« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »

2006.11.21

日原の和み系・・・(^^)

B061128a
(チドリノキの黄葉・滝谷から這い上がる所)

・・・とは云ってみたものの、それも周囲のスズタケが枯れてしまったから云えることだったりしますネ。(^^ゞ

ということで、先週の土曜(11/18)は今年の6月に一度歩いたものの諸般の事情により打ち切りざるを得なかった小川谷源流部のリベンジ。四軒小屋尾根より奥の上段歩道(実際には少々はずれた箇所もあり)から喜右衛門尾根(上滝尾根)~喜右衛門小屋窪左岸尾根を登路にとり酉谷山へ上がりました。

B061128b
(三又にて)

今回もba_sobuさんのお車で小川谷林道の終点までひとっ飛び、という普段ではあり得ないスタート。前日の予報も大きく外れて雲一つない快晴とあっては気分も悪いわけがありません。

さっそく山道に入って、三又へ降ります。道中は紅葉もまだまだ見頃で、色づきもまぁそれなりかなぁ、とこの時点では思っていたのですが。。。

B061128c
(上段歩道・滝谷への下りしなより、石楠花尾根)

高木は落葉したもののカエデなどの中木の紅葉が残る三又に降りたら、酉谷を渡って下段歩道に。すぐ先の滝谷を渡り、しばらく行くと通せんぼされた下段歩道と分かれて四間小屋尾根へ取り付く道に入ります。

こちらもそろそろ終期なカラマツ黄葉の中をせっせと登り、尾根が緩むとまもなく上段歩道が乗り越す鞍部に出ました。さっそく右手の滝谷側へ降りると日陰なのは惜しいが、素敵な自然林の始まり。ブナにシオジの立派な木々が目に入り、何度も歩いているはずなのにすでにKO寸前。

B061128d
(シオジ平にて)

そして緩やかな緩斜面に出た所がシオジ平(しつこいようですがあくまでkomado呼称です)で、ここで少し休憩。そのすぐ先の枝尾根から滝谷へ降ります。

ここでようやく日差しとそして紅葉との再会で、先のシオジ平で休んだというのにここでも休憩というか大休止。周囲の木々や滝谷を眺めながら食べた洋梨が殊の外ンまかったです。

B061128e
(シオジ平から滝谷へ下る所)

さてここからがちょっとした難所で、滝谷を少し下ってから対岸の斜面に取り付きます。あとはザレた急斜面をひたすらに上り詰めるのですが、この斜面の黄葉が日差しを浴びて輝くこと輝くこと。落石の心配もあり愛でる余裕はあまりないはずなのに、思わず立ち止まってしまいます。

登りが落ち着いた所で黄葉した木の葉を見てみるとごく普通の黄色い葉っぱ(ってどういう表現だよ!)。でもそのうちにこれがもしやチドリノキ?とハタと思いついてba_sobuさんに聞いてみたら「そうかも」とのこと。そうか・・・コヤツがそうだったのか!

B061128f
(喜右衛門尾根に上がった所)

喜右衛門尾根の枝尾根に這い上がったら、少し下ってなおもトラバり喜右衛門尾根に上がります。そしてなおもトラバって涸沢を渡り、その先に流れる喜右衛門小屋窪へトラバるつもりがちょっと下りすぎて酉谷の登山道に降りてしまいました。この登山道、行きがけには見たくなかったのに~(笑)。

とはいえ、出てしまったのですからこれはしょうがない。すぐ先で喜右衛門小屋窪を渡るとそこは喜右衛門小屋窪左岸尾根の末端部なので少し上がった所で登山道と分かれて左岸尾根に取り付きます。

B061128g
(喜右衛門小屋窪左岸尾根下部にて)

さくさくの落ち葉が積もる急斜面をせっせと登って尾根上に上がると、そこには地形図から想像した通りの自然林に覆われた緩やかな尾根が広がっていました。

あとは、そんな尾根をゆるゆる詰めていくだけ。この頃から徐々に雲が広がってきましたが、尾根上の木々を愛でながら、そして周囲に見える山肌の裸木の一本一本を愛でながら広い尾根を三人三様に歩いていく感じ。

