« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »

2007.02.26

今度は芦川から蛾ヶ岳へ (^^ゞ

B070226a
(前畑で見かけた大ケヤキ)

来週から8000円で買える青春18きっぷ(今シーズン限定)が使えるというのに、春の姿を求めて近場ではなく芦川南稜の山へまた行ってしまいました。(^^ゞ

ということで土曜は大畠山の北東尾根を登路にとり蛾ヶ岳(ひるがたけ)へ上がり、大平山まで足を延ばしてから先月歩いた反木川 三沢川中間尾根の続きである南尾根を下降して下部側の中河原に出るという、一月とは逆の行程で歩いてました。

B070226b
(大畠山北東尾根も道筋はしっかりしていた)

身延線に乗って芦川で降りると、もう目の前には目的の大畠山が見えるのですが、先月は真っ白だったその姿も今回は雪らしきものは全く見あたりません。空には雲一つない快晴で風が若干あるものの気温は高く至って快適。車窓から見つつづけていた南アや八ヶ岳としばしお別れして、さっそく芦川沿いの県道を歩いていきます。

第一発電所を過ぎ、第二発電所手前の椚平から地形図の破線路に入って、ひと登りで山上集落の趣がある前畑に出ます。ここが大畠山北東尾根の末端部でその北東尾根を回り込むようにしてから取り付けばあとは登るだけで、ひと登りすると右手から地形図の破線路と思われる明瞭な道筋が合わさり、藪もほとんどなくなり比較的快適に歩けるようになります。

B070226c
(蛾ヶ岳山頂にて。奥は八ヶ岳、左には北アもうっすら)

まもなく左手に千波の滝(かなりの落差があるようだが梢越しなのであまり見えなかった)を見ながら快い雑木林の尾根を上がっていくと道は北東尾根を外れて左手へトラバースしますが、心配しながらもそのまま辿るときちんと北東尾根に戻り一安心。道中そんな箇所がもう一箇所あってそれをこなすと見覚えのある地点だな、と思ったらそこが北尾根との合流点でした。

そして蛾ヶ岳の稜線が間近に見えてくると尾根に強風が吹き付けるようになり・・・二月なんだから当たり前なんだけどこれが本当に冷たくて、大畠山に上がるとすぐに稜線の一段に下に通っている登山道に逃げ込んでしまいました。そんな状況なので今回は稜線通しで歩く気になれず、南を捲く登山道を行きます。

B070226d
(大平山への道すがら)

三年ぶりとなった西肩峠はちょっと賑やかになっていて、峠にあった私製の丁寧な絵地図には大畠山北東尾根の道は「嫁入道」と書かれていたのが興味深かったです。そして峠から再び冷たい風に吹かれるようになり、折角の蛾ヶ岳も風が強くて寒くて5分と立っていられません。この頃には南側が雲っていて富士は見えずじまいで、早々に東へ逃げ二つ隣のピークの南斜面に狭いテラスを見つけてそこでランチとなりました。

狭いテラスは窮屈ながらも風さえ入らなければ結構快適だったこともあり、昼寝などして(笑)小一時間ほど過ごしたら、大平山へ向かいます。でもこの大平山への道のりもなかなか良いですね。雑木林の続く緩やかなみちのり。今回も全行程雑木林の多い行程でしたが雰囲気はこの辺りが一番良かったです。

B070226e
(大平山南尾根1031m峰北鞍部の神社)

そして折門峠(実際の折門峠は大平山南鞍部にある。地形図で表記されている東鞍部とは違う)へ向かう道と一旦別れてから大平山に上がり、それから南の折門峠へ下って南尾根の道に入りました。こちらもろくすっぽ歩かれていないものの雑木林の許、道筋はしっかりしています。実はここで今年初となるマンサクを自力で見つけて狂喜してました(笑)。

