小金沢の閻魔さま
(泣坂ノ頭直下より楢ノ木尾根・小金沢連嶺を望む)
まぁ、閻魔さまというのは本当は沢のことなんですけど。。。(^^ゞ
先週の西丹沢で結構歩いたので今週は少し軽めの歩きにしたいなと思っていたんですけど、じゃぁどこを歩こうか・・・と考えてみるとこれが意外に浮かばなくて・・・しばらく考えてフト浮かんだのが昨年の12月に大樺尾根を降りて以降気になってきた楢ノ木尾根の北面。
ということで日曜(01/28)は前回歩いた尾根の一つ東隣に延びているスバノ沢左岸尾根たるエンマゴヤ尾根を登路にとり泣坂ノ頭・大峰へ上がってから、そのまま下って楢ノ木尾根の末端部まで辿ってきました。
(エンマゴヤ尾根下部にて)
毎度毎度人さまのご厚意に頼るわけにも行かないので・・・とはいえ上和田行きの一番バスが一時間繰り下がってしまった昨今、深城へ出るにはやはりタクシーになってしまいます。(^^ゞ ちなみに猿橋駅から深城の小金沢公園まで今回は4570円也。
さっそく小金沢林道に入ると発電所絡みと思われる轍があって路面は凍結していましたが、それも発電所へ向かう地下道の入口まで。その先は轍もなく薄い雪面を踏みしめながらの快適な歩きで、40分程でエンマゴヤ尾根の取付に着きます。今回は尾根末端に送電塔の巡視路が来ており、取付に苦労することなく至ってスムーズなスタートを切りました。
(エンマゴヤ尾根上部にて)
積雪は10cmほどですが、新雪を踏みながらの歩きは気持ちいいですね。送電塔はエンマゴヤ沢側からの枝尾根との合流ピークの直下にあり、巡視路も当然ここまで。その先は灌木が生い茂っており先が思いやられましたが、それもほんの一瞬。尾根東側が時おり植林になっているせいか尾根上はスッキリしており歩きやすかったのは意外で、痩せた箇所と小広い緩斜面のような箇所を適度に交えて雰囲気は決して悪くありません。
尾根中腹に上がる頃にはスズタケが現れましたが、藪は薄く歩きに支障は全くなし。右手に先月歩いたエンマゴヤ沢左岸尾根を、そして左手には立派な泣坂ノ頭を見ながら気分良く登っていきます。
(エンマゴヤ尾根合流点附近より、泣坂ノ頭)
1210m圏のピークに上がると行く先の楢ノ木尾根をようやく間近に捉えて、ここからカラマツの幼木中木林に変わります。同時に灌木にスズタケの藪が始まりますがこちらも比較的薄いもので、どうやら閻魔さまに地獄へ落とされずに済んだようです(笑)。雪も深くて20cmほど。雪のお陰で踏ん張りが利くので却ってスイスイ行けてあっけなく楢ノ木尾根上に飛び出しました(1409m峰東隣のピーク)。
誰もいないだろうと思っていたのにここで雁ヶ腹摺泊まりの重荷のご夫婦に出会ったのはビックリ。でもこの日出会ったハイカーはこのお二人だけ。前後する形で泣坂ノタルへ降り、頭へ登り返して大峰へ向かいます。
(大峰山頂)
思ったよりも早く、大峰にはお昼前に着いてしまったので山頂の権現さまに参拝したらすぐに下山開始(笑)。南へ下りはじめるともう雪はほとんどありません。結局ひと下りした展望の良い西沢ノ頭でランチ。ランチをとる頃にはもう曇り始めていたし風もあったのに、その寒さは寒中のそれではなく早春のそれで妙な感じではありました。
ランチを終えたら広大な伐採跡の際を下り、水無山を過ぎると尾根は雑木林に変わってこの日初とも云える落ち葉道のはじまり。
(水無山直下より、左・西沢ノ頭と右・大峰)
登りが北面だったこともあって、落ち葉を踏みしめ、蹴り上げ、そしてラッセルしてと今の時期当たり前の光景が下山半ばにして始まるのも妙な気分。でもやっぱり楽しいし、雑木林が延々と続いてくれるのも嬉しい限りです。(^^)
結局そんな楽しい道のりが末端近くの710m峰まで続いて、テレビのアンテナ施設がある672m峰から勢いというか適当に降りたら、どうやら地形図の破線路??を歩いていた??ようで下り着いたのは中瀬戸の集落。あとはR139をてくてく歩いて奈良子入口のバス停でこの日の山行きはおしまい。着替えを済ませてバスを待っている間も妙に暖かくて、麓もはや早春の雰囲気でした。
(尾越山にて)
しかし今年の冬は本当に暖かいですね。お陰で今の時期でも北面の尾根からなんの苦労もなく登れてしまうので、山行きのバリエーション自体は多彩に組めるんですけど・・・今年もスノーシューの出番となるような雪がないまま春を迎えちゃうのかなぁ。。。山行き自体は楽しいものだったんだけど、複雑な思いが交錯した一日でもありました。
・・・・・☆
ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
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