B061128h
(喜右衛門小屋窪左岸尾根中部にて)

尾根が中盤にさしかかる頃からはダケカンバが増えてきて、1480m峰の登りに差し掛かる頃にはほとんど純林状態。日差しを浴びて輝く姿を見てみたかったなぁ。。。

そして1480m峰で先程横切った喜右衛門尾根と合流。頃合いも良かったので今回はこちらでランチとなりました。日差しもすっかりなくなり少々寒かったけど佳いひとときでした。(^^)

B061128i
(1480m峰の西鞍部辺り)

ここまで来れば縦走路はもうすぐ。ブナの広がる素敵な鞍部から二年の間にスズタケがすっかり枯れてなくなりつつある急な登りをこなすといともあっけなく簡単に縦走路に出ます。

まだ時間に余裕があったので今回は展望は望めないものの酉谷山へ登ってから、下の避難小屋へ寄りました。土曜だし誰かいるだろうと思っていたら小屋には誰もおらず、休憩中はずっと貸し切り。日曜の予報が悪かったせいでしょうが意外でした。小屋まわりの工事も終わったようで先月訪れた時よりもスッキリ。あと水場はかなり細くなっていたので要注意かもです。

B061128j
(酉谷の登山道・旧酉谷小屋へ下る辺り)

帰りは普通に酉谷の登山道を下って三又へ向かいます。こうやって歩いて見ると今の時期の沢沿いの黄葉というのは大半がチドリノキなんですね。そんな三又でまたまた大休止して林道へ登り返すと、どうやら上にお猿がいるらしくてそのサルのせいと思われる落石が何回かありました。道中、間一髪の場面もあって冷や汗もの。この道、上にサルがいる時は要注意かもしれません。

そして林道に上がるまでの道のりでカエデの「紅」が本当きれいにそして鮮やかに色づいていました。朝下った時はさほどには思わなかったので、山行きの間にも色づきが進んだのでしょう。もう夕暮れ近くて写真は撮れなかったけど、その様子は山行きのフィナーレだけでなく今年の紅葉のフィナーレのようにも感じました。

B061128k
(酉谷の登山道・三又に近い所だと思う)

小川谷の源流部は6月に歩いて以降、リベンジを計画しながら何度も流れて「曰く付き」になりかけていたのですが、11月も後半に入ってようやく歩くことができました。紅葉にも何とか間に合ったし、今回久しぶりに歩いて改めて感じたのは自然林の、そして葉を落としてその姿を見せてくれた裸木一本一本の美しさ。

小川谷の源流部「は」やっぱり凄かった、というかここは「も」と言うべきでしょうか。とにかくこんな林を心ゆくまで楽しめたのはやはりba_sobuさんのおかげ。ほんとうにありがとう、です。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (12) | トラックバック (0)

2006.11.15

藤沢川を遡って滝子山へ

B061115a
(藤沢川・・・マキヨセ沢出合から少し奥へいった辺り)

先週の土曜は無情にも雨が降り、楽しみにしていた予定が潰れてしまいがっくりしていましたが、翌日曜(11/12)はなんと好天の予報が出ています。そんなわけで、さてどうしようか・・・と思案して出たのはやはりというかお馴染みの滝子山。

ということで今回は藤沢川を上流部まで遡ってから、滝子山東尾根(東稜)・御正人ノタルのすぐ東にある1250m圏ピーク・沼ノ沢峰の南東尾根を捉えて、滝子山へ上がってみました。

B061115b
(沼ノ沢峰南東尾根下部にて)

当日は雨後の雲一つない好天。初狩駅から見える滝子山もクッキリ威風堂々と見えて頼もしい限りで、ストレッチもそこそこにさっそく歩き出します。

先ずは藤沢へ向かい、子神社の手前でふと振り返ると真っ白に雪化粧した富士との対面。これで気分が盛り上がらないわけはありません。

B061115c
(滝子山、ではなく南東尾根の三角点峰手前のピークだと思う)