大平山南尾根の道の分岐は地形図に載っている分岐とは実際ちょっと違うので、そこら辺に勘を働かせながら1031mの北鞍部に降りると、そこには地形図通り二つの立派な社がある神社になっていました。武田菱に「機山公」と彫られた石碑?があったので武田神社かも??(ba_sobuさん、ありがとう) でももう面倒見する人もいないのでしょう、二棟共に板で塞がれていて中は見えず、若干荒れておりました。

B070226f
(林道より天狗岩から蛾ヶ岳の尾根)

そして1031m峰に上がり、一旦御弟子からの林道に降りるとここで一月に歩いた天狗岩から蛾ヶ岳の稜線が一望で、林道のお陰ではあるんですけど「岩」らしい天狗岩のクリアで立派な姿を見られたことがちょっと嬉しかったです。(しかし、林道を否定したり持ち上げたり・・・あ~勝手な言い草だ)

そして再び尾根に戻ると、今度はこれまた今年初となるダンコウバイも見かけるようになり、じきに懐かしい??(って一月にはじめて訪れたのに・・・)双体道祖神の祀られた中河原の分岐に降り立ちました。休憩がてら周囲を見てみるとあれれ三沢川へ下る道に真新しいマークがついてるゾ。。。

B070226g
(中河原の集落)

今回は下の集落の様子を見たかったので、尾根を辿るのはここまでにして中河原へ向かうと10分ほどで中河原の集落に出ました。ここで下山は終えたもののバスの通る古関まではもう一頑張りだ、と思って県道をを歩いていると、なんとすぐに地元の方に拾われて古関へひとっ飛び。おかげで一本前の身延町営バスに乗れました。おじさん本当に有り難うございました。<(_ _)>

B070226h
(身延町営バスの時刻表・・・甲府市と違って祝日はOK)

土曜だと町営バスに富士急バスもあって古関は意外に便利です。今回町営バスにはじめて乗りましたが、身延線との連絡も良く、富士急よりも安価(古関→久那土駅 ¥260)でこれを使えば天狗岩もあそこまでヒネらずとも行けることがわかりました(笑)。

でもヒネったお陰で芦川南稜の山の良さを知ったわけですから、決して悪いことではありません。おじさんからもいろいろお話を聞けたし、御坂の最西端でもあるこちらの山山がますます好きになってしまいました。来月から18きっぷが使えるし、もう一回は訪れたいですね。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2007.02.19

バラモ尾根より大ドッケへ

B070219a
(バラモ尾根中腹の伐採跡より、左奥が大ドッケ)

この時期に「大ドッケ」と云ってしまうと、図らずも福○草絡みでいらっしゃる方が多くなりそう?と思われますが、今回その手の情報は全くございませんし、今年も訪れる予定がない事を前もって云っておきますです。<(_ _)>

ということで、土曜(02/17)は午後から天気が下り坂とも聞いていたので、今回は秩父のショートコースにしようと個人的に長らく懸案だったバラモ尾根から大ドッケへ上がり、大平山からの主尾根?を五社山、丸山(栗山)と辿って来ました。

B070219b
(バラモ尾根下部には径路らしきものもあった)

天気が下り坂の時は早朝から歩き出した方がいいので、久しぶりに浦山大日堂行きの一番バスに乗車。運ちゃんにここで良いの?と念押しされて不動橋で下車します。好天の朝となればやはり秩父の朝は寒かったのですが、思った程でもなく実際は-4℃ほど。

浦山川はダム湖からえんえんと導水管??の工事をしており、それが気になったので、今回は時間的な余裕があるししばらく周囲を確認がてら散策。その後浦山中学校跡に戻り、下手の清水沢(日陰バラモ沢)に一度入渓してからバラモ尾根に取り付きました。

B070219c
(大ドッケ直下はもちろんこんな感じ・・・)

尾根はのっけから岩屑の散らばる急な登りが続いて息つく暇がないけど、お陰で体が温まるので決して悪いことではありません。植林帯に上がるとここから比較的明瞭な道筋も現れ、バラモ沢出合の方からきた尾根と合流すると辺り一面キレイに伐られた広大な伐採跡に飛び出します。

