« 北アの「北アの展望台」へ 6 | トップページ | 日原にフられて三頭山へ »

2007.08.31

低山のお花は今年も・・・

B070831a
(れんげしょうま・今年も少ない。。。)

ここ一月ほどまったく別のブログのような山の記録が続いてしまいましたが、八月も下旬に入ってようやく近場の低山に戻って参りました~。(^^ゞ

と言うことでこの時期といえば御坂か南大菩薩のどちらかというパターンなんですけど、まずは森の妖精レンゲショウマに逢いたかったので、久しぶりに御坂の主稜筋をお花見がてら歩いてきました。

B070831b
(ブナハバチの影響で林が明るい。黒岳への道すがら)

一時の暑さはないものの、やはり今の時期下から歩く気があまりしないので河口湖駅から三ツ峠入口へバスで出てからのスタート。本当はもっと楽をして天下茶屋まで行きたかったところなのですが、バスの時間がちょっと遅すぎます。

でも高山を歩いた直後って山歩きがなぜか楽なんですよね。この日も快調で歩き出しから一時間とかからず御坂峠に到着。でも峠直前から徐々に花が出てくるのに少ないな~と思っていたら、峠の周辺もやはり少ない。

B070831c
(再展開した思われるブナの葉)

峠から黒岳へ向かってもお花の状況は変わらず、どの花も少なくてホーンとに淋しい状況。おそらく7月の天候不順の影響がが大きいのでしょう。そしてこの辺りはブナの美しいところでもあるのですが、以前掲示板でかずさんから報告があった通りブナの大半がブナハバチにやられており、林は盛夏とは思えない明るさです。

それでも丸坊主になったブナは少なく覚悟していたよりはマシな状況で、おそらく丸坊主になったと思しきブナからは新しい葉が展開しており、この時期に新緑というのもなんか妙ですね。でもこの新しい葉っぱはいつ頃黄葉するのでしょう。春先の葉とおそらくズレる気はするのですが、コレも今後がちょっと気になります。

B070831d
(黒岳山頂附近にて)

花はカイフウロとオクモモジハグマがふたり気を吐く感じ?ヤマハッカやママコナもたくさん咲いているけど例年とは比べものにならないし、道端に普通に見られるはずのレンゲショウマやタムラソウもポツポツ。オオバギボウシに至っては花をほとんど見かけません。今年は大ハズレでしょう。でもトリカブトやレイジンソウ、サラシナショウマなどの秋の花も咲き始めており、登るにつれ種類が徐々に増えていきます。

ブナとツガに覆われた昼なお暗い黒岳山頂手前の分岐附近もやはり明るく、その林からパッと明るくなった所が黒岳の山頂。お花はそれなりにあるもののやっぱりちょっとさみしい。。。山頂の周りを埋めるユウガギクもようやく咲き始めといったところで今週末頃から見頃になりそうです。

B070831e
(さらしなしょうま&あさぎまだら)

展望台を往復してから主稜線をなおも西へ向かうと、破風山や中藤山への登り返しがちょっとしんどいのにこの日はホント楽ちんな感じで登れてしまったのも高山効果??花が少ない分、自分のペースでスイスイ歩けてコレはコレで非常に気持ちのよいモノですね。

そんなわけで11時過ぎには大石峠に着いてしまい、ここで日影を捜してランチ。でもここの草原のお花も例年どころか去年と比べてもかなり淋しい状況で、大ぶりのコオニユリが殊の外目立つ感じ。

B070831f
(大石峠も花が少ない)

そんなお花の少なさとは対象的に休憩を終えても歩きはまだまだ快調で、大石峠から節刀ヶ岳への登りもすいすい。節刀ヶ岳は寄りませんでしたが、マツムシソウ(大石峠附近にほとんどなかったので撮り損ねた)とコバギボウシに逢いたかったので雪頭ヶ岳には寄りましたです。(^^ゞ

鬼ヶ岳に戻って、さて下山はどうしよう。この日は吉田の火祭りがあるのでただでさえ乱れるバスの事を考えると根場へ降りるのは論外。芦川へ降りるにしても鍵掛峠まで抜けても良いけど鶯宿ではお酒が買えないので、ここは二年ぶりに鬼ヶ岳北尾根を下ることにしました。

B070831g
(たむらそう&きあげは)

さっそく鬼ヶ岳西峰??へ向かってから北尾根を下りはじめると、最近になって測量が入ったのか尾根上は少し刈り払われた様子でマーキングもついていました。んが、そんな歩きやすい道のりも1502m峰附近までで、その先はマーキングがなくなり、尾根も広がって道形は判然としません。ということで結局地形判断のスキルを要する状況に変わりなしと言ったところです。

でも今回北尾根を歩いてビックリしたのは↓このリョウブ。いったいどなたの仕業でしょう。糞は見かけなかったもののコレは気がかりですね。

B070831h
(コレってもしや・・・鬼ヶ岳北尾根にて)