ルンルン気分で子神社を過ぎるとまもなく滝子山の登山道を分けますが、奥に瑞岳院(地形図の卍マーク)があるせいでしょうか?道はなおも舗装されていたのは意外。道中は植林が大半でしたが、日差しが結構強かったので明るかったし、体が熱くもならず正直助かります。

藤沢川の破線路は瑞岳院へ向け道がヘアピンカーブに差し掛かる手前に右へ明瞭に分かれていました。道はすぐに河床に降り、あとは何度も渡り返しながら小広い河床を歩くといった感じで、ずっと右岸を行くように記されている地形図の表記とは実際は違っています。

B061115d
(南東尾根中部にて)

藤沢川の河床歩きも植林が多く素晴らしいとまでは云えませんが、それなりの雰囲気もあり悪くはありません。ヘアピンの分岐から30分程で沼ノ沢峰南東尾根の末端でもあるタツ沢と神戸沢の出合に出ました。

末端はちょっとした露岩になっており、それを左へ捲くように取り付けば後は尾根を詰める段取り。さっそく今が盛りといった紅葉黄葉の出迎えを受け、梢越しにはこれまた良い感じに色づいた鞍吾山の山肌が目に入ります。

B061115e
(滝子山東尾根上部にて)

その沼ノ沢峰南東尾根は地形図と周辺の様子から露岩やザレ混じりの痩せた尾根と予想したのは合っていて、藪は灌木や枯れたスズタケが若干絡む程度。紅葉を愛でつつスムーズにかつ気分良く尾根を詰めていきます。

取付から一時間程で右手から滝子山の東尾根を合わせると、そのすぐ先のピーク沼ノ沢峰。でもここはほとんど素通りな感じで御正人ノタルへ降りました。

B061115f
(滝子山山頂より)

ザレた御正人ノタルの鞍部に降りるとここから滝子山への急登が始まり、淡々と急登をこなしていきます。

この辺りまで上がると周囲はほとんど葉を落としており、冬支度も完了といった様子。今は中盤の岩場にもロープが張られているのですね。まぁこれは前回歩いた時は雪が積もっていたので気がつかなかっただけかも知れないけど。。。前回は煩いぐらいにあったマークがキレイに整理されていたのもgoodでした。

B061115g
(滝子山山頂より南尾根の姿)

御正人ノタルから30分程で滝子山の三角点峰にあがれば山頂はもうすぐ。でも三角点峰に上がった時点で山頂からは団体の声が聞こえてきたのにはビックリで、焦って山頂へ向かうとまだ10時半過ぎだというのにすでに人人人。さすがは滝子山です。

そんな状況だったので周囲の展望を楽しんだらさっさと西にあるP2へ行き、南面の狭いテラスを陣取りさっそく休憩。南アこそ雲がかかって今ひとつでしたけど、目の前には大きな富士が聳えるというローケーションはよろしく、しかも風が強かった事もあり、こちらへ来て正解でした。

B061115h
(南尾根の紅葉は今ひとつ)

富士に雲が次々と絡む姿を愛でつつのんびりしてもまだ12時。ふだんならもう少しのんびりしたい所だけどあとに準メインな目的が残っている事もあり、腰を上げて今回は南尾根(南稜)を下りました。

南尾根を下るのは初めてでしたが、上部の岩場はやはり気を遣います。その岩場をこなすと紅葉も見頃の筈なんですけど、行きがけとは違い色づきは今ひとつどころか今ニ今サンといった所。紅葉は行きがけに楽しめたので良かったのですが、この違いはいったい。。。

B061115i
(今年も新酒祭りに・・・)

結局P2から一時間半程で桜公園に降り立ち、後は笹子駅・・・ではなく笹一酒造へ向かい(笑)、恒例の新酒祭りに参加。この日は気温が下がり風も強くて日本酒日和といったところでしょうか。ひとりだったので短時間ながらも新酒をしこたま「試飲」して、フラフラになりながら帰路につきました。(((。o・))))((((・o。)))

天気に恵まれた事もあったし、もうこの場でも何度もいっているんですけど、ルートをどうとっても楽しませてくれるのが滝子山の本当に良い所ですね。というか「遊んでもらった」と云うべきかもしれません。お陰で今年もお山と新酒祭りを同等に楽しめた佳き一日でした。でもこの「同等」をいうのが年々むつかしくなっているのも確かなんですけど、来年もその辺りを何とかクリアーしたいですね。

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.11.08

塩沢から日原へ、錦繍の山旅

B061108a
(ヨモギ尾根登山道1587m峰南東尾根を絡む辺り)

この連休、お山は一日だけにするつもりだったのですが、連休最終日でもある5日の予報がな~んかやたらに良くなって来ちゃって、これはやっぱお山へ行かなきゃ・・・ということで紅葉の見頃な標高1400m~1000mが長く続いて自然林の多い所・・・の条件でほとんど泥縄で思いついたのが今回のルートでした。

連休最終日、しかも日曜なので日原行きのバスが30分遅れることを考えても、朝7時頃の奥多摩駅は正直閑散しすぎで、鴨沢行きの二番バスも乗客はわずか数名というまるで真冬のような状況だったのにはビックリ。当然終点の鴨沢西まで乗っていたのは私ひとりで、朝日が燦々と差し込む山肌を眺めながら気分良くスタートします。

B061108b
(奥甚助尾根の姿を見ると奥甚助クボはもうすぐ)

青梅街道をお祭まで歩いたら後山林道に入り、あとは塩沢橋までえっちらおっちら。周囲の木々も山肌も色づきはじめて気分は良いのですが、やはり林道歩きは苦手で片倉橋を過ぎた辺りから徐々にしんどくなってきました。

それでも塩沢橋へは9時前に着いてボクにしては結構早いペース。右の枝道を終点まで行くとヨモギ尾根の登山口があり、さっそく山道に入ります。

B061108c
(奥甚助クボへの道すがら)

すぐ現れる分岐を右に採ると、ここから道は塩沢を高捲き気味に沿いながら奥へと行きます。分岐からワサビ沢(奥後山南東尾根と1587m峰南東尾根の間の沢)までは植林も多く、時折梢越しに見える山肌を見ながら淡々と行く感じ。

そして小屋跡と思しき平地のあるワサビ沢を越え最後の植林帯を抜けると、道は1587m峰南東尾根を絡みだし、待望の自然林がはじまります。

B061108d
(奥甚助クボの様子)

この辺りまで来るともう結構色づいていて、ミズナラやブナ、サワグルミにシオジなどはまだまだ緑も残る中、カエデが紅くそして鮮やかに染まり、それらが一斉にきらめき輝いている中を歩くだけでももう声も出ないというのに、谷側からは風と一緒にカツラの甘く濃密な香気が吹き上げて、紅葉にそして香気に酔っぱらっちゃってもうもうフラフラ。

奥甚助への道に入っても夢見心地というか単に呆けながら歩いて、対岸にこれまたいい感じに染まった奥甚助尾根の姿が見えると間もなく奥甚助クボに降り立ちました。

B061108e
(奥甚助尾根下部にて)

ここもさすがに冬の時とは違い、柔らかな日差しが降り注ぎ緑も残って優しい雰囲気。沢の流れをボーっと眺めながらパンを食べたら、対岸に渡って奥甚助尾根に取り付きます。

急斜面をひと登りすると、さすがに南向きの尾根。こちらも光輝く紅葉黄葉の出迎えを受け、気分良く東へトラバース。主尾根に乗ればあとは石尾根目指して急な尾根をえっちら登る段取り。

B061108f
(奥甚助尾根上部は落葉している)

でもさすがに急な尾根です。登るにつれ鮮やかな紅葉も登るにつれくすみだし、葉は少なくなり、そして右手に七ツ石山を見る頃にはもうほとんど落葉して裸木の続くサクサクの落ち葉道に変わっていました。

そして周囲がカラマツ林に変わるとまもなく石尾根南面の捲き道に出て、ひと登りで石尾根に飛び出します。そのすぐ先はもう五十人平のヘリポートで、雲取山も間近に見えるのですが、今回はその先の奥多摩小屋まで。ベンチで休憩したら来た道を戻ります。

B061108g
(ブナ坂付近にて・奥は七ツ石山)

