« 2007年2月 | トップページ | 2007年4月 »

2007.03.26

綱子川の山稜を巡る

B070326a
(灌木が芽吹きはじめた・峰山の下りしな)

さて週末は二年ぶりにミツマタ山行を予定していたんですけど、どうも週末の天気がよろしくありません。今年の花の進行を考えるとミツマタはおそらく見頃なんだろうけど、日曜は確実に雨の感じ。

そして土曜(03/24)も午後から雨だと云うしコースに藪も絡めてあったのでここは泣く泣くヤメにして、早朝から歩けて何かあってもすぐに逃げられる山と・・・ということでここのところ掲示板の方でも随分話題に上っている道志の東端に近い峰山や入道丸、そして大平山など、綱子川を巡る山稜を一気に歩いてきました。

B070326b
(414m峰北東にある神社)

やはり藤野は近いですね。極端な早起きしなくても奥牧野行きの一番バスを楽に捉えられます。貸し切りのバスを小津久で降りてもまだ6時半過ぎ。目の前にいっちゃんさんの道標があって尾根上には明瞭な切り開きが延びていました。

道は地形図にも書かれている神社までおおむね破線通りについていて、千羽鶴やお面も置かれてあった神社に参拝してから先を行くと、若干灌木が被る箇所があるものの踏跡は明瞭で楽に行けます。

B070326c
(峰山より・左は大室山、右端は入道丸)

じきに414m峰で舟久保からの登山道と合流するとグッと歩きやすくなり、その先で合わさる大鐘からの道はしっかりした完全な登山道で、あとは峰山を目指す段取り。キブシやカンスゲはようやく今年お初でした。

峰山に上がり山頂の古峯神社に参拝してから南の切り開きに出ると、あらなんと富士山が。朝からほとんど曇っていて富士なんて全く期待していなかったのに、これはちょっと嬉しかったです。

B070326d

その上、峰山から下り出すと日も差し込むようになり、灌木の芽吹きがはじまった雑木林の尾根が一気に明るく、そして春らしくなります。ダンコウバイは盛りを過ぎたけどまだまだ健在、そしてこれまたお初なタチツボスミレに喜んでいたらそのまま小舟の方へ行ってしまい、慌てて引き返してなおも尾根道を辿ります。

そして送電塔に出ると右手には行く先の入道丸に県界尾根が間近に見えますが、結構遠いな。でもこの辺り目立たないけどフサザクラが満開ですぐ先のピークに上がると石砂山からの東海自然歩道と合流。

B070326e
(道志主稜・東海自然歩道501m峰附近にて)

自然歩道と合流してから501m峰を越え天神峠へ下るまでが雰囲気の良い雑木のみちだったのに、南側の採石場の音が凄くてそれが惜しかったと云うよりちょっと残念。その雑木道も天神峠の直前で植林に変わり、自然歩道と離れて舟山(587m)に登ってみるとそこには祠がありました。

舟山から急降下して西の車道へ下るとここで舟山を捲いてきた東海自然歩道ともお別れ。とはいえ西方向へも道標があって取り付いてみれば至って明瞭な道筋が延びていました。ここで再び雑木の道のもと春の花々との再会を果たしているうちにあれれここは道標のある十字路、平野峠に出てしまいました。

B070326f
(今回のランチ場は西の県界ピーク)

時間はまだ10時半過ぎだったのですが、向かいの入道丸は植林に覆われていてどうも休めそうな感じではないので、ここでなおも主稜を西へ行くとすぐ先に雑木の良いピークがあり、そこで早めのランチと相成りました。

今回は行程的にもう余裕ありありだったので思いっきりのんびりしようと思ったら、なんと日差しがいつのまにやら遮られ、暗い雲が覆い、そして風も吹きはじめたので慌てて切り上げて再出発。入道丸への尾根が分かれる東の県界ピークに戻ってから北へ延びる県界尾根の急斜面を下ると右から平野峠の道と合流。15分ほどで入道丸に出ます。

B070326g

峰山の方から県界尾根を見ると植林ばかりのように見えたのですが実際は雑木林も多く、雰囲気は悪くありません。綱子峠を過ぎるとさすがに藪が絡んできましたけどさほどのこともなく、ダンコウバイやキブシ、フサザクラにマンサクなどなど目立たない春の花々を見つけながら、そして愛でながらの道のりは楽しいです。

大平山を過ぎて416m峰に着けばさてここからが本番だ、と思っていたら尾根上は防火帯のように切られていてビックリ。綱子川対岸の舟久保の辺りを見下ろしながら歩くと尾根は一度急な局面に差し掛かりますが、緩くなって雑木の広がりに変わるともうそこは尾根の末端でした。その先は切り立っておりそのまま綱子川へ降りられなかったので広くなった周囲をよく見てみると、そこから西方向へ広い道筋らしきものが下っており、試しに辿ってみたら無事綱子川に降り立ちました。

B070326h
(県界尾根416m峰附近は防火帯?が切られていた)

そこはすぐ下が秋山川との出合になっており、対岸に渡ると薄い踏み跡がついていて一安心。登り切ると舟久保と奥牧野を結ぶ道に出ました。途中で見かけた神社で道中の無事を感謝して、立派で素敵な木の吊り橋(前川橋)で秋山川を渡ればすぐ先が奥牧野のバス転回場。終わってみれば余計な車道歩きの少ない山行きでもありました。(^^)

道志でもムギチロ以東は初めて訪れましたが、雑木林も多くお花も見られてなかなか楽しい山行き、というかこの日がボクにとって本当の意味での春山初日になりました。こちらの方はどうしても早春に集中しちゃってるけど、機会があったら他の時期にも歩いてみたいですね。

・・・・・☆

ということで、この日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2007.03.25

さぁ~て

B070325
 
 
 
どうやって折ろうかねぇ・・・(笑)
 
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.03.19

雪降る春の今倉山

B070319a
(今倉山北尾根上部の造林小屋)

道志の山は交通の便があまり良くないこともあって私自身そんなに入っている訳ではないけど、その中でも今倉山北尾根はその尾根の規模から本当に長らく気になっていた尾根でした。

そんな今倉山北尾根を今回(03/17)ようやくの訪問。曽雌から猿焼山に上がり北尾根を辿って今倉山に出たら、丸四年ぶりに長スラ尾根(市ノ沢 中ノ沢中間尾根)下降して曽雌に戻るという周回コースを組んで歩いてきました。

B070319b
(猿焼山西峰にて)

今倉山北尾根はその尾根の規模や交通の便のことを考えると、おそらく大半の人が下りにとって歩かれると思います。でもこれは「花のひかり」開設直後の記事でも書いたんですけど、尾根の雰囲気を楽しむならここは面倒でもやはり「登り」に限るわけで、このことも今までこの尾根を歩かなかった理由だったと思います。

ということで今回は曽雌から大旅沢に入り、道志口の神社まで車を乗り付けてからのスタート。雪の降る中のスタートだったのは想定外で、少々まごついた一件があったものの猿焼山の東の尾根に取り付けばあとはその尾根を辿ればよいだけ。灌木茂る尾根から伐採跡に出ると行く先の猿焼山に今倉山北尾根も見えましたがまだまだ遠く、しかも上の方はガスって見えません。

B070319c
(エビラ沢ノ頭へののぼりしな)

でも雪の中を歩くもの久しぶりのことでなかなか良いものですね。それにもう真冬の寒さはなく、暖かさすら感じたのもそう思えた理由かも。棚沢ノ頭(798m)東鞍部で曽雌からの道が合わさると尾根上もスッキリ歩きやすくなり、登りだしの見え方からすると意外に早く猿焼山東峰に着きました。

東峰山頂にはなんと北尾根の方向に「登山道」とだけ記された公のもの?と思しき??道標がついてビックリ。松浦本(静かなる尾根歩き)で三角点のある西峰まで5分と書かれていたので、西峰へ往復してから北尾根に入ります。

B070319d

東峰にあった道標はもしかすると南鞍部のトヤノ峠から戸沢の温泉の方へ出る登山道でも出来たのではないか?と思ったのですが、トヤノ峠に降りても西へ下る道はなくこの予想はハズレ。しかし北尾根は「藪道」の類で考えればかなりスッキリしているけど、道筋はもとなく、不明瞭な箇所もあって「登山道」というにはちょっとキツいんでないのん?という感じ。

でもうっすらと雪化粧の施された雑木林の尾根は単純に美しく、エビラ沢ノ頭やパラジマノ頭への登りには展望の開けた露岩の尾根もあり、歩きの良いアクセント。結局かの道標はエビラ沢ノ頭とパラジマノ頭の山頂にもつけられていました。

B070319e
(西ヶ原ノ台直下にて)

パラジマノ頭からしばらく行くと尾根左(東)側の植林帯から明瞭な道筋が合流し、ここから道も明瞭になりました。道は一度西ヶ原ノ台の北西尾根へトラバースして西ヶ原ノ台を捲くので、ここで道を外れて西ヶ原ノ台に寄ってから尾根上を辿ると、まもなく雑木林の大きな広がりに出ます。

そこは二重山稜状の、そしておそらく伐採以前からあったと思われる自然林も残された素敵な場所で、ゆるゆる先を行くと噂の造林小屋がなんとか残っていました。ちょうど頃合いも良く、北尾根随一のランチ場と思われるこの場所でランチ。休憩中は晴れ間も覗いてそろそろ回復かと思われましたが、歩き出す頃にはまた雲って雪も少しちらついていました。

B070319f
(道志主稜より今倉山を振り返る)

そんな素敵な所もひと登りでスッキリ間伐されたカラマツ林に変わると今倉山まではあと少し。登り切って今倉山西峰に上がるとその間伐されたカラマツ林のお陰で北側がスッキリと明るくなっていたのにはこれまたビックリ。

すぐ西にある展望の良い露岩に寄ってから三角点のある東峰へ向かい、少し休憩をしたらようやく下山のはじまり。主稜を少し東へ下ってから北東へ延びる長スラ尾根を捉えて下りはじめます。長スラ尾根の下り始めは以前歩いた時と変わりなく、放置された枝木が歩きづらいカラマツ林。

B070319g
(長スラ尾根中部は伐採されていた)

何度かコケそうになりながらそんな中を下っていき、1040m圏のピークに出たらそこは一面伐採されており、晴れてきたこともあって大旅沢をめぐる山山の中腹を横切る林道が丸見え。ゆくゆくは二十六夜山の林道と繋がっちゃうのかな~と思いながら下っていくと再び藪っぽい樹林帯に入り、やがてと大旅沢沿いの林道(盛里林道)に降り立ちました。

あとは林道を歩いて神社に戻るだけなのででお花を捜しながらのんびり下っていきます。キブシはまだ蕾だったえどネコヤナギは咲き始め、そしてフサザクラやヤマハンノキは満開・・・といっても早春の木本の花って地味であまり目立ちません。以前だったら「何もない中を」淡々と下るだけだったんだろうけど、いろいろと教えてくれる皆さんのおかげで今はそれがわかる。でもそれってほんとうに素晴らしいことなんですよね。そんなことを話しながら歩く道のりはこの一日の山歩きを象徴しているようでもありました。(^^)(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.03.18

やば・・・買いそう(笑)

B070318
10/15発売  メディアファクトリー ZMSH-3300 ¥29400

つい最近の記者会見がちょっとしたニュースにもなったことからみてもいわずもがな?、なウゴウゴルーガ。な~んかマニアごころを思いっきりくすぐるようなブツを出すみたいですねぇ。。。

この番組がそれ以降のNHKの子供番組を変えるきっかけになった番組であったことは確かなんだけど、3万円弱の完全予約限定生産なDVD9枚組というリリースの仕方からいっても、ウゴウゴルーガは子供向けの形をとったオトナ向けのクリエィティブな番組でもあったのは明らかですよね。(^^)

それこそ内容は「いわずもがな」なので詳しく書かないけど、個人的には初期の名キャラ??さかもとさんの熱狂的なファンだったので、さかもとさんを完全収録してくれたら5万でも買うよ(笑)。

あとこの番組、当時局アナだった大坪千夏のcuteなナレーションも番組にびったしハマってました。というか彼女のナレーションがこの番組のイメージを形成するのに多大な影響を及ぼしているハズなんですけど、ウゴルーといえばやれCG云々ばかりでその事についてほとんど語られていないのが個人的にはなんかな~って感じなので、ちょっと書いてみました。
 

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2007.03.13

大黒茂林道・・・とうとう改修

B070313a
(大黒茂林道・・・大黒茂谷を渉る桟道)

↑上の光景、見たところはただの真新しい桟道ですけど、ボクにとってはかなりショッキングな光景でもありました。

ということで土曜(03/10)は久しぶりにそんな大菩薩の北面界隈を訪問。最近、yamyamさんからこちらの情報をよく頂いていたのですが、その中で大黒茂林道がとうとう改修と相成った話を聞いたら一度確認したくなって、今回は4年前の初訪の折りとまったく同じコースで歩いてきました。

B070313b
(丸川峠にて)

朝一の裂石行きバスの乗客はボクを含めても二人という閑散さで、これは今の時期の大菩薩が雪も花もなくある意味中途半端な時期でもあるせいでしょうか。却って雪の時期の方がハイカーは多い印象です。

そんな訳ですから、丸川峠の方へ向かえばもう一人旅は決定したも同然で、この日は丸川峠までとなる南アや富士の姿をときおり振り返って眺めながら丸川峠へ向かいます。

B070313c
(泉水十文字にて)

丸川峠の草原で一休みして、北の泉水谷の方へ下りはじめると、さっそく雪が現れますが大したことはありません。すぐ下の牛首谷分岐を直進して泉水十文字に降りたら、今回は右折して初訪の時以来となる大黒茂谷の巡視路を辿りました。

前の晩に雪が降ったせいかこの先はまっさらな雪面が続いて、そんな雪を蹴り上げながら歩くのは気持ちよかったのですが、その雪や倒木のせいで道の若干わかりづらい箇所があって注意が必要です。

B070313d
(大黒茂谷の水源林巡視路のひとこま)

しばらく降りると大黒茂林道が分かれる分岐に到着。以前はその分岐は明らかにわかりづらかったし、大黒茂谷にも桟道がなかったのに、今回はなんと大黒茂谷を渉る桟道が丸見え。さっそく渉って大黒茂林道に入りました。

三ノタルまでは落葉時に歩くのははじめての区間。おかげで周囲が見えて夏とは趣が違ってこれもまた良いですね。山腹のトラバースが続くので基本的に道は細いですが、途中の桟道もみんな掛け替えられており、周囲の自然林を愛でつつルンルン気分で歩けます。

B070313e
(大黒茂林道のひとこま)

B070313f
(大黒茂林道のひとこま・Part2)

B070313g
(三ノタル附近・・・大菩薩嶺北尾根に上がった所)

大黒茂谷から一時間ほどで三ノタル(大菩薩北尾根)に上がると、頃合いも良かったので今回もここでのんびりとランチ&お昼寝。

ここから北尾根を降りれば丹波発16時台のバスにも余裕で間に合うな~、と思いつつなおも先(東)を行きました。

B070313h
(大黒茂林道のひとこま・Part3)

B070313i
(中ノ沢の枝沢を渉る桟道も!)

B070313j
(大黒茂林道のひとこま・Part4・・・右はサカリ山)

通過するのにちょっとスリリングだった中ノ沢附近の桟道ももちろん掛け替えられており、それを楽々わたってしばらく行くと小室川左岸の巡視路の分岐に着きますが、小室川の様子が見たかったのでとりあえず素通り。すると今まで周囲の裸木の美しさに惹かれていたのが、いつの間にやら対岸にあるノーメダワの鞍部が近くに見えている事に気がつき、まもなく小室川に降り立ちました。

小室川の通過は大黒茂林道の核心部でもあり、前後の道がしっかりしているにも関わらず今まではこの辺りが非常にわかりづらかった箇所でした。なのにここもyamyamさんの情報通り、左岸のヤブがキレイに刈られて「道」になっており、その先にはしっかりした桟道が。。。

B070313k
(小室川もとうとう・・・)

