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2006.11.21

日原の和み系・・・(^^)

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(チドリノキの黄葉・滝谷から這い上がる所)

・・・とは云ってみたものの、それも周囲のスズタケが枯れてしまったから云えることだったりしますネ。(^^ゞ

ということで、先週の土曜(11/18)は今年の6月に一度歩いたものの諸般の事情により打ち切りざるを得なかった小川谷源流部のリベンジ。四軒小屋尾根より奥の上段歩道(実際には少々はずれた箇所もあり)から喜右衛門尾根(上滝尾根)~喜右衛門小屋窪左岸尾根を登路にとり酉谷山へ上がりました。

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(三又にて)

今回もba_sobuさんのお車で小川谷林道の終点までひとっ飛び、という普段ではあり得ないスタート。前日の予報も大きく外れて雲一つない快晴とあっては気分も悪いわけがありません。

さっそく山道に入って、三又へ降ります。道中は紅葉もまだまだ見頃で、色づきもまぁそれなりかなぁ、とこの時点では思っていたのですが。。。

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(上段歩道・滝谷への下りしなより、石楠花尾根)

高木は落葉したもののカエデなどの中木の紅葉が残る三又に降りたら、酉谷を渡って下段歩道に。すぐ先の滝谷を渡り、しばらく行くと通せんぼされた下段歩道と分かれて四間小屋尾根へ取り付く道に入ります。

こちらもそろそろ終期なカラマツ黄葉の中をせっせと登り、尾根が緩むとまもなく上段歩道が乗り越す鞍部に出ました。さっそく右手の滝谷側へ降りると日陰なのは惜しいが、素敵な自然林の始まり。ブナにシオジの立派な木々が目に入り、何度も歩いているはずなのにすでにKO寸前。

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(シオジ平にて)

そして緩やかな緩斜面に出た所がシオジ平(しつこいようですがあくまでkomado呼称です)で、ここで少し休憩。そのすぐ先の枝尾根から滝谷へ降ります。

ここでようやく日差しとそして紅葉との再会で、先のシオジ平で休んだというのにここでも休憩というか大休止。周囲の木々や滝谷を眺めながら食べた洋梨が殊の外ンまかったです。

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(シオジ平から滝谷へ下る所)

さてここからがちょっとした難所で、滝谷を少し下ってから対岸の斜面に取り付きます。あとはザレた急斜面をひたすらに上り詰めるのですが、この斜面の黄葉が日差しを浴びて輝くこと輝くこと。落石の心配もあり愛でる余裕はあまりないはずなのに、思わず立ち止まってしまいます。

登りが落ち着いた所で黄葉した木の葉を見てみるとごく普通の黄色い葉っぱ(ってどういう表現だよ!)。でもそのうちにこれがもしやチドリノキ?とハタと思いついてba_sobuさんに聞いてみたら「そうかも」とのこと。そうか・・・コヤツがそうだったのか!

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(喜右衛門尾根に上がった所)

喜右衛門尾根の枝尾根に這い上がったら、少し下ってなおもトラバり喜右衛門尾根に上がります。そしてなおもトラバって涸沢を渡り、その先に流れる喜右衛門小屋窪へトラバるつもりがちょっと下りすぎて酉谷の登山道に降りてしまいました。この登山道、行きがけには見たくなかったのに~(笑)。

とはいえ、出てしまったのですからこれはしょうがない。すぐ先で喜右衛門小屋窪を渡るとそこは喜右衛門小屋窪左岸尾根の末端部なので少し上がった所で登山道と分かれて左岸尾根に取り付きます。

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(喜右衛門小屋窪左岸尾根下部にて)

さくさくの落ち葉が積もる急斜面をせっせと登って尾根上に上がると、そこには地形図から想像した通りの自然林に覆われた緩やかな尾根が広がっていました。

あとは、そんな尾根をゆるゆる詰めていくだけ。この頃から徐々に雲が広がってきましたが、尾根上の木々を愛でながら、そして周囲に見える山肌の裸木の一本一本を愛でながら広い尾根を三人三様に歩いていく感じ。

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(喜右衛門小屋窪左岸尾根中部にて)

尾根が中盤にさしかかる頃からはダケカンバが増えてきて、1480m峰の登りに差し掛かる頃にはほとんど純林状態。日差しを浴びて輝く姿を見てみたかったなぁ。。。

そして1480m峰で先程横切った喜右衛門尾根と合流。頃合いも良かったので今回はこちらでランチとなりました。日差しもすっかりなくなり少々寒かったけど佳いひとときでした。(^^)

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(1480m峰の西鞍部辺り)

ここまで来れば縦走路はもうすぐ。ブナの広がる素敵な鞍部から二年の間にスズタケがすっかり枯れてなくなりつつある急な登りをこなすといともあっけなく簡単に縦走路に出ます。

まだ時間に余裕があったので今回は展望は望めないものの酉谷山へ登ってから、下の避難小屋へ寄りました。土曜だし誰かいるだろうと思っていたら小屋には誰もおらず、休憩中はずっと貸し切り。日曜の予報が悪かったせいでしょうが意外でした。小屋まわりの工事も終わったようで先月訪れた時よりもスッキリ。あと水場はかなり細くなっていたので要注意かもです。

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(酉谷の登山道・旧酉谷小屋へ下る辺り)

帰りは普通に酉谷の登山道を下って三又へ向かいます。こうやって歩いて見ると今の時期の沢沿いの黄葉というのは大半がチドリノキなんですね。そんな三又でまたまた大休止して林道へ登り返すと、どうやら上にお猿がいるらしくてそのサルのせいと思われる落石が何回かありました。道中、間一髪の場面もあって冷や汗もの。この道、上にサルがいる時は要注意かもしれません。

そして林道に上がるまでの道のりでカエデの「紅」が本当きれいにそして鮮やかに色づいていました。朝下った時はさほどには思わなかったので、山行きの間にも色づきが進んだのでしょう。もう夕暮れ近くて写真は撮れなかったけど、その様子は山行きのフィナーレだけでなく今年の紅葉のフィナーレのようにも感じました。

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(酉谷の登山道・三又に近い所だと思う)

小川谷の源流部は6月に歩いて以降、リベンジを計画しながら何度も流れて「曰く付き」になりかけていたのですが、11月も後半に入ってようやく歩くことができました。紅葉にも何とか間に合ったし、今回久しぶりに歩いて改めて感じたのは自然林の、そして葉を落としてその姿を見せてくれた裸木一本一本の美しさ。

小川谷の源流部「は」やっぱり凄かった、というかここは「も」と言うべきでしょうか。とにかくこんな林を心ゆくまで楽しめたのはやはりba_sobuさんのおかげ。ほんとうにありがとう、です。(^^)

・・・・・☆

ということでこの日のREPはこちらをご覧くださいませ。<(_ _)>
 

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【奥多摩 2006】」カテゴリの記事

コメント

みみずくさん、こんばんわ。
先週末お山に行けなくて何が口惜しかったって、タカノツメを確認出来なかったことなんです。

でも詳細を教えてくださり、ありがとうございました。
黄色いウチはダメで白みがかると薫りが出る、何とも不思議。
まだ確認できるかな、諦めないで探してみるつもりです。

本社から鶴ヶ鳥屋の稜線、林が良いのはやはり北側ですね。(^^)
恩の石標は恩賜林=県有林の境界標です。

投稿: komado | 2006.11.30 20:40

komadoさん、お返事ありがとうございました。いまの季節ですと、落ち葉を漁って、葉脈の数とか数えてますから、奇快な行動で目立つと思います。
きのうは友達誘って両方子ども連れで高尾山へ紅葉狩り--と思ったところが、うちの子がCMの撮影でNG。しかたなく、というか、これ幸いと、ひとりで鶴が鳥屋へ行ってきました。
で、件のタカノツメの匂いをかいでみました。ふつうの厚さで黄色くなっただけのうちは、あまり香りがないんですが、薄く白くなると、いい香りがするんですね。カツラの香りです。ba_sobuさん、ありがとうございました。
初狩駅から上がる点線は、「首塚」の道標をたどれば、すぐです。取り付き口がブルドーザーで開いてありました。イタヤ(エンコウ)とナツツバキ(ヒメシャラ?)が多かったです。「恩○○○」の石柱は、森林所有の目印でしょうか。
笹子駅への下りは、1377からの実線は、あまり人が入らないらしく(入口に道標なし)、いい道でした。その1180あたりは(こんな低いところが)、りっぱなブナ林です。イヌブナが多くなったあとで、とつぜんブナまたブナの広がりに入ったときは驚きました。山頂東側のより細いですが、個人的には気に入りました。下から行くときは、50番鉄塔が目印になります。

投稿: みみずく | 2006.11.26 19:17

ba_sobuさん、みみずくさん、こんにちわ。

Hgさんの所を見に行きましたが、どうやらタカノツメのようですね。こやつもググって見るとタラノキやハリギリ、コシアブラと同じウコギ科で若芽もいけるとか。若芽は香りが強いと書いてあったので葉っぱも香るのでしょうね。次の山行きの時は注意して探してみようと思います。


みみずくさん、ようこそいらっしゃいました。
透き通る感じではないけどダンコウバイもキレイですよね。あれは三裂した葉っぱが個性的ですので、私もすぐに覚えました。

メールアドレスの件はお気になさらずに、気軽にコメントして頂けるようにそういう設定にしてありますのです。ということで、これを機会に本当にお気の向いた時で結構ですので、お話きかせて貰えると嬉しいです。ウォークマンとお子様連れ・・・覚えておきましたよ。(^_-)

投稿: komado | 2006.11.24 10:45

>透き通るようなダンコウバイとタカノツメ
おっとっと、コシアブラとタカノツメ--の間違えです(^^;)。あと、メーロアドレス(迷路アドレス?)じゃなくて、メールアドレスでした。最初から無知をさらけだしてしまった。

投稿: みみずく | 2006.11.23 23:29

こんばんわ。いつも、すばらしい山のお話を楽しく読ませていただいてます。
タカノツメが登場したので、思わず投稿してしまいました。透き通るようなダンコウバイとタカノツメ、一番好きな紅(?)葉です。こんどは、香りも嗅いでみようと思います。
奥多摩湖と都県境の間のエアリアの実線はひととおり歩いたので、点線に行き始めたところです。いつかは、みなさんのように、尾根を登って自然林を堪能したい。
山の中で、小学生連れでウォークマンを耳につけてる中年がいたら(+クラシック音楽が漏れていたら)私です。お会いしたときは、どうぞよろしく。(メーロアドレスがなくて、ごめんなさい。)

投稿: みみずく | 2006.11.23 23:05

タカノツメについて

飛龍長尾根で見た香りよい落ち葉 なんだろう って 思ってた。
同じ葉の香りに きのうの馬頭刈尾根でであいました。
なんだろう。うちの図鑑にはなかったのです。

で、Hgさんの 掲示板でおききしようと写真をとってきました

馬頭刈尾根では 「たかのつめ」の札が裸木にかけてあったので もしや はっと気づきました。

ということで みなさまがた Hgさんの画像掲示板を見て下さい
ほんとにいい香りだったんです。

ba_sobu@タカノツメかも、愛好会@カツラ愛好会

投稿: ba_sobu | 2006.11.23 19:00

yamyamさん、こんばんわ。
そうそうチドリノキ、あれからずっと気にしていたのです!ようやくわかりました。アレだったのですね。おかげでこれからは「沢沿いの黄葉」でかたづけなくてもよくなりました。(^^)

日差しが入ったこともあって滝谷のが一番キレイでしたが、三又の辺りもよかったですよ。ホントに明るさの違いだけ。あの日は午後も晴れてくれたらもう言うこと無しだったでしょう。

タカノツメ、ググったら見たことある木ですね。ちょっと木にして^H^H^H^H気にしてみます。

投稿: komado | 2006.11.23 00:35

akioさん、こんばんわ。
今回紅葉は何とか間に合いましたが、一週間前ならかなり楽しめたでしょうね~。実は今回天気の都合で一週間遅れていたのです。でも平日なのに四間小屋ですれ違いなんて、信じられん。。。

おっしゃるとおり、すずさかに鳥居谷の方は随分工事が進んでいましたね。あそこは以前から崩落を繰り返している所なので、森林の浸食を防ぐ意味でもああいう工事をするのはわかるのですが、実際の話、そうしてもどれだけ保つのか、そこいらが一番気になっています。放置するのがいいのか手を入れた方がいいのか、判断の難しい所ですね。

投稿: komado | 2006.11.23 00:24

kuroさん、こんばんわ。
そおいやkuroさんは滝谷行かれていましたもんね。
今回ようやくリベンジ出来ましたけど、こういう山歩きをしているとね・・・本当にいろいろあるんですよ。いつかお話ししますね。マジで驚愕だから(笑)。

投稿: komado | 2006.11.23 00:15

こんばんは~
話に聞いた件のリベンジですね!

チドリノキのこと気にしていていただけてたんですかねm(__)m
とてもカエデ科とは思えない葉ですけど、ちゃんと対生してるんですよね。で、場所にもよるようですけど黄葉がキレイなことキレイなこと!!

そおいえば高尾天平で、やはりキレイな黄葉を見ました。数も多かったです。調べてみたらタカノツメみたいですね。この木はここで見るのが初めてだと思います。

ではでは。

投稿: yamyam | 2006.11.22 23:39

こんばんは。9日に三又~四間小屋尾根~タワ尾根を歩きましたが、1週間あまり過ぎると木々の様子も大分違いますね。ほんとうに久しぶりの平日山行でしたが、1388m付近でやはり単独行の人が下って来るのにすれ違いました。紅葉は十分楽しめました(三又の手前が良かったです。)が、気になったのは小川谷林道から索道をかけて行っていた鈴坂窪と鳥居谷の工事です。どうも崩壊斜面をコンクリートで補修しているように見えましたが、工事をやらねばならない必然性があるのか?疑問に思いました。谷筋にコンクリートはほんとうにUGLYなだけです。小川谷上流部の自然はそのままにしておいてもらいたいですね。金袋山、カロー川、倉沢などでやっている巡視路の整備工事は手作業なのでそんなに自然を壊さないし、歩きやすくなるので歓迎です。

投稿: akio | 2006.11.22 21:23

春に出かけたね、私は沢からだったけど、三俣まではいっしょよ
なつかしい、落ち葉を踏みながら歩くといいよね
小川源頭部リベンジおめっ!

投稿: kuro | 2006.11.22 18:12

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