました~(笑)。

利用者の多い三俣山荘もお盆を過ぎたせいでしょうか、結局一人一畳以上のスペースを確保できて至って快適に過ごすことができました。早く着いてもこういう小屋は話し相手が自然とできるし、「ある程度の人出であれば」こういう小屋ライフもなかなか楽しいモノですね。
 
 
・・・つづく。(^^)
 
 
・・・・・☆

◆ 2007.08.15 (Wed)  晴 時々 霧
黒部五郎小舎 05:30- 黒部五郎岳 07:30/08:25- 黒部五郎小舎 09:50/10:35- 捲道分岐 11:50/12:05- 三俣山荘 13:15

三俣山荘 一泊朝昼弁当付 ¥7900
ビール(ロング缶) ¥800
 

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コメント

やっぱりお盆の時期はお昼になるとどうしてもがすってしまうものなのですね。でも夕立がなかったのは幸運でした、ってそれはテントのかずさんが言う言葉だよね(笑)。

白馬の事故、全く知りませんでした。また大雪渓とか??あそこはもちろん歩いたことないけどメインのルートにするには危ないような気がしますけどどうなんでしょう?とにかくそう言う話も遭遇もなくて幸せでしたよ。

投稿: komado | 2007.08.24 19:35

遅ればせながら123と読みました~。
やっぱし、五郎のカールは晴れると素晴らしいね。
僕の行った時は雨だったから、また行ってみようかな~。
それにしても、五郎と赤牛をどうつなげたが疑問だったのですが、まさか往復していたとは~。
行きで見た花に帰りも出会えて二度おいしいってやつですね。

夏場は、11時くらいからガスってくるみたいだよ。
涼しくていいんだけどね。
太陽なんか消えてくれ~って祈らなかった?(笑)
それくらい暑かったよね。

針ノ木は12日に雷雨があったようだけど、白馬はちょっとだけ雨がぱらついた程度。
場所によって、かなり差があるみたいだね。

今回、白馬周辺では3件の遭難事故の話を聞いて、うち1件に遭遇したけど、コマドちゃんのとこは、そんな話聞かなかった?

投稿: かず | 2007.08.23 03:03

ゴン太さん、こんばんわ。
ゴロちゃんが雲の平からどう見えるかはわからないけど、ゴロちゃんから見えた雲の平のラインもなかなか惹かれるモノがありましたヨ。

とにかく黒部五郎はええ山でした。贅沢言えばコレでもうチト人が少なければいいかな。ここは是非とも深田百名山からハズして貰いたいところです(爆)。

投稿: komado | 2007.08.21 23:07

うわぁ~、黒部かぁ~、イイナぁ。

ba_sobuさんのところでも、ちょっと書いたのですが、雲ノ平から眺める黒部五郎って、とっても素敵なラインなんですよ。次回はあそこ歩きたい~って、ずっと行ってないままなんですが(笑)、うーん、想像通り素晴らしい!じゃないですか!

いやいや、これから戻ってどちらへ行かれるのでしょうか?
楽しみにしてますね。

黒部五郎ちゃんの、素敵な姿を見せていただきアリガトウです。
m(__)m

投稿: ゴン太 | 2007.08.21 20:24

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