ここは熊倉山の谷津川を想起させるような所で、思いもかけずここで大ドッケともご対面。振り返れば大持子持の稜線も高々と聳えておりコレは新鮮な光景ではありました。まもなく栗山から来たと思われる林道を突っ切り、しばらくは伐採跡の際を行く感じ。そして再び樹林帯に入るとじきにスズタケが現れましたが大したことはなく、ひと登りで丸山との主尾根と合流しました。

B070219d
(バラモ尾根合流点下の伐採跡より大平山と七跳山方面)

丸山方向へは刈り払いがあり歩きやすそうですが、とりあえずこの日最高点の大ドッケへ向かいます。右手の植林が切れると藪が少々濃くなりますが下道は明瞭。素敵な木々を愛でつつ30分程で大ドッケの狭い山頂につきました。

大ドッケの山頂は去年よりもマーキングが増え、奥秩父研究会で付けられたと思われるプレートがなくなっていた以外は変わりようがなく(笑)パンを囓ったらもう下山開始。バラモ尾根の分岐に戻って今度はそのまま道なりに左手の尾根に入ります。

B070219e
(途中の岩稜にあった山ノ神)

するとひと下りで今度は尾根西側が広大な伐採跡になり、長沢背稜・都県界尾根から矢岳の尾根が一望。両神山もちょっとだけ顔を出していたのが嬉しかったです。あと遙か下に建物が見えたのが気になったんですけど、もしかするとこれが大久保の集落なのでしょうか?

なおも下って改訂前のエアリアで五社山とされている岩コブを過ぎると、ここから秩父らしい痩せた岩稜がしばらく続いてこれは良いアクセント。途中にちょっとしたギャップがあったものの通過に難はなく、真新しい鏡餅にみかんが備えられた山ノ神もあって、この辺りはこの尾根で一番雰囲気の良い所でした。

B070219f
(正面の尾根を降りました・丸山山頂より)

そんな岩稜帯を過ぎると、あとは雑木と植林に分けられた尾根に変わり、三角点のある丸山(栗山)に着きます。するとここでもまた伐採跡が。。。しかもその伐採跡の下には栗山の集落があるというのに、こんなに伐っちゃって大丈夫なのかな?と思いつつ北東の尾根を拾い、送電塔に出ました。

送電塔に出ればあとは明瞭な巡視路が延びている・・・と呑気に思っていたらこれが結構不明瞭で、もう適当に降りるしかなく、でも降りてみたら道の通り降りていたようで(笑)、栗山の集落を通りがかり、林道に出るとそこにはきちんと巡視路の標柱が立っておりました。

B070219g
(今回はちょっと欲張って・・・せつぶんそう と ざぜんそう)

そして林道を下って栗山のバス停に降り立ってもまだお昼前。空には雲がかかり始めていたもののまだまだ晴れています。このままバスで秩父へ帰るのはさすがにもったいないので、諸でバスを降りてから旧荒川村のセツブンソウ(最盛期をちょっと過ぎていました)を見に行き、それから武州中川駅へ向かいました。

そしてお花畑で電車を降りて(西武秩父に出るのだから当たり前だけど)今回は本当に久しぶりに珍達そばで〆。珍達さんは花のひかりを始めてから訪れていなかったのですが、それは大日そばができたからで、それまでは秩父の〆はいつもこちらだったのです。今回もまた舌をヤケドしちまったヨ(笑)。

でも秩父もこうやって歩くと本当に良い所ですね。(^^)こうも暖かいと今年はもうお花モードになってしまいそう、というかしなければいけなさそうな雰囲気なんですけど。。。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007.02.13

冬の大菩薩、小菅から

B070213a
(熊沢山より天狗棚・狼平方面、奥は雁ヶ腹摺山)

この時期の大菩薩は丸五年ぶりでしたが、↑を見るまでもなく今年はどこもホントに雪が少ないですね!

普段、この時期に裂石とは反対側の小菅側から大菩薩を周回するとしたら結構大変なのに、日曜(02/11)は難なく歩けてしまいました。(^^ゞ

B070213b
(小菅川の雄滝)

ということで、今回はba_sobuさんの車で小菅川の雄滝Pまで出てからのスタート。雨後のせいでしょう、澄み切った青空には雲一つなく最高の天気も、この辺りは深い谷底なのでまだ日が入りません。

まずは雄滝へ寄ったのですが、のっけからシオジの林が素晴らしくほとんど凍っていなかった事もあって雄滝の印象が少々薄かったかも。雄滝から林道まで戻るのが面倒なので、来た道をしばらく戻ってから左手の斜面を登って林道に這い上がりました。

B070213c
(小菅川右岸の水源林巡視路、アカドチ沢?の枝沢を渡る所)

小菅川の対岸を高捲くように延びている巡視路の様子を見つつ林道を歩くとじきに林道終点に着きます。その先や右手に延びる道筋を一瞥して道標に従い左の道に入ると、道はすぐに小菅川を渡ってその支流であるアカドチ沢の右岸に沿って延びていました。

放置されてるのかまだ使っているのかわからないワサビ田を見ながら行くと、まもなく道が左へ戻るように延びている分岐に出るのですが、これが林道の歩きしなに見えた水平道だと思ってここはそのまま直進。道はじきに沢を渡って対岸の尾根(アカドチ沢左岸尾根)を乗り越すと、なんと小菅川へ向かって降りていくじゃぁないですか!

B070213d
(アカドチ沢左岸尾根にて)

道は下りはじめているものの、とりあえず様子見でしばらく降りると、やがて遙か下に小菅川にかかる桟道と対岸の川下から延びる巡視路が見えたのでここでこの道を追うのを諦め、左岸尾根まで引き返します。でもさきの分岐まで戻るのはちょっと面倒なので、巡視路を追うのはここでヤメにしてこのままこの左岸尾根に取り付いちゃいました(笑)。

さっそく尾根を行くと、ここで待望の日差しも入り尾根上は一気に明るくなります。藪はあまり濃くなくkomado的には程よい感じ(^^)で、ダケカンバやブナの立派な木も見られなかなか良い雰囲気。でも雪のお陰でスズタケが倒れており歩みはなかなかはかどらず、牛ノ寝はまだかまだか~とつぶやきつつ次々と現れるピークを越えていきます。

B070213e
(牛ノ寝通り・荷渡し場への道との分岐にて)

牛ノ寝通りの稜線(榧ノ尾山の西隣のピーク)にはすぐに上がるだろうと思っていたのに、結局尾根に取り付いてから1時間20分もかかってようやく稜線に到着。稜線は風が凄いです。でも先はまだまだ長いのでした。。。

ピークから西へ下るとここで牛ノ寝通りの登山道と合流。この辺りでは雪はほとんどありません。大きなブナを愛でつつなおも西へ行くとじきに荷渡し場への道が分かれている分岐に出て、ここからが本格的な登りのはじまり。

B070213f
(玉蝶山直下にて)

風に吹かれながらせっせと登っていき、玉蝶山を捲き終えれば石丸峠はもうすぐだと思ったんですけど、ここからも意外に長かった(笑)。ヘロヘロ登って立派な道標のついた長峰(ながね)の分岐を越えるとようやく天狗棚の稜線が見えて、それを励みに何とか石丸峠にたどり着きました。

しかし晴れて明るかったものの南アや富士も強風のせいでしょうか?雲がかかって展望は今ひとつ。それにそんな風ではランチどころではありません。でも仕方なくお隣の熊沢山までもう一頑張りしたら、なんと風の通らない適所が。。。(^^)(^^)(^^)

B070213g
(大菩薩峠より妙見ノ頭)

結局熊沢山の防火帯で1時間以上まったり過ごしてしまい、腰を上げたのが14時過ぎ。もうヒネる余裕はないので、今回はおとなしく大菩薩峠からそのまま小菅大菩薩路を降りました。

フルコンバからノーメダワ分岐(ここからノーメダワへの道も良いのです・^^)までは植林が続きますが、その下はまた素敵な自然林で今朝方歩いた尾根や谷筋を見ながら気分良く降り、雄滝のPに戻ってこの日の山歩きを終えました。

B070213h
(日向沢の登山口にほど近い所)

今回一年半ぶりに小菅川の奥の方に入りましたが、こちらも良い所ですね。東京都の水源林バンザイ!でもあります。(^^) こちらは電車バスでも通えないことはないけど、今回みたいに奥地となるとやはりしんどい。こちらはたまに・・・と言うことになりそうですけど、今後折りを見て訪れたい所ですね。ba_sobuさん、ダンナ様、ありがとうございました。

・・・・・☆

◆ 2007.02.11 (Sun)  晴 時々 曇
雄滝P 07:40- 雄滝 07:50- 林道終点 08:20- アカドチ沢左岸尾根乗越 09:20- 牛ノ寝稜線 10:40- 長峰分岐 12:00- 石丸峠 12:30- 熊沢山 12:50/14:05- 大菩薩峠 14:25/14:25- フルコンバ 15:05- ノーメダワ分岐 15:40- 日向沢分岐 16:15- 日向沢登山口 16:30- 雄滝P 16:50
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.02.06

ちょっくら甲斐駒を見に・・・

B060206a
(やっぱり甲斐駒! 日向山雁ヶ原附近より)

やっぱり甲斐駒は絵になりますネ。(^^)

先週、かずさんからようやく山に復帰されたkuroさんとのリハビリ山行についての打診があった時・・・四時間くらいの歩程で展望宜しく、雪もあって、〆の温泉も楽しめる所・・・という条件が出てその場でパッと浮かんだのが今回訪れた南ア前衛の日向山。実は以前からその存在が気になっていたその山を土曜(02/03)に歩いてきました。

B060206b
(積雪は30cmほど。日向山三角点峰附近にて)

当初は山行き当日に集合して行く予定だったのがなぜか前夜泊になり(笑)、5年ぶりに使うことになった冬用のシュラフを引っ張り出してのこのこ集合場所へ。kuroさんの車をかずさんが運転してボクはただワインを飲んだくれて(SAのトイレに寄ったらボタボタこぼしてた・・・)登山口の矢立石へ向かいます。

暖冬とはいえ真冬だし矢立石への林道の状況が気になっていたのですが、実際には凍結箇所はかなり少なく、ノーマルタイヤであっさり到着。当然ながら車はなく、そこいらにテントを張って就寝しました。

B060206c B060206d
(天然カラマツにブナの大木もあった)

翌日は雲一つない無風快晴。行程が短いので朝も遅く、7時過ぎにのろのろ起きだしささっと??準備をして8時半出発。梢越しながらすでに甲斐駒が見えています!日帰りで短い行程なのにかずさんは100Lザックを担いでボッカ役 <(_ _)>。登りだしてすぐに見かけたとんがった大岩が矢立石なのかな??

直に道にも雪が現れましたが、深くても10cmほど。カラマツ植林に雑木林を交えた緩い尾根を淡々と登っていきます。

B060206e
(雁ヶ原の辺りにでた所)

あそこが山頂か?と思っていた偽ピークを越えて登り返した広いピークが日向山の三角点峰で、登りだしからここまで一時間半ほど。頂稜に出たらようやくそれなりの雪があったので、ここから登山道ではなく広い尾根をさまよう感じで西へ適当に行きます。