下りも快調そのもの至ってスムーズで、鬼ヶ岳から一時間ほどで中芦川入沢の堰堤に降り立てばあとは林道を歩いてオートキャンプ場を抜け、芦川へ向かう段取り。30分ほどで中芦川の役場に出てもバスの時間にまだまだ余裕があったので新井原の沢妻亭まで頑張って、今回初めて沢妻亭に寄ってビールとおそばで〆ました。

ちなみにおそばは美味しゅうございましたがお店が16:30閉店なのがちょっと残念かな?ってお店がバス利用者の事なんて考えているわけ無いので(笑・冬場は14時閉店だし)コレはもうしょうがないか。でもそのあと酒屋さんのある新井原のバス停まで足を延ばして芦川のほとりでバスを待っていたんですけど、ここは川の風が吹き抜ける本当に気持ちのよい所です。お花は今年も残念でしたけど、それでも御坂は良いところだなぁと改めて感じつつまったりバスを待つのも山行きの楽しみの一つ、なんですよね。(^^)

・・・・・☆

◆ 2007.08.26 (Sun)  晴 時々 曇
河口湖駅 07:18→ 三ツ峠入口BS 07:45/07:50- 御坂峠 08:45- 黒岳 09:30/09:45- 中藤山 10:35- 大石峠 11:10/12:05- 金山 13:00- 鬼ヶ岳 13:20- 雪頭ヶ岳 13:35- 鬼ヶ岳 13:50- 水ノ沢山南鞍部 14:25- 堰堤 14:45- 中芦川 15:10- 新井原 15:30
 

|

« 北アの「北アの展望台」へ 6 | トップページ | 日原にフられて三頭山へ »

【御坂・天子・富士 2007】」カテゴリの記事

コメント

ホント、あのリョウブはショックでした。去年今年の不作がすでにシカの影響のせいとはまだ考えづらいんですけど、それも来年になればわかると思います。とにかく7月の天候。それがカギかなぁ??

鬼ヶ岳の北尾根はまぁ何回か歩いているし、ああいう尾根の両側にしっかりした沢がある尾根は実は藪が深くても、僕的にはRFするのに気が楽な尾根ではあるんです。

投稿: komado | 2007.09.04 00:01

あらまらまあまあ。名前を出していただしてありがとうごぜえやす。
嬉しいですわん。
先日僕も歩きましたが、花の多い時期を知らんのです。
ママコナは多かったけれど、あれでも少ない少ないほうなのか~。

やめて~!
リョウブの傷跡は…。
お花が少ないのも、これのせい?
考えたくないね~。

鬼の北尾根って、エアリアで黒の破線のとこかな?
こんな時期にも、しり込みしないで歩けるなんてすごっ!

投稿: かず | 2007.09.03 22:28

リブルさん、Hgさん、ゴン太さん、こんばんわ。

かのリョウブ、御坂もとうとうかもしれません。でもまだモミの方は大丈夫なようでホッとしていますけど今後の推移が気になるところです。ボクが通い始めた頃はよく見かけたでカモシカも近年はまったく見かけなくなったのは関係あるのだろうか??ただ去年今年の不作は食害と言うよりは7月の不順が大きいとは思います。でもここの花も徐々に減っていくのは避けられないのが確実ですね。

>おそば屋さんのビールはやっぱり朝日系(笑)

はい辛いヤツ(笑)。せめてキリンも置いて欲しかった。でも飲みましたよ。最初のいっぱいはビールじゃないとね~。

投稿: komado | 2007.09.02 23:12

お花の話題でも、リョウブの話題でもなくてゴメンナサイ。

沢妻亭、あのおそば屋さん、味の方はどうなのかな~と気になっていたのですよ。以前入ろうとしたら「ごめんなさい、閉店なの」と言われちゃったんで…

今度時間のあるときに寄ってみますが、おそば屋さんのビールはやっぱり朝日系(笑)ですか? 

芦川町(村じゃないのですね)唯一の食べ物屋さんみたいですが、ほんと、あと30分営業時間延長してくれると嬉しいですネ。

投稿: ゴン太 | 2007.09.02 22:19

ヤバイですねぇ

リョウブの皮剥、何となく嫌な感じがしますね。
因み、奥多摩ではリョウブがあるところは真っ先に食いつくようです。
御坂よ、お前もか・・

投稿: Hg | 2007.09.02 00:31

koamdoさん、こんにちは。
夏の御坂はいいですね。自分が今度行くのは秋頃かなぁ。しかし、今年は不思議な年ですね。7月は涼しかったし、8月は異常に暑かったし、ここのところまた妙に涼しいし。また残暑があるって話もありますけど、微妙ですね。お花も結構季節が少しずれて咲いたりしているのが多いですね。

しかし、皮のはがされた木は気になりますね。
とうとう御坂の花も「角」のある動物の餌食になっちゃうのかなぁ。食べ尽くさないでって、祈りたいですね。(^^;

投稿: リブル | 2007.09.01 17:03

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 低山のお花は今年も・・・:

« 北アの「北アの展望台」へ 6 | トップページ | 日原にフられて三頭山へ »