石尾根はカラマツの黄葉も終盤に入っており、そろそろ冬の装い。ここで初めてハイカーとすれ違うようになります。パーティこそ無かったけど、ひとりふたりとポツポツと途切れずに通りがかるのはさすがに石尾根といった所でしょうか。

展望の方はすでにモヤって富士も見えなかったけど、あの開放感はやっぱり魅力的。ブナ坂に降りたら左折して唐松谷林道に入ります。

B061108h
(唐松谷に降りた所)

唐松谷林道を歩くのはおそらく丸三年ぶりの事。唐松谷に降りるまでは紅葉は望めないだろうと思っていたのに紅いカエデの類がまだ残っていて、紅葉を楽しめたのは意外でした。

そして唐松谷に降り立ち橋を渡ると再び周囲に日差しが降り注ぐようになり、これまた再び錦繍の道のりが始まり。西日の色に染まった紅葉は淋しげだけど、寒い冬を直後に控えている「秋」という季節を象徴しているようでもあり、これも大好きです。下るにつれ徐々に鮮やかになり、対岸にイモリ谷を見下ろす頃が一番の盛りでした。

B061108i
(唐松谷林道・・・どの辺りだっただろう??)

なおも下るとそんな紅葉に再び緑が混ざりだし、富田新道を合わせるとまもなく吊橋(唐松橋)に降り立ちます。日原川本谷や唐松谷、マミ谷の流れを見下ろしつつ橋を渡って日原林道に這い上がればあとは東日原までの長い林道歩きを残すのみ。

でもこのまま林道を行くのはしんどいし時間的な余裕もあったので、ちょっと寄り道。林道が鍛冶小屋窪を通る所から旧日原林道に上がり、大ブナ別(わかさ)れに出ました。

B061108j
(大ブナ別れへちょっと寄り道・(^^;;;)

朝方通りがかる事の多い大ブナ別レも、午後に入って訪れるのは本当に久しぶりのこと。西日のあたる風情もなかなか好ましい雰囲気ですね。そんな様子にこのままハタゴヤ廻りで八丁橋へ降りようかとも思ってしまいましたが、日没の事もあり、結局名栗小屋跡まで足を延ばしてから名栗沢橋に降りて、それから東日原へ向かいました。

しかし紅葉シーズンも後半に入ったこの日になってようやく終日晴れた日に巡り合わせ、今シーズンで一番紅葉を堪能できた一日になりました。日取りやコースを紅葉の盛りに合わせても、晴れてくれないと紅葉は満足できない部分がどうしてもできてしまう。そう言う意味でも今回は神様に、そしてお山に感謝感謝の一日でした。(^^)(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)> 
 

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006.11.05

倉沢はやっぱり静かでした

B061105a
(笙ノ岩山山頂にて)

11月に入って紅葉も1000m辺りの低い所までようやく降りてきました。そんな訳で低い所の紅葉はどこへ行こうかといろいろ考えていたのですが、日原でいの一番に浮かぶタワ尾根は今年に入って人が随分入っている印象なので、それなら・・・と浮かんだのは丸三年入っていない倉沢流域の山山。

ということで今回は笙ノ岩沢右岸尾根たる笙ノ岩山西尾根を登路にとって蕎麦粒山へ上がり、こちらも5年ぶりとなる棒杭尾根を下降、そしてこれまた久しぶりに尾根下部で塩地谷に沿って通っている巡視路を拾って魚留橋に降りるコースを組んで歩いてきました。

B061105b
(笙ノ岩山西尾根中部にて)

行きしなも久しぶりに8時前の臨時バスに合わせて奥多摩駅に出たのですが、紅葉に連休が重なってすんごい人出。普段は一足二足早く来ている事もあって、そんな様子をおのぼりさん気分で眺めていました。

それでも倉沢に降りたのは目論見通り私ひとり。ホッとして先ずは西尾根の取付がある笙ノ岩沢出合を目指して林道を歩きます。

B061105c
(鳥屋戸尾根にて)

