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2007.01.16

天狗岩から蛾ヶ岳へ

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(反木川 三沢川中間尾根より天狗岩と峰山集落)

二年前に蛾ヶ岳(ひるがたけ)南西尾根を歩いた時、その東側に延びている蛾ヶ岳南尾根の真ん中辺りに姿を見せたテーブルのような平頂の山。その場で地形図を広げてみるとその山には「天狗岩」と名前がついていて、それからその山はずっと気になる存在になっていました。

でも天狗岩のその位置からこれはタクシーじゃないと行けない所だなと思ってそのままにしていたのですが、18きっぷのシーズンに入り、「さて今度はどこへ行こうか」と精進や市川大門の地形図をぼんやりと見ていたらこれは行けるかも・・・というルートがパッとひらめいたのです。(^^)

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(650m圏峰東鞍部の石仏達)

ということで日曜(01/14)その天狗岩と蛾ヶ岳をつないだ山歩き。今回は甲斐常葉駅から富士吉田行きの富士急バスで古関に出て、古関から反木川 三沢川中間尾根上にある照坂峠に上がり、その中間尾根を登って中川原の分岐に出た所で一度三沢川に降りて、天狗岩の南東尾根を捉えて天狗岩へ登り返し、南尾根を伝って蛾ヶ岳に至る、とかなりややこしいというか苦肉ともいえるルートを組んで歩いてきました。

身延線がワンマン運転のせいか2分ちょいの遅れ=バスの発車時刻で甲斐常葉駅に着いたのですが、そこは織り込み済みなのか何なのか吉田行きのバスは5分以上の遅れでやって来て一安心。古関に出てストレッチもそこそこにさっそく歩き出します。

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(反木川 三沢川中間尾根652m峰にて)

照坂峠には地形図の道で上がりましたが、送電塔までは県道の一段山側に車道が通っており、そこから上がるのが一番無難なのでしょう。送電塔からは道なりに行くように山道が延びており、そこから5分程で照坂峠に着きました。

照坂峠は地形図に載っているぐらいだから、の思いはむなしくそこは植林下の暗い峠で、往時を偲ぶような遺構も皆無。ちょっとガッカリして尾根を行くとこれがなんと・・・藪に倒木と荒れている箇所はあるものの、道筋のしっかりした明るい雑木林が続く快適な尾根。林は低い所らしくなんとクヌギやカシワがメインでそんな落ち葉の積もった道の感触はかなり新鮮です。

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(天狗岩南東尾根より中間尾根を見下ろす・奥は七面山)

それに梢越しに見える南アももちろん立派。そんな様子にルンルン気分で650m圏峰、652m峰を越えると対岸の遠くにあった天狗岩が徐々に近づき、地形図の破線路が横切る中河原の分岐に着きます。ここにもいくつかの石仏が祀られており、参拝してから左手に下る道を行くとすぐに三沢川に降り立ちました。

飛び石で対岸に渡ればもうそこは天狗岩南東尾根の山腹で、ここで沢沿いに少し下るとまた道が現れ、南東尾根を乗越した所で尾根に取り付きました。

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(天狗岩山頂)

南東尾根はのっけから灌木の茂る急登で、しばらく行くとヒノキの植林になり藪は落ち着きましたが、アカマツ林に変わると藪も復活。藪自体はそんなに濃いわけではありませんがあまり快適ではありません。

それでも710m圏の尾根の肩に上がると峰山の集落と切り立った天狗岩の姿が間近に見えて俄然やる気が出てきます。峰山からの水平道を突っ切ると雑木林も混ざるようになり気分も上々。スイスイ登って尾根上に雪を見るようになるとあっけなく天狗岩の山頂に着きました。

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(天狗岩より・右奥は竜ヶ岳)

黒木に覆われた暗い山頂も南側が伐られており、そこだけは明るくなっています。ここで大きな富士や高山のごとく聳える雨ヶ岳~毛無山の稜線とご対面。三角点の手前に置かれた二つの石祠に挨拶して、展望を楽しみつつここでのんびりランチでした。

ランチを終えて天狗岩から藪っぽい稜線を辿って北鞍部に降りると、ここで地形図通りに峰山からの蛾ヶ岳南尾根の登山道?と合流します。あとはこの道を辿るだけで、道中は道標こそないものの道は明瞭で、道筋もだいたい地形図通りについていました。照坂峠からの中間尾根もそうだし、二年前に蛾ヶ岳南西尾根を歩いた時にも感じたんですけど、この辺りの地形図の破線路はけっこう正確に書かれているのでは?と思っています。

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(蛾ヶ岳南尾根1174mの登りにさしかかる所)

南尾根の道は1174m峰を過ぎた先で尾根を西に外れ、四尾連湖からの道と合流する六地蔵(西肩峠)の方へトラバルのですが、時間的なこともあってそれは少々面倒。ということでここで道と離れ、尾根通しの登りに切り替えて直に蛾ヶ岳へ詰めました。

結局天狗岩から蛾ヶ岳までは一時間ほどの道のり。着いたのが14時ちょい前だったせいか山頂にはもう誰もいなくて、そんな時間なのに下の甲府盆地も八ツも南アも北アもくっきり見えて、もう云うことなしです。

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(蛾ヶ岳山頂にて・奥は北岳と間ノ岳)

そんな展望をしばらく楽しんだら、ようやく下山開始。今回も山頂から西肩峠には寄らず、そのまま尾根伝いに降りてから西肩峠廻りの登山道と合流して大畠山へ向かいました。

アンテナ施設の建つ無粋な大畠山に着いたらそそくさと三角点をカメラに収めて、今回はここから北尾根に入ります。

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(大畠山北尾根の中腹あたり)

大畠山北尾根は中腹辺りまで雪が残っていましたが、おそらく比較的明瞭な道筋が通っているように思います。そして964m峰のすぐ先にある北東尾根との分岐が下降の一番のポイントで、うまく判断できてもここからの下りがかなり急で、うっすらとついた雪と相俟ってこの辺りの下降は結構恐怖です。

この下りをこなせば露岩帯を西(左)へ捲く箇所がもう一箇所あるものの、まぁ一安心。610m圏や500m圏の分岐を左左にとり、大畠山から一時間程で芦川の左岸側に降り立ちます。そしてそこから先も地形図通りで、発電用と思われる用水路の上に道が造られており、(芦川第一)発電所の吊り橋で芦川を渡って県道に出れば20分程の歩きで芦川駅に着きました。

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(芦川左岸の径路はこんな感じ)

今回二年ぶりにこちらの方を歩かせて貰ったのですがこちらも本当に良い所ですね。同じくらいの標高で考えると東京近郊より植林が格段に少ないし、そのくせ富士や南アなどを見ながら歩けるという「山歩き」という意味ではかなり贅沢な所のようにも感じます。

それにごく一部の稜線以外は山歩きの対象になっていないので大変静かですし、なによりその明るい雰囲気に改めて惹かれました。あと縦横無尽に通っている山麓や山上集落を結ぶ径路も非常に興味深い所。結構遠い所だから通い込めない所ではありますだけど、今後も折を見てボチボチ訪れようかなと思っています。(^^)(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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【御坂・天子・富士 2007】」カテゴリの記事

コメント

フクシアさん、こんばんわ。
こちらの方は上九の役場もそうだし温泉にも事欠きませんね。先月訳あって(笑)上九の役場から芦川駅まで延々と歩いたんですけど、この県道を通る町営バスが「みたまの湯」行きになっていました。そうですか、そんな良い所ですか。

向島からの道、今地形図でよく見てみたんですけど、他の道が尾根基本なのにあの道だけが沢道のようですね。こちらは上九から歩ける道なのでいつか歩いてみたいと思います、というか三珠の辺りはなんか早春のお花が楽しめる所らしいのでそれと絡めて歩いてみたい。

一月に入ってから雪よ降れ降れ祈っているのに実際にはもう早春のような気候。このままだと2月中にはお花が咲き出しちゃいそうですね。

投稿: komado | 2007.01.22 22:15

こんばんわ。
蛾ガ岳から三方分山を繋ぐなどと同じような思いを持っているのですね。私もそう思っているのですが、今年の元旦に三方分山と釈迦ヶ岳をやりました。トリノ山からの展望が新鮮な角度でとても良かったですよ。下山後は山田ホテルの温泉に入りましたが、内湯からも富士山が見えるのです。

先日蛾ガ岳から折門峠間をやりましたのでもう少しになりました。一昨年向島から八坂峠経由釈迦ヶ岳、其処から蛾ガ岳までの計画だったのですが、八坂峠手前で道が判らなくなり、峠手前の尾根から釈迦ヶ岳に登りました。

蛾ガ岳の展望を期待したものの、天気が悪くなってきたので、同伴の夫が温泉に入って帰ろうと言うので、三珠の湯に入って帰って来ました。この三珠の湯からは、櫛形山、その後に南アルプスが凄い迫力で圧巻でしたね。

《双体道祖神》という呼び方を初めて知りましたが、昨年毛無山と金山の間の地蔵峠で見ましたが、かなり古くてジーンと来ました。このエリアは昔道が未だに彼方此方にあって楽しいですよね。

投稿: フクシア | 2007.01.22 00:33

かずさ~ん、蛾ヶ岳のまともなルートは去年ゴン太さんが歩かれているからそちらを見ると参考になるよ~。
http://fyama-gonta.cocolog-nifty.com/noncartrek/2006/03/post_5953.html

でも蛾ヶ岳を始めこちらの山域もバカにできませんよ~。早春がちょっと面白そう。ボクも蛾ヶ岳と三方分山が繋がっていないからそれを絡めた歩きはしたいと思ってます。(^^)

投稿: komado | 2007.01.21 18:16

いつか行きたいので、参考にします!と意気込んでみたものの…。

蛾って富士山のエアリアに載ってなかったね。(笑)
どどどどうしよう?

地形図が無いので、山梨百名山の本を棚から引っ張り出してきて、大畠山付近がなんとなくわかりました。

ヤブに埋もれた石仏に会いたくなっちゃった…。

投稿: かず | 2007.01.19 22:40

フクシアさん、こんばんわ。ようこそいらっしゃいました。(^^)
TABACHANの方でよくお見かけする方ですよね。

日曜のミアミスは本当に驚きました。ゴン太さんもおっしゃっていたけどもっと東の方ならともかく、蛾ヶ岳ですからねぇ。

富士をめぐる山はアプローチの悪い西側の天子山塊がどうしても残ってしまいます。ボクはパノラマ台と毛無山の間があいていますが、その稜線を目当てに歩くというよりは今回のようにいろいろ歩いた結果繋がっていればいいかなと思っています。芦川側も下部側も、あと天子側の方も登山的にスレてない良さがあって、お気に入りになってしまいました。

今後も本当に気の向いた時で結構です。お話頂けれると嬉しいです。

投稿: komado | 2007.01.19 22:33

こんばんわ。初めまして。
十四日にba-sobuさんとご一緒させて戴いた者ですが、吃驚しました。蛾ガ岳から大平山に向う途中で、1220mのピーク近くだったと思いますが、≪あの尾根良いわね。≫ってやたらと連発していた私でしたが、komadoさんがその尾根を登っていたのですね。
私は≪富士山を囲む山々≫をテーマにして、山中湖の方から三つ峠、御坂山塊、そのずっと先の毛無山、天子ヶ岳、又その先の石神峠までチンタラ長い事やり続けていますので、komadoさんの記録とても共感致しました。あと3回位で薩捶峠を目指す予定です。
ちょくちょくお邪魔させて戴きます。

投稿: フクシア | 2007.01.18 23:48

ゴン太さん、こんばんわ。
確かに「古関」は上九の方にもありましたね。(^^ゞ

週末は土曜にまた上九の方に行こうかと思っていたんですけど疲れて起きられなかったので、行き先を変更せざるを得なかった。だからホント、どうしようどうしようと思っていたらふとひらめいた感じ。今回は我ながら天才的なコース取りでした(笑)。

でも今回下部側からバスに乗ったお陰で帰りに使えそうな古関~下部温泉の区間便もあることがわかりましたし、日曜は休みのようですが古関から照坂峠を越えて久那土や甲斐岩間へ出る町営バスもあるようなので、この辺りを歩ける目処も何とかついた感じ。地形図に散らばる集落の名前を見つつ思いを馳せています。

投稿: komado | 2007.01.18 23:47

古関って、上九一色のじゃなくて、下部の方のですね。ここらへんはヤマケイの古い登山地図帳「富士山・御坂」でも端っこのところですけれど、こんなコース取り、「地形図をぼんやり見て」思い付くなんて、ウーンすごすぎる。。。

2時で北アも見える展望と聞いて、私も日曜にしておけばよかったかなぁ、と少し羨ましい気分です。

ここらへんは、おっしゃる通り、こんな低いところで、というあたりも美しい雑木林で、いいですよね。
それにしても、蛾ヶ岳でba_sobuさんとニアミスとは、すごい!御坂ももう少し浅い(笑)ところ=東なら、ニアミスも考えちゃったりしますけれど、これだけ奥=西の方でニアミスは、仙丈ヶ岳より難しい気がします(笑)。

投稿: ゴン太 | 2007.01.18 22:17

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