2006.09.11

初秋の丹沢は花の丹沢

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(蛭ヶ岳まであと少し・主脈縦走路にて)

きっかけは一昨年に歩いたトリカブトの大室山だったと思うんですけど、9月のこの時期はなぜか丹沢へ通うのが恒例となりつつあります。

ということで先週の土曜(09/09)は久しぶりとなる丹沢入り。例によってba_sobuさんに車をだしてもらい、今まで計画しながらも流れに流れていた(これは多分にボクが悪かったのですが・・・)地蔵尾根を登路にとり、蛭ヶ岳~臼ヶ岳と主脈主稜を縦走して源蔵尾根を下降するという周回コースを組んで歩いてきました。

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(神ノ川岩水沢出合附近にて)

前日の予報では晴れと出ていたのに、神ノ川へ向かう道中は霧雨の降るあいにくの天気。少々気分も沈み気味でしたが、ゲートのかかる日陰沢橋から広河原へ向け歩き出すと雨は止み、晴れ間も覗くようになってようやく気分もノってきます。そんな林道脇の岩場にはイワギボウシが咲きはじめていてなかなか素敵なのですが、どいつもこいつも気軽には撮らせてもらえません。

しかし今度は晴れたお陰で蒸し暑くなり、広河原へ着くまでにすでに大汗。地蔵尾根の取付は広河原から神ノ川の本谷をしばらく上がったところにあるので、この河床歩きは正直有り難かったです。

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(こりがカニの横這い??・地蔵尾根上部にて)

さて個人的には未踏ゆえメインだった地蔵尾根ですが、のっけからロープにつかまって道に這い上がり、またまたロープの張られた箇所を慎重にトラバース。小尾根に上がってもグズグズの急な登りが続いて気が抜けません。ボクのように趣味で歩くのならともかく(笑)、これを整備して登山道にするのはどうなのだろう??と少々疑問が残ります。

そんな登りも「胸突き八丁目」なる標識をみると間もなく地蔵尾根上に上がりほっと一息。蒸し暑さもあって服はすでにびしょ濡れでした。

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(地蔵平にて)

先はまだまだ長いのにこんなに暑くてこの先どうなるのだろう・・・と少々不安がよぎりましたが、とりあえずアセビにツガやモミ混じりの二次林といった感じの尾根を淡々と上がっていきます。するとじきに晴れ間が出だして空気がそれなりに乾燥され、そしてそれなりに爽やかな風も吹くようになり、それなりに歩けるようになります。下草のシキミが尾根を埋めていた箇所を過ぎると尾根が痩せ、いよいよ地蔵尾根核心部の始まり。

名前こそ「剣の刃渡り」だの「カニの横這い」だの「鹿落とし」だのついていますが、総じて登降の難しさはなく、むしろグズグズで不安定な箇所が続くのでそちらの方に気を遣う感じ。こちらでもイワギボウシがポツポツ咲いていましたが、これまた撮るとなるリスキーな所にいやがるのがかなりもどかしかったです。

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(今日のお花は当然しろよめな)

そんな核心部を過ぎると依然として急なものの歩きやすくなり、ハンカイシオガマの意外な多さにちょっと嬉しくもなって、「タコの松」を見るとまもなく広々とした地蔵平に飛び出しました。

すっかり晴れ上がって秋の空が広がっていた地蔵平は心地よさそうな草地の広がるピークで、その天気と相俟ってなかなかの場所。でも周囲の草地には入ってはいけないようなので眺めるだけでしたが、ふと気がつけばいつの間にやら大休止していました。(^^)

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(しろよめな満開・主脈縦走路にて)

地蔵平に上がってしまうともう終わったような気分になってしまいますが、最高点の蛭ヶ岳まではまだ300mほどの登りを残しており、これからもう一頑張りしなければいけない所。地蔵平を捲いている主脈縦走路に降り蛭ヶ岳へ向かいます。

主脈縦走路に出るとブナやモミの自然林も見事なのですが、目奪われたのは登山道の脇にわんさと生えている満開満開のシロヨメナ。地味な花ながらもこれだけ咲いていると本当に見事です。とはいえお花の99%以上あると思われるシロヨメナ以外はホトトギスにヤマトリカブト(病気になったのも多い)、トネアザミ?、マルバダケブキがちょこちょこといった具合で、その単調な植生の裏にはシカさんが絡んでいるのは間違いのない所でしょう、と丹沢初心者のボクは思うのです。

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(臼ヶ岳にて)

途中、蛭ヶ岳山荘の管理人さんと会ったりして(小屋犬パル嬢とも再会)、蛭ヶ岳への登りも楽しく意外にラクチン。紅葉の始まったシロヤシオを見るとまもなく蛭ヶ岳に着きました。

山頂には1パーティに単独の方のみで閑散としていたのは意外でしたが、この時期の丹沢はこんなものなのかも知れません。山頂に着く頃にはガスってしまい展望はダメでしたけど、お陰で快適に過ごせたので痛し痒しといった所。あと山頂の小屋でどなたかがビールを本当に買ってきて・・・結局3人で分けたのですが・・・普段山では飲酒しないボクも今回は我慢できずにググっと・・・う~ん、口惜しいけどマジでんまかったです。

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(臼ヶ岳周辺はしろよめなが特に濃い)

一時間程のんびりしたら今度は主稜を西へ向かいます。どこもシロヨメナの白で埋まる中、一部だけ白と黄色(おそらくキオン)のカラフルな箇所があったのには驚きました。そして本ダルミへの急降下が始まると一年ぶりとなるビランジを見つけて大喜び。

本ダルミに下るとあとは相変わらずシロヨメナで埋まる自然林の中を行く感じ。そして周囲のシロヨメナが一層濃くなると臼ヶ岳に着きます。臼ヶ岳はフェンス越しながらブナ林が見事なのですが、今回は周囲のシロヨメナにどうしても目を奪われがちです。この臼ヶ岳周辺が今回のコースでもシロヨメナの一番濃い箇所でした。

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(神ノ川乗越の手前辺りだったと思う)

臼ヶ岳を過ぎるとあとは去年も歩いた道で、期待していたシラヒゲソウは満開、イワシャジンも咲き始めながらも逢う事ができてもうもうありがと~~って感じ。(^^) そして下りの源蔵尾根は先頭のba_sobuさんが飛ばしに飛ばして、一時間とかからずに広河原に降り立ってしまいました。

飛ばしたお陰で大汗かいたので彦右衛門沢でおのおの水浴びに顔洗いをしたりして小休止したら、今度は周囲に群生するフジアザミの撮影大会。林道に近いところなので御坂で見かける時よりもありがたみには欠けますが、その多さゆえ様々な状態の花を見られてこれがなかなか楽しく、今後は「フジアザミを見るなら広河原」になりそう??です。

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(広河原のふじあざみ・・・咲きはじめ)

とにかくba_sobuさんに誘われて行ったトリカブトの大室山から行き始めたこの時期の丹沢でしたが、今回歩いてみて確信したのはであるという事。先に書いた理由というか予測から、決して種類が多い訳ではないけど、人の少ない時期に山が一番華やぐというのも何か皮肉ですね。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.05.07

前道志、新緑真っ盛り

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(新緑まっ盛り・・・鈴ヶ尾山山頂附近にて)

直前までぐづついた天気が続いていたのにGWに入った途端、好天が続いていますね。今は新緑の素晴らし時期でもあるし、思わず連荘です。(^^ゞ

ということで05/04は3月以来となる前道志の山。筆まかせさんのガイドでもおなじみの鈴ヶ尾山から鈴ヶ音峠(鈴懸峠)・九鬼山と小沢川流域をぐるりとめぐるコースを歩いてきました。

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(597m峰への登りしなにある伐採跡より・正面は百蔵山)

今回は丸3年ぶりとなる猿橋駅南口からのスタート。小沢沿いの県道も辺りの集落が花や新緑に溢れてなかなかの風情。そんな様子にバスなんて使わなくて良かったと思ったんですけど、9時台のバスは土日祝はお休みでした。

幡野の八幡さまがご開帳らしく、幟がずらりと連なり華やかな田幡橋を渡り、すぐに橋をも一つ渡って尾根に取付きます。尾根は最初こそ植林帯ですが、すぐに新緑眩しい雑木林に変わるとイカリソウにチゴユリ、ヒトリシズカなどのお花がお出迎え。こちらはやっぱり花が多いですね。

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(ヤマツツジは花付きが良い??)

鈴ヶ尾山への道のりは少々藪っぽく、所々で痩せた露岩を絡める所も良いアクセント。植林も一部ありますが総じて新緑の雑木林が続いて、本当に気持ちのよい尾根です。

鈴ヶ尾山の山頂もそんな雑木林に囲まれた心地よいピーク、というよりプロムナード状になった広尾根の一地点といった感じで、この辺りは山頂にこだわらずもうどこでもお休みできますね。

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(ヤマブキに埋もれる尾根道・871m峰附近にて)

ここでのんびりしても良かったのですが、今回は1年ぶりに軽装で歩いたのでパンをかじっただけで出発。ひと登りで前道志の稜線に合流しますが、この辺り、鈴ヶ尾山からの尾根の方が前道志の主稜に見えてしまうのでちょっとだけ注意が必要かもです。

そして鈴ヶ尾峠に降り立つと稜線を捲いてきた登山道と合流。九鬼山までの尾根道は若干冗漫な感をもちましたが、こちらもお花が随所で見られ、特にヤマブキが全般にわたって満開でヤマブキロードとなっている箇所がいくつもりました。

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(九鬼山北東尾根・・・中間の雑木林)

九鬼山で最後の展望を楽しんだら、北東尾根の下降に移ります。尾根の途中には雑木林の美しい所もあり、これは良い尾根だわ~などと呑気に下っていたら、植林帯に入ったところで尾根を外してしまいました(笑)。

尾根が急になったので尾根を外した事はわかったのですが、訳あってどう外したかもよくわからないし登り返すのも面倒なので、なおも延びている薄い道筋を追うと沢に降り立ちました。んが、そこには「九鬼山」と書かれた道標があってまたビックリ。

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(朝日小沢の諏訪神社)

道標があるぐらいのなので沢沿いの道も明瞭で下り始めると間もなく林道に出て橋を渡るのですが、その橋の名前が深桂橋。これでだいたいの現在地もわかり、橋からバス停のある朝日小沢も5分ほど。

これまた風情のある諏訪神社で道中の無事を感謝して、着替えをすませたらもうバスの時間。今回は尾根を外したのが結果、吉に出ました。

この時期の前道志は初めてでしたが、やっぱり楽しい。道中いろいろな楽しみも見つけて、もう少し後にも行ってみようかな・・・と思っています。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.03.23

黍殻山と袖平山をぐるりと

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(姫次から袖平山への道すがら)

3月に入ってから春を探してお花目当ての山行きが続いていましたが、春分の日(03/21)は毛色をチト変えて(実は秩父方面と天秤にかけていた)約ひと月ぶりの丹沢へ。

ということで、今回は久しぶりに青根から黍殻山北西尾根を登路にとり、稜線を姫次・袖平山と辿ったあとは去年歩きそびれた袖平山北尾根を下降してまた青根に戻る、という珍しく2週連続の周回コースで歩いてきました。

登路にとった黍殻山北西尾根は中腹の920m圏で尾根を二手に分けているので、当初はどちらを歩こうかとかなり迷ったのですが、今回は地形図に神社マークのある558m峰を通る枝尾根をとっています。

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(立派な神社あり・黍殻山北西尾根558m峰にて)

東野バス停からほど近い取付も難なく見つかり、のっけから灌木・笹の被る尾根の様子に少々面食らいましたが、あがりきった558m峰は大きい祠と小さい祠が五つ並んだ立派な神社になっていました。

実はここには立派な階段のつけられた参道が西から来ており、下の方に赤い鳥居も小さく見えていたのですが下るのが面倒だったので割愛してしまいました(笑)。面倒がらずに降りれば神社の名前もおそらくわかっただろうに。。。

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(黍殻山北西尾根・中部までは藪が被る)

尾根の林も最初は植林でしたが、じきに雑木林に変わります。しかし切れ間はあるものの下から笹藪が続いており、結構手間がかかるかも・・・と思い始めたら、尾根左側がカラマツ植林に変わり、笹藪も消滅。

そこから先は藪のない痩せた尾根を行き、920m圏で850m峰を通る枝尾根と合流して少し上がると、なんと左手から唐沢からと思われる明瞭な道が来ており、これにはビックリというかガッカリ。

あとはその道を辿るような形で、道には階段までついていたりと至れり尽くせり。が、黍殻山に近づくと道は尾根を捲いたり、尾根の両側から新たな道がいくつも来たりと、どれがどの道なのがよくわからない状況になってきたので、尾根上を忠実にたどって山頂へ上がりました。

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(黍殻山避難小屋前の園地)

雨量計が建つだけの山頂は少し休んだだけでさっさと出発して、とりあえず避難小屋の様子が見たかったので主脈縦走路を姫次方面へ行くと、着いた小屋分岐の道標には「園地避難小屋」との表示。

何で黍殻山じゃなくて園地なの??と思って道標に従い下ってみると疑問はすぐに氷解。あそこは本当に広々としているんですね。あそこまで広いとは思いませんでした。なんか学校の遠足なんかで昼食の場所になりそうなぐらい。(^^ゞ

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(姫次より)

展望の楽しい姫次も今の時期では晴れてても↑こんな感じ。今回はのんびりWBCの決勝戦をラジオで聞きながらのランチ。ちょうど試合が始まったばかりの日本がいきなり4点とった時で、ひとり歓声を上げて周囲から変な顔をされましたがもう構いませ~ん(笑)。

んで、ランチをとり終え野球の方も落ち着いたら、腰を上げてお隣の袖平山へ向かい、「東野」と書かれた道標に従って北尾根の下降開始します。

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(袖平山北尾根上部にて)

袖平山北尾根は道標もあるぐらいなので、マーキングは豊富。尾根も急ですがそんなに歩きづらくもなくスイスイ降りられます。

そして944m峰で右折して北東へ延びる尾根に入り(道標あり)、マーキングを追って暗い植林の中をグングン下り、尾根が緩むとまもなく堰堤のある林道終点に出て山道はおしまい。ということで実際のルートは地形図やエアリアの破線路とはちょっと違いました。

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(黍殻山北西尾根の姿・帰りしな青根より)

でもこのまま林道を降りてしまうと時間が余ってしまうので、尾根末端部の594m峰にも寄ってから林道に降りました。

林道に降りたら再びラジオをつけて、野球の続きを聞きながら東野へ向かったのですが、東野へ着いたらまもなく試合が決着して日本が優勝!!今回は酒屋さんが開いていて無事祝杯をあげることができました。(^^)

しかしよく考えてみると、前にここに来た時(去年のシロヤシオお花見)は安田記念で藤田の伸ちゃんが3年ぶりのGI勝利でひとり絶叫していたのですが、今回も試合を聞きながら絶叫していました(笑)。なんか私にとって青根とは勝負事の良い縁がある土地のようです。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.03.21

04/01 三ヶ木~月夜野線ダイヤ改正

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4月1日からの東野BS時刻表)

初っぱなからもう一度云いますが、4月1日からの時刻ですので、みなさまお間違いのなきようヨロシクお願いいたします。<(_ _)>

・・・ということでこの時刻表を見て一発でその違いをわかった人は丹沢通??かもしれません。要は土休日午後の三ヶ木行きの便が一時間繰り下がりっています。

健脚な方なら青根からの蛭ヶ岳日帰りも可能でしょうし、個人的にも丹沢道志の山行きの幅が広がる大変嬉しいダイヤ改正です。(^^) ちなみにやまなみ温泉~東野間を担当する藤野町営バスの方も4月1日に改正するようですが、土休日に関して云えば変化なしのようです。

便は少ないながらも青根方面へ行くには一時よりも便利になっているので、とにかく路線がなくならないよう、みなさんできる限りバスに乗ってあげましょ~!(`0´)ノ!
 

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2006.03.18

またまた春の前道志

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(塩瀬沢・・・二俣手前のナメ滝)

ここ数日気温の高い日が続いて一気に春めいてきましたね。今週ももちろん?ここのところ続いている中央線沿線・・・前道志の山々。ということで土曜(03/18)は先月こちらを歩いた時に矢平山西側の雑木に覆われた山肌を見てから、近いうちに歩こうと決めていた矢平山北西尾根を歩いてきました。

今回はその北西尾根を登路にとって前道志の稜線にあがり、稜線を西へ倉岳山まで行き、懸案ともなっていた北東尾根747m峰の北支稜を下降するコース。実は最後の最後にちょっとした余禄??もあったのです。(^^)

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(矢平山はもうすぐ・矢平山北西尾根上部にて)

筆まかせさんが本で紹介されている矢平山北西尾根本来のルートは瑞淵寺まで歩いてから塩瀬沢沿いに遡るのですが、ちょっとした目的もあり今回は塩中橋のたもとから沢へ下っている道に入ってさっそく入渓。

沢に降りてまず驚いたのがその水量の豊富さと意外とも云える渓相の良さで、前道志の山の浅さを考えれば深山幽谷も決してオーバーな表現ではないですね。さすがに新しい林道の通る一ノ瀬橋まではボサっぽかったですが、そこから先はスッキリします。

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(舟山からの下りしなより、倉岳山までの稜線)

なおも沢をつめて、目的だったハナメコノメにも無事に逢えたしそろそろ径路へあがろうかな、と思いながらなおも行くと、沢が右へ直角に曲がる手前辺りで右岸に本来のルートを見つかり、ここで径路に這い上がりました。

径路を辿るとほどなく良い休憩ポイントにもなりそうな二俣に出て、ここで北西尾根に取り付きます。

急な尾根をせっせと登り周囲の様子が見えてきた所でまた驚いたのが、塩瀬沢流域の山肌の大半が雑木林に覆われており、植林がかなり少なったこと。あの流域の規模であの水量があった理由はここにあるのかも、と思いました。

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(鳥屋山の辺りだったと思う)

もちろんそんな北西尾根も露岩混じりの雑木林が続く尾根で、あがってから間もなく南アが見え出したのが嬉しかったし、ダンコウバイやキブシも咲き始めて楽しい道のり。

矢平山にあがったらすっかり春模様になった稜線を西へ行き、はからずも稜線から外れた751.3m峰で先月同様にランチ。ランチ中に曇ってきた事もあり早めに切り上げて倉岳山に向かいましたが、今回は曇っていたにもかかわらず富士が見えていたのは幸運でした。

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(北支稜にも道標が・倉岳山北東尾根747m峰附近にて)

下りの倉岳山北東尾根を歩くのも丸三年ぶり。747m峰までは雑木と植林に分けられた、急ながらもふかふかの道のりは変わり無し、ですが747m峰のすぐ先の分岐には「梁川」と記された私製の道標がありました。

そしてその分岐で右に曲がらず、なおも直進するのが北支稜で、通せんぼを越えて先を行くとこちらにも「下畑」の同じ道標があってビックリ。最初はアカマツ立ち枯れ・倒木の夥しい荒れた雰囲気が続きます。

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(この先みつやぶ・桂川右岸の径路にて)

そんな様子もまもなくスッキリすると、尾根上には明瞭が道筋が現れてまたビックリ。道筋は藪っぽい箇所があるものの、その下にある急斜面を大きく捲いたりしながらも尾根に沿ってしっかりついており、これはこのまま行けるかも、と思っていたら尾根末端部に近づくと道は尾根から西へ外れてしまいました。おそらくこの西へ外れる方が下畑への道なのでしょうね。

ここでそのまま道筋を追う事を考えたのですが、尾根筋はまだまだ明瞭だったのでなおも尾根の方を追うと、桂川の流れが見える尾根末端で尾根を東西に乗り越す明瞭な道に飛び出してまたまたビックリ。

道は藪が被るものの明瞭で西へ行けばすぐに下畑へ出られるのだろうけど、もしかしてこれは立野(梁川)へ繋がっている桂川右岸の古道なのでは?と思いつき、ここで時間もある事だしダメもとで東へ辿ってみる事にしました。

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(右岸径路も後半はしっかりした道)

実際に径路を辿ってみると不明瞭な箇所が多く、沢を渡る所で捜索したり、思いもかけず大藪漕ぎな場面もありましたが、きちんと繋がっており、後半は林道状の明瞭な道になって無事梁川駅にたどり着きました。

今回は春の低山をのんびりと楽しむつもりだったのに、思いもかけない径路探索がプラスされて、楽しく充実感のある山行きでした。それに今回歩いた桂川右岸の径路もあの附近の地図を見るたびに、おそらくあるのでは?と思っていたので、それが確認できたのも嬉しかったです。

こうなるとあとは下畑と繋げてみたい所だけど、実行はいつになる事やら。。。(笑)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.03.12

春めく道志の山山

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(細茅ノ頭北尾根中部の雑木林)

もうこちらのブログやBBSの方では何度か云っていますが、まだ早春とも云えるこの時期になると行きたくなるのが道志の山山。

ということで土曜(03/11)はba_sobuさんに車を出してもらって一年ぶりの道志シリーズ。今回は大平戸沢左岸尾根・・・細茅ノ頭北尾根を登路にとり、道志主稜を赤鞍ヶ岳・朝日山と辿ってから棚ノ入山東尾根を下降するという、王ノ入川をめぐるミニ周回コースを歩いてきました。

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(細茅ノ頭北尾根中部にて)

当初はコソッペ沢・大平戸沢の中間尾根である細茅ノ頭北東尾根を末端から歩くつもりだったのですが、いざ車で王ノ入川ぞいの林道に入るとよい駐車スペースがなかなか見つからず、奥へ奥へといってしまい、ようやく停められた場所は下に堰堤の見える秋葉さまの祀られた所。

移動中は駐車スペースを探すのに必死だったために現在地が完全に確定できないまま(笑)、とりあえず王ノ入川に降りて対岸へ渡り、そこから川下へ少し下ると堰堤の手前で沢が来ていたので、これでこの沢が大平戸沢である事がわかってようやく現在地も確定。

ここから右岸の尾根、北東尾根(の支稜)へ行っても中途半端なので、左岸の北尾根を行く事にしました。

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(道志主稜・細茅ノ頭からの下りしな)

その北尾根ですが、先ずは集落跡??とも云いたくなるような台地をいくつか越えると、手入れされた明るい植林帯の急登が続きます。

急登をこなして尾根が緩むと和やかな雑木林に変わり、ゆるゆる詰めていくと再び植林に変わって、また急登というか急斜面にしか見えないような本当に急な登りになるという、地形図通り緩急のメリハリがクッキリハッキリした尾根でした。

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(道志主稜・1193m峰附近だったと思う)

そしてその急登をこなすと北東尾根と合流。植林と雑木に分けられた中をしばらく行くと、主稜上の一ピークといったおもむきの細茅ノ頭に出ます。

でも、ここからの道志主稜線が今回は一番楽しかった所。
前日の雪が残る伐採跡に植林帯、そして明るい雑木林に、ブナの大木が目立つ自然林など見所も多く、一部笹藪の被る場所もありましたが、みどり輝く小笹に縁取られた道のりもあって・・・って丹沢と同じような言い方かも知れないけど、でも実際はやはり違う、道志の雰囲気。

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(ウバガ岩より・奥が朝日山)

ランチ場も当初予定していた赤鞍ヶ岳がかなりイマイチで先を行ったのですが、秋山峠手前辺りの雑木林で今回は無事に見つかり、先月の反省もあって?のんびりゆったり。先週同様、日差しも暖かくぽかぽかでフリースも要らないぐらいの陽気は本格的な春の到来を感じさせるものでした。

ランチ後は朝日山に上がってから北のサンショ平(南斜面が皆伐されていた)へ向かい、すぐお隣にある棚ノ入山東尾根の下降にさっそく移ります。

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(サンショ平手前のピークにて)

東尾根は尾根そのものが短いし、地形図で破線もついているので簡単に降りられるのだろうと思っていたら、これが大間違い。植林と雑木に分けられた尾根は日差しが入るせいか、のっけから灌木・バラ藪混じりのスズタケ帯が続いて簡単には降りさせてくれません。

こんな状態なので二十六夜山の尾根の方からトラバって来るはずの地形図の破線路も当然確認できなかったし、尾根の下道自体も薄く、完全に廃道状態といえるでしょう。

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(棚ノ入山東尾根上中部はスズタケ&灌木混じりの藪が続く)

そんな藪尾根も下の林道が見え出すと雑木林に変わってくれてほっと一息。ここでba_sobuさんがマンサクの花がようやく見つけてくれて一本だけなのに大喜び。下の林道に降りてからはダンコウバイも見つかって、これも一本だけなのに大喜び(笑)。

マンサクもダンコウバイもありふれた花で、これからしばらく経てば一瞥するだけのお花になってしまうのに、初物は、というか特に早春に咲く花の初物を見つけたときの嬉しさというのは、他の花の時にはない感慨というかスペシャルなものがあるような気がします。

今回は花だけでなくその行程自体がそんな嬉しさにあふれた、佳き一日でした。ba_sobuさんご夫妻には本当に感謝です。ありがとうございました。<(_ _)>

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>

・・・・・☆・・・・・☆

03/15 21:09・・・追記です。

あと実は月曜(03/13)にもお山へ行ってました。(^^ゞ
久しぶりの平日山行。かの扇山も独り占めでという楽しい一日。
REPは何故かあがっていますが(笑)、ブログの方は更新できるかわかりませ~ん。

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)> 
 

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2006.02.20

前道志も春の装いへ

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(矢平山への登りしな)

2月に入って寒さも随分と和らいできて、そろそろ春の兆しも感じられるようになってきましたね。先週でいちおう猟期も終わったので土曜(02/18)は春を探しに久しぶりの前道志。

今回は秋山の無生野からフジノタ沢と穴路沢の中間尾根・・・倉岳山南尾根を登路にとり、倉岳山からは前道志の主稜線を東へ矢平山まで行き、デン笠・金ピラ山と繋げて歩いてきました。

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(倉岳山南尾根から見る倉岳山の姿)

久しぶりに乗った無生野行きのバスも団体さんがいたこともあり、あの便にしては結構な人が乗っていて驚きましたけど、終点まで乗ったのはやはり私ひとり。

このバスは無生野より先の朝日山や倉岳山への登山口がある赤倉岳まで送迎してくれる(転回場があるため)のですが、今回は丁重にお断りして無生野で降り、まずは地形図の破線路になっている立野峠みちに入ります。

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(南尾根にて)

峠道はフジノタ沢の右岸に沿ってついていて道も明瞭。しばらく行くと峠道が木橋で左岸へ移る場所から左に踏跡が別れていて、それを辿るとまもなく尾根に。そしてしばらくは植林の中を行きますがやがて雑木林が混ざるようになって、尾根は意外や明るい雰囲気。まったく期待していなかった事を割り引いても悪くない雰囲気だと思います。

やがて伐採跡の灌木帯にでると展望も良くなり、行く先の倉岳のいつもとは違う姿に、そして高畑山の意外な端正さに驚きつつ尾根を詰めるとあっけなく稜線の登山道に飛び出します。そして最後の急な登り10分ほどで山頂でした。

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(細野山より。右手の山は秋山廿六夜山)

登りだしが遅い事もありさすがに山頂には先客さんが数名いましたが、曇っていて寒いし富士も見えないので少々滞在しただけで来た道を引き返し矢平山へ向かいました。

主稜線の道は雪はないけど泥濘にもなっておらずとりあえずは歩きやすかったです。雑木の尾根道が続くだけでなく、細野山辺りでは南面が伐採地になってる事もあり展望を楽しめたのもまた良いアクセント。(^^)

ただ、天気が曇りがちだったのが惜しかった、というよりこの日は前道志の稜線が天気の境になっていたようで、向かいの扇百蔵権現の山山には日差しが燦々と降り注いでいる様子がチト恨めしかったです。

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(舟山の辺りだったと思う)

んで、今回歩いていて一番楽しかったのが寺下峠から矢平山への道のり。道中急ではあるものの、雑木美林の尾根にこれまた雑木をまとった矢平山の姿が頼もしく見えます。天気も回復してお昼を回ったのに2月に入ったせいでしょうか、まだ眩しいくらいの日差しがその尾根道に彩りを加えて、そんな様子にしんどいのも忘れて心が浮き立つひとときでした。

しかしそんな良さげに見えた矢平山も東側は植林が大半で少々ガッカリ。デン笠へは新大地峠から一度林道を突っ切ってそのまま行く感じで、ここは高柄山へ向かう方が却って気を遣う感じです。

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(金山峠附近にて。バックはデン笠)

林道を突っ切ってからもしばらくは植林が続きましたが、しばらく行くと再び雑木林に変わり、これまた意外で楽しく好ましい道のりデン笠の少し先まで続きました。

さすがに金ピラ山附近からは灌木の藪に倒木が現れて歩きづらい箇所も出てくるけど道筋は至って明瞭です。ただアップダウンがなかなかキツく、植林が多くなった事もあり一古沢までの予定も結局は桜井峠で打ち止め。峠には秋山側から林道がのびており県道までは10分ほどでした。

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(金ピラ山の金比羅さま)

今回久しぶりに前道志を歩かせてもらったんですけど、失礼ながら思いの外、本当に楽しかったです。マンサクやダンコウバイも遅れ気味ではあるものの蕾をそれなりに膨らませているし、春の草花もスタンばってる。それに最初だけちょこっと触れた無生野からの立野峠みちも非常に気になる所。

でも冬と一番違うのが日差しの明るさ。ちょっと前ならお昼を回るともう頼りなくなっていたのに、今はぜんぜん明るい。光の春とはよく云ったものですね。これからは花粉のしんどい時期でもあるんだけど、山行きのたびに彩りが増えていくこれからの時期は一番ワクワクする季節でもあるんですよね。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.02.13

道志から地蔵平、そして畦ヶ丸へ

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(朝の城ヶ尾峠)

まぁほとんど年一ぐらいなんだけど西丹沢にボチボチ入るようになると、だんだんと気になってくるのが大又沢の上流部にある地蔵平の存在。

公共交通機関ハイカーの私がここに行くには浅瀬入口から延々林道を歩くか、細川橋から二本杉峠を越えるのが現実的な線なんだろうけど、新松田へ出る事自体 煩わしい身ではなかなか行く気になれなかったのですが、今回ba_sobuさんの力をお借りしてようやく実現に漕ぎつけました。(^^)

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(城ヶ尾峠からの径路が合わさるまではこんな感じ)

ということで土曜(02/11)は道志側から西丹沢への山歩き。今回は三ヶ瀬川東沢の水晶橋から城ヶ尾峠にあがって地蔵平へ降り、セギノ沢とバケモノ沢の中間尾根を辿って畦ヶ丸へ登り返して、城ヶ尾峠に戻るというコースを組んでみました。

心配していた林道の方もゲートのかかる水晶橋まで無事入れ、城ヶ尾峠までは日陰で少し寒かったけど10cmほどのまっさらな新雪が積もる素敵な道のり。地蔵平への道はその城ヶ尾峠から別れているのですが、その径路の峠から城ヶ尾山の南尾根までトラバースする箇所が悪いらしいので、大事をとって今回は一度城ヶ尾山に上がってから南尾根をそのまま降りる迂回ルートをとりました。

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(地蔵平の一角・右手がセギノ沢とバケモノ沢の中間尾根)

城ヶ尾山からの下り初めは美しい自然林の許スズタケが煩いのですが、下道は明瞭でマーキングも複数つけられているようにやはり迂回路して使われているようです。菰釣-大栂の間から顔を出す富士の姿も新鮮に映ります。

ほどなく東から城ヶ尾峠からの明瞭な道が合わさればあとは降りるだけで、信玄平を過ぎるとまもなく植林に突入。気がかりだった南尾根下部で道が東に外れる所も、道なりに曲がってくれるので間違えようがなく、あっさりと地蔵平に降りてしまいました。

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(地蔵平の地蔵堂)

地蔵平のシンボルとも言えそうな地蔵堂が暗い植林の中にあったのが意外でしたが、さっそく参拝して少々休憩。本当は南にあるらしい集落跡(かっては小学校もあったとか!)もぜひ見てみたかったんだけど時間の都合で今回は割愛せざるを得ませんでした。

さて今回は地蔵平からが本番。目的のセギノ沢とバケモノ沢の中間尾根はセギノ沢沿いの廃林道をしばらく行くと難なく取り付け、尾根中部の1003m峰まではスズタケの被る暗い植林の尾根続きます。丹沢というか西丹沢は植林帯にまでスズタケが絡む事が多いと思うんですけど、アレはいったい何故なんだろう。理由を知りたい。

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(中間尾根中部の自然林)

そして次の1010m圏のピークに着くと、ようやくとも言えるブナ自然林との再会にほっと一息。水晶沢を挟んだ対岸の山肌も遠目から見ても大木とわかるような木々がボンボン立っており、非常にそそられます。やはり一度は東海自然歩道の旧道も歩いてみないといけませんね。

そんな光景に出逢えて気分も上々。でも尾根の右側はまだ植林が続いているせいでランチ場に適した日の当たる緩斜面がなく、ランチ場を探してなおも尾根を辿ったのですが、旧道を突っ切りなお先を行っても藪は深くなるばかり。

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(大界木山への登りしなだったと思う)

結局なにも食べられないまま稜線の登山道に出てしまい、ヘロヘロになりながら畦ヶ丸の避難小屋までなんとか上がってようやくランチ。この時点ですでに14時を回っており、ここまでお昼が遅れたのも本当に久しぶりの事で、快晴で気温も上がって暖かかったのが救いかもしれません。

ようやく人心地を取り戻したら、畦ヶ丸に寄って帰路についたのですが、大界木山への登りがこれまたしんどく、城ヶ尾峠に戻ったのが16時半。そして水晶橋戻りが17時過ぎと思いもかけず長い行動なってしまいました。

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(城ヶ尾峠より・・・屏風岩山の下に中間尾根が通っている)

しかしこの県界の稜線(甲相国境稜線)も自然林が多く、なかなかの雰囲気。それに落葉している事もあり周囲の山山の様子をよく見る事ができたのも収穫で、今まで想像だけだったプランが現実にちょっとだけ近づいてきたような・・・そんな気分にもなった山行きでした。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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2006.01.08

大室山へ初詣

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(大室山山頂直下、北面のブナ林)

明けましておめでとうございます。
今年もみなさん無事に山歩きができることを心より祈っております。

・・・・・☆

元旦に少々ムチャした事もあり風邪っ気が完全に抜けきらず、ようやく昨日(01/07)が今年の初歩き。掲示板の方ではちょこっと触れましたが、初詣を兼ねて久しぶりの大室山でした。

今回は相模湖駅からバスを乗り継いで、長らくの懸案でもあった道志は大室指からの北尾根を登路にとり、下りは手沢右岸尾根・・・大室山西隣の1543m峰南尾根を辿って西丹沢に降りるコースです。

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(大室山北尾根・943m峰附近にて)

初歩きだというのに月夜野からのバスが来なくて焦ったり(前日の雪でチェーン走行だったので遅れたようです)、大室指で参拝する予定だった大室神社を見落としたり、と最初は順調さに欠けましたが、いざ尾根に取り付けば尾根は急なもののあとは至ってスムーズでした。

北尾根は雑木林に自然林も多いいい尾根だと思いますが、その尾根の位置上、943m峰の辺りだけしか日差しが入らず、あとは山頂まで日陰の寒い尾根歩きが続いたのが正直しんどかったです。

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(雨乞石より・正面の今倉山の左は南ア・右は三ツ峠)

それでもなんとか雨乞石に這い上がり辺りの写真を撮っていたら、手袋をしているのに手がジンジンするので温度計を見てみると氷点下10度。今のような寒い時期に道志側から上がるとしたら東の茅ノ尾根が最適なのでしょう(笑)。

雨乞石は岩上に上がって初めて展望が楽しめるんですね。もっと辺りが開けている所だと想像していたのでそれが意外でした。でも展望は良好で道志の山並みの奥に奥多摩から奥秩父、大菩薩、御坂、そして南アに梢越しながら化粧直しをした富士も見えるたのは嬉しかったです。

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(大室山山頂直下、北面のブナ林2)

雨乞石を過ぎれば、待望待望のブナ林のはじまり。ここから急に雪も増えだして(20cmほど)、寒い中毎度ながら林を愛でつつゆるゆると・・・辺りを彷徨うように詰めていきます。大室山へ来たからにはやはりココは外せないですね~。はい。(^^)

んで山頂についたら11時だというのに一番乗り。というか犬越路の分岐に降りてランチをとっていても誰も来ないという去年に引き続いての貸し切り状態。でも大室山は地味ながらも丹沢では高峰でそれなりに名のある山だし、酉谷山に比べたら遙かに楽に行ける山なのに、これも私にとっては意外な事でした。

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(1543m峰への下りしな)

そして下りにとった1543m峰南尾根ですが、1543m峰の南側にいつの間にか植生保護柵が張られており、降りられないの??と一瞬焦りましたが、私が入りたいと思っていた所がちょうど柵と柵の隙間になっていて一安心。

尾根は地形図通りの急な尾根で、溶けかけた雪と相俟って下りはちょっとしんどかったかな。でも末端部を除いて広葉樹林が続く明るい尾根でしたし、RFの楽しみも充分。(^^)

そして尾根の緩んだ箇所が地形図で想像した歩きやすい落ち葉道ではなく、丹沢らしいザレた、少々いやらしい痩せ尾根の上下が続いたのも良いアクセントでした。

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(1543m峰南尾根1055m峰にて・バックは大室山)

心配していた尾根末端部も問題なく、無事手沢橋に降り立ち西丹沢のバス停へ向かったんですけど、途中で通りがかるキャンプ場、今でも営業しているんですね。家族連れキャンパーもクソ寒い中、ポツポツいるじゃありませんか!

その上、西丹のバス停にたどり着き、バス待ちの間 着替えをしていると今度は自然教室の職員の方が出てきて「登山届けは出しましたか?」とか「積雪は?」とか「アイゼンは持っていますか?」と穏やかな話しぶりながらも詰問されて(笑)、なんの用意もしていなかった私は「ごめんなさい、ごめんなさいっ」とひたすら謝るのみ。

とにかく登りだしが道志側だったので登山届の件はなんとか理由をつけられたものの、これで下りの詳細なルートを云わされていたら確実に土下座ものでした。私は丹沢初心者なんでわからないけど、これが丹沢スタンダードなのでしょうか?(笑) とにかく昨日はちょっとしたカルチャーショックでもありました。

・・・・・☆・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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