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2007.05.22

ブナに新緑・西丹沢の森歩き

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(大滝峠から畦ヶ丸へのみちすがら・Part1)

新松田駅に着いた時は黒い雲が空を覆っていたものの雨はまだ降ってなかったけど、バスに乗るとじきに降り出し車内でうつらうつら・・・玄倉辺りでは結構な降りで・・・大滝橋で降りると雨はまだ降ってはいたものの空は明るい。

天気は回復傾向だしこれならそれなりに快適に歩けるだろうけど、菰釣まで足を延ばすのはちょっと無理だ。残念だけどそんな気分も山道に入って、新緑に覆われた雑木林に出たらもう忘れていた。

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(屏風岩山東尾根のミツマタ畑・今はこんな感じ)

先月頭に下ったミツマタ畑も花ガラを残してすっかりみどり一色。ミツマタはこんな葉を出すのかぁ、とまじまじ見ていたが、さてこれが今後頭に入るかどうかはちょっとわからないだろうな。

ミツマタ畑を過ぎて、尾根上が再び雑木林になると先月とのその変わりように驚いた。葉のない時期はスズタケが枯れていることもあってどこか荒れている感じがあったのに、新緑のお陰でそれが目立ず好ましい感じ。これも新緑の魔法なのだろうか。

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(屏風岩山付近にて)

雨はいつしか止んだがガスが巻いてきたり晴れたり、日差しが差し込んだりとめまぐるしい。木々が雨で濡れたせいか緑がより一層鮮やかで、こんな日の山歩きも悪くない。でもこういう天気の時は腰がなかなか上がらないんだよ。

えらく時間がかかって登りついた屏風岩山のブナ林もまた見事で、大滝峠へ向かうとしばらくはその余韻に預かれる。

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(大滝峠から畦ヶ丸へのみちすがら・Part2)

大滝峠に降り、畦ヶ丸へ登り返し始めるとしばらくは植林だがそれも少しの我慢。自然林に変わると間もなくヒミツの??ランチ場に到着。

いやぁここも葉のある時期は初めてだったけど、やっぱり違うわ。ブナの大木が立つその下でランチをとっていると爽やかな風が通り抜け、日差しが出るたびに森が輝く様子はなんと形容したらいいのだろう。そしてごろりと寝転がって上を見上げれば緑に覆われたブナしか目に入らない。

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(大滝峠から畦ヶ丸へのみちすがら・Part3)

結局一時間半近くのんびりしてしまい、行程に余裕があるとはいえこれ以上のんびりしてしまうと終バスを逃してしまう。さっそく畦ヶ丸へ向かうと空もすっかり晴れ上がり完全に回復したようだ。

避難小屋も間近というところでようやく今年初となるシロヤシオとの再会を果たしたけど、そおいやここまでシロヤシオは一本も見かけなかったことにも気がついた。同時にトウゴクミツバツツジも出てきたけどまだ蕾。両方ともに花の付きが意外に良かったのがちょっと嬉しい。

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(シロヤシオは盛りを過ぎたが花付きは意外に良かった)

畦ヶ丸に上がり、ここから善六ノタワまでがブナとシロヤシオの道。さすがにこの高度では盛りは過ぎてたけど、花を愛でたりカメラに収めたりと充分すぎる程堪能できた。

そんなブナ林も善六ノタワを前にするととうとうおしまい。あとは西丹沢へ向け下る一方かと思ったけど尾根のトラバースでちょっとしたアップダウンがあったり、西沢に降りてもゴーロ歩きが続いてなかなかスムースには歩かせてくれない。

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(善六ノタワへの下りしな)

終バスの時間のこともあって本棚・下棚の見物を次の機会に回さざるを得なかったのが心残りだったが、善六ノタワから一時間程で西丹沢(西沢出合)に到着。檜洞のシロヤシオが始まりだした割には人出が少なかったのは天気のせいだろうか?終バスも臨時の一台にみんな埋まるぐらいの人出。でもさすがに来週だとこうはいかないのだろうな。

帰路のR246も渋滞皆無で至ってスムーズに流れ、しかも帰りの小田急でもこの日の歩きを思い起こしながらまったりビールを飲んで過ごせたのはやはりこの天気のお陰なのだろう。

・・・・・☆

◆ 2007.05.19 (Sat)  雨 後 曇 時々晴れ
新松田 07:20→ 大滝橋 08:25/08:40- 965m峰 10:40- 屏風岩山 11:20- 大滝峠 12:00-(途中休憩90分)- 畦ヶ丸 14:40- 善六ノタワ 15:35- 西沢出合(西丹沢) 16:45
 

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2007.05.15

大常木林道、再び

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(大常木林道・シナノキノタルへの道すがら)

リブルさんから一ノ瀬方面へのタクシー相乗りの打診があった時・・・一ノ瀬の方はなかなか行けないから課題は山積していて・・・悩みに悩んだ末、今回は大常木林道と岩岳尾根の未踏区間を歩く事に。

ということで土曜(05/12)は三ノ瀬から大常木林道を辿ってハシカキノタルに上がり、岩岳尾根を登って前飛龍へ昼寝しに行ってきました。(^^ゞ

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(龍喰谷を過ぎて間もないところだと思う)

そんな訳で今回はリブルさん、ゴン太さんかずさん、komadoの四人で塩山駅からタクシーの相乗り。まずは石保土山へ行かれるリブルさん、かずさんを犬切峠で降ろし、笠取山へ行かれるゴン太さんをその先の作場平橋で降ろして、私はそこからぐるりと回って将監の登山口に出ました。(メーターは中島川橋まで。¥9300弱)

雲一つない好天のもと、民宿しゃくなげの前で蕎麦食いてぇな・・・と思いつつ準備をしてさっそく歩き出します。

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(会所小屋跡・大常木谷に降り立った所)

大常木林道を歩くのは丸二年ぶりのこと。その当時からすでに改修は始まっていた(まだ倒木を処理するぐらいだったが)ものの道中は通過のしんどい崩落地がいくつかあったのですが、今回歩いてみるとそれなりに改修されていてさほどの難なく歩けます。

道中の広葉樹林もカラマツも好天と相俟って新緑がほんとうに見事で、少ないながらもオオヤマザクラやミツバツツジが彩りを添えてくれたのですが、それも圧倒的なみどりに埋もれてしまっている感じ。今回はその中を歩けただけでもうもう満足です。(^^)

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(モリ尾根1532m峰の姿・ハシカキノタルへの道すがらより)

前に歩いた時は訳あって全く触れなかったのですが、実は大常木林道にも未踏区間があって今回はそこを繋げるのも目的でした。してその未踏区間とは会所小屋跡とハシカキノタルへ向かう途中にある↓の崩落地の間。前は(今回と逆コース)ここに道がなかったのでそのまま大常木谷に降り、沢を遡って会所小屋跡に出たのでした。

今回は改修されたお陰で未踏区間を無事に繋げることができましたが、例の崩落地は↓の通りすでに大変宜しくない状態になっていて、二年も経てばまた元通りになっちゃうんでしょうね。

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(崩落地も改修されていたが、すでに土砂に埋もれ始めている)

そしてその先の慎重にへつった箇所も桟道が架けられていてホッとしましたけど、会所小屋跡からハシカキノタルの間は全般的に急傾斜で道が不明瞭かつ不安定なまま、と要は道が荒れているので確実な地形判断のできる人向けの道であることに変わりはないでしょう。

会所小屋跡から一時間程で岩岳尾根上の鞍部であるハシカキノタルに上がって、今回は適当な場所がないこともあり、狭いながらもここでランチ。だっておそらく人なんて通んないだろうから。(^^)

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(ハシカキノタルにて)

午後から曇る予報もハズれたらしくお昼を過ぎてもまだ日差しがあったので、ランチをとったら30分程昼寝して心身共にスッキリ!さぁ出発!!のハズだったんでしょうけど、この日は起きたらなんかダルいというかまだ眠い感じ。

それでもこのまま余慶橋へ降りるのはあんまりなので歩き出したのですが、やっぱり眠くてしょうがない。本当は飛龍まで足を延ばすつもりだったのにヘロヘロ登って、前飛龍分岐の岩場でグロッキー。すぐさまシートを敷いて寝てしまいました。

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(岩岳尾根上部の黒木帯)

結局丸一時間熟睡していたようで目が覚めたらもう15時。目が覚めたら随分スッキリしていましたが、この時間で飛龍に寄ったらもう帰りのバスがなくなるので下山開始するしかありません(笑)。

でもとりあえず前飛龍のピークには寄って周囲のシャクナゲの様子を見てみると、アセビがまだ咲いているぐらいですから蕾はまだ堅く、開花は今月の下旬以降でしょうか。

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(前飛龍よりミサカ尾根を見下ろす)

ミサカ尾根は久しぶりに下りましたがのっけの急降下さえこなせば緩やかで本当に歩きやすい道ですね。下るにつれ芽吹きから新緑と徐々にみどりを取り戻していく様子も楽しいものでしたが、サクラの類が意外に少ないようにも感じましたけどどうなんだろう??

途中で熊棚をたくさん見かけて(笑)下りきった広い鞍部がサヲラ峠。立派な石祠になっていた中川神社に道中の感謝をして、これまた新緑の海だった道をのんびり歩いて丹波へ降りました。

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(サヲラ峠からの下りしな)

思いもかけないお誘いから思いもかけず初訪と同じ時期に大常木林道を歩くことになりましたが、天気に恵まれたこともあって本当に楽しかったです。それに奥秩父はさすがに山深さも感じられて、そんな雰囲気を感じることができたのも嬉しかった。こちらはなかなか通えない場所ではありますが、相乗りのみなさま、また機会がありましたらその時はどうぞ宜しくお願い致しますネ。<(_ _)>

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2007.05.10

熊倉山のあかやしお・・・

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(宗屋敷尾根1284m峰附近より・右奥は熊倉山)

・・・を今年はなんとかお花見できました。(^^) ということで05/05はアカヤシオの本チャンで、宗屋敷尾根から熊倉山~聖尾根と恒例となっているいつものコースを歩いてきました。

今回は久しぶりに西武秩父からタクシーで宗屋敷尾根の取付まで出て(¥3000ほど)からのスタート。道中はいろいろ偵察しながらののんびり行程で、おかげで収穫もありましたけどそれは割愛ネ。(^^;;;

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(宗屋敷尾根1284m峰にて)

ちなみにアカヤシオの花付きはこれまでと同様でこちらも例年より少なかったのですが、まぁ去年が酷すぎましたからねぇ・・・おかげでこのくらいでも充分に堪能できました。

このコースは定点で撮っているところもあるので、去年(2006)の酷すぎる様子と比べてみてくださ~い。(^^)

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(シラカケ岩より・右奥は長沢山)

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(とりあえずマクロも・・・(^^;;;)

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(聖尾根1307m峰にて)

ちなみに今年はアカだけでなくヒカゲツツジも少なくて、ほうぼう探し回ってなんとか見つけた感じ。今年はミツバも少ないし、今後咲くシロヤシオやトウゴクミツバツツジ、ドウダンツツジなどの咲き具合が気になりますね。

あと今年はアカヤシオの進み具合に比べてカタクリやイワウチワがそれなりに良い状態で残っていました。例年ですとアカの盛りに合わせると、上記の二つの花は終期に入っていることが多いのです。

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(この日見かけたお花の・・・一部です)

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(聖岩より・左は聖尾根802m峰、中央奥の三角が熊倉山)

ちなみに宗屋敷尾根も稜線の登山道も聖尾根も大きな変化はありませんでした。

あとこれは毎度申し上げていることなのですが、今回のコースは道筋が不明瞭かつ急で、岩場も多く、確実な地形判断のできる人向けのコースであって、お花目当てで安易に入れるコースではありません。この点を充分ご留意頂けたらと思います。

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(今年はひかげつつじも少なかった)

そおいえば、この日はGWなのに熊倉山で一人にあっただけの静かな一日でした。例年なら熊倉山に出ればもっとハイカーがいるし、帰りの電車も思いのほか人出が少なかったです。まぁ電車の方は芝桜が有料になったのが大きいのかも知れないけど、三峰口駅もハイカーが少なかったし、山の人出の少なさがちょっと気になりました。

・・・・・☆

◆ 2007.05.05 (Sat)  晴 時々 曇
宗屋敷尾根取付 06:45- 1003m峰 08:00/08:10- 1284m峰 09:10/09:30- 蝉笹 10:20- シラカケ岩 10:25/11:35- 熊倉山 12:00- 1307m峰 12:20/12:40- 1165m峰 13:25- 802m峰 14:15- 聖岩(725m峰)14:40- 三峰口駅 15:25
 

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2007.05.06

三頭山と奥多摩湖南岸歩道・新緑の山行き

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(向山から三頭山~鶴峠稜線へのぼりしな・Part1)

誠にお恥ずかしながら今回は云われるまで全く気がつかなかったのですが、当サイト花のひかりのカウンターがとうとう100000を越えました。10万なんて開設当初は想像すらできなかった数字だったのに。。。とにかく訪ねてくださって、いろいろ書き込んでくださって本当にありがとうございます。そして毎度の事ながらシュミに走りまくったしょうもないサイトですが、あきれずに今後ともおつきあい頂けたらと思います。<(_ _)>

・・・・・☆

このGW、関東は天候に恵まれましたね。29日の奥甚助尾根にはじまり、翌30日はBBSの方でちょこっと報告させて貰った川苔山でアカヤシオのお花見。そして後半に入った今回も(05/03)三頭山、とここへ来て堰を切ったように?奥多摩通いが続いています。(^^ゞ

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(向山手前の展望台)

今回は小菅行きのバスに乗って余沢からのスタート。さっそく向山へ向かう登山道に入って植林帯の中をえっちらおっちら。余沢の集落を見下ろし、道脇にチラチラ見かけるスミレがフモトスミレだと教わっていると、まもなく植林を抜けて新緑真っ盛りの雑木林に変わります。

やはり日差しがあると緑の輝きが違いますね。さすがに少々暑いけど、良い気分で上がっていくと見覚えのある展望台に出ました。でも展望台はもう古くて立入禁止になっているんだけど、天気も良いのでとりあえず・・・(以下略・笑)

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(向山から三頭山~鶴峠稜線へのぼりしな・Part2)

展望台から向山を捲いて過ぎるとここからが今回のハイライト。ミズナラ?などのスラッとした林からブナの大木も目につく自然林に変わり、う~ん これは・・・と声の上がるステキな光景が広がっていました。

上がっていくと当然ながら新緑は薄くなり芽吹きに変わっていきますけど、三頭山~鶴峠の稜線に上がっても魅力的というよりは魅惑的な尾根道が続いて良い気分。小焼山へはピークハンター?さんは上がっていきましたが、ここは捲道(というかこちらが登山道)へ。

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(三頭山北面捲道にて)

そして間もなく出る分岐を左にとって北面の捲道に入りましたが、悲しいかな早くも雲がかかり日差しがなくなってしまいました。こうなると折角の捲道も半ば淡々と歩く感じで、しかも途中の倒木のある箇所でマヌケにもザックを沢筋へ落としてしまい、余計仕事をするハメに(笑)。

でも玉川の源流域を回る所でカツラの花を何とか見られたのは高尾以来だったのでこれは嬉しかった。

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(三頭山直下はまだこんな感じ)

まもなくヌカザス尾根と合流すると、さすがにGWな事もあってポツポツ人通りがあり、あとは三頭山を目指すのみ。ここまで来るとまだ灌木の類が芽吹きはじめた程度でまださみしい感じです。

でも山頂に上がればそこはハイカーで埋まっており、さすがは三頭山ですね。山頂で写真を撮ったら稜線を東へ行き、イワカガミ(花はまだ)やイワウチワを確認し途中でお昼。さっそくおにぎりを食べているとどこからか納豆の匂いが。。。(笑)

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(今回のお目当てオオヤマザクラ)

鞘口峠へはそのまま尾根道を降りるのではなく、ここでちょっと遠回り。お勧めの都民の森側の道に入ってから峠へ向かいました。確かに歩きやすくて急なところはないし、人が全く歩いていないし(笑)、ここでようやく↑のオオヤマザクラをカメラに収めることができました。

そして鞘口峠からサイグチ沢の道に入りましたが、新緑は美しく、お花もそれなりに見られてこれが意外やなかなか良い道です。そんな沢沿いの道から突然賑やかなオートキャンプ場に出るとそこが山のふるさと村。

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(サイグチ沢の登山道)

ここで一度右岸の尾根上に上がったのですが、石仏をいくつか見かけて古道の雰囲気を漂わせていたので?と思っていたら、この道が風張峠~浅間尾根と通って五日市と結ぶ昔の交易路だったんですね。そおいやこの道は歩いたことがないや。。。(^^;;;