そんな様子をボーゼンと眺めながら少し休憩して、その後はそのままノーメダワへ登り返すのではなく、先の分岐まで戻ってから小室川左岸の巡視路を下りました。

こちらもひと下りして出る中ノ沢の三俣の辺りがこれまたわかりづらい箇所だったのに、道が改修されたお陰で対岸の道が一目でわかるようになっていて難なく通過。シオジやトチの大木を見たり、ワサビ田の石垣を下ったり、クロスケかと思ったら♀のカモシカだったり、そして前は慎重に高捲いた崩落地もしっかり桟道が渡してあり、といった楽しい道のりが続きます。

B070313l
(小室川左岸の巡視路のひとこま)

そんな道のりもお昼をとった三ノタル以来となる北尾根を乗り越すともう終盤。つづら折れを下りきると泉水谷を渡り、少し上がった所で旧道の吊橋を一瞥。泉水谷林道に出るとなんと道が舗装(!)されていました。

分岐の目印となる1.5kmポストもなくなっており、下降点の判別は舗装路が途切れる直前で左手に下って分かれている山道がそれになる、といった所でしょうか。丹波の終バスの時間にちょっと余裕があったので、あとはのんびりのんびり歩いて丹波へ向かいました。

B070313m
(ここも改修済・小室川左岸の巡視路にて)

しかし、今回の大黒茂林道の改修には本当に驚きました。道自体は少ないながらもそれなりに手入れされていた感じですけど、こと小室川の辺りで考えると今というか再び道となった所の藪や木の生え方から云っても、10年どころか20年近く??放置されていたのではないでしょうか。

なので小室川の辺りは以前のようにわかりづらいままににして欲しかった、そんな所があってもイイじゃない・・・という自分勝手な思いも正直言えば少なからずあります。願わくばこちらに入られる奇特な方におかれましてはマーキングの類は吟味に吟味を重ねてごくごく最小限にして頂けたらと思います。

・・・・・☆

◆ 2007.03.10 (Sat)  晴 時々 曇
塩山駅 07:28→ 大菩薩峠登山口(裂石) 08:00- 丸川峠 09:35/09:50- 泉水十文字 10:10- 大黒茂林道分岐 10:40- 三ノタル(大菩薩嶺北尾根)11:40/12:40- 小室川 13:35/13:45- 小室川左岸巡視路分岐 14:10- 小室川出合 15:50- 三条新橋 16:20- 丹波 17:40
 

| | コメント (7)

2007.03.06

芦川北稜・・・北から南へ

B060306a
(曽川左岸尾根にある廃寺)

今年もはや3月に入ってしまい18きっぷの使えるシーズンとなりました。ということで日曜(03/04)は本当に珍しく御坂の西端は芦川流域の連荘でしたが今回は南稜ではなく北稜の方。豊富の関原から三珠の中山へ抜けるコースを組んで歩いてきました。

今回はバスで甲府駅から豊富(現中央市)へ出てからのスタート。んが、豊富終点でバスから降りたらバスの車中に半分寝ていたこともあって現在地がわかっていませんでした(笑)。バス停付近の道も新しくて地形図と照合できないし。。。

B060306b
(764m峰の西尾根はこんな感じ)

しょうがないのでとりあえず目の前の尾根が登る予定だった甲府・中央市境界尾根だと思ってとことこ歩いて行くと、尾根に近づいた所で何か様子が違う。おかしい。とそこに地元の方が通りがかったので、お話しがてら現在地を聞いたら関原の西隣にある大鳥居にいたことがわかり慌てて関原へトラバース。初っぱなから40分程ロスしてしまいました。

ようやく関原に戻ったとはいえ、当初予定していた414m峰東隣の破線路の取付まで行くのは少々面倒なので、沢沿いにしばらくいってから適当な所で境界尾根に取り付く事にして、まずは関原峠みちを捜しながら沢(沢名調べるの忘れた・・・)を奥へ行きました。とはいえ実際は堰堤工事に使われていた林道が延びていて関原峠みち自体も分岐もよくわかりません。

B060306c
(ダンコウバイは満開)

その林道も堰堤を二つほど越えると終わってしまい、ここで沢床に降りて堰堤をいくつか高捲くと明瞭な二俣に出ます。地図を見るとそこは500m圏でその間の尾根は境界尾根764m峰の西尾根。見た目にも無理なく行けそうなのでここでようやくその西尾根に取り付きました。

尾根は痩せた岩尾根で藪も少なくて歩きやすく、そして尾根の両側には満開のダンコウバイが思いの外多く咲いていました。しかも振り返れば霞んでいるものの北岳が聳えているというなかなか楽しい尾根。先週は凄く寒かったのに、そして3月始めだというのに汗をかきかき二俣から30分ほどで764m峰に上がると、境界尾根の方にはそれなりに明瞭な道筋が通っていました。

B060306d
(大峠附近の緩斜面)

764m峰からこれまた30分ほど登ると芦川北稜と合流。落ち葉の敷き詰められた広尾根というか緩斜面の奥にある一番の高みが七覚山(946m)で頃合いも良く、今回はここでランチとなりました。展望は皆無だし若干荒れ気味ではあるけど、広々とした雑木林の元で休むのは気持ちがよいです。結局また少し昼寝をしてから(笑)、北稜を西へ行きます。

芦川北稜を歩くのは丸三年ぶりでしたが変ったところはほとんどなく、灌木の茂る荒れ気味の雑木林に、植林帯、そして時折通りかかるスッキリとした雑木林を交えて行きますが、道中ゴミが多いというか増えているのには閉口しました。袋のままのはつい先月の日付。。。(-"-;) せめてハイカーの仕業でないことを祈りたいです。

B060306e
(曽川左岸の高捲き道。道形はほとんど消失していた)

関原峠に降り、茶屋平を越えてもう一度登り返したピークが大峠で、ここですぐ先の912m峰に一度寄って901m峰方面を一瞥。それから雑木の広がりが心地よい尾根を慎重に降り、降りきった鞍部が北稜の南側を流れる曽川源流部から中山(居平)へ下る破線路の分岐で、南へはそれなりの道形がきちんと下っていました。

さっそく南へ下りはじめたものの曽川の源流部に出た所で早くも道形はなくなり、しばらくは右岸を行く感じ。そして水流があらわれると912m峰と901m峰の鞍部から来ている枝沢と合流。破線路はここから左岸を高捲くのですが、左岸側は10m程の岩壁になっていてとりつくしまが全くありません。しょうがないので少し下ってから上がれそうな斜面を見つけて這い上がると薄いながらも破線路と思しき道形を見つけて一安心。

B060306f
(廃寺の建物の中は・・・)

あとはこのままその道形を辿ればいいのですが、この先道形は殆ど消失しており、実際は崩れを捲きながらぐずぐずになった急斜面のトラバースを延々と強いられる危険なもので当然ながら廃道状態。でもそんなしんどい道のりも901m峰北西尾根の一つ北にある肥えた尾根に上がると、すぐ先に立派な建物が・・・そうそれが地形図に載っているお寺でした!

その場所からして今は当然廃寺ですけど、建物は思いの外しっかりしており↑のような天井画も残っていてました。そのお寺からは上へ上がる明瞭な道筋がついていましたが、試しに辿ってみてもどんどん上へ上がるだけなので今回は地形図の通り(実際は若干違っていた)なおも急を斜面をトラバース。20分ほどでようやく901m峰北西尾根に上がって一息つけば、あとは中山へ降りるだけです。

B060306g
(高捲き道から901m峰北西尾根に上がった辺りか)

北西尾根から尾根を外れる箇所も難なく見つけられ、真っ暗な壁のようにも見えた南稜を見上げながら明るい雑木林の中をグングン下って中山に無事到着。昨年末は真っ暗な中を通りがかったこの辺りも、明るい時は千波の滝がちゃんと見えるんですね。下から見ると水量はともかくその落差(150mほどでしたっけ?)はなかなか壮観です。

そして中山から芦川駅へも去年末の下見で(笑)だいたい一時間とわかっているので、周囲の様子を見ながら県道をちんたら歩いて駅へ向かいました。

北稜を歩くのは久しぶりでしたが、こうやって歩いてみると実際楽しいし、そしていろいろな楽しみもありそうだということに気がついて、収穫多き一日でした。今度こちらを歩くのはいつになるかわからないけど、迦葉坂あたりが気になるかな~。(^^)(^^)

・・・・・☆

ということで、この日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2007年2月 | トップページ | 2007年4月 »