浅間山を見に行くつもりが・・・
(紅葉は旧碓氷峠付近が盛り)
ここを見ている方はおそらくご存じのことと思いますが、最近かずさんが幹事役となっていろいろとタクシー相乗りをしています。
そんな中、以前から「二度上峠へ行かない?」って誘われていて、最初は「それどこよ~」って感じだったんですけど、いつも同じ山域ばかり歩いている身にはたまには別の所を歩くのも悪くないし、なにより浅間山すぐ東の山稜だから浅間の雄姿を間近に見られるのも魅力的だな、と思って浅間のエアリアを購入。先週の土曜(10/28)にとうとう実行の日を迎えました。
(小天狗附近より浅間隠山方面)
体育の日の連休に飯豊から南アに転進したこともありお金が多少余っていたので、今回は旅行気分も味わいたくて集合場所の高崎駅まで新幹線を使いました。ずっと立ってたけど(笑)。でも高崎って意外に近かった。最寄りのJRの駅からの運賃は石和へ出るのとなんと同じだったのです。
そして今回は高崎駅でお昼用にと名物でもあるだるま弁当を奮発。集合場所の改札に向かうとすでにかずさんがいて、その後ゴン太さんが、そしてリブルさんは??と思ったんですけどみんな顔を知らず(笑)ちょっと困ったな~って話していたら、近くにザックを担いだ単独の方が立っていたので、かずさんに聞きに行ってもらったら何とリブルさんとのこと。ここでようやく全員が集合して、さっそく西口へ向かい予約していたタクシーに乗り込みます。
(鼻曲峠への下りしなより大天狗)
やっぱりタクシーはバスに比べると全然速いですね。1時間10分ほどで二度上峠にたどり着きました。(¥13060) でも朝から今ひとつの天気は峠についても変わらず、目の前に見えるはずの浅間もガスに覆われ見えません。峠でお話をしながらストレッチしてから、浅間隠山へ向かわれる三人と別れてまず南の鼻曲山へ向かいます。
稜線は紅葉どころかすでに落葉完了寸前で、クマザサの敷き詰められたミズナラの疎林はなかなか素敵です。時折残っているカエデやツツジの紅葉を愛でながらすいすい行き、意外や一時間半弱で小天狗に着いてしまいました。ここまでで出逢った人はひとりのみ。二度上からは浅間隠に行かれる人が大半のようですね。
(留夫山への登りしな)
でも長日向からの道を合わせるとハイカーが一気に増えます。折角の展望も時折ガスが晴れて周囲の様子が見れるぐらいで浅間も裾野が見えるぐらい。でも西側の緩やかな感じはこれが晴れていたら・・・とその様子は容易に想像がつくだけに・・・。
大天狗もガスっていたし、すでに霧積温泉からの登山者でいっぱいだったので半ば素通りする感じでなおも南へ向かいます。でもあれだけ多かったハイカーも鼻曲峠から先へ行くとぱったり。鼻曲山はどうやら霧積や長日向から歩かれるのが大半のようです。
(お昼はたかべんの だるま弁当 ^^;;)
この辺りからカラマツの黄葉がつづき晴れ間も多くなり、ようやく気分もノってきます。そして何と一等点峰だった(!)留夫山に着くと、梢越しながら浅間の山頂部だけがその姿を現してくれ思わずひとり歓声を上げてしまいました。
ランチも留夫山直下の気持ちよい雑木の緩斜面で頂きました。ちなみにお弁当に付けられている紙には「閑雅静寂な境地で禅の心と季節の味覚を楽しむ普茶料理の深い味わいを存分にお召し上がりください」と書かれており、今はまさにそんな感じ。(^^) 余談ですがボクのオヤジが新潟の人間だったので子供の頃からだるま弁当はよく食べていたのですが、煮物が多く子供の頃は正直あまり嬉しくなかった、このお弁当が美味しいと思えるようになったのは大学生になってからだったように思います。
(旧碓氷峠にて)
そんなちょっと幸せなひとときを過ごしたら、腰を上げてなおも南へ向かいます。留夫山を過ぎると伐採後の若い二次林に変わり、道は尾根の中心に延びているというか掘れている「もと登山道」と思われる溝を右左へ何度も渡りながら下る感じ。
そして周囲が立派な雑木林に変わるとここでようやくきれいな紅葉黄葉が見られるようになり、心もちょっと浮き立ち良い気分になるとあっけなく旧碓氷峠に降り立ちました。
(旧中山道・909m峰手前だったと思う)
紅葉は峠附近が最高潮。曇っていたのは惜しかったけど、古道の面影を残す峠の良い雰囲気と相俟ってこの日一番の良い所。車道(R18)の方は何遍も通っていたけど、こういう歴史のある道はやっぱり雰囲気が違うな、と改めて感じたのでした。
旧碓氷峠からはどちらへ降りようか道中ずっと迷っていたのですが、意外に早く着いたので横川へ下ることにして、道標に従い旧中山道に入ります。
(旧中山道の北向い馬頭観音)
さてこの旧中山道、降り始めこそ軽井沢から延びている廃道化した林道を行く感じで、途中に別荘だったと思われる廃屋も残っていたりして雰囲気はいまひとつでしたが、山中茶屋跡からしばらく降りるとようやく山道になって一安心。道標こそ少ないものの道は広いし、安中遠足(おそらく)と書かれた謎の標識もあって迷う心配は無いでしょう。それに松井田町で付けられた説明書きがたくさん立てられており、古を偲ぶアイテムも豊富で飽きさせません。
個人的には座頭転がしから北向い馬頭観音の間が左手に沢を見ながらの伸びやかな雑木の美しい道で、一番素敵だなと思った箇所でした。
(横川まではアプトの道遊歩道を・旧丸山変電所にて)
結局急いでもいないのにR18の通る中山道口のバス停へ降りるのに二時間とかからず、長いかな~?と思っていたコースも終わってみれば程よい一日コース。南画を思わせる裏妙義のシルエットをボーっと眺めれば、あとはアプトの道遊歩道を辿って横川駅を目指すだけ。
アプトの道はR18をくぐり、峠の湯に出た所で本線に接続するんですね。線路を残して舗装された上り線が遊歩道になっており、ふと上を見上げるとまだ架線がかかっている・・・(ToT)。でも右手の下り線が今すぐにでも電車が走れるように見えたのが不思議だったんですけど、丸山変電所に着く直前、妙な音がするのでなんだなんだ??と思っていたらなんとトロッコが!横川から峠の湯まで運行しているんですね。ビックリです。
(妙義のシルエット・R18の下りしなより)
それに遊歩道も観光客が意外に多くて、その筋と明らかにわかる人は少なかったです。それに横川駅周辺もかなり変わっていて観光地化していました。ひっそりとしているのかな?と勝手に思っていたのも全くの杞憂でした。
んで横川駅に着いたら、おぎのやの本店に寄ってこれまたボクにとっては贅沢にカツ丼とビールで〆。えっ、何で釜めし食べないかって??だって釜めしはその気になれば近所で売られることがありますから(笑)。それにおぎのやのお弁当だったら玄米弁当が好きなんですけど、量が少ないしなぁ。。。
今回お目当ての浅間山は残念でしたけど、awayの山を歩くのはやっぱり新鮮ですね。それにプラスして今回はいろいろと旅行気分も味わえて楽しい一日でした。幹事役のかずさんをはじめ、ゴン太さん、リブルさん、本当に有り難うございました。また機会がありましたらヨロシクお願いしますね。
・・・・・・☆
◆ 2006.10.28 (Sat) 曇 時々 晴
二度上峠 08:55- 鼻曲山(大天狗)10:35- 留夫山 11:30/12:10- 旧碓氷峠 13:05- 山中茶屋跡 13:40- 弘法の井戸 14:35- 中山道口BS 14:55- 旧丸山変電所 15:20- 横川駅 15:45
だるま弁当 ¥900
高崎駅~二度上峠 タクシー ¥13060(・・・を四等分)
カツ丼(おぎのや) ¥650
缶ビール(おぎのや) ¥300
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