20分程歩くと対岸に笙ノ岩沢出合を見るようになるのですが、笙ノ岩沢は出合から滝がかかっていて、周囲も迫っておりとりつくしまが全くない感じ。しょうがないので林道をなおも行き、取付けそうな箇所を見つけた所で倉沢に降りて飛び石で徒渉。西尾根に取り付きました。

西尾根は地形図通り、のっけから急登。尾根は急な上に露岩や岩屑が混じり、前日の雨もあって結構滑って歩きづらかったです。それでも植林は少なく、すぐに色づきはじめた雑木林に変わって、梢越しに紅葉黄葉に染まった山肌を見ながらグングン上がっていきます。

B061105d
(蕎麦粒山より川苔山方面)

当初はアセビ混じりで上が見づらかった尾根上も、やがてすっきりして何とも和やかな林に変わります。尾根左側に多いカエデの赤もなかなかの色づきで、そんな中をゆるゆる歩いているとあっけなく笙ノ岩山の山頂に飛び出しました。

行きのバスが盛況だったので誰かいるのかと思ったらこちらは完全な貸し切り。鳥屋戸尾根を歩いていても人の気配が全くなく嬉しい限り??で紅葉を木々をそして立派な川苔の姿を眺めながら歩いていたら、いつの間にやら松岩尾根に引きこまれていたのはご愛敬。これは分岐周辺のスズタケが枯れたせいです(笑)。

B061105e
(棒杭尾根上部にて)

蕎麦粒山の山頂についてようやくハイカーを見かけるようになりましたが、それでもこちらは少ないですね。川苔へ延びる防火帯をボーっと眺めながらのんびりランチをとります。

休憩の後は稜線南側の縦走路へは降りず、稜線伝いに棒杭ノ頭を目指しました。稜線はさすがに落葉していますが、北側の自然林が見事でついつい歩みも緩みがち。そしてたどり着いた棒杭ノ頭から棒杭尾根に入ります。

B061105f
(棒杭尾根より梢越しに山肌を見る)

まもなく縦走路を突っ切ると、ここからが棒杭尾根の良い所。ミズナラにブナの大木も多い自然林は紅葉も盛りでカエデの赤も多く、うろうろ歩いていても楽しい限り。でもそんな良い所も意外に短く(尾根が短いわけですから・・・)、あっけなく植林帯に入るとあとは電光形に急降下が始まりました。

グングン下り、やがて下の沢音が聞こえる頃になると、右へ戻るように延びている道が分かれている分岐に着きますが、この分かれている道が塩地谷に沿って続いている水源林巡視路。このまま直進して倉沢林道を降りるのでは物足りなすぎるので、ここで右折して巡視路に入ります。

B061105g
(塩地谷に降りた所)

巡視路はつい最近改修されたらしく非常にしっかりしていたのには驚きました。沢を一つ越えるとまもなく塩地谷に降り立ちます。ここまで降りると木々はまだ緑なのに周囲のシオジはすでにあらかた落葉を終えており、小屋跡と思しき広場は妙に明るくなっていました。

この先で塩地谷を渡ると道は登り勾配になり、周囲の林を愛でつつ茅尻沢を渡って桟道を越えると今度は下りに転じます。しかしこの後も濡れた下り勾配の桟道が続いて、これが結構な恐怖。濡れた木道桟道はマジで気を遣いますね。

B061105h
(塩地谷の水源林巡視路)

そんな桟道群を抜けるとようやく下の塩地谷を見下ろす余裕が出てきますが、まもなく植林帯に入り、林道の通る魚留橋に降り立ちました。棒杭ノ頭からここまで普通に下って休憩も込みでも一時間チョイの行程。あとは倉沢バス停までの気楽な林道歩きが残っているだけです。

棒杭尾根は上部の自然林が短いながらも素敵だし、もっと歩かれていい尾根だと思っているのですが、いかんせん短すぎます。でも今回のように塩路谷の巡視路と組み合わせる事によって棒杭尾根も味わいのある魅力的なルートになる、今回歩いてその思いを強くしました。倉沢もこうやって歩いてみるとなかなか楽しいですね。(^^)(^^)(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

| | コメント (8) | トラックバック (0)

« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »