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2007.02.06

ちょっくら甲斐駒を見に・・・

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(やっぱり甲斐駒! 日向山雁ヶ原附近より)

やっぱり甲斐駒は絵になりますネ。(^^)

先週、かずさんからようやく山に復帰されたkuroさんとのリハビリ山行についての打診があった時・・・四時間くらいの歩程で展望宜しく、雪もあって、〆の温泉も楽しめる所・・・という条件が出てその場でパッと浮かんだのが今回訪れた南ア前衛の日向山。実は以前からその存在が気になっていたその山を土曜(02/03)に歩いてきました。

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(積雪は30cmほど。日向山三角点峰附近にて)

当初は山行き当日に集合して行く予定だったのがなぜか前夜泊になり(笑)、5年ぶりに使うことになった冬用のシュラフを引っ張り出してのこのこ集合場所へ。kuroさんの車をかずさんが運転してボクはただワインを飲んだくれて(SAのトイレに寄ったらボタボタこぼしてた・・・)登山口の矢立石へ向かいます。

暖冬とはいえ真冬だし矢立石への林道の状況が気になっていたのですが、実際には凍結箇所はかなり少なく、ノーマルタイヤであっさり到着。当然ながら車はなく、そこいらにテントを張って就寝しました。

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(天然カラマツにブナの大木もあった)

翌日は雲一つない無風快晴。行程が短いので朝も遅く、7時過ぎにのろのろ起きだしささっと??準備をして8時半出発。梢越しながらすでに甲斐駒が見えています!日帰りで短い行程なのにかずさんは100Lザックを担いでボッカ役 <(_ _)>。登りだしてすぐに見かけたとんがった大岩が矢立石なのかな??

直に道にも雪が現れましたが、深くても10cmほど。カラマツ植林に雑木林を交えた緩い尾根を淡々と登っていきます。

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(雁ヶ原の辺りにでた所)

あそこが山頂か?と思っていた偽ピークを越えて登り返した広いピークが日向山の三角点峰で、登りだしからここまで一時間半ほど。頂稜に出たらようやくそれなりの雪があったので、ここから登山道ではなく広い尾根をさまよう感じで西へ適当に行きます。

すぐ下までカラマツ植林が来ているものの、広い頂稜にはブナや天然カラマツの大木があってなかなかの雰囲気。雪も30cmほどで雁ヶ原へ出るまでのごくごく短いスノウハイクでしたが、まぁ雪はこれでご勘弁です。

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(八ヶ岳もクッキリ)

三角点峰からの歩き出しはサラサラとした雪だったのに、雪面がなぜか汚れてきて、そして重くなったなと思ったら雁ヶ原の砂原に飛び出しました。雪面の汚れはこの砂原の砂が飛んできたせいだということもすぐにわかりました。

白い砂原は想像よりも狭かったのですが周囲には様々な岩塔が並び、それはとても1600mほどの山とは思えない高山情緒のあるもので、西に甲斐駒、東に八ツを望む展望も素晴らしかったのですが、個人的には雨乞山の長大な東尾根に水晶ナギ~大岩山の稜線を見ることが出来たのが実は一番嬉しかったかも(笑)。

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みんなで展望をしばらく楽しんだら平坦な場所を確保して、さっそくランチの準備。うどんのお湯を沸かしている間にkuroさんがタルト(!)の仕上げを行い、それからごぞごそお肉が出てきてかずさん狂喜(笑)。そんなお肉を焼きながらつつきながらうどんが出来るのを待つ、と言った按配で、まぁkuroさんのサイトを見ている人はわかるだろうけどまぁまぁすごい内容でした。

結局一時間半の宴会?の間山頂は貸し切りで、下山を始めてから人とボチボチすれ違うようになります。雁ヶ原の辺りに道標がなかったので錦滝へ降りるのに一度東へ戻ってしまう間違えがあったものの、白砂の斜面のゆるゆる下って鞍部に降りたらちゃんと道標がありました(笑)。

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(これが雁ヶ原のピーク?)

錦滝への道は最初は沢沿いに行きますがすぐに右手の尾根に乗って、錦滝への直滑降のはじまり。岩混じりの急降下が続いて神経を遣いますが、周囲の林相は登りの尾根よりいい感じです。凍結自体は少なかったものの、これは暖冬のせいなので普段ならもっと大変でしょう。今の時期は錦滝の方から日向山へ登るのが無難なのではないでしょうか。

足下に林道が見えだしても下りはなおも続いて、鞍部から50分程でようやく林道の通る錦滝に降り立ちました。暖冬だし滝の氷結の方は全く期待していなかったんですけど、意外や意外、滝が日陰にあるせいかかなり凍っており見事な姿でした。こんな滝を見るのは今シーズンおそらく最初で最後でしょう。

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(白砂の斜面を下る・・・雁ヶ原からの下りしな)

んで、あとは山側からパラパラと砂礫の落ちる音がするスリリングな林道を歩いて矢立石に戻り、この日の山歩きはおしまい。温泉まではなぜかkuroさんが運転して尾白の湯で一浴。軽く食事をとりながらいろいろ話してようやく帰路につきました。

帰路も土曜の夕方なのに中央道も首都高も渋滞がなく、異常な程スムーズだったのは連休前のせいでしょうか。うまくいく時ってこういうものなんですけど、とにかく山も天気も行き帰りの行程も、みんなうまくいった山行き。行程だけがちょっと物足りなかったかな?って感じですけどまぁリハビリ山行ですから(笑)。

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(錦滝・・・かなり凍結していた)

それに日向山自体、展望あり、高山情緒あり、良い林はあるし、滝も見られる、と短いながらも山のいろいろな要素の詰まった贅沢な山だなと思いました。手軽に歩けるし人気があるだけありますね。

とにかく、ボクは名前だけのリーダーで当日は何もしていないに等しく、kuroさんやかずさんに甘えっぱなしでしたが、おかげで楽しい山行きになりました。お二人には本当に本当に感謝です。また機会がありましたらその時はよろしくお願いしますね。
 

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コメント

れぽづくり、大変なのはよ~くわかります!
でもがんばってくださいネ!(笑)

>あれは 駒ヶ岳神社から繋がっているのかしら?

おそらくそう思います。
矢立石からだとあまりに短いけど、神社からなら尾白川渓谷を見て錦滝~日向山と一日コースの出来上がり。林道が直ってくれればこれも趣のあるコースですよね。(^^)

投稿: komado | 2007.03.11 15:53

矢立山登山口、林道の対岸の谷にはテープ付きの 明瞭でない道がありましたが、あれは 駒ヶ岳神社から繋がっているのかしら?
きっとそうでしょうよね??

登山口の看板に 錦滝~不動滝は林道崩落のため通行できないとありました。通れたらステキな周回コースなのに・・・

もうひとつ看板に 錦滝側~日向山頂上、登山道崩落のため 通行注意とありましたが 気が付かなかったのですが・・・ありましたっけ?

komadoさんたちと同じコースを、3月7日に歩いたのでレポ作ってますが、このサイト見ちゃったら書きにくいのなんの・・・

まぁ、いいか。

投稿: ba_sobu@二番手 | 2007.03.10 16:31

かずさん、気の向いた時で良いからあまり気にしないでね。
ちなみにセツブンソウは秩父のもの。実は来週も珍しく行き先が決まっているのです。かずさんはどこへ行くのかな??

投稿: komado | 2007.02.19 21:20

なかしゃさん、こんばんわ。
ブログの方、時折拝見しているので順調そうですけどお怪我の具合はいかがでしょうか。

日向山はなかなか楽しい山でした。復帰というかkuroさんみたいにリハビリ山行にむいていると思いますよ。矢立石からが短いなら黒戸尾根の登山口から尾白川渓谷経由で周回できそうかな~、とも思っております。(^^)

投稿: komado | 2007.02.19 21:17

誰かって誰や~!?(笑)

セツブンソウの画像ありがとうね。
どこにも山に行けなかったので嬉しかったよ~。

掲示板にはりつける画像が無いので、こちらで許してちょ~。
大菩薩のほうも見ましたよ。
雪が全然にゃ~い!
のにはびっくりです。

次の週末は、ハリコしたいなあ。

投稿: かず | 2007.02.18 19:33

お久しぶりです。
いつも楽しませて頂いています。
日向山は、楽しそうですね。
登りたい山になってしまいました。

投稿: なかしゃ | 2007.02.18 13:17

そおいや、誰かが送ってましたね~。あれはだめ出しがあって??何度も取り直したんですよ(笑)。

ホント今年は雪が少ないですね。でもそのお陰で今回は登山口まで車で入れたのですから運が良かったです。そうそう、おっしゃるとおり登りしなも下りしなもおとなりの黒戸尾根を眺めていたんですよ。あぁ、あそこ歩いたんだよなぁって。今回歩いたことによって日向山から尾根伝いに甲斐駒に至るルートもすこし現実に近づいたかなぁって思っているのです。(^^)

投稿: komado | 2007.02.12 18:32

速報で写メが入って~最初に思ったのはsiroさんは何処?(笑)
3人で行ったのなら、ワイン号(笑)のシート空いてたじゃ~ん。
甲斐駒、私も見たかったな~~(T_T)←嘘泣き(ぷっ)
冗談はさて置き^^;
八ッも甲斐駒も雪少ないねぇ…特に八ッ。春の山見てるみたいね。
そう言えば、komadoさん。去年秋だよね~黒戸尾根登ったのって^^

投稿: れれちゃん | 2007.02.12 13:03

かずさん、kuroさん、こんばんわ。
土曜は本当に有り難うございました。重ねてお礼申し上げます。

>普段肉を食べることができていないみたいじゃ~ん(笑)

というか日記の方見てるとやっぱかずさん肉好きだな~と思ってたし、なにせやまだからね。ちょっと笑顔が違ってたよ(笑)。

雁と岩・・・ボクはその辺りあまり調べたことないけど確かに符合することが多いですよね。

kuroさん、コピペはOKだけど、顔はかずさんだけにしてね~。

投稿: komado | 2007.02.10 20:57

このまま、コピペのレポ作っちゃおうかな~(笑)
あの・・木をかぶりっ!
使わせてもらうねぇ~
楽しい一日でしたよ♪

投稿: kuro | 2007.02.08 07:26

やっぱし、早いね~。
オイラなんか百蔵山、扇山のレポがまだできとらんよ。(笑)

コップにワインを注ぐ時は、「注ぐよ~!」って声をかけましょう!
酒盛りが隣と後ろ始まって、羨ましかったから意地悪したわけではないのですよ~(笑)

オイラってザックに足が生えたザック星人だね~。

>肉が出てきてかずさん狂喜(笑)。
その言い方って、普段肉を食べることができていないみたいじゃ~ん(笑)
あ、でもマジでサイコロステーキは実家で食べて以来だから5年ぶりでしょうか…。

雁ヶ原って当て字みたいですよ。

郡内では、岩石地のことをガン。岩場をガンバ、ガンバラといって、雁ヶ原はガンガアラが訛ったものだそうです。

雁ヶ腹摺の由来って雁が腹を摺るように越えて行ったからっていうのが一般的だけど、今回の雁ヶ原訪問で、花崗岩の露出した石地っていう可能性があるようにも思えてきました。
ともかく、kuroさんの料理はうまかったし、いろんなことが楽しい山歩きでしたよ。
komadoちゃんの意外な一面も見れたし…ね。
感謝してるよ~。

投稿: かず | 2007.02.07 22:05

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