すぐ下までカラマツ植林が来ているものの、広い頂稜にはブナや天然カラマツの大木があってなかなかの雰囲気。雪も30cmほどで雁ヶ原へ出るまでのごくごく短いスノウハイクでしたが、まぁ雪はこれでご勘弁です。

B060206f
(八ヶ岳もクッキリ)

三角点峰からの歩き出しはサラサラとした雪だったのに、雪面がなぜか汚れてきて、そして重くなったなと思ったら雁ヶ原の砂原に飛び出しました。雪面の汚れはこの砂原の砂が飛んできたせいだということもすぐにわかりました。

白い砂原は想像よりも狭かったのですが周囲には様々な岩塔が並び、それはとても1600mほどの山とは思えない高山情緒のあるもので、西に甲斐駒、東に八ツを望む展望も素晴らしかったのですが、個人的には雨乞山の長大な東尾根に水晶ナギ~大岩山の稜線を見ることが出来たのが実は一番嬉しかったかも(笑)。

B070206i

みんなで展望をしばらく楽しんだら平坦な場所を確保して、さっそくランチの準備。うどんのお湯を沸かしている間にkuroさんがタルト(!)の仕上げを行い、それからごぞごそお肉が出てきてかずさん狂喜(笑)。そんなお肉を焼きながらつつきながらうどんが出来るのを待つ、と言った按配で、まぁkuroさんのサイトを見ている人はわかるだろうけどまぁまぁすごい内容でした。

結局一時間半の宴会?の間山頂は貸し切りで、下山を始めてから人とボチボチすれ違うようになります。雁ヶ原の辺りに道標がなかったので錦滝へ降りるのに一度東へ戻ってしまう間違えがあったものの、白砂の斜面のゆるゆる下って鞍部に降りたらちゃんと道標がありました(笑)。

B060206g
(これが雁ヶ原のピーク?)

錦滝への道は最初は沢沿いに行きますがすぐに右手の尾根に乗って、錦滝への直滑降のはじまり。岩混じりの急降下が続いて神経を遣いますが、周囲の林相は登りの尾根よりいい感じです。凍結自体は少なかったものの、これは暖冬のせいなので普段ならもっと大変でしょう。今の時期は錦滝の方から日向山へ登るのが無難なのではないでしょうか。

足下に林道が見えだしても下りはなおも続いて、鞍部から50分程でようやく林道の通る錦滝に降り立ちました。暖冬だし滝の氷結の方は全く期待していなかったんですけど、意外や意外、滝が日陰にあるせいかかなり凍っており見事な姿でした。こんな滝を見るのは今シーズンおそらく最初で最後でしょう。

B060206h
(白砂の斜面を下る・・・雁ヶ原からの下りしな)

んで、あとは山側からパラパラと砂礫の落ちる音がするスリリングな林道を歩いて矢立石に戻り、この日の山歩きはおしまい。温泉まではなぜかkuroさんが運転して尾白の湯で一浴。軽く食事をとりながらいろいろ話してようやく帰路につきました。

帰路も土曜の夕方なのに中央道も首都高も渋滞がなく、異常な程スムーズだったのは連休前のせいでしょうか。うまくいく時ってこういうものなんですけど、とにかく山も天気も行き帰りの行程も、みんなうまくいった山行き。行程だけがちょっと物足りなかったかな?って感じですけどまぁリハビリ山行ですから(笑)。

B060206j
(錦滝・・・かなり凍結していた)

それに日向山自体、展望あり、高山情緒あり、良い林はあるし、滝も見られる、と短いながらも山のいろいろな要素の詰まった贅沢な山だなと思いました。手軽に歩けるし人気があるだけありますね。

とにかく、ボクは名前だけのリーダーで当日は何もしていないに等しく、kuroさんやかずさんに甘えっぱなしでしたが、おかげで楽しい山行きになりました。お二人には本当に本当に感謝です。また機会がありましたらその時はよろしくお願いしますね。
 

| | コメント (11) | トラックバック (1)

« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »