« 2007年6月 | トップページ | 2007年8月 »

2007.07.31

朝日連峰まったり縦走 その1

B070731a
(大朝日の小屋まで あと少し)

ったくさぁ・・・ヒトがたまに熱心に遠出の計画立てちゃうと天気悪くなるなんてホント勘弁してくださいよ、って感じで先週末は海の日の連休の計画から延び延びでようやくのそして久しぶりの東北行き。

実は寸前まで岩手山だったのが、直前の天気で北東北の予報が悪くなったので天秤にかけていた朝日連峰が急遽浮上したのでした。(^^ゞ

B070731b
(一服清水の手前辺りだったと思う)

朝日はなんと11年ぶりの訪問で、当初は基本に立ち返ってしっかり鳥原廻りで縦走するつもりだったのですが、行程二日目の土曜には天気が下り坂になってしまうらしいので小屋のことを考えると気は向かないけど、初日に大朝日まで上がってしまおうと朝一の新幹線で山形~左沢に出てタクシーで古寺鉱泉に入りました(¥9810)。

ということで登りだしはちょうど11時。ウイークディなので小屋の心配は無かったけど、古寺鉱泉まで来ても外はまだまだ暑くて、去年の秋以来となる重荷の身ではやる気も少々削がれ気味。

B070731c
(古寺山を過ぎた辺りより小朝日岳と大朝日岳)

しかしいざ歩き出せば汗が噴き出すもののそれが快適でもあり、登りだしはヒメコマツやブナの大木を見ながらゆるゆる歩ける感じ。しかし古寺からのコースは噂通り傾斜のきついところが少なく本当に楽ですね。

欲しいときに現れる水場も体を冷やせてこの時期はたいへん有り難く、実働二時間程で古寺山に出るとここでようやく大朝日に主稜線とのご対面。金玉水がまだ埋まっているという話を聞いた割に残雪は少なく、銀玉水上の斜面ももう夏道のよう。水汲んでからあそこの雪渓で遊ぼうと思っていたのに。。。

B070731d
(ひめさゆり、何とか間に合いました)

古寺山辺りからお花も増えてシロバナニガナにミヤマコウゾリナにミヤマクルマバナがメイン。ハクサンチドリの咲き残りがあったのでアイツもまだいるな・・・と思っていたらいましたいました↑ヒメサユリ。さすがに状態の良いのは数株だけででしたが7年ぶりの再会。嬉しくないわけありません。(^^)

小朝日トラバース道の分岐辺りから日帰りのパーティとすれ違うようになり、そんな中急登を一頑張りで小朝日岳の山頂に着けばもう大朝日岳は目の前。ただ休憩している間も大朝日にはガスがかかる事が多くて山頂は寄ろうかやめようか、どうしようかなぁ・・・と考えながら再び歩きだします。

B070731e
(銀玉水の登りしなより大朝日岳)

熊越の鞍部に急降下してから登り返し、振り返ると小朝日の姿がなかなかの迫力で聳えています。そして小朝日から一時間程で右手に大きな雪渓を見るとそこが銀玉水の分岐で、金玉水の様子がわからないのでここで水を汲みに降りていきます。

コバイケイソウとシナノキンバイが美しい水場で美味しい水を飲んで、そして4リッター程汲むとザックはズッシリ重くちょっっとイヤになるけどそれも小屋までの我慢。よろよろしながら30分程で大朝日の小屋に到着しました。

B070731f
(みやまりんどう、咲き始め)

さっそく中に入るとすでに寝所となっている二階は埋まっており(40人弱だと思う)、小屋番さんにとりあえず一階でメシ喰ってあとで寝る場所は指定するから・・・と云われたので、表で担ぎ上げたビールを飲んでから夕食を取り、それから小屋番さんに(だいたいの)寝所を指定してもらいました。

さてあとは寝るだけ、と思ったらここで外のガスがとれて晴れている、との声が上がったのでボクも大朝日の山頂へ向かうと、まぁまぁいつの間にか周囲はすっきりと晴れていて、遠望こそ利かなかったものの周囲の展望はもちろん、頭殿山に映る影朝日も見られて、今日中にここまで上がって来てホントに良かったな~とホクホク気分で小屋へ戻ったら・・・

B070731g
(銀玉水の登りしなより中岳と金玉水)

なんと指定されたスペースにはすでに誰かが寝ており(笑)、結局屋根裏部屋へ。

でも屋根裏にもフローリングに窓があって結構キレイで、しかも部屋独り占めだったので、就寝時間を過ぎても本は読めるし隣の人を気にせずに動き放題。トイレが遠い以外は却って快適に過ごすことができました。(^^)

B070731h
(大朝日山頂より、平岩・大玉・祝瓶山の稜線)
 
 
・・・つづく。(^^)
 
 
・・・・・☆

◆ 2007.07.27 (Fri)  晴
古寺鉱泉 11:05- 一服清水 12:15/12:35- 古寺山 13:35- 小朝日岳 14:10- 銀玉水 15:10/15:30- 大朝日小屋 15:55
 
左沢駅~古寺鉱泉 タクシー ¥9810
大朝日小屋 寝具無素泊(しかありません) ¥1500
 

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2007.07.23

正常のバイアス

これ↓はエゴと云うよりもっとプリミティブなもの・・・
強いストレスに対する心の防御反応のようなものじゃないのかなと思います。
 
 
 
災害時に避難しない人間の深層心理
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070722/13364
 
 
 
となると結局想像力に働きかけないといけない訳なんですけど、あまりに急だとすぐに反応できない事もあるだろうし、この期に及んでも「ウソであって欲しい・・・」とかやっぱりありますもんね。

それでもこれが心の片隅にあるとないとでは実際かなり違うでしょう。そう言う意味でもこの手のサイトにしろ大手マスコミにしろ、あまたの石の中から玉を捜し出す作業を強いらまくる昨今、出色の記事だと思いました。
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.07.19

今頃になって・・・(^^;;;

B070718a
(四軒小屋尾根1388m峰附近にて)

ようやく今年初の日原入りになりました~。(^^ゞ とにかくブナハバチの大発生が関東の広い範囲に広がっている話を聞くにつれ気になっていたのはやはり日原のブナのこと。

日原でブナといえばまぁ天祖山かタワ尾根だろうな~ということで今回はどちらにするか非常に迷ったのですが、結局林道歩きの労なく周回ルートにできるタワ尾根登り四間小屋尾根下り上道(上段歩道)戻りのなじみのコースで歩いてきました。

B070718b
(タワ尾根・篶坂ノ丸への向かいしな)

デカイ台風が通り過ぎたあとだったので台風一過の好天を期待してたのに夜明けの空を見た時点でそれはもう諦めざるを得ません。時期のせいなのか天気のせいなのかわからないけど行きしなの電車もバスも初冬のような少なさで、東日原から歩き出してまもなく稲村岩の登山道を左に見やればあとは毎度ながらの独り旅。

今回は鍾乳洞を過ぎてからタワ尾根に取り付いたのですが、そこにあった道標はいつの間にか切り取られていました。でもいろいろ考てみれば個人的には至極妥当なことだと思っています。

B070718c
(四間小屋尾根上部にて)

急登をこなして尾根上に上がればウトウノ頭までは自然林を愛でつつのんびり尾根を詰めるだけ。でも周囲は濃霧に包まれて幻想的??時々周りが明るくなるものの基本的には暗い感じでカメラの出番が。。。地面に散らばるナツツバキの花ガラと貧弱な下草がちょっと目を引きます。

人形山に近づくと尾根上にはぼちぼちブナが出てくるのですが、見たところほとんど大丈夫でこれには心底ホッとしました。そして下降時に慣れていないと迷いやすい篶坂ノ丸東尾根との合流点にはしっかりと通せんぼの上、真新しい私製の道標がつけられていました。

B070718d
(四軒小屋尾根1388m峰附近にて)

しかしこの時期に体を濡らさずタワ尾根を歩けるなんてひと昔の状況を考えると現実感が無く、ガスガスの天気と相俟ってなんか夢を見てるような感じもします。やげて篶坂ノ丸を過ぎるとスズタケの代わりに下草が生えてきており今後どおなるのかな?気になります。あと豊富にあるダケカンバの立ち枯れも目立ちましたけどこれは他の木々に林冠を押さえられたからなのでしょうか??

本日の最高点であるウトウノ頭は毎度ながらほとんど素通りな感じでただちに四軒小屋尾根の下降に移ります(笑)。ガスで先のほとんど見えない中を記憶を頼りに降りていきましたが、こちらもスズタケが枯れてほとんどなくなり下道もそれなりですけどにわかるようになっているんじゃないかな。

B070718e
(ブナは大丈夫でした・^^)

そして四軒小屋尾根の目玉とも言える1388m峰附近の広大な広尾根にでて、周囲の自然林を愛でつつあっちへウロウロこっちへウロウロ。こちらも↑の写真の通りブナはブナハバチの大発生もなく大丈夫でした。(^^)

気の済むまで周囲を散策したらお昼近くになったので、さてさてランチでも・・・と思って準備をしつつ天気予報を聞くためにラジオをつけたらなんと新潟の大地震の緊急放送中でビックリ。今回は思いっきり心当たりもあったので下山を即決して1388m峰の南東支稜から上段歩道に降りて東日原へ向かいました。

B070718f
(台風直後のせいか凄い水量。上段歩道・鳥居谷左俣にて)

本当ならランチのあと滝谷の滝やシオジ平の見物も予定していたのに今回ばかりはもうしょうがない。しかし上段歩道を横切る沢も台風のあとのせいかもの凄い水量で、水煙を上げる奔流と化していた鳥居谷の左俣は特に見事だったし、タダの岩だと思っていたところから獅子口の如く水が湧きだしている巨岩もあって、イレギュラーな上段歩道はなかなか良いものを見せてくれました。(^^)

・・・・・☆

◆ 2007.07.16 (Mon)  曇 のち 霧(濃霧)
奥多摩駅 07:25→ 東日原 07:50- 一石山 09:00- 篶坂ノ丸 10:20- ウトウノ頭 10:55- 1388m峰 11:25/12:25- 鳥居谷(左俣) 12:50- 小川谷林道 13:50- 東日原 14:30
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.07.09

ブナハバチ大発生・・・続報

B070709

さて、私用の嵐(要は自分が一番悪いのです・・・苦笑)でいまだにレスや更新が遅れていますが <(_ _)>、↓でも触れたブナハバチの状況が皆様の報告から少しずつ入ってくるようになりました。

結局ブナハバチの発生は南関東のかなりの範囲に及んではいるようですけど、大発生しているのは南大菩薩~御坂にかけての山稜のようで、大菩薩や奥多摩、そしてそれらとは分断されている丹沢道志の方は発生はしているけどまたごく一部の模様です。

とにかくこのまま終息してくれるのかそれともまだ暫くは続くのか、その辺りが気になりますし、御坂で大発生となれば西に続く天子の方も気がかりですね。とにかくブナハバチはブナしか食べないようですし、ブナ自体が高木なので幹で見分けがつかないと今の時期わかりづらいかも知れませんが、まだしばらくは山を歩かれた際はブナの様子を気にかけてもらえれば・・・と思っております。<(_ _)>
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年6月 | トップページ | 2007年8月 »