尾根上で休んだらそのまま尾根を北へ辿って降りると、そこはいこいの路(奥多摩湖南岸歩道)のゲートのある広場になっていて、ここからがもう一つのメインである奥多摩湖南岸歩道のはじまり。

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(奥多摩湖南岸歩道・・・いこいの路・約12km)

南岸歩道は少なくともボクがバイクに乗って山歩きを始めた頃からすでに通行止になっていて、ある意味奥多摩の秘境でもあった所で、それから一度は歩いてみたいと思っていたところでした。ゲート脇の11.6kmと表示されたポストをちょっとだけ複雑な思いで眺めて(笑)さっそく歩道に入ります。

しかし歩道に入ってみると、これがなかなか。。。雑木林が続いて新緑は美しいし、青い湖面を見ながら歩けるのも楽しい、そして深い入り江を丁寧に辿るのも雰囲気があってなかなか良いもの。そして対岸の見慣れたはずの集落の見え方もまた新鮮。(^^)

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(南岸歩道の道すがら・Part1)

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(南岸歩道の道すがら・Part2)

南岸歩道は長い道のりだから誰もいないだろうと思っていたのに、すれ違う人もそれなりにいてビックリ。それに途中で通り雨にあった時もその時だけ植林帯に入って難を逃れることができたのは幸運でした。

それでもさすがに12kmは長い。とりあえず頭の中では唐松谷林道じゃなくて大ダワ林道を降りて、東日原まで林道を歩くという感覚ではいましたが後半はさすがにバテ気味。やがて小河内峠への登山道分岐をいくつかを過ぎると道は林道に変わり、湖面からの夕景にちょっとだけ見とれていたらようやくゴールでした。

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(奥多摩湖の夕景・南岸歩道より)

南岸歩道・・・長かったけどなかなか良い道でした。山行きの後に通しで歩くことはおそらくもうないでしょうけど(笑)、道の起伏は少なく水平なので長めのウォーキング感覚で歩くのなら新緑・紅葉の時期はお勧めの道だと思います。

それにしても今の時期は歩いていても本当に良い時期ですね。暑すぎず寒すぎず、そして新緑の中を歩くのは元気が出ます。贅沢を言えばもうちょっと日差しが欲しかったけど楽しい一日でした。私のミスから再び企画・ガイドをしてもらったHgさん、そしておつきあい頂いたかずさん、ほんとうにありがとうございました。(^^)

・・・・・☆・・・・・☆

◆ 2007.05.03 (Thu)  晴 時々 曇 一時 雨
余沢 08:10- 展望台 09:20/09:30- 稜線出る 10:10- 三頭山 11:45-(途中休憩)- 鞘口峠 13:00- 山のふるさと村 13:55/14:05- いこいの広場 15:30/15:45- 小河内ダム(奥多摩湖) 17:05
 

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2007.05.01

奥甚助尾根・・・森と水と展望と

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(五十人平の東の肩??より・左は七ツ石山)

いや~GW前半は初夏らしいスッキリとしたいい天気が続きましたね~。そんな時はやっぱり↑ここしかないでしょう!という訳で日曜(04/29)は四月の末になってようやく今年初めてとなる奥多摩。(^^ゞ

今回は昨秋の紅葉狩り以来となる奥甚助尾根から石尾根に上がり、ヨモギ尾根を下降して塩沢橋へ戻る周回コースをのんびりとのんびりと歩いてきました。

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(ヨモギ尾根の登山道・ワサビ沢の手前辺りだったと思う)

今回は普段だったら鴨沢西から一時間半近く歩いてようやくたどり着く塩沢橋からのスタート。乾いた晴天の朝と言うこともあって少々寒かったのですが、周囲の新緑は美しすぎて気分は上々。(^^)

最初は徐々に遠ざかる塩沢の音を聞きながら植林下の淡々とした登りですが、それを抜けると再び芽吹きや新緑との再会。歩き出したばかりにもかかわらずすぐ先の水場でちょっとのんびりしてしまいます。

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(ワサビ沢の上のある作業小屋)

ゆるゆる先を行くと梢越しに塩沢対岸の山肌を見ながら行くようになり、やがて出る水流のあるワサビ沢に出ます。その脇の小屋跡でまたのんびりしたら、今回はすぐ上の左岸側の小屋にも寄ってみることに。

