奥甚助尾根・・・森と水と展望と
(五十人平の東の肩??より・左は七ツ石山)
いや~GW前半は初夏らしいスッキリとしたいい天気が続きましたね~。そんな時はやっぱり↑ここしかないでしょう!という訳で日曜(04/29)は四月の末になってようやく今年初めてとなる奥多摩。(^^ゞ
今回は昨秋の紅葉狩り以来となる奥甚助尾根から石尾根に上がり、ヨモギ尾根を下降して塩沢橋へ戻る周回コースをのんびりとのんびりと歩いてきました。
(ヨモギ尾根の登山道・ワサビ沢の手前辺りだったと思う)
今回は普段だったら鴨沢西から一時間半近く歩いてようやくたどり着く塩沢橋からのスタート。乾いた晴天の朝と言うこともあって少々寒かったのですが、周囲の新緑は美しすぎて気分は上々。(^^)
最初は徐々に遠ざかる塩沢の音を聞きながら植林下の淡々とした登りですが、それを抜けると再び芽吹きや新緑との再会。歩き出したばかりにもかかわらずすぐ先の水場でちょっとのんびりしてしまいます。
(ワサビ沢の上のある作業小屋)
ゆるゆる先を行くと梢越しに塩沢対岸の山肌を見ながら行くようになり、やがて出る水流のあるワサビ沢に出ます。その脇の小屋跡でまたのんびりしたら、今回はすぐ上の左岸側の小屋にも寄ってみることに。
小屋に近づくとそれは半ば倒壊しかけており、その先の使われなくなったワサビ田には細いながらも水が流れています。まわりには芽吹きの木々。そして眩しいぐらいの光が降り注いで、そこにはただただ美しい光景がひろがっていました。
(奥甚助の巡視路にて)
道が落ち葉の積もった緩い沢筋をトラバースするようになると分岐はもう間近。一縷の望みを持っていたカツラの花はやっぱり遅くて黄金色の小さい葉っぱが。。。そして少ないながらも満開のミツバツツジが現れたらそこが奥甚助との分岐。
分岐を過ぎてもミツバツツジにヤマザクラの花がちょっと続いて目を楽しませてくれます。道は少々もどかしいくらいに山腹を辿って行きますが、石尾根の稜線がそして行く先の奥甚助尾根が徐々に近づいてきて、それが目の前に近づいて来ると道は下りに転じてまもなく奥甚助クボに降り立ちました。
(ハシリドコロの緑も美しい・奥甚助の巡視路にて)
(奥甚助クボに降りたところ)
日差しの燦々と降り注ぐ奥甚助クボのしっかりした水流をボーっと眺めながら、ここから石尾根まで500m超の登りに備えて大休止。少々狭い所だがここも不思議にのんびりできるところです。
軽く腹ごしらえなんかもして、ここで対岸の奥甚助尾根に取り付きます。東へ戻るようにトラバースして尾根上にあがればあとはミズナラ・ブナの立派な木々を愛でつつ、えっちらおっちら尾根を詰めるだけ。急な尾根だし日差しも強いのだが乾いた晴天のせいだろう、汗をあまりかかず思いの外快適。
(奥甚助尾根下部のミズナラ)
(奥甚助尾根中部辺りだったと思う)
道中咲いていたアセビの花の香りを確認したり妙なキノコを撮ってみたりしていると、ををを・・・右手の七ツ石山が随分と近づいている。そして振り返ると真っ白な富士に南アがクッキリと見えています。
そして今まで続いていた自然林からなぜかカラマツ植林に変わると石尾根の捲き道に出て、そこから急な斜面を頑張って登るとようやく石尾根に飛び出しました。
(五十人平・本日はここまで)
すぐ先のヘリポートに出るともう雲取山はすぐ先に見えますが、今回はというか今回もここまで。適当にランチ場を見つけてのんびりとランチ。でもGWの雲取はやっぱりすごいですね。登りも下りも人の切れ間がないし、普段はまばらな奥多摩小屋のテンバもテントが次々と立ちはじめて華やかな雰囲気。
でもそんな中でも平気で昼寝したりして(笑)結局腰を上げたのは14時ちょうど。日が長くなったとはいえあまりのんびりとはしていられません。さっそくヨモギ尾根の道に入りますが、さっそく間違えて(笑)一仕事してからようやくヨモギ尾根の道に降り立ちました。
