朝日連峰まったり縦走 その1
(大朝日の小屋まで あと少し)
ったくさぁ・・・ヒトがたまに熱心に遠出の計画立てちゃうと天気悪くなるなんてホント勘弁してくださいよ、って感じで先週末は海の日の連休の計画から延び延びでようやくのそして久しぶりの東北行き。
実は寸前まで岩手山だったのが、直前の天気で北東北の予報が悪くなったので天秤にかけていた朝日連峰が急遽浮上したのでした。(^^ゞ
(一服清水の手前辺りだったと思う)
朝日はなんと11年ぶりの訪問で、当初は基本に立ち返ってしっかり鳥原廻りで縦走するつもりだったのですが、行程二日目の土曜には天気が下り坂になってしまうらしいので小屋のことを考えると気は向かないけど、初日に大朝日まで上がってしまおうと朝一の新幹線で山形~左沢に出てタクシーで古寺鉱泉に入りました(¥9810)。
ということで登りだしはちょうど11時。ウイークディなので小屋の心配は無かったけど、古寺鉱泉まで来ても外はまだまだ暑くて、去年の秋以来となる重荷の身ではやる気も少々削がれ気味。
(古寺山を過ぎた辺りより小朝日岳と大朝日岳)
しかしいざ歩き出せば汗が噴き出すもののそれが快適でもあり、登りだしはヒメコマツやブナの大木を見ながらゆるゆる歩ける感じ。しかし古寺からのコースは噂通り傾斜のきついところが少なく本当に楽ですね。
欲しいときに現れる水場も体を冷やせてこの時期はたいへん有り難く、実働二時間程で古寺山に出るとここでようやく大朝日に主稜線とのご対面。金玉水がまだ埋まっているという話を聞いた割に残雪は少なく、銀玉水上の斜面ももう夏道のよう。水汲んでからあそこの雪渓で遊ぼうと思っていたのに。。。
(ひめさゆり、何とか間に合いました)
古寺山辺りからお花も増えてシロバナニガナにミヤマコウゾリナにミヤマクルマバナがメイン。ハクサンチドリの咲き残りがあったのでアイツもまだいるな・・・と思っていたらいましたいました↑ヒメサユリ。さすがに状態の良いのは数株だけででしたが7年ぶりの再会。嬉しくないわけありません。(^^)
小朝日トラバース道の分岐辺りから日帰りのパーティとすれ違うようになり、そんな中急登を一頑張りで小朝日岳の山頂に着けばもう大朝日岳は目の前。ただ休憩している間も大朝日にはガスがかかる事が多くて山頂は寄ろうかやめようか、どうしようかなぁ・・・と考えながら再び歩きだします。
(銀玉水の登りしなより大朝日岳)
熊越の鞍部に急降下してから登り返し、振り返ると小朝日の姿がなかなかの迫力で聳えています。そして小朝日から一時間程で右手に大きな雪渓を見るとそこが銀玉水の分岐で、金玉水の様子がわからないのでここで水を汲みに降りていきます。
コバイケイソウとシナノキンバイが美しい水場で美味しい水を飲んで、そして4リッター程汲むとザックはズッシリ重くちょっっとイヤになるけどそれも小屋までの我慢。よろよろしながら30分程で大朝日の小屋に到着しました。
(みやまりんどう、咲き始め)
さっそく中に入るとすでに寝所となっている二階は埋まっており(40人弱だと思う)、小屋番さんにとりあえず一階でメシ喰ってあとで寝る場所は指定するから・・・と云われたので、表で担ぎ上げたビールを飲んでから夕食を取り、それから小屋番さんに(だいたいの)寝所を指定してもらいました。
さてあとは寝るだけ、と思ったらここで外のガスがとれて晴れている、との声が上がったのでボクも大朝日の山頂へ向かうと、まぁまぁいつの間にか周囲はすっきりと晴れていて、遠望こそ利かなかったものの周囲の展望はもちろん、頭殿山に映る影朝日も見られて、今日中にここまで上がって来てホントに良かったな~とホクホク気分で小屋へ戻ったら・・・
(銀玉水の登りしなより中岳と金玉水)
なんと指定されたスペースにはすでに誰かが寝ており(笑)、結局屋根裏部屋へ。
でも屋根裏にもフローリングに窓があって結構キレイで、しかも部屋独り占めだったので、就寝時間を過ぎても本は読めるし隣の人を気にせずに動き放題。トイレが遠い以外は却って快適に過ごすことができました。(^^)
(大朝日山頂より、平岩・大玉・祝瓶山の稜線)
・・・つづく。(^^)
・・・・・☆
◆ 2007.07.27 (Fri) 晴
古寺鉱泉 11:05- 一服清水 12:15/12:35- 古寺山 13:35- 小朝日岳 14:10- 銀玉水 15:10/15:30- 大朝日小屋 15:55
左沢駅~古寺鉱泉 タクシー ¥9810
大朝日小屋 寝具無素泊(しかありません) ¥1500
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