小屋に近づくとそれは半ば倒壊しかけており、その先の使われなくなったワサビ田には細いながらも水が流れています。まわりには芽吹きの木々。そして眩しいぐらいの光が降り注いで、そこにはただただ美しい光景がひろがっていました。

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(奥甚助の巡視路にて)

道が落ち葉の積もった緩い沢筋をトラバースするようになると分岐はもう間近。一縷の望みを持っていたカツラの花はやっぱり遅くて黄金色の小さい葉っぱが。。。そして少ないながらも満開のミツバツツジが現れたらそこが奥甚助との分岐。

分岐を過ぎてもミツバツツジにヤマザクラの花がちょっと続いて目を楽しませてくれます。道は少々もどかしいくらいに山腹を辿って行きますが、石尾根の稜線がそして行く先の奥甚助尾根が徐々に近づいてきて、それが目の前に近づいて来ると道は下りに転じてまもなく奥甚助クボに降り立ちました。

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(ハシリドコロの緑も美しい・奥甚助の巡視路にて)

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(奥甚助クボに降りたところ)

日差しの燦々と降り注ぐ奥甚助クボのしっかりした水流をボーっと眺めながら、ここから石尾根まで500m超の登りに備えて大休止。少々狭い所だがここも不思議にのんびりできるところです。

軽く腹ごしらえなんかもして、ここで対岸の奥甚助尾根に取り付きます。東へ戻るようにトラバースして尾根上にあがればあとはミズナラ・ブナの立派な木々を愛でつつ、えっちらおっちら尾根を詰めるだけ。急な尾根だし日差しも強いのだが乾いた晴天のせいだろう、汗をあまりかかず思いの外快適。

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(奥甚助尾根下部のミズナラ)

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(奥甚助尾根中部辺りだったと思う)

道中咲いていたアセビの花の香りを確認したり妙なキノコを撮ってみたりしていると、ををを・・・右手の七ツ石山が随分と近づいている。そして振り返ると真っ白な富士に南アがクッキリと見えています。

そして今まで続いていた自然林からなぜかカラマツ植林に変わると石尾根の捲き道に出て、そこから急な斜面を頑張って登るとようやく石尾根に飛び出しました。

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(五十人平・本日はここまで)

すぐ先のヘリポートに出るともう雲取山はすぐ先に見えますが、今回はというか今回もここまで。適当にランチ場を見つけてのんびりとランチ。でもGWの雲取はやっぱりすごいですね。登りも下りも人の切れ間がないし、普段はまばらな奥多摩小屋のテンバもテントが次々と立ちはじめて華やかな雰囲気。

でもそんな中でも平気で昼寝したりして(笑)結局腰を上げたのは14時ちょうど。日が長くなったとはいえあまりのんびりとはしていられません。さっそくヨモギ尾根の道に入りますが、さっそく間違えて(笑)一仕事してからようやくヨモギ尾根の道に降り立ちました。

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(ヨモギ尾根上部にて)

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(ヨモギ尾根・奥後山付近にて)

ヨモギ尾根も林が荒れたところもあるものの、こちらも林の美しい良い道のりですね。西日のあたった尾根の雰囲気もまた良し。でも14時下りだしではさすがに塩沢廻りでは戻れず、近道である後山川廻りで戻りましたがこちらは植林が多いわ。。。でもそのカラマツ植林も新緑がはじまってこれはこれでまた綺麗でした。

奥甚助の巡視路は今回で三度目でしたけど、やっぱりここは何度歩いても素敵な道です。その道の規模に、アプローチの悪さと相俟ってここは最近のタワ尾根のようには決してならないでしょう、おそらく。とにかくこの日は雲ひとつない好天からはじまって全てに恵まれた佳き一日でした。ba_sobuさん、そしてダンナさま、おつきあい頂きほんとうにありがとうございました。(^^)

・・・・・☆

◆ 2007.04.29 (Sun)  快晴
塩沢橋 08:00- ワサビ沢 09:20/09:30- 奥甚助クボ 10:25/10:45- 奥多摩小屋 12:40/14:00- 奥後山 15:10- 塩沢分岐 15:40- 塩沢橋 16:35
 

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