(ヨモギ尾根上部にて)
(ヨモギ尾根・奥後山付近にて)
ヨモギ尾根も林が荒れたところもあるものの、こちらも林の美しい良い道のりですね。西日のあたった尾根の雰囲気もまた良し。でも14時下りだしではさすがに塩沢廻りでは戻れず、近道である後山川廻りで戻りましたがこちらは植林が多いわ。。。でもそのカラマツ植林も新緑がはじまってこれはこれでまた綺麗でした。
奥甚助の巡視路は今回で三度目でしたけど、やっぱりここは何度歩いても素敵な道です。その道の規模に、アプローチの悪さと相俟ってここは最近のタワ尾根のようには決してならないでしょう、おそらく。とにかくこの日は雲ひとつない好天からはじまって全てに恵まれた佳き一日でした。ba_sobuさん、そしてダンナさま、おつきあい頂きほんとうにありがとうございました。(^^)
・・・・・☆
◆ 2007.04.29 (Sun) 快晴
塩沢橋 08:00- ワサビ沢 09:20/09:30- 奥甚助クボ 10:25/10:45- 奥多摩小屋 12:40/14:00- 奥後山 15:10- 塩沢分岐 15:40- 塩沢橋 16:35
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コメント
masayukizさん、タカさん、こんばんわ。この日は初夏のカラッとしたほんとうにいい天気でした。(^^)
この辺りはシカが多すぎてもうハシリドコロしかないけど、こやつは若葉がいかにも柔らかそうで美味しそうなんですよね。ホント毒草なんて信じられないな~と思いながらいつも見ているんですヨ。
投稿: komado | 2007.05.07 21:09
素晴らしい青空ですね。
本当に、いいお天気に恵まれましたね。
投稿: タカ | 2007.05.06 13:47
こんにちは、はじめまして。奈良から来ました。
昨日行った奥吉野の山域も同じような景色でした。こちらも、ハシリドコロが満開!・・・では、またよろしくです。
投稿: masayukiz | 2007.05.06 00:50
yamyamさん、こんばんわ。
Hgさんもそうでしたが29日はニアミスだったようですね。でも僕らが石尾根に上がった時はもう下山されていたのではないでしょうか?(^^)。
カツラは奥甚助のじゃなくて分岐手前のヤツ、去年の4/22で咲いていたので淡い期待を持っていたのですけどやはりダメでした。一人だったら奥甚助に降りたところでカツラを捜していたかも知れません。bbsの方でも云いましたけど、今年は電車の車窓から見た高尾の日影沢のヤツが唯一になりそうです。
あと猟師さん情報ありがとうございます。やっぱり入っていましたね。おかげで今年の奥多摩行きがここまで遅れてしまいましたけど、もうこれはしょうがないと思っています。ボクにもタダでヘリに乗せてくれれば快く思ってあげるのに(笑)。
投稿: komado | 2007.05.02 20:06
29日は奥甚助&ヨモギでしたか。
bbsに書いたとおり、私は雲取山でした。展望は抜群でしたね、この日も白馬三山見えてました。
大ダワ林道のカツラは、長沢谷だけでなく大雲取谷のもちょうど赤く色づいていてドンピシャッ!だったようです(^_^)v下ってきた時は光の関係かどうかわかりませんが、朝ほど赤くは見えなかったんですよ。奥甚助窪も同じくらいの標高だと思うので谷の向きとか気流とかの関係でしょうね。
奥甚助尾根の途中にあったツツジの群落、なんであそこだけああなんだ?って気になってます。
そおいえば、大ダワの登山口附近に猟師さんが大勢いました。少しだけ話しましたが、29日は天祖山だったそうです。東京都からは雲取山の近くもやってくれと言われているそうです。「唐松谷だとヘリコプターで行くんだよなぁ」って嬉しそうに話してました。
投稿: yamyam | 2007